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2024-10-08 12:33

855.白・黒・グレーで無難にまとめたつもりなのに、コーデがちぐはぐなのはなぜ?

普段着ないような明るい色や強い色のアイテムを買ったとき、つい白や黒、グレーなどの「無彩色」と呼ばれる色と合わせてしまいませんか?無彩色とあわせればどんな色でも無難にまとまる、かと思いきや、意外とそうならないこともあるんです……!


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はい、ということで始まりました、おしゃれの呪いを解くラジオ、本日で855回目の配信でございます。この番組では、あなたに巻きつくファッションへの思い込み、イコールおしゃれの呪いをバサバサと解いていきます。
服装心理学をベースにおしゃれをもっと楽しみ、自分を変えるコツをお届けしています。お相手はパーソナルスタイリストで公認心理師のヒサノリサです。本日もよろしくお願いいたします。
さあ、この間土曜日はフォースタイルパーソナルスタイリストスクールの第17期入門講座の授業でして、次は10月19日にもう早いもので17期の入門講座もいよいよ最終回ということで、コーディネート発表会というのを最終回にやるんですよね。
なのでその前の授業ということで、発表会以外の座学の授業は最終回ということだったんですけど、いよいよファッションの歴史とか、あとは洋服を作るときの知識、縫製とか型紙とか素材の知識とかを学んでいただいて、いよいよファッションコーディネートの理論というのに入りまして、
似合う服を選ぶ前段階で、そもそもファッションコーディネートはどういうルールで成り立っていて、どういうことに気をつけて作ればいいのっていうところを学んで、実際に作りましょうという授業だったんですよ。
フォースタイルパーソナルスタリスト、FPSSもそうなんですけど、普段のパーソナルスタイリング、一般個人の方向けのファッションアドバイスなんかも含めて、もう私が2006年に起業してからこの18年間ずっとやり続けていることの一番メインのところは、
作られたコーディネートに対してアドバイスをするっていうこと。それがお客様が着ている服である場合もあれば、FPSSの生徒が課題として作ってきたスタイリングの場合もあれば、
企業様で社員さんに向けてビジネスカジュアルを教えるっていう文脈でのアドバイスもあれば、いろいろなだけで、とにかくずっとファッションアドバイスをし続けているわけですよね。
それをやってはや18年なわけですけど、どの場面においてもすごくよくあることとしてね、やりがちな間違いって言うんじゃないんですけど、それこそオーシャレな呪いというか、思い込み、いろんな人が持っているものがありまして、
何かっていうと、例えばファッションコーディネートですごく重要な要素って色っていう要素があって、すごく重要だし、その分皆さんが悩みがちでもあるのが、どういう色合わせをするかっていうことなんですけど、
そのね、ちょっと目を引く色っていうのかな、鮮やかだったり明るかったりする色を使ったときに、何かと白、黒、グレーで無難にまとめ落としがちっていうのがすごいあるんですよ。皆さんありません?白、黒、グレー。
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白、黒、グレーのことを色彩学的には無彩色っていう言い方をします。色どりがない色、彩度、鮮やかさがない色って書いて無彩色なんですけど、今、白黒写真ってカラーじゃないじゃないですか、色がないですよね。
なので、白黒写真の中にある白、色んな濃さのグレー、黒っていうのは無彩色、色どりがない色として、普通の赤とか黄色とは全く別される色なんですよね。明るさの情報しか持ってない色なんですけど、その無彩色でまとめようとするっていうのがすごく多くて、例えばちょっとあんまり普段着ないんだけど、明るいピンクのブラウス買ってみました。
ってなった時に、あまり着ない明るい色であればなおさら、じゃあそこに重ねて明るいスカイブルーのスカート合わせてみようって冒険できる人はなかなかいなくて、ほとんどの人が、いやー明るいピンクのブラウス買っちゃった、どうしよう、どう着ようかなってなった時に、じゃあとりあえず黒いスカートでとかさ、とりあえず白いパンツでってなりがちじゃないですか。
なんとなく明るい色でも鮮やかな色でも派手な色でも、無彩色、白黒グレー合わせておけばなんとなくなんとかなるだろうって思いがあるわけです。
で、当然そうなるケースも非常に多い。それが成功するケースも多いからこそ、とりあえずね、色物には無彩色合わせておけばなんとかなるだろうってなっちゃうんですけど、実はでも、無彩色も裏切る時があるんですよね。
無彩色合わせたばっかりに逆に派手になっちゃったりとか、逆に違和感になっちゃったりすることも実はあるんですよ。
この間ね、FPSSの入門講座で初めてコーディネートの宿題を出して、それを検索したんですけど、もうね、初めての課題なんて、そのオンパレードで色使いをね、ちょっと苦手な色使い、普段自分が使わないような色使いをしたコーディネートを作っていきましょうっていうと、
一色、二色は普段自分が使わない色を使ってるんだけど、それをどうまとめ上げているかっていうと、結局無彩色の力を使っちゃってる。結局ちょっとよくわかんないから白で。小物は白でまとめてみましたとかね。靴は黒でとか、そうなりがちなんですけど。
例えばですよ、この間あったケースは明るいピンクベージュみたいなジャケットと、ちょっとくすみがあって、同じように少しだけくすみがあるような黄色というか黄緑みたいなスカートを合わせたときに、じゃあピンクベージュのジャケットと黄緑みたいなちょっとくすんでいるお互いカラーのジャケットとスカートのときに、
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インナーどうするかって、ここまで二色頑張って色を使いました。だいたい皆さんインナーは白を選んじゃうんですよ。それで靴もバッグも白、黒みたいになっちゃうんですけど、そうしちゃうことで、そのくすみカラーに白を合わせることで、そのくすみが、なんていうのかな、きれいに見えなくなっちゃう。
せっかくくすみカラー同士で合わせているときは、くすみとくすみで調和が取れて、すごく雰囲気のあるいい調和になっているのに、そこにくすみのない真っ白を入れちゃうことで、くすみカラーのくすみの良さが消えて、濁って汚く見えちゃう。
さらに白っていう明るい色を入れることで、なんていうのかな、眩しさだけは増しちゃうみたいな、変なコントラストがついちゃうっていうのかな。全然まとめる、落ち着かせるどころか、白がかえって浮いちゃう、浮かせちゃうみたいなことが結構起こったりするんですよね。
そういうときどうしたらよかったかというと、いっそのことを無彩色、白黒グレーじゃなくて、もう一色違う色を合わせた方が良かったんですよ。くすんだピンクベージュ、くすんだイエローグリーンだとしたら、くすんだ水色みたいな。
やっぱり色と色を合わせてちょっと派手なのかもなって思ったときに、そこにもう一回色を合わせようって発想になる人はなかなかいないので、どうしてもちょっとこのままいくともしかしたら派手かもしれないってなったときには、皆さん無彩色で抑えようとしちゃうんだけど、それがかえって色の派手さを浮き立たせてしまったり、あるいは変な対比を生んでしまって、まとまりづらくなったりすることって結構ある。
そのときに同じくすみっていう共通点を持ったもう一色を入れた方が、かえってくすみ同士でまとまるので、要は同じ色調、同じトーンでまとまるので、かえってまとまりが良くなったってことがすごくあるんですよね。
この辺は色彩の理論を学べばやっぱり理解できるんだけど、でもそのFPSSの生徒さんも色彩の授業を受けた上でも、やっぱりそれでもこれまでの手癖っていうのか、なんとなく恐怖心というのか、なんか不安になって無彩色を合わせちゃってっていうことが結構あったりするので。
理論を知ってもなお、だから知らなければなのことですよねって感じで。理論を知っててもやっぱりここでね、もう一回その同じ調子のくすみっていう同じトーンの違う色を合わせた方がまとまるんだろう、だよっていうのは、理論で聞いてても実際勇気を持ってできるかってそうじゃないけど、理論さえ知っていれば試しにやってみようってやってみて、ほんまやみたいな、合うんだ。
それで白に変えたら、白に変えた方がガチャガチャになっちゃうみたいなことが分かってくるので、そういう意味ではね、やっぱり色彩の議論となんとなくの感覚って全然違うことがあって、やっぱり感覚って感覚だからね、当てんない部分もすごくあるので、その辺を補えるのが理論だし、
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自分の感覚でやろうとした時に間違えそうになるのを引き止めてくれるのも理論なんですよ。だから結局ファッションセンスとかってよく言うんですけど、センスって感覚じゃないですか。でも感覚でうまくいくことではなくて、やっぱりファッションって結局は絶対全部に理論があって、失敗するにも理由があるし、成功するにも絶対理由があるんですよ。
ただそれを言語化できている人とできていない人がいるだけで、言語化できていない人も実は理論っていうのが経験的に分かっているんだけど、それが言葉になってないとか自分が意識していないだけで、ちゃんと理論通りにできているんですよね。
ただその理論は言葉で学んだんじゃなくて、経験の中でなんとなく身につけてきただけだけど、ちゃんと理論通りになっているので、そういう意味ではファッションセンスみたいなあるんだかないんだかみたいなものを追い求めるよりも、理論を身につけるというのが一番早いし、理論を身につけて使いこなした結果は生まれながらにもしてファッションセンスがなぜかある人と同じことなんでね。
だからやっぱり理論ってすごい大事だし、感覚は意外と間違っていることもあるんだよっていうところで、それが特に洋服の色使いっていうところには現れているので、ぜひ皆さんも無彩色ならまとめてくれるだろうみたいな無彩色振興みたいなのがあれば、必ずしもそうではないこともあるので、
あ、なんかあれ白を合わせたのになんかおかしいなとかね、あれ黒を合わせたのになんかおかしいってことがあったら、ぜひちょっと色を合わせてみる。白黒グレーからちょっと脱出してみるっていうのはね、ぜひね試してみていただけると嬉しいなと。
特にねこれから秋冬じゃないですか、寒くなってくるとさ、暗いグレーとか黒とか、黒に似た焦げ茶とか、暗い紺とかに逃げ勝ちになるんですけど、まんねりしちゃうっていうデメリットもありますのでね、ぜひぜひちょっと色を重ねて使っていくっていうのはね、ぜひ試してみていただきたいなというふうに思います。
はい、そんな感じでね理論的にファッションを学んだ生徒たちが、じゃあどんなスタイリングを作れるようになったのか、そしてそこにさらにこう講師からね、指導が入るとスタイリングがどんなふうによく変わるのかっていうのを実際にね見て体感できる機会っていうのが、10月19日土曜日に開催するファッションコーディネートの発表会になります。
なので、FPSSに入るとか、ファッションを仕事にするとか、うんぬん抜きにしても、本当に次の日からのね、自分のおしゃれにすぐに役立つ内容、知識がたくさん手に入る機会でもありますのでね、ぜひ興味がある方はね、無料ですので観覧お越しいただければと思います。
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東京六本木にある会場に直接お越しいただいて観覧するか、もしくはZoomでも配信しますので、全国どこかでもご観覧いただくことができます。詳しいご案内はね、ベルマガカFPSSの公式LINEに登録してくださった方にお届けしてますので、興味がある方はまず番組概覧にありますリンクから登録いただけると嬉しいです。それではまた次回の配信でお会いしましょう。おやすみなさい。
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