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はい、シェアする落語の四家です。4月20日土曜日、深川東京モダン館圓橘の会へまた行ってまいりました。
先月はね、ちょっと別件で行けなかった圓橘の会なんですが、
やっぱりこの会はもう本当にできる限り行きたいなと思っている会でございます。開口一番はいつもの三遊亭萬丸さん。
黒紋付。
黒紋付でしたね。
結婚式の普通の参加者の帰りだったそうですが、まあその辺のまくらが面白くまとめた後にしわい屋。
なんでしょうね、こういう話がうまいなーっていう、こういう話っていう、なんかこの類型がね、あんまりちゃんと僕の中でできてないんですけど、
まあやっぱ基本的に滑稽噺で、そのセリフセリフのやりとりで笑かしてくれるという、まあスタンダードの滑稽噺という感じですかね。
なんかこう、小話が重なって重なって重なっていくような感じの話がもうすごくうまいですよね。
あの、要はもう全部その笑わせるとこ知ってるのに笑っちゃうみたいな感じのところで、それはその
一つには語り口がいいっていうことと、萬丸さんがその、例えばなんだろうな、髪型とかね、
声の高さとか表情とかで、その萬丸さんというキャラクターをちゃんと作っていて、その上にスタンダードな
滑稽噺を乗っけてくると、なんかそれがすごい面白いっていうですね、
ところで、結構でございました。
で、鉛筆師匠でございます。1席目のネタ出しは
花見の仇討ち。 これはね、面白いんですよ。
非常に面白い、僕の好きなネタでございますが、やっぱ鉛筆師匠がやるとまた格別というかね。
本当に、あの
ね、酔っ払って、はっさんだけを止めちゃう、6部を止めてしまう、あの
耳の遠いおじさんとかね、ああいうのがもう、もう、なんていうんですかね、そこまでこのキャラを押してこないのに、もうじわじわ、
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じわじわから、ぐいぐいまでいく面白さですよね。 あとね、もう全部楽しいんですけど、
あの、 やっぱりあの、なんか
いやいや剣術やってるところとかですね。 剣術というか、切り合い、立ち回り、立ち回りか。
をやる、やってるところとか。 あとね、侍がいいんだな、結局な。
あの侍のこの2人のキャラの描き分けと、その侍の事情を何も知らない、インチ仇打ちだっていうことを何も知らない、
ある意味、なんですかね、真面目な侍のあの感じがね、もうすごくいいんですね。
まああの葉桜にはなりましたけども、この季節やっぱ聞いておきたい落語でもありますし、
大変楽しんでございました。 でまぁ、
仲入りがございまして、ネタ出しがですね、もう一つ、旗元の娘おきよ、これは圓橘師匠の新作でございまして、
このその4ということになりました。 この旗元の娘おきよのシリーズは、ここに来てちょっと分かってきたのは、
その1がプロローグ的な感じなんですけど、 その後のその2、その4、今回その4なんですけどが、なんていうかフリみたいなですね。
だからまあ偶数回がフリになっていて、奇数回で落ちるみたいな、上下上下みたいな、そういう展開ですね。
でこのお噺のの中でまた珍しい、この江戸時代の寄席の話が出てきまして、
この旗元の娘のおきよちゃんが、寄席に行きたいというところで、当時寄席ってのはあんまりね、ちっちゃい女の子が行く場所じゃないですから、
借り切ってちょっと演者も選んでみたいなことをやるという、その演者の演目が、
また面白いんですね。あれはどこまで圓橘師匠の創作なのか、どこかからが持ってきたのか、その辺の境目は分かりませんけども、
完全にその江戸落語の空間でありながら、持ち込まれるものが結構斬新というか、
連続もののその落語、
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というもの自体もね、新作自体もそのそんなに多くはないわけですけども、
完全にこれ、圓橘師匠は新しい世界を作ろうとしてるんだなということが改めてわかる。
江戸をね、この前回、前々回ぐらいですかね、鳥が出てくるんで、詳しくは言いませんけど、
鳥の目から見た江戸を描写するっていうのもかなり新しかったんですけど、その寄席の、貸切にした寄席の描き方もかなりその
古典と言われる江戸落語には、落語には出てこないこの手法を使ってるなっていうところで、
これはやっぱり圓橘師匠、新しいジャンルを作ろうとしているぐらいな感じがします。
ただ今回はネタフリなので、次回、またこれはいつやるかは未定ですけども、
この子供たちが、お嬢ちゃんを中心とした子供たちが動き出すんですね。
多分ね、今回より次回のが面白いと思います。正直。
今回ネタ振ってる感じですからね。特にまた、公演時間がね、そんなに長い間やれませんから、
限られている時間の中で、ちょっと今回間が空いてしまったということもあって、これまでのあらすじ的なことを語らなければいけない。
これまでのあらすじみたいのを語る感じの地噺的な感じもですね、また圓橘師匠の声、
口調、技術でもってやられるとまた味わいが深くて、今回は結構ね、特にその自話色がちょっと強かったなと思うんで、
次回は多分子供たちが動き出すんで、子供たちの会話、子供とお嬢ちゃんと
爺と言われる、あるトリのね、会話などが出てくるんじゃないかなっていうところに期待感を持たせる終わり方になってました。
そんな感じで、いつもいいなっていう楽を聴いたなって充実感のある圓橘の会、値上がりしましたけども予算、予算じゃねぇや。
予約当日ともに3000円ということで、現代の名人芸を楽しめる会としてはですね、
むしろお安いのではないかというふうに思います。ぜひ一度、
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深川に来ていただける方は、門前仲町に来ていただける方は、ぜひ圓橘師匠聴いてみていただきたいな。というふうに思っております。
シェアする落語の四家でした。ではまた。