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2022-03-26 12:00

440.カウンセリングを受ければ、悩みはすべて消えるのか from Radiotalk

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過去に心理カウンセリングを受けたけど、全然良い方向に向かわなかった・・・。そんな経験を持つ人の中に、「人は、普通の状態では、悩みや心の曇りがない状態である」という考えを持っている人が少なからずいます。でもその状態を正しいとすると、なかなかカウンセリングの成果って出づらいもので・・・・・・

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#ひとり語り #心理学 #ファッション #服 #おしゃれ #スタイリスト #パーソナルスタイリスト #カウンセラー #イメコン
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はい、ということで始まりました、おしゃれの呪いトークラジオ。本日で440回目の配信でございます。この番組では、あなたに巻きつくファッションへの思い込みイコールおしゃれの呪いをバサバサと解いていきます。
服装心理学をベースにおしゃれを持って楽しみ、自分を変えるコツをお届けしています。お相手はパーソナルスタイリストで公認心理師のヒサノリサです。本日もよろしくお願いいたします。
今日は土曜日ということで、午前中はいよいよ開校しましたね。フォースタイルパーソナルスタイリストスクール第13期、おかげさまで無事開校いたしまして、こちらの初回授業ということで午前中やってまして、
午後はお客様のファッションカウンセリングということで、両方オンラインだったんですけれども、午後のお客さんはこれから大学入学されるということで、ファッションも一式揃えておしゃれデビューというか、それを図りたいということで、申し込みいただいてオンライン診断をしたりしたんですけれども、
両方ともそういう意味ではスタートですよね。スタートに立ち会うというか、そういう予定だったので、ご予約とか授業だったので、今日私ずっとオンラインなので全く外に出てないんですけど、それでも春を満喫したような、春風に吹かれたような、非常に私まで初心に戻るような時間だったんですけれども、
最近そんな感じで春ということもあり、ファッションのカウンセリングとかお買い物投稿とか、ファッション関係のお悩みのご相談、ワンツーマンで受けることも多いですし、心理カウンセリングの方も、やっぱり春って体調もそうですけどね、気持ちの面でもいろいろ揺らぎがちなので、心理カウンセリングの方も結構ご予約が増えているんですけれども、
その両方をね、カウンセリング、ファッションについても、心理についてもカウンセリング担当していて、最近改めて思うことがあったので、今日はそれをお話ししていこうかなと思うんですけど、
何にしても悩んでる人って、その悩みが自分の中に悩みとか困りごとみたいなのが完全にない状態が正しいと思っている人が多いなって感じるんですよ。
というのは、私以外の健康な人とか悩んでない人っていうのは、こういう悩みとか、もやもやした気持ちとか困りごとっていうのを全く持ってないんだろう。
だからその状態が正しいんだろうから、その状態にしなければならない、みたいな、それこそ思い込み呪いがある。
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それ自体でも苦しめられちゃってる、実は。っていう人がすごく多いんだよなっていうのを改めて最近よく感じるんですよね。
私以外の人はみんなほぼ何の悩みもなく、完全に幸せなんじゃないかっていうイメージ。
なので、そういうイメージを持っているので、自分がこんなに、自分の心の中にこんなに悩みがある状態がおかしいんだと。
だから、カウンセリングを強調するときに、その対象がおしゃれな悩みであれ、心理的な悩みであれですよ。
例えば、悩みのゲージというかレベルが今120っていう振り切った状態だったとすると、カウンセリングを受けることでその悩みレベルをどんどん80、70、60ってどんどん下げていって、
最終的に10とか、できればゼロにしたいっていう、そういう状態を目標としていらっしゃる方が多いんですよね。
じゃあ、実際におしゃれに全然悩んでない、悩んでないというか、おしゃれに対して誰かプロのアドバイスとかカウンセリングを求めずに済んでいる人。
旗から見たら楽しそうにおしゃれをしていて十分におしゃれな人が、おしゃれな悩みレベルが10とかゼロで済んでいるかっていうと、実はそんなことはないんですよ。
意外と聞いてみると、本人としては60、70レベルぐらいの、数字で言うとわかりやすく、数字で言うとぐらいの悩みとか問題を感じていることは多いわけですよね。
悩みカウンセリングに関しても、幸せそうに生きている人が何の困りごとももやもや抱えていないかというと、ほぼそんなことはなくて、これまた60、70、80ぐらいの悩みを抱えていることはよくある。むしろそっちのほうが普通なんです。
ただ、悩みとか困りごとも70、80とか数字ですると抱えてるんだけど、でもそれに対して楽しみとか幸せとか喜びみたいなプラスの感情も70とか持っていて、それで喫香してるから何とかやっていけてるんだよ。別に人に相談するまでもなく、自分としてもいい人生じゃない?ファッション楽しめてるんじゃない?っていう感じでやっていけてるんだよ。
つまり、悩みが全くないからやっていけてるんじゃなくて、悩みに自分の気持ちをフォーカスさせないだけの楽しみを持っていたり、何か熱中できることを持っていたりするからやっていけてるんだよって人のほうがむしろ普通なんじゃないかと思うんですよね。
だけど、心理カウンセリングとかファッションカウンセリングとかで悩みを抱えてしまって、もうどうにもならない誰かの助けを求めなきゃってくる人の中には、ある問題をとりあえず置いておいて、そこを見ないようにするっていう選択肢を取らない人が多いんですよね。
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何か完璧主義のような感じで、潔癖症のようにとにかくこの悩みを消すんだ、悩まないようにするんだとかね。この悩みを出る問題自体は消されないかもしれないから、私が悩まないような心を持ちたいみたいな、そういうある種潔癖的な考えを持っちゃってるがゆえに余計悩んじゃってるというか、そういう人が結構多いんだなっていうのを特に最近感じるんですよね。
で、その悩みを完全に消し去るっていうのは実はすごく難しいんですよね。だけど、その悩みに自分の気持ちを集中させなければ幸せに生きていくことができる。だから何かネガティブな感情が起こったりしたら、それと戦えるような楽しみを持つ、気持ちの逃げ場を持つ、それだけでいいケース。
それを良しとして、その状況さえ受け入れられてしまえば、それで幸せに生きていけるケースはすごく多いんですよね。
実際に心理カウンセリングの現場で、例えばパニック障害、何か特定の状況でパニックが起こってしまう。死の恐怖を感じるような息が苦しくなったりとかね、そういうパニック障害を持っていたりとか、あとは、よくいわゆる一般的に言うところの上がり症みたいなことで、緊張したってね、人前に出るときにもうとにかく汗が出ちゃって、何もできなくなっちゃうみたいな、そういう症状を治療するときも、パニック障害は治そうとかね。
上がらないようにしようっていうアプローチはあまり取らないんですよ。
例えば、人前に出て、とにかく緊張して顔が真っ赤になっちゃう。手から汗が出ちゃう。心臓がドキドキバクバクしてうまく喋れない。それを止めましょうっていう治療はしないわけですよ。
そうじゃなくて、顔が赤くなったとしてもいいから、それはそのまま、「ああ、赤くなってんな私。ああ、心臓バクバクいってんな私。手から汗出てんな私。」っていうのをなんとなく感じつつ、まあ、やれることやっていこうよ。
そうすると、だんだん心臓バクバクしてるけど、一応ここまでは発表できたなとか、顔は赤くはなっているものの、言うべきことは言えたな、みたいなことの積み重ねで、赤くなってもなんとかやっていけるよねっていう状態がゴールなんですよ。
そうすると、実際に顔が赤くなっているとか心臓がバクバクしているとか緊張しちゃうっていう、当初治したいと思っていたものは治っていないんだけれども、でも実情生活に支障なく人前で発表できるしっていう状態になる。そこがゴールなんですよね。
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で、気づいたら気にならなくなったな。その副産物としてもしかしたら、心臓がバクバク、動機が激しくなったり顔が赤くなったりすることがなくなるかもしれないけど、でもなくならなかったとしても、するべき発表ができたり、人前に何かできればそれでいいよねっていう。そこをやっぱりゴールとするっていうところだと思うんですよね。肝は大事なところは。
なので、カウンセリングを受けてよく聞く話が、話を聞いてくれるだけで何も良くならなかったって言うんですけど、それはもちろんね、いろんな問題がある。カウンセラーとの相性もあるかもしれないし、いろんな問題があると思うんですけど、受ける側としても、悩みが完全にゼロになるっていう状態を目指すというよりは、生活が支障はない状態ってなんだろうとかね、本当にみんな悩みがないのかな?悩みのない状態って実は本当に正常なのかな?
っていうところから考えてもらうと、違うアプローチが見つかるんじゃないかなって思うんですよね。
あの魔女の宅急便ってジブリの映画あるじゃないですか、あれのね、公開当初の糸井茂札さんが考えたキャッチコピーですけど、落ち込んだりもしたけれど、私は元気ですって。このキャッチコピーをいつもこういうことを考えるときに思い出すんですけど、人間は落ち込むんですよ。それが普通で。でも落ち込んだりもするけど、元気ですっていう状態で生きていくっていうのが、普通の状態っていうと言い方なんですけど、目指すべきところなんじゃないかなって。
いろいろあるけどさっていう。いろいろあるけど、まあでも生きていけてるよ。いろいろあるけど、トータルとして、まあ私の人生なかなかいいんじゃないかなっていうふうに思えれば、それがいいんじゃないかなというか。
逆に何も悩みもない、私の人生は何一つの曇りもない完璧な状態ですなんて人はいないと思うし、その状態を目指そうと思うと苦しくなるだけじゃないかなと思いますね。悩みをゼロにしよう、何の曇りもない人生を作ろうっていう完璧主義を捨てる。何とかいろいろあるけど、何とか私はやっていけるっていう、そういう感覚をつかむ。
ここをゴールにすると、カウンセラーとしてもね、カウンセリングの仕方がガラッと変わると思いますし、スタリストとしてもアドバイスの方法が全然変わっていくんじゃないかななんていうふうに改めて最近は思っております。皆さんもそんな考えで、自分の悩みとか今の状態を見つめ直してみると、何かブレイクするような見つかるのか教えたいなと思います。
はい、ということでね、この番組では皆さんからのファッション心理関係のお悩みご質問をまだまだお待ちしております。番組概要欄にありますマシュマロからお送りください。そしてこの番組の更新情報は各ポッドキャストサービスでは登録をするとラジオトークでフォローすると受け取ることができます。ラジオトークのほかスポーティファイン、アップルポッドキャスト、アマゾンポッドキャストなどの主要ポッドキャストサービスでは配信しておりますのでね、お好きな方法でお聞きいただけたらと思います。ということでまた次回の配信でお会いしましょう。
おやすみなさい。
12:00

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