あとは日本酒。
今のよく肩書きですね。
純米大吟醸とか純米酒とか大吟醸とか。
あの辺もちょっといろいろややこしいんですが、そのあたりは好みで大丈夫です。
さっきちらっと純米大吟醸は削ってる精米具合の50%みたいな基準があって、それ以下とかそういう話ですよね。
そうですね、いろいろあります。
だいたい肩書きが5点持てすると削ってます。
とか純米って付くとアルコールを添加してないとか、そういう大雑把なとこだけ覚えとけばいいと思います。
ここは本当にいろいろ合わせ方とか飲み口とかいろんなのがあるので、あんまりこの難しいところは知らなくていいと思います、個人的には。
マニアック中のマニアックみたいな。
あんまり日本酒を飲む時に、日本酒ってややこしいなって思わない方が私はいいと思うので、そのあたりはあんまり気にせず飲んでみたらいいと思います。
美味しい奴の名前を覚えてるだけっすもん。
いや、そんなもんですよ。そんなもんでそんなもんです。
どこか飲み屋さんとか酒屋さんでこういうお酒飲みたいんですとか、これオススメですよっての飲んで、この蔵の、この名前のは美味しいなっていうのから少しずつ広がっていけば全然いいと思います。
スペックとか肩書きで見るとすげえ大変なので、ややこしすぎて。
ドハマリしたら見ればいいんすよね。
そうそうですそうです。
雑菜っていうのを飲んでああいうのが欲しいんですとか言えば全然似た近いのを出してもらって、ああこういうのもあるのかってそれぐらいでいいと思いますね。
あとは、でも今のはすごい細かい話で、もっと日本酒って実は面白くて、2つすごい特徴があるんですよ実は。
1つは日本酒って世界で一番チーズに合うんですよ。
え、そうなんすか。
実はそうなんですそうなんです。
あんま聞かないですけどね。
ですよねですよね。これ私が日本酒作り側から言ってるんで、そう聞こえるかもしれない。
チーズってワインじゃねえのみたいな。
そうなんですよそうなんですよ。でも本場でも日本酒と合わせると、日本酒の方がいいんじゃないかって言われたりするんですよね。
えーそうなんだ。知らなかった。
実はそれにはちゃんと理由があって、チーズって発酵食品。
そうですね。
フレッシュチーズはまたちょっと微妙に違うんですけど、発酵食品なんです。
日本酒も発酵食品で、ここでさっき話したアミノ酸の話が出てくるんですね。
日本酒って実は世界のお酒の中でもるんよ見ないくらいアミノ酸がたくさん入ったお酒なんです。
うーん、そんだけなんかタンパク質がバラバラになってる。
そうですね。
だから日本酒は清酒だと旨味をできるだけ米削って旨味を排除したお酒だって言いながらも、
2段階の発酵を経てることで、世界で見るとすごいアミノ酸が入ったお酒に仕上がってるんですね。
あーそうなんだ。
そうです。なので旨味のある食べ物とすごく相性がいいんですね。
うーん。
で、そのうちの一つとしてチーズ。
へー。
よく赤ワイン、チーズと言ったら赤ワインでしょって言われるんですが、実は清酒はチーズによく合いますと。
そうなんだ。
そうなんですよ。
そっか、今すぐ試したいですねそれは。
そう、そうなんですよ。
そう言って言われると。
皆さんが食べやすいなって思うチーズと清酒はよく合いますね。
へー。
いわゆる食べにくい、ブルーチーズとかすごい香りがするやつはちょっとバランスが取れないんですけど、
いわゆるよく売ってる飲みやすい日本酒と食べやすいチーズはちょうどいいぐらいで合いますね。
あー。
もうちょっと酸の話をすると、酸の味の話をすると日本酒に入ってる有機酸がおおよそ4つに分かれるんですよ。
リンゴ酸、クエン酸と乳酸、琥珀酸、麹酸もあるんだけど大体この4つ5つに分かれるんですが。
あるあるカルボン酸ファミリーですね。
そうなんです。
このうちクエン酸、リンゴ酸は冷温の酸、冷寒の酸って言うんですね。
冷たい温度で引き立つ酸。
リンゴ酸とクエン酸はまさに飲むとリンゴ感あるんですけど、クエン酸はレモンとか柑橘系のツンとする酸ですね。
それに対して乳酸とか琥珀酸っていうのは温かくするとよく感じる温寒の酸って言われてます。
そうなんだ。それはもうそういうもんなんですか。
そうなんです。飲むとそうなんです。ちょうどこれも感能評価飲んで聞き酒をするとよく分かるんですが。
この今時の冷たくて美味しいお酒はこの冷たくて美味しい酸がたっぷり入ってるんですね。リンゴ酸中心に。
だから温めてもどちらかというとその酸の良さを潰しちゃうので、あ、だったら冷たくていいじゃんってなるんですね。
そっか、わざわざ温める必要というか。
そう、どちらかというとそういう感じですね。悪くなるというよりは冷たい方が美味しいよねってなるんですが。
香りで言うと酸酸磯はみる。味で言うと乳酸とか琥珀酸が入ったお酒は温めると逆に、あれなんか旨味が強くなったぞとか甘い酔いだったぞとか。
より飲みやすくなったぞっていうお酒もいっぱいあるんですね。
それって何か見たらわかります?
これはなかなか難しいとこなんですが、すごく大雑把に伝えておくと、キモトとかヤマハイって書いてるお酒は温めると美味しいことが多いです。
何とヤマハイ?
キモトって言って生のモトって書くんですけど、ちょっと調べると出るかもしれません。
キモトとかヤマハイっていうのは山、マウンテンの山にハイキのハイですね。
キモト、ヤマハイ、あとは純米酒とか。
確かにヤマハイ仕込み見たことあるな。
そうそう、ある。多分いろんなお酒飲んだことあったりすると見たことは多分あるかもしれない。
見たことありますね。あんまり理解してなかったけど。
いや全然、中身はいいんですよ。中身はとりあえずいいんです。話すとそれはそれで面白いって中身はとりあえず良くて。
キモト、ヤマハイ、純米酒、この3つのキーワードを覚えておくと面白いかもしれません。
これが入ってれば温めた時に美味しくなるお酒の確率がすごく高いですね。
面白いなこれ。成分どこまで分析してるのかなっていうのもちょっと思ってて。
今の話だとやっぱり全然変わるわけじゃないですか。
そうですそうです。変わります変わります。
分析するってことですよね。
そうですそうです。してますしてます。各蔵で1本1本はしてないですけど、各県の研究所とか工業技術センターってところが都道府県にあったりするんですが、
そこに依頼すると結城さんの比率だとか、香りがスクロ使って香りの比率とかもやってくれるんですよ。
そうなんだ。ちゃんとガスクロで見るんだ。
そうなんです。
だいたい香りのやつガスクロマトグラフィーみんなやって何入ってるか調べがちですか。
そうなんです。
日本酒もそれも一緒ってことですね。
はい。カプロン酸イチローが10ppmあると多すぎだな10ppmみたいな話を聞いてたりします。
すごいなんかそこだけだったらやっていけるかもしれない。
確かに確かに。
言ってることはわかるみたいな。
そうですね。
どのくらい入ってたらいいかわかんないけど。
でもそんなppm単位で結構細かいですね。
細かいですよ細かいです。
入れる量。
入れるっていうか発生などはできる。
入ってる量なの。
そうですね。
はあ。面白い。
そうなんですよ。
だから飛び込んでみたらこんな理系業界ないでしょってくらい理系だったよっていう話ですねまとめると。
ほんとにゴリゴリ理系の世界だよ。
そうなんですよ。
私が切った目線だからっていうのもあるかもしれないんですけど。
でもだいぶ理系業界ですね。
っていうところでした。
最後の食の部分をちょっとまとめていくと。
アミノ酸がすごく多いのでチーズに合うと。
かつさっきちょっと伝えてなかったですけど世界でもかなりストライクゾーンの広いお酒ですね。
ストライクゾーン。
和食とかお刺身なら日本酒だよじゃなくていろんなものに合わせられる。
確かに。
癖ないとかですよねきっと。
そういうことです。
すっきりしてるし。
そうやって理由を言われるとなるほどって感じしますねやっぱ。
いいなこれ飲み会で使えるネタめちゃめちゃ盛ってるような気がする。
そうですそうですぜひ。
ちょっと多分専門用語が入ってくるとだんだん沼になっちゃいますけど。
だんだん何喋ってんだこれみたいな。
その手前で今日話したような大雑把なところだけでも十分楽しめると思うので。
そうですよね。流れもすごい伝わりました。
よかったですよかったです。
1個だけ今ツイッターのスペースを見たら質問が来てて気づいてなかったの申し訳ないですけど。
精米の代わりに米澱粉だけを抽出することはできないんでしょうかっていう質問が来てます。
はいはいはい。
技術的にはすごく難しくて現実的じゃないですっていうのが答えになりますかね。
どうしても別のものも入ってきちゃうって感じですか。
そうですねそうですね。
ぜひグラフ見せるとわかりやすいんだけど検索して出るかな。
いやポッドキャストだから申し訳ない。
米って結構中央までタンパク質入ってるんですね。
なだらかに削れば削るほどタンパク質減るんですけどだいぶ中央まで入っちゃってるので。
お米をお米がない形にすればできるかもしれないんですけど。
もっとバラバラにして振り分けるみたいなことですか。
そうそうってことをしたらもしかしたらできるかもしれないんですけど。
それだとその後の工程ですね工事を作るとかその他ができなくなっちゃったり。
もし無理くり作ったとしてもお酒としてはあんまりおいしくないものになっちゃいそうです。
でもやっぱお米の真ん中ってやっぱりさっきどんどんタンパク質が少なくなるって言いましたけど。
本当に真ん中って全然ゼロに近いんですかゼロぐらいなんですか。
一応そう考えてます。
全国でもその1パーとかまで削ったのがうちかあと何クラぐらいしかないのでそのデータを持ってるのがほぼないんですが。
つまり教科書に載ってるとか教会で知られてるっていうデータはないんですけど。
ちょっとうちの独自ので調べてみるとやっぱりタンパク質の比率はだいぶ少ないですね。
確かに今のなんかいろんな技術使ってそういうのうまいことタンパク質だけ除くみたいなやりたくなりますよねちょっとここまで来たら。
米澱粉だけ抽出みたいな。
純澱粉でそういう作り方もなくはないのでそれはそれでいいんですが。
できないってわけではないんですがいわゆるおいしいかっていうとそうでないくなっちゃう気がしますってところですかね答えとしては。
そっか難しいんだろうな。
純澱粉そうですねそうですね。
ありがとうございます急に。
僕はその質問のやはり30分前ぐらいの質問に今気づいた。
まだ言ってくれればいいですが。
そんな感じですか。
そうですねそうですねあのすいません長く話しすぎました。
いいよいいよそっかじゃあ最後本聞きますかじゃあ。
おすすめの本一つぐらい紹介していただいて。
なんでエタノールなんだと。
なんで酒がこんなに好まれて世界でなぜか生まれて今でも残ってるんだっていうのも、
多分その適度な気持ちよさと適度な中毒性のおかげで付き合っていけるちょうどいいラインだったんだろうなって自分は思ってます。
いやそれめっちゃあれ喋ってる時思いましたね。
依存しすぎても何もしなくなるじゃないですか。
そうなんですよそうなんですよ。
だけど上手いことその外交的になるとか、
プラスな面で結構人間社会に影響を与えたとこもあるんだろうなっていう感じがすごいあれ調べてて思って。
思わずシュンポションしたくなる。
ですよねシュンポションしたくなっちゃうんですよ。
人間はお酒飲んで語られたくなっちゃうみたいなのって。
でもそれがたまたまエタノール発酵して出てくるものっていうのも面白いですよね。
そうなんですよ。
この快楽の部分、他の部分もすごいいろいろ面白い話あるんですけど、ここがすごい印象に残っててですね。
なんか自分の科学感人生感にすごい脳科学って脳に支配されてるってのはちょっと違うんですけど、
そんなことをいろいろ知ることができた本ということでぜひお勧めします。
いいですね。
結構こういう脳系の話とか聞くと自分も自分っていうものが絶対的にあって考えてやってるけど、
なんか突き詰めるとそういうちょっと物質的なところもあるし。
そうなんですよね。
みたいなちょっと考えちゃいますよね。
そうなんですよ。
なんか哲学とか倫理とかいろんなものとも含まれた中でも、その中でもかなりサイエンス、科学寄りの方ですね。
なんかその新品なところにこの本に行って特に今日感動したなという本ですね。
すごいいいですね。
しっかりお酒に繋がってるのがめっちゃいいなって思いました。
そうそうそう。
むちゃくちゃ上手いことできてるなと思って。
ぜひぜひブルーバックスで高校生との対話形式なのですごい読みやすいので、ぜひお勧めですというところです。
いいですね。ありがとうございます。
はい。
そして最後にですね、僕もちょっとこのタテノカワ・シュズオさんのホームページとか見てたんですよ。
あーはい。
収録する前に。
なんかでも結構いろんな新しいことやってて、音楽と組み合わせてみようとか。
そうですね。
それこそさっきの1%までコミュニケーションを磨き上げるみたいなチャレンジみたいなのもあって。
結構いろんなことをやってるんだなと思って。
はい。
面白いなと思いましたね。
ありがとうございます。
最近だとイギリスのロックバンドフェニックスが来日しててコラボしてますね。
すごいですよね。
確かに日本酒って名前ついてるくらいだから酒って英語でも言いますし。
はい。そうなんですよ。酒で今世界では通ってますね。
そう。なんかもう世界中に結構共通言語みたいになってるから。
そうなんですよ。
いいですよね。
うんうんうん。
すごい誇れるもんだよなって思いますけど。
そうですそうです。
日本。
ぜひぜひ。
今日のでもしその酒を少しでも知ってもらえたらこっちとしても幸いですと。
そうですね。最後なんかあります?宣伝します?
いやもう今ので十分宣伝になったので大丈夫です。
これホームページ見てみてほしいなって思いましたよ。めっちゃかっこいい。
はい。いろんなことやってますのでぜひ。
結構いろんなブランドというか種類のお酒も作られてますし。
結構総合種類。今日は日本酒の話でしたけど。
うち自体は総合種類メーカー。いろんなお酒作ってますので。
もし措置方法もよかったら見てみてください。
そうですね。ぜひよろしくお願いします。
これは別に案件とかじゃないんですけど。
本当ですね。うちもスポンサーになれたらよかったんですけど。
僕がただただ日本酒の話聞きたいっていう回っていう。
そうです。
いやーでもめちゃめちゃなんか勉強になりました。
いやーよかったです。ありがとうございます。
はい。ありがとうございます。
もっと他のお酒の話とかいろいろポッドキャストで聞きたいなって思いましたもん。
そうですよね。サックスさんのビールの話ぜひ聞きたいですね。
いやそうなの。ちょっとサイフマニアでビールとやっぱり日本酒今回初めてできたんで。
ビールとワインはやりたいなって思ってるんですよ。
そうですよね。聞きたいです。聞きたいです。
完全にあの僕のなんというか職権乱用じゃないけど。
ただただ自分が聞きたいっていうだけでやろうかなと思ってますけど。
いいと思います。ぜひぜひ関係の人がいれば。
そうですね。ぜひ。ということで。
本日は日本酒のお話たっぷりしていただきました。
ゲスト河原さんでした。ありがとうございました。
ありがとうございました。
ここまでお聞きいただきありがとうございます。
サイエンマニアはあらゆる分野のゲストを招き、
サイエンスの話題を中心にディープでマニアの話を届けるポッドキャストです。
番組に関する情報はツイッターを中心に発信しています。
感想はハッシュタグサイエンマニアで。
またポッドキャストのレビューもよろしくお願いします。
次回もまたお楽しみに。