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どうも、ボブです。今日はですね、また介護の話なんですけれども、
信じて待つことの大切さを、今日ちょっと実感したのでお話ししたいと思います。
認知症のある方でですね、認知症と精神疾患もある方なんですけど、
男性の方でですね、奥様が一生懸命介護していたんですね。
足腰は元気なんですけれども、奥様がいろいろ話をしてもすぐ激行して怒ってですね、
物をガーンと投げたりとか、もうなかなか大変な方なんですよね。
いろんな支援に関しても、もう拒否があったりですね。
なかなか支援に結びつかず、結局奥様に負担がずっとかかっている状態だったんですね。
ケアマネとしてもいろいろ提案はするけれども、なかなか進んでいかない。
奥様としてはですね、もういいのよと。
私は自分のうっぷん晴らし、うさ晴らしでいろいろ趣味のですね、
テニスをしたりとか卓球したりとか、いろんな活動してるんですよね。
もうそっちで楽しみを自分で作ることを頑張ると。
で、もう夫のことはね、もうこれ病気だからもうどうもできんと思って、
とりあえず見守ってきますと。
いやー素晴らしいですよね。
もうその境地に立っている時点ですごいことだと思います。
なので奥様にですね、せめてケアマネージャーとしては、
ケアマネージャーとしては、いろいろ提案に対してなかなか支援が進んでいかないけれども、
せめてなんかこう不満に思ったりとか、
イライラした時はいつでも電話してきてくださいということで言っててですね。
で、たまに電話きます。
ボブさんちょっといい?って言って。
もうこんなこと言われたのよ。
私ね、ご飯作ったりいろいろやってるけれども、
湿菌してそれを拭いたりとかしても何しても、
ありがとうの一つも言わないのよってね、いろいろ言うわけです。
話をいろいろ聞いてですね、
そうですよねって言って、奥様をずっとねぎらっていきました。
で、ただゆくゆくはですね、
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施設だったりとか、もう他にも何かきっかけが必ず出てくると思いますよと。
今のまんまずっと続くわけじゃない。
必ず何かタイミング、
今の状況の何か変化が起こるタイミング、きっかけが必ず出てくると思いますよ。
その時に動けるようにしましょうね。
そのために準備しておきますねっていうことで、
ヘルパーさんを入れる情報収集だったり、
施設、こんな施設もありますよ、ゆくゆく検討してみたらどうですかっていう提案だったりですね。
奥様自身もいろいろ調べたりとかしてましたね。
そういったのをずっと続ける中で、きっかけが起きたんですね。
大変なことなんですけれども、転倒があったんです。
しかも2回連続転倒が起きてですね。
ただ、幸い大きな怪我もなかったんです。
本人としてはですね、転倒が2回続いた。
これをきっかけに、ちょっとこのまんま今家にいていいんだろうかって思ったそうです。
まさかそっちの方向にこの転倒がきっかけで本人がそっちに行くとは思わなかったです。
なのに今回なぜかですね、すごくいつも怒ってプンプンね、わーわー言う方なんですけど、すごく穏やかで。
僕もいろいろ考えたんだよということで、これから足腰も徐々に弱っていくと思う。
膝やら腰が痛いのはもう治らないと思う。
そう考えると、家でこのまんま生活しているよりも、すぐ近くに施設の空きがあったから、
そこの施設に行って、広いところだから歩行機使ってたくさん歩いて体を鍛えようと思う。
まさかそんなことを言うなんて、僕も奥さんも思わなかったんです。
でも奥さんもプッシュしてですね、でもほんと元気なうちに施設に行って、お友達もできるかもしれないし、
分かんないまんま私がここがいいんじゃないかって言って入るよりも、今もあんたが分かるうちにね、元気なうちに入った方がいいよ。
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私もすぐ近くだから、本当歩いて行ける場所で空きが出たんでですね、
もうすぐ行けるから何かあったら大丈夫よ、何かあっても大丈夫よ。
そんなことで穏やかに施設入所の話に進むことができたんです。
住宅型の有料老人ホームなので、ケアマネージャーはそのまんま僕が継続して担当してくださいということで言われたので、
施設に入ってからも僕が顔見に来させてもらっていいですかということで、
あんたが来てくれるなら助かるということで、これからも何かあったらよろしくねっていうそんな感じでですね、
施設入居がスムーズに決まりました。
とにかくこの奥様が素晴らしいなって今回すごく思ったんです。
旗から見て、ケアマネージャーの僕から見てもですね、
うわぁもうこの毎日この生活、このご主人さんにガミガミ言われながらですね、生活して大変だろうなぁ。
病気だからいろいろ言ってもね仕方ないし、それでもねショックはショックですよ、強い言い方されたら。
それなのに本人にもううわぁって奥さんも言うんじゃなくて、私は私で好きな趣味を楽しむことでストレス発散する、そっちを選んだんです。
できる限りですね、本人にガミガミ、わぁわぁ言わず、あんたも施設にそんなに言うんだったら入れるよとかそんな感じではなくですね、ずっと穏やかに対応しようと努めていたんですよね。
でもなんかこういう関わりのおかげで、なんかいい運が巡ってきたんじゃないかなって思うんです。
僕もその奥様にも共感してですね、とにかく待ちましょうと、きっとこの対応をずっとしていくと絶対いい方向に行きますよ。
そうしていると見事に見事にというかですね、近くの施設、たまたま施設が去年の末にできたんですよ。
その綺麗な施設で、割と自由に生活ができるところでですね、奥様もちょこちょこ見に行くことができたり、今とあんまり変わらない感じの生活で送ることができると。
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周辺環境も知ってるからですね、本人もそこまで抵抗もなく。
で、転倒をきっかけに幸い転倒もひどい転倒じゃなかった。本人が考えるきっかけをくれた転倒だったんですよね。
なので、たまたまといえばたまたまなんですが、こういういい巡回、いい巡り合わせっていうのが起こるんだろうなっていう、そんな気がした1日でした。
なので、この施設に入った方がいいって思う方ってたくさんいるんです。
だけど、よく言われます。家族からも母を施設に入れないとか、どうにか説得してください、紹介してください。事業所からもいろいろ言われたりはします。
ただ、待つ。何か本人が考えるきっかけ、そういうのが出てくるのを待つ、信じる。そういったことも1つ大事なのかなと。
ただただ待つだけではなくてですね、本人が自分で自発的に考えられるようにするためにも、今回はもう本当予想外に本人がそっちの方向に気持ちが向いたんですけれども、
でもそれ以前にですね、奥様が対応してたように、本人が嫌になるようなインプットを与えない。最初から、こんな状況だったら施設に入れるよとかですね、たまに言ってる方もいますよね。
そういうので、嫌なイメージ、インプットをずっとしていったら、今回みたいに自分で施設に行こうって思うことなかったかもしれないですよね。
なので、なんていうか穏やかな気持ちでじっとこらえながらですね、こっちはもう言いたくてたまらないのをぐっとこらえながら待つ。きっといい方向に行くって信じる。そういったことすごく大事じゃないかなと思いました。
今日は良い成功例でしたけれども、これが偶然なのか偶然じゃないのかわかりません。ただ、こういう対応も一つ大事なことだなと思いました。ご視聴ありがとうございます。