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2021-04-28 11:34

【介護72】2年間風呂に絶対入らない人へ身体拭き!

ボブです。

風呂にずっと入らない、勧めても怒る
そんな方の支援を過去行っていたことを思い出しました。

それもいま思えばその人らしさの一部かもなんて思います
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どうも、ボブです。
今日は嬉しいことがありまして、1年半前に担当していた利用者さんの家族、息子さんが、うちの会社に来てですね、「元気ですか?」ということで声かけてくれたんです。
実は別件で、ちょっと用事があって、うちの会社に来てたんですけども、1年半前までお世話になりましたということで、ちょっと会いに来てくれてですね、
ちょっと話しましょうということで、会議室でですね、ちょっと換気をして、ちょっといろいろ昔のお話をさせてもらいました。
以前、息子さんにあたる方のお父さんとお母さんを担当してたんですね。
お父さんの方は、もう家の部屋から全然出ない。
で、2年以上お風呂に入ってないっていうような状況の方でした。
そしてお母さんの方は認知症で徘徊、しょっちゅう徘徊して探し回るっていう状況の方でした。
その中で一生懸命息子さん関わってですね、どうやったらいいやろうかと、一生懸命一緒にですね、相談してもらいながら一緒に考えていったっていう状況、1年半前まで続いてたので、
すごく僕としても思い出深い方だったんですね。
息子さんもあの時は大変でしたよねとか、笑いながら今日話してですね。
で、よくよくちょっと思い出してみると、結構ハードな状況の方でですね。
お父さんのお話ししますね。
お父さんはもう僕がケアマネージャーになって、もう初めての月から担当してたんですけども、
2年以上もうお風呂に入ってないんですって言って、どうにかお風呂に入れたい。
せめて体拭いてあげたいけど、家族がどれだけ言っても、もう怒って振り払ってですね。
絶対にお風呂入ってくれない。
ずっと部屋の中でタバコ吸ってテレビ見て、横になって起きて、横になって起きて、そういう生活をずっと続けてきてたんです。
認知症もあるんですけど、何かするわけでもなく、ただ部屋の中にずっといる状態。
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トイレの時ぐらいですね、動くのは。
デイサービスなんてもちろん行きません。
麻雀が好きっていうことで麻雀やってるデイサービスも紹介したんですけど、
1回体験行ってくれたんですけど、もうこんなの麻雀じゃないって言って、もう怒って怒って、二度と行ってくれませんでした。
病院には行ってくれないので、訪問の先生が来てくれてですね。
でも先生も大変なんです。
採血なんてなかなかできないんですよね。
本人さんが怒って、またもう注射針持ってんのに振り払おうとしたりですね。
大変だったんですけど、奇跡が1回起こって、先生が上手にやって1回だけ採血ができたんです。
先生すごいですねって言ってですね。
で、じゃあもう介護職も負けてられないと。
体を拭いてほしい。
まずは風呂に入るのはもう一足跳びでは難しいので、まずは正式体拭きからトライしようということでですね。
まず本人さんにずっと説明しました。
肌も皮膚トラブルっていうかですね、痒みはあったので、これが酷くならんように、ずっと風呂も入ってないから1回綺麗にしましょうよ。
言っても、なんも俺は困っとらん。綺麗や。
あんたたちは何しに来るんだ。帰れ帰れ。
何度かずっと話をした後ですね。
じゃあちょっと来月ヘルパーさん連れて来させてください。
なかなか了承はしないものの、家族も一度ちょっとトライしてくれということで、ヘルパーさん2人とケアマネの僕1人、3人がかりでですね。
正式をトライしてみました。
当日家族の息子さんたちがですね、タオルとか洗う、ちょっと足湯するオケとかですね、準備してくれてました。
本人さんにまずはケアマネがいろいろ説明をして、家族も心配してますよ。
1回でいいのでやってみましょう。すっきりしますよ。
よか、帰れ帰れ。
そこで息子さんが、お父さんお願い。
僕が頼んだんだと。
だからちょっと、もう3分で終わるからお願いって言って。
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そこは拒否しなかったので、すいませんねって言って、服を脱がせてもらって。
するんですけど、怒り出して途中から立ち上がってですね。
絶対に歯がいじめにはしないと決めてたので、なんしちゃいけないんですけどね。
もう動く中で動く中で、ごめんなさいねちょっと服脱ぎますよ。
立ち上がったと思ったら、ちょっとごめんなさいズボン脱ぎますよ。
あるよあるよと、裸になったところをすかさずタオルで拭いて。
するとですね、あったかいタオルで背中から大きく体を拭いてあげる。
すると、たぶん意外と気持ちよかったんです。
暴れ回ってたのが止まってですね、座ってくれるようになりました。
それから足と腕、腕と足とですね、前の方も顔の方もちょっとタオル別々いろいろ使ってですね、きれいにしました。
やっぱり皮膚がですね、ぶわーっと綿のように飛ぶんですね。
やっぱりもう乾燥している皮膚がずっとこびりついてたからですね。
最後はお尻とかですね、胃部の方とかもすいませんねーって言って拭いたり、
前の方はご自分でお願いしますって言ったら自分で拭いてくれたわけですよね。
1回目、それである程度きれいになりましたっていうところで終了。
これをですね、毎月1回、第2、何曜日だったか、2週目でですね、やるっていう風に決めて、
毎回同じようなやりとりでですね、なんだかんだ拒否なくやっていってたら、
3回ぐらいやるとですね、もう拒否なくなりました。
毎回ケアマネージャーはついていかなくても、ヘルパーさんだけでお願いできるようになってきました。
そして最初はできなかった足湯。足湯もですね、お気にお湯入れて足をつけてですね、
これも良かったみたいで、もう拒否なく目を閉じて、ちょっと気持ちよさそうにしてましたね。
家族も喜んでました。
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強引に最初はするからですね、これもどうかなとも思いながらも、結果オーライかなというところで、
人が関わる支援にもちょっと慣れてきたからですね。
デイサービスとかもまた改めてご紹介もしたんですけど、そこはやっぱりダメでしたね。
そういう状況がずっと続いたんですけれども、最終的にはですね、
排泄の管理がどうしてもできなくなって、それをきっかけに施設に行くことになりました。
施設に行ってからも、もう固くなり、自分のスタイルは突き通すっていうタイプでですね、
もう他の方と同じように体操したりとか、そういった形はやっぱり取らなかったですね。
デイサービス行かなかったと同じように。
ただ認知症だからっていうわけではなく、昔からずっと部屋にこもって、
ずっと部屋にこもって、いろいろ考えるような方だったそうです。
人とつるむようなタイプではないっていうことで、
一般的には他者との交流って大事だよって言うんですけど、
まあ一概にはやっぱり言えないよなーってこの方を見て思いましたね。
家に行こうが施設に、家にいようが施設に行こうが、
同じような生活ができるその方がむしろすごいなーって思いました。
でもそんな方でも体拭きを応じてくれたのは、
これは家族の方の気持ちが通じたのかなっていうふうにも思いましたね。
今日はそんな方の息子さんと久々お会いできて嬉しかったです。
お母さんの方も認知症で徘徊の探知機とか使ってですね、
大変な状況ではあったんですけど、今回はそれは話しません。
いろんな人生がいろんなパターンあるなーってやっぱり改めて思います。
ご視聴ありがとうございました。
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