談吉さんの古典落語シリーズ最終回
はい、シェアする落語の四家です。6月29日二ツ目の落語回は、これは私がちょっとスタッフでも勘でいます。
【談吉百席】立川談吉さんの落語回、第59回ですね。
新作を言えると、もう当に百席を超えている落語をここに掛けている談吉さんですが、そろそろ古典落語だけでも百席になるということで、そろそろこのシリーズをですね、最終回に持ってこようじゃないかというようなお話もチラッとされていました談吉さんですが、
今日はね本当に驚いた。 やっぱりこう
好きな落語化をずっと聞き続けていると、こういう日を迎えることがあるんだなっていうようなね、僕はあの幸せを噛み締めていますね。
はっきり申し上げましょう。 立川談吉はもう終わりです。
ドキッとした?ドキッとした? あのね、談吉っていう名前は立川流の中では真打ちは名乗らない名前なんですよ。
二ツ目までの名前なんです。 つまりそういうことですよね。
あのー、もう、仕上がりました。
どなたにのところに出しても恥ずかしくない 立川流の真打ちと言っていい落語家が仕上がっておりますので、
ここはそろそろ談吉という名前を後進に譲る時が来たのではないかなということをしみじみと思いました。
それはどこで思ったかというと1席目が『天災』だったんですね。 『天災』という話はですね、もう立川談吉得意ネタ中の得意ネタですよ。
まあ面白か面白い。もう完成したというふうに私は思っておりました。
があれば完成じゃなかったんですね。もう一段階先があった。何が素晴らしいってそのギャグ入れ替えてないんですよ。
入れ替えてないのに前より進化している。
よくも悪くもその談吉さんの持ち味としてのその尖った部分というのが丸く丸くなって その分ね、より幅広い落語を聞きたいと思っている人たちにね食い込めるような
非常にね丸くなっている。 でも談吉さんの個性もしっかり出ている。何しろサモハン金法が出てきますから
古典落語の中にサモハンキンポーが出てくる落語って本当談吉さんのこの 『天災』ぐらいだと思うんですがそれがね幅広い層に受け入れられるようになった。
それはどこが変わったか。ご本人は話がですね 喋りが早口だったのを改めたというふうにおっしゃってました。
僕はちょっとね言い方を変えた。緩めた。 つまりねその
笑いが緊張と緩和から生まれるっていうね。落語の笑いが緊張と緩和から生まれるって言ってたのかな。桂枝雀師匠は。
緊張と緩和。
これ緊張をその早口で強いることによってお客さんに強いていくことによって緩和した時に笑いが生まれるっていうのが一つのパターンだと思うんですけど
そこまで緊張をお客さんに求めなくても ちゃんと緩和で笑いが取れるっていうね。
もっと言っちゃうと笑いすらももはやどうでもよくて 引きつけられる噺の中に浸れる
聞いて楽しいと思うっていうことがね できて
だから前のその『天災』であんなに笑ったのにその先があったんだっていうことで僕は 本当にこの
談吉さんの進化したスタイルと作品の完成度
今立川談吉と名乗っているこの落語家のですね そこ知れぬ力を感じましたね
でまぁその『天災』でもそこを見せつけられたんですけど2席目がまたね 新作なんですよ
しぶらくでネタ卸ししたらしいですけど
『ゆかり姫』かな
まあ竹取物語をベースにしたとはいえ かなりぶっ飛んだ話ですよ
かなりぶっ飛んだ話でしかも その
かわいいかわいいっていう言葉を使う 可愛いって言葉でこんだけ笑いが来るってのも珍しいし
あとこれはねそのネタを終わらないで範囲で力説しておきたいんですけど この話は落語じゃないとつまらない
コントとか実写とかで行ったらこれ全然面白くない話ですね そういう意味で本当によくできた新作落語だと思います
で中入りを挟んで3席目が『試し酒』です。
これが良かった良かったのはなぜかというとですね その要は談吉さんがその自分のその新しいスタイルを手に入れたんですよね
まあ僕はその口調を緩めたという言い方をしました 談吉さんは早口を改めたみたいなね
ことをおっしゃってましたけども 緩めた口調がすごく生きる話なんですよこの試し酒
だから前からやってみたかったけど手が出なかったらしいです だからこれがねこの口調が出来上がったのでだから新しいバッティングフォームが
出来上がったので 手がけたっていうところなんですよね
素晴らしかったですね 試し酒はね傑作だと思いますけど
こんなに面白い話だったかなって思わせるところかねぇ だからギャグはねやっぱり先鋭的なんですよ
ギャグは先鋭的なのにその先鋭を感じさせない丸さが 穏やかさが
ゆとりが豊かさがある これはねちょっとすごいです
だから今立川談吉と名乗っている落語家はすごい落語家になりつつあります ね
だからもう立川談吉はもう終わりです もうとっとと次の段階に行った方がいいというふうに
前座から聞いている私は率直に思いました 次回8月です
ぜひこの 高みに
高みにさらに高みを目指していると思いますがまずその二ツ目としての完成を もう目前にしている目はもう完成していると言っていいと思うんですけども立川
談吉さんを見に来ていただきたい聞きに来ていただきたい でも会場がねちょっとちっちゃいんで満席になっちゃうかも
なっちゃったらごめんねということでございました シェアする落語の式でしたではまた