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2021-03-28 12:00

225.イメコン診断のタイプ別アイテムの功罪 from Radiotalk

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「パーソナルカラー別ニット」など、コスメやアパレル商品で、イメコン的な診断タイプに合わせた商品企画が増えてきました。しかしこうした「単機能」推し商材は、お客様が選びやすくなるというメリットがある一方で、消費者のファッションやメイクの楽しみ方を狭めてしまい、結果的にメーカーが自分で自分の首を絞めかねないというデメリットもあるわけで・・・。

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#ひとり語り #心理学 #ファッション #服 #おしゃれ #スタイリスト #パーソナルスタイリスト #カウンセラー #イメコン
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はい、本日も音楽からのスタートでございます。おしゃれの呪いを解くラジオでございます。
そういえば昨日さ、昨日なんかずっとそろそろ喋り続けて、あのいつもの功状を言うのを忘れちゃったかなと思いました。
なんで気づいたかというと、あの今2本撮りしてまして、昨日配信の土曜日配信の分に続けて録音してるんですけど、
あ、そういえばさっきこれ読まなかったなと思って思い出した次第でございます。一応読んどこうかな。
この番組では、あなたに巻きつくファッションへの思い込みイコールおしゃれの呪いをバサバサと解いていきます。
服装信念学をベースにおしゃれをもっと楽しみ、自分を変えるコツをお届けしています。
お相手はパーソナルスタリストで、日本服装信念学協会代表理事の久野千聖でございます。本日もよろしくお願い致します。
はい、ということでね、昨日の配信分に続いてちょっと収録しちゃってるんですけども、
皆さんがお聞きになっているところからすると、昨日の土曜日はですね、
午後、私がやっているパーソナルスタリスト養成スクールの第11期の開業講座の紹介授業でございまして、
10期の開業講座のスタートでございまして、うちのパーソナルスタリストスクールは入門講座の全5回の授業、
そしてその次が基礎講座の全5回の授業、最後は開業講座の全6回の授業というカリキュラムになっているんですけども、
この最後のステップの開業講座ではその名の通り、ファッションの基礎知識とか、似合う服を選ぶための知識みたいなパーソナルスタリストに最低限必要な知識は入門講座と基礎講座で既に身につけているので、
最後はそれらをよりよくアウトプットするための接客技術だったりとか、
あとはお客様のニーズを正確に汲み取ってサービスをご提供するための服装心理学だったりとか、
あとは本当に開業に向けたビジネスの計画、サービスメニューの立案とか、
集客の計画の立て方とか、集客方法の立案とか、そういったことをやるのが開業講座なんですけども、
まず初回はということで、実際にパーソナルスタイリングの知識を学んできて、それをサービスとして提供するための実践練習みたいなことをやっていただくのが初回と第二回の授業なんですけど、
初回はお客様にお買い物動向において、ある程度まとまった数量のパッケージとしてその洋服をご提案する練習ということで、
あるお客様にこの春のワードローブをまとめてお買い物動向で買うと想定して、それを提案するということで、それをセレクトしてもらって発表してもらうということをやったんですよね。
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やっぱり、1個のコーディネートをそのお客様に似合う、たった1つのコーディネートを作ればいいというものと、
あとはそのお客様のワンシーズン分の洋服を揃えるということでは、やっぱり明らかに後者の方が難易度は上がるんですよね。
まとめてワードローブをお買い上げいただくときには、当然ですけどね、お客様の生活環境に合わせた取扱いのしやすさ、
洗濯するのかしないのかとかね、乾燥機かけるのかとかいったことも含めて取扱いのしやすさも考慮する必要があるし、
まとめ買いするときにはご予算があるので、その予算に合わせた予算内で最適な枚数をお勧めする。
その最適な枚数というのもお客様の生活環境とかを伺ってスタリストが計算してご提案するべきものですし、
あとは一つのコーディネートだったらそのコーディで成立すればいいんですけど、
複数枚まとめてご提案するときには、全部のアイテムがちゃんと組み合わせられるかどうかというね、
気回し効率というか、それも考慮して提案しなきゃいけないということで、
やっぱりたった一つの組み合わせ、コーディネートを提案するのよりは、はるかにやっぱり難易度が上がるんですよね。
その辺の練習を開業講座ではいよいよ積んでいただくと、ここまでの練習で似合うコーディネートをしっかり作るという、
一つのコーディネートに集中して作るというスキルはもうついているので、
さらにその上の段階を目指すということで練習をしてもらったわけなんですけども、
なかなか難しいですけど楽しいですよね。いよいよ実践的な練習なのでね。
その中でその気回しとかも考えて提案していくと、
一つねやっぱり気づくことがあって、最近よくコスメなんかにも結構多いんですけど、
いわゆる似合う服を診断する、イメコン系の診断とかって最近言われますけど、
イメコン系の診断をベースにしたアイテム開発っていうのかな、が結構広がってるんですよ。
例えばコスメで言うとパーソナルカラー別に口紅を作るとか、
パーソナルカラー別にアイシャドウパレットを作るとか結構増えていますよね。
あのパーソナルカラーって似合う色の選ぶシステムですけどね。
あのスプリングタイプ、サマータイプ、オータムタイプ、ウィンタータイプっていう式の名前がついてて4タイプに分かれて、
まあスプリング向けの口紅はこちら、サマー向けの口紅はこちらみたいな感じで作ったりとか。
そうすると便利なのは自分の診断、自分のタイプが分かってさえいれば色々悩まなくて済む。
確実に自分に似合うものが手に入るっていう利点はあるわけですよね。
でこれがやっぱりアパレル業界にも広がりつつあって、
なんだろうな、よく骨格診断、うち骨格診断採用してないんですけど、うちは独自の体型診断があるんですけど、
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骨格診断別にワンピース作りましたとかね、そういうものがあったりとか、パーソナルカラー別にニット作りましたとかね、
そういうイメコン診断の結果に合わせた商品企画っていうのが徐々に広がりつつあるんですよ。
それもコスメと同じで選びやすさっていう観点ではすごくいいなと思う一方で、
洋服に関して言うと非常に高材もあるなというかデミリットもあるなっていうのをすごい感じているんですよね。
それはさっき言ったお客様にワードローブとして何枚かまとめてご提案するときに組み合わせを考える。
お客様によりパーソナルな提案をする。お客様に一番良いワードローブを提案するっていうスキルがついてくると感じるデミリットなんですよ。
どういうことかというと、タイプ別に洋服を作ってしまうと確かに似合うんですけど、
その似合う要素以外をコーディネートに取り込むことが難しくなるんですよ、すごく。
例えばわかりやすいところで言うと、洋服で例えばコートでしましょうか、アウターで茶色ベースにグレーのラインが入っているとしましょうか、
っていうアイテムがあったとすると、例えばパーソナルカラーの知識を身につけたばかりの一般の方がそれを見たときに、
私はオータムだから茶色は似合うからいいんだけど、このグレーが似合わないから余計だなって考えがちなんですよ。
だからこういうことがあるから本当にパーソナルカラー別に洋服作ってくれればいいのにって思いがちなんですね。
確かにそれは一理あるんですけど、でも逆にそれをそのアイテム、その違う要素が組み合わさっているアイテムだからこそ生きるっていう場面がすごくよくあって、
例えばパーソナルカラーオータム、茶色でオータムの色だけで組み合わせをしていくと、見た目の印象としてすごく落ち着いた雰囲気は出やすいんですけど、
逆にキリッとした雰囲気が出さなくなったりするんですよ。そういうときに茶色ベースだけどライトグレーのラインがピッと入ったコートがあると、
ベースは茶色だからオータムタイプの自分に似合うんだけど、グレーが程よく入っていることで似合うはキープしつつオータムタイプ一辺となったしづらいキリッとした印象が出せるみたいな風に、
その似合うとなりたいを両立できるようになったりするわけなんですよ。これは似合うと好きが両立できるっていうポイントでもあって、
その異質なものが1個の洋服の中に含まれているっていうのは、そういう似合うとなりたいとか似合うと好きみたいに、
とかく一致しづらい両方を両立させるっていうことにすごく使えるアイテムだったりするんですよね。
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これがタイプ別にかっちり分けられてしまって、異質なものが同居していないアイテムばかりになっちゃうと、
異質なものを共存させようと思ったら、自分で組み合わせなんとかしなきゃいけないってことなんですよ。そっちの方が難易度高いんですよね。
なので、異質なものが組み合わさっているものの良さっていうのはすごくあるんだけど、
それがなかなかこの似合う診断をベースにしたアイテムが開発されちゃうとなくなってしまうので、それはどうなのかなと思うんですよね。
やっぱり最近アパレルってこういうふうに短期の推しっていうのかな。
例えばとにかくこれはあったかい商品ですとか、これはとにかくパーソナルカラータイプスプリングに合うんですみたいな短期の推しの商品すごい増えてるんですけど、
これどういうことかっていうと、やっぱり正直セールストークなしで売りやすくなるっていうことだと思うんですよ。
お客様から見て選びやすさにもつながるのでいいなと思う反面、でもメーカーとしてやっていくのはそこじゃないんじゃないかなっていう気はするんですよ。
診断をベースにしたアイテム選ぶを教えるのは、我々スタイリスト、パーソナルスタイリストの役割であって、
メーカーとしてはどちらかというと、いろんなものが混在したものを作っていって、それをどう使うかっていうことを販売員が説明していくことで、
新たな洋服の魅力を発信するっていうことの方が、そっちをやった方が私アパレル業界って進みが広がっていくんじゃないかなって思うんですよ。
短期の推しにしちゃうと似合うものしか買いたくない。
その異質なものは自分の中に取り入れたくない。
その異質なものを取り入れることの楽しさっていうのが伝わらなくなっちゃうと、ますます洋服の楽しみ方っていうのが一面化しちゃうんじゃないかなって。
それは結果的にアパレル業界の首を絞めることになるんじゃないかなってすごい思ってるんですね。
だからやっぱりそれぞれに役割っていうものがあるので、アパレルメーカーが診断別のアイテムを作るっていうのは、それはメーカーの役割なのかな。
全部が全部やることなのかなっていうのは、すごい最近疑問に思っています。
複雑なアイテムをなくさないでほしいなっていうのはすごく個人的には思っているところではありますね。
今日は私のつらつら思い語り会ということでございました。
皆さんからのご質問まだまだお待ちしております。
週明けからはバサバサっと質問をたくさん回答していく会をまたお届けしたいと思いますので、
お便り機能からそしてそれ以外の方は番組概要欄にあるマシュモロからぜひぜひお気軽にお送りください。
お悩みでもお題でも何でも結構ですのでね。
お送りください。
そしてこの番組の更新情報は各ポッドキャストサービスでは登録をするとラジオトークでフォローすると受け取ることができますのでぜひぜひご登録フォローの方よろしくお願い致します。
それではまた次回の配信でお会いしましょう。
おやすみなさい。
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