あるね。
細かく分けたらいっぱいあるんだよね。
細かく分けたらいっぱいあるけど、それらもその5つのうちのどれかには分類されるってこと?じゃあ。
えっとね、今の定義だと、この味を舌の上で感じるのって未来っていう器官があって。
基本的にはその未来上に味を感じる細胞があって、その細胞に化合物みたいなやつがくっついて味を感じるっていう。
で、その受容体っていうのが明確に定義されてるやつがさっき言った5つ。
うんうん。
っていうので基本的に5つなんだけど。
うん。
それ以外の味っていうのは、なんかもうちょっと別な感じ方をしてるというか。
あ、メカニズムがそもそも別っていうこと?
そう、ちょっと違う。
受容体とかがあるわけじゃないっていうことか。
そう、例えばさ辛いとかだと、これって未来の受容体というか、感じてはいるんだけど、これ熱いとかいうのを感じてるところに触ってるって聞いたことない?
うん、よく聞くよね。
そう、そういうのはまたちょっと別みたいな。
あとはね、その6番目、今の5つ以外の6番目の候補みたいので、さっきの脂肪の味、脂の味とかは、なんかね、これ人間がただ言ってるだけっちゃだけだから。
うん。
本当はこういう、もっと他のはっきりわかってない受容体くっついてるから感じてるとかもあるかもしれないし。
うんうんうん。
なんか何個か提案されてるみたいな、カルシウムの味とか、澱粉の味とかも提案されてるみたいなんだけど。
でも塩味のメカニズムがさ、2020年にわかったくらいだから、ちょっとわかってるかどうかもわかんないね。
ちなみにさ、5つの基本的な味の塩以外は、もうわかってたの?
塩以外は、この受容体みたいのが、塩以外はというか、受容体の存在自体はちゃんとわかってる。
塩も受容体の存在はわかってたの?
受容体の存在は一応わかってた。ここにピタッてくっついたりしたら、電気信号になりますとか、一応そういうのはわかってた。
けど、塩がわかってなかったのは、そのピタッてくっついたときに、どういう神経の動きで脳まで情報が伝わるかみたいな。
うんうんうんうん。
多分、この受容体だろうなっていうのがあって、それがわかる方法って、例えば、この塩味を感じる受容体にピタッてくっつくような化合物があるんだけど、
阻害剤みたいな。
例えば、それを下につけると、塩味が全く感じられなくなるみたいな。
うんうんうんうん。
ってことは、この化合物がくっついてるところって、塩味を感じるときに重要ですよね、みたいな感じ。
だけど、今回わかったのは受容体の部分じゃなくて、その後の部分だから、それはまた別の話?
そう、それはまた別の話。
実際、多分これだよなっていうのはわかってて、だけど、それが実際どういう電気信号になって、塩味っていう味の情報になってるのかっていうのが、いまいちよくわかってなかったっていう。
塩以外の4つは、電気信号とかも含めて全て解明されてたの?
塩以外はわかってるっぽい。
うーん。
ちょっと全部読んだわけではないけど。
はいはいはい。
じゃあ、塩がなんか特別難しかった理由があるのかな?
あ、そうそうそう。
それがすごいいい質問で。
じゃあ、なんで塩味できてなかったんだっていう話になると思うんだけど。
うん。
塩って、分子で言ったら何になりますか?
NACL。
そう、NACLじゃん。
いわゆる食塩ってやつ。
はい。
これって、特にナトリウムイオンだよね。
で、もうすっごいね、体の中でいろんなところに使われてるというか、ありふれすぎてるみたいな感じだよね。
うんうん。
要は、この塩味を感じるってこと以外のところも、このナトリウムチャネルみたいな。
うんうんうん。
ナトリウムイオンがいひきする、そういう需要帯って、もう無数にあって。
うんうんうん。
で、常にそういう情報交響がうわーって起きてるから、
塩を、NACLみたいなやつを感じるっていうときに、実際そういう他の信号が多すぎて、
もうどれがこの味覚に関係してるかっていうところが、
あー。
埋もれちゃって分かりにくかったみたいな感じ。
なるほどね。
この需要帯の名前が、一応、上皮型ナトリウムチャネルで、ENACっていうセンサーの分子があるんだけど。
うん。
これ自体は30年ぐらい前に見つかってるんだけど。
うんうんうん。
まあ結局でも、そこがよく分かってなかったと。
どういう電気信号になってるかみたいな。
そっか、じゃあ、塩っていうのはNACLだけど、どっちかというとそのNAの方が重要なわけ。
塩化物イオンよりも。
あーそう、結果的にはナトリウムプラスが行き来してるっていうのが大事だった。
うーん。
まあCLマイナスのところもあるんだけど、今回はNAプラスの行き来してる需要帯が関係してるっていう話。
うーん。
ここまで大丈夫?
はい。
で、じゃあこれどうやって解析しようってなるんだけど。
今までは、例えばなんだろう、マウスの脳波とかを見るんだけど。
うん。
脳波というか、細胞にどんだけ電気が走るのかっていうのを観測する方法があって。
うん。
で、それに例えば、さっき言ったこのENACってやつを阻害する物質を入れて、
入れたときと入れないときで、この塩に関してどれぐらい電気信号の差があるかみたいなのは、いまいち見えなかったんだけど。
え、ごめん、ENACっていうのは下の上にあるその需要帯だっけ?
そう、需要帯の名前。
それを阻害するかしないかっていう実験をしたわけね。
そう。
うん。
だけど、まあ普通にやっただけだったら、他の電気信号も常にもう走ってる状態になっちゃってるから。
うん。
ナトリウムがすごい行き来するから。
うんうん。
で、それよくわからなかったんだけど、これが2020年、2020年に京都不律医科大学の研究室が発表してる論文なんだけど。
うん。
この人たちはこのENACっていう、この需要帯みたいなやつの阻害材を使うっていうのは一緒なんだけど。