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はい、ということで今日はマシュマロにお寄せいただいたご質問に回答していきたいと思います。今日はちょっと久々にだと思うんですけども、ファッションではなく心理関係のお悩みに回答していきたいと思います。それでは早速読んでいきます。
ひさ野先生、こんにちは。悩み相談があります。とても新味になってくれ、人柄が良いと感じる歯医者さんが見つかり、歯の治療を任せたのですが、そこから歯の調子がすごく悪くなってしまい、治療を中断しました。
別の複数の歯科院で見てもらった結果、先生の治療は他の院では行われない過剰もしくは誤ったものであったということが分かりました。
今は転院しているのですが、毎日歯磨きのたびに削られて歯磨きがしにくくなった歯を見ては、何でこんな治療をしてしまったんだろう、と辛い気持ちになります。
失った歯そのものは戻らないのに、1年近く経っても後悔で涙が出そうになります。どうしたら悩みますに済むでしょうか、ということでありがとうございます。
この方にとっては歯だったのですが、歯以外にもリスナーの皆さんの中にも、失ってしまってもう戻ってこないのに、なかなか後悔の気持ちから抜けられないという経験がある方、もしくは今最中の方はたくさんいらっしゃると思いますので、
考えてもしょうがないというのは皆分かっているわけですよ。分かっているけど、前も何かの回で話したけど、頭で分かれば感情もその通りに収まってくれるかというと、そうじゃないところが人間難しいところなんですよね。
なので、そういう感情とどう付き合っていったらいいかというところをお話ししていければと思っております。それではスタートです。
はい、ということで始まりましたオシャレの呪い解くラジオ、本日で608回目の配信でございます。この番組ではあなたに巻きつくファッションへの思い込みイコールオシャレの呪いを、まずはわざと解いていきます。
服装心理学をベースにオシャレを持って楽しみ、自分を変えるコツをお届けしています。お相手はパーソナルスタリストで公認心理師の久野梨沙です。本日もよろしくお願いいたします。
ということで、今日のお悩みありがとうございます。お送りいただいてね。
はい、ということで、このお悩みも以前何回かラジオで取り上げさせていただいている通り、やっぱりそのご相談の最後の締めくくりがどうしたら悩まずに済むでしょうかっていうね。
皆さんそうなんですよね。この悩みから早く逃れたい、こんなネガティブな感情から早く逃れたい気持ちを切り替えたいっていうのがやっぱりこんな悩み、つまりなくしてしまいたいっていうのが悩んでいる方のほぼ全員の総意なんですよね。こんな悩みから早く逃れたい、悩みをなくしてしまいたい。
なんだけど、やっぱりその悩まずに済む、この気持ちをなくしたいっていうことを急ぎすぎてしまうと、やっぱり今の気持ちっていうのをじっくり自分で認めて受け止める前に消そうとしてしまうと、だいたいその感情っていうのは消そうとすればするほど強く浮かんできてしまうものなんですよね。
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これは何回もラジオで説明してるんですけれども、一番直近ではね、ちょっと前、第603回の回でも後半に結構詳しくそのシステムというかメカニズムというかについてお話ししているので、ぜひそちらも参考にしていただければと思うんですけれども、やっぱりその悩みとか悲しい感情とか後悔とかっていう中、その気持ちの中には自分にとって大事な価値観っていうのがあるわけですよ。
何か自分にとって大事な価値観だったり大事なことを教えようとしている。
それは、怪我をした箇所が痛んで、ここが今血が出てるよとか怪我してるよっていうのに気づくことができるように、心も何か傷がついたときに、それが悩みとか悲しみとか怒りとかそういうネガティブな感情で、今あなたの心は傷ついてるよとか、二度と傷つかないためにちゃんと1回見てみたいな感じで教えてくれてるわけなんですよね。
だからちゃんとそれを1回受け止めて、なんか嫌な気持ちって向き合うの嫌じゃないですか。だからついつい目つぶりたくなったり、早くこの気持ちから切り替えたいって思っちゃうんだけど、やっぱりガッツリ向き合って、なんで私はこんなに後悔してるんだろうとか、この後悔って自分が一括りにしている感情の中に何が潜んでるんだろう。
それはわかんないでしょ。あくまでこのメッセージから私が勝手に想像したことですけど、それは例えば、すごく人柄がいいと思って信用したのに裏切られたというか、悲しみだったり、なんで見抜けなかったんだろうっていう自分に対する不甲斐なさかもしれないし、
あとは何だろうな、その人柄がいいと思っていたことまで否定したくないみたいな、そういう複雑な感情だったりね。でも人柄とスキルは違うんだみたいな、それを気づいておけばよかったっていうまさに後悔だったり、いろんな気持ちが入ってると思うので、それを1回ちゃんと見つめて、
そうなんだな、自分はそれを悲しんでるんだな、こういう気持ちもあったんだなっていうのを受け止める作業っていうのが必要かなと思います。ちゃんと自分が後悔って一括りにして、早くどっか行けと思っている感情をしっかり精査して、ちゃんと受け止めるっていう作業がまず大事かなと思うんですね。
その上で、つらい考え方とか悩んでしまうことっていうのは、やっぱり考え方に転換していくことが必要だよねっていうのが、これまた心理療法の一つである認知療法って言われるジャンルがありますので、ちゃんと気持ちに向き合った後に、
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この認知療法っていうところ、そういう療法テクニックというのかな、を活用していくっていう流れが、私のカウンセリングなんかだと多いかなと思います。認知療法っていうのも過去に何回かお話ししたことあったと思うんですけども、簡単に言うと、自分の考え方に自分で突っ込むっていう感じなんですね。
例えばですけど、私がもう犯を失ってしまって戻ってこない。これは本当に最悪な出来事で悔やんでも悔やんでもしょうがない。なんて最悪な出来事だったんだっていう考えに今支配されているとするのであれば、そこに突っ込みを入れる。本当にその出来事は最悪な出来事だったの?できれば出会わずに済めばよかった出来事だった?
いやいやだけど、あの出来事に出会ったことによって、あの歯医者が良くなかったっていうことが分かって転院するきっかけになったわけだから、もしかしたらあのまま通ってたらもっとひどいことになったかもしれないから、必ずしも歯を失ったこと自体が最悪、一番悪い出来事だったとは言えないんじゃないかな、みたいな風に突っ込みをしていくことで、自分の考え方を徐々に転換していこうとするやり方です。
ただね、この認知療法を私のカウンセリング受ける前にもいろんな本が出てたりとかもしますので、それを読んで自分でやってみたんだけど、あんまりちょっとしっくりこなかったっていう方も結構多い。
もちろんね、その聞いたとか、うまく考え方転換できたっていう方ももちろんたくさんいらっしゃるし、実際カウンセリングではすごく有効な方法なので、なんですけども、その一方で一人でやってると、なんかこういまいちしっくりくる考え方の転換ができなかったっていう方も多いのがちょっと難しいところではあるんですね。
というのは、やっぱりその突っ込みに入れるにしても、考え方を転換していくわけですけど、転換するにあたって、この考え方だったらしっくりくるなというか、心から納得してこの転換できるなっていう考え方をそもそも自分で思いつけるかっていう、そこが結構難しさがあるわけです。
結構、もともとの性質としてアイディアマンな人で、いろんな考え方をポンポン思いつける人は結構一人でもできちゃうんですけど、なかなか新しい考え方、今の自分にない考え方を思いつかなきゃいけないわけで、それがちょっと難しいタイプの方にはなかなか難儀な方法だとは言えるわけです。
なので、セルフでも自分自身でも取り組める方法っていうのがこの認知療法の良さではあるんですけども、ただその新しい考え方が思いつかないとなかなか行き詰まりがちということで、なので、カウンセラーについて一緒にやるっていうのはその点がいいところであって、やっぱりカウンセラー、私なんかも一緒にやらせていただいたら、その人と話をしながら、その人の性質を鑑みながら、
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その人に合った考え方を提案することができるわけですね。提案を受けることができる。こういう考え方ってできませんかねとか、こうも考えられませんかとかっていう提案を受けることで、あ、それは自分で思いつかなかったけど、確かにその考え方しっくりくるな、みたいなことを見つけられるという意味では、カウンセリングをしっかり受けつつ取り組んでいった方が早いかもしれないかなと思います。
ただ、そういったね、その新しい考え方を外部から取り入れるにあたって、そのカウンセリングだけが方法ではなくて、それ以外に有効な方法としてやっぱり私、本を読むっていうのがあると思うんですよ。で、本って全然自分とは違う人生を体験、追体験できるものだし、自分とは違う考え方を取り入れることができるものだと思っていて、本読むこと自体が結構セルフカウンセリング的な要素があるなって私はすごく思ってるんですけども、
なので、あの今回のご相談の場合には、なんか歯じゃなくてもいいので、何かの喪失、何かを失ったことから立ち直るっていったような物語だったり、ドキュメンタリー、エッセイでもいいですが、そういったものを読んでみる。
で、その喪失から立ち直る過程で、どんなことを考えて、どんなことを思って立ち直っていったのかみたいなことがわかるような本をいくつか読んでみると、また自分にはない考え方で、かつ、この考え方だったらしっくりくるかもな、この出来事をそんなに悪くない出来事として捉え直すことができるかもなっていう考え方に出会えることもあると思うので、
ぜひそういう本を読んでみる。漫画でもいいと思うんですけど、本とか漫画とか映画とかを見てみるというのも、ちょっとやってみてもいいんじゃないかなというふうに思います。
うちのね、私がやってるオンラインサロン、服装心理だぼうが、オンラインサロンという形で複数人数のその会員さんたち同士の交流も大事にしているのは、このね、サロンで交流することで他の人の考え方を学ぶっていうのが、今言ったような意味合いですごい大事だからっていうところがあるんですよね。
だからもちろん本、漫画、映画もいいですけど、他の人との交流を通じてそういった新しい考え方をインストールするっていうのもいいかと思います。なかなか身近な人だと逆に利害関係とかあって難しかったりするので、オンラインサロンみたいな全く利害関係ない友達、仲間のほうがやりやすかったりもするのでね、ぜひそういうのに興味があったらあのラボにもご入会検討していただけると嬉しいなと思います。
ラボに入っていただくとね、私のカウンセリングもオークションサービスで受けられますので、ぜひそちらも合わせてご検討いただけると嬉しいです。ということで、また次回の配信でお会いしましょう。おやすみなさい。