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はい、シェアする落語の四家です。 6月29日土曜日。
今日は二軒落語会に行ってきたんですが、一軒目がいつもの 圓橘の会、三遊亭圓橘師匠の会深川東京モダンカン行ってまいりました。
開口一番はいつもの三遊亭萬丸さん、三遊亭萬橘祥のお弟子さん、 三遊亭萬橘祥の師匠が三遊亭圓橘師匠ということで、
萬丸さんから見ると圓橘師匠は大師匠となります。 で今日はですね、割とあのこの回では珍しいネタをかけることが多い
萬丸さんなんですが、 今回はストレートにスタンダードな『長短』。
良かったですね。 長短みたいな話はやっぱり萬丸さん向いてますね。
非常にメリハリが聞きながら話としての一体感もすごくあって、 とても楽しい長短でございました。
こういう良い前方が出てくると圓橘師匠もいい感じで喋れるんじゃないかなというところなんですが、
今日の圓橘師匠は仲入りを挟んで塩原太助。 塩原太助はですね、非常に長いお話なんですけども、
今日は青の別れのところまでですね。 青の別れはね、あの有名で、戦前は教科書にも載ってたらしいんですけども、
僕は塩原太助っていうのは経済ドラマっていうか、そういう部分が非常に好きなんで、割と後半の
炭で成功するあたりの方が好きなんですけど、この前半の部分、一言で言ってしまうと圓橘師匠じゃないとあんまり聴く気がしない感じの噺ですね。
そんな筋としては面白くないし強引ですよね。 圓橘師匠が枕でちょっと喋ってましたけど、偶然が多すぎ。
偶然が多すぎで、これ圓朝全体に言えることですけど、間違って殺しちゃうっていうのは結構あるんですよね。
で、あと殺してくださいって依頼しちゃうっていうのも結構あって、 その辺がですね、
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うーんという感じがするところもあるんですが、またこの塩原太助が馬と別れるシーンなわけですけど、そこまでに塩原太助についての描写があんまりないので、
ちょっと感情移入しにくい部分をあえてやってらっしゃったなというような感じがいたしました。
何て言うんですかね、ただこういうこの難しい部分をですね、連続して聴く、連続ものの楽音の中のあえて難しい部分を聴くと何がわかるかっていうと、
やっぱり圓橘師匠の技術ですね。特にその地語りの部分の技術のこの素晴らしさっていうのが、
かえって際立つというのが、落語という芸能の面白いところだなというふうに思いました。 やっぱりね、演出の界は満足できますね。
また来たいと思いました。 ということで、ではまた。