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はい、ということで始まります、おしゃれの呪いトークラジオ。本日で573回目の配信でございます。この番組では、あなたに巻きつくファッションへの思い込み、イコールおしゃれの呪いを、バーサーわざと解いていきます。服装心理学をベースに、おしゃれをもっと楽しみ、自分を変えるコツをお届けしています。お相手はパーソナルスタイリストで、公認心理師の石田のりさです。今週もよろしくお願いいたします。
さあ、ちょっとね、バタバタしておりましてすいません。配信の間が空いてしまいましたけれども、先週末はね、土曜日は、今やっているフォースタイルパーソナルスタリストスクール、パーソナルスタリストの養成スクールがね、第14期になりましてね、早いもんでね。
14期の入門講座の基礎的なカリキュラムが終わって、いよいよちょっとクライマックスが見えてきた、最終回前の授業だったんですけれども、いよいよコーディネート作成の課題がスタートしまして、これ以降、入門講座の次のコース、基礎講座、
そしてまたその次のコース、開業講座まで渡って、もうひたすらコーディネートの添削の課題が、基本的にはスタイリングを作るっていうのがね、やっぱり私たちスタイリストのメインのお仕事になるので、そのコーディネート作成の課題が延々続くわけですね。
ここでコーディネート理論に則ったコーディネートができて、しかもそれを理論的に言語化できるか、言葉で説明できるかっていうところをね、スキルを高めていくわけなんですけれども、やっぱり洋服って毎日みんな着てるんですけど、毎日着るからこそ、あえて義務教育でも学びませんよね。別に洋服の組み合わせ方なんて。
でもやっぱり、似合う似合わない、以前にその服の組み合わせ方によってその違和感が生じたり、長歯が取れて美しく見えたりっていうところは、これはアートとかと同じことですね。デザイン、アートと同じことなので、やっぱりそれは理論として存在しますので、感覚で考えていたものを理論で、理論を学んだ上で頭で考えてもらおうっていうことなんですよね。
なのでこれが意外と難しい。自分の思考回路を感覚で考えてたところから、ちゃんと理論を通して頭で考えるようにする。そうしないと、あらゆる外見のあらゆる好みのお客様がいらっしゃるわけなので、その皆さんに対応することができなくなりますし、
ましてやそのスタイリングを作ったら、やっぱり説明、ご説明する。どうしてこのスタイリングがいいのかっていうのをご説明することがね、やっぱりスタイリストの仕事の非常に大事なところなので、その説明もね、理論で考えてないと言語ができませんよね。なので非常に重要なことになるんですけども、なかなかね、この回路を切り替えるっていうのが難しいわけですよ。
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なんか初めのうちは考えれば考えるほどわかんなかったみたいなところが結構あって、そこを乗り越えてやっとその理論で考えるのと感覚で考えるののスピードが同じぐらいになってきて、で最終的に理論で考えた方が自分がこれまでしたことなかったスタイリングも上手にできるようになるっていうね、そういうステップをたどっていくんですけども。
まあ14期生はね、今回が初めてなんで、なかなか苦戦してたわけですよ。まあ当たり前ですよね、初めてのことですからね。で、ただまあもう14期、まあ14回ね、あの同じようにあの生徒さんは変われど、初めてのその理論的なコーディネートっていう現場を目撃しましてね、私は。
で、公表を重ねていく中で、だいたいね、その人は変われど間違いパターンって結構共通してくるんですよね。共通する一つの間違いパターンっていうのが見えてくるんですよ。で、それをねこの間ちょっとあの授業後にツイートもあの参考画像とともにねツイートもしたんですけど、それどういう間違いパターンかっていうと、洋服の組み合わせをするのがコーディネートですけども、その使った一点一点の洋服同士のフォーマル度合いというか、
カジュアル度合いというか、それが揃っていない。だからチグハグに見えちゃうっていう間違いパターンが非常に多いです。
フォーマルの対極がカジュアルなんですけども、これって洋服によって度合いがあるんですよね。思いっきりフォーマルな服っていうのはメンズで言えばネクタイをつけるスーツであり、もっとその上にはタキシードみたいなものもありますけれども、本当に特定のフォーマルなシーンでしか着ないような衣服もありますけれども、
その反対で超カジュアル、一番カジュアルって言ったらそれこそスポーツウェアとかアウトドブはウェアになるわけですけれども、郊外で着るようになるわけですけれども、そういうグラデーションがフォーマルからカジュアルのグラデーションがあるわけなんですが、そこの度合いをある程度揃えておかないと、これ例えて言うと着物でね、訪問着に浴衣の下駄履いちゃったみたいなチグハグさが出てきてしまうわけですね。
で、これはやっぱりなんとなく誰しも感じ取ってしまうものなんですよね。そのフォーマルとの揃ってなさっていうのは。だからおかしく見えるわけなんですけど、なのでそこを逆に言うと揃えるだけでだいぶコーディネートのチグハグ感っていうのなくなってまとまりが出てくるんですよね。
で、そのフォーマル度合いっていうのは、例えばデザイン、そして色、そして素材によってある程度読み取ることができるので、それこそ服に含まれた、洋服に含まれた暗号のように、こういうデザインってことはこれぐらいのフォーマル度合いを示してるんだなみたいなことを覚えさえすれば読み取ることができるんですよね。
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それを一点一点読み取って揃えていくことができるかっていうところで、それだけでもだいぶコーディネートの完成度って上がってくるんですよね。
で、これ特にメンズファッションに顕著なんですよ。メンズファッションにおいては、レディースファッションに比べてアイテム数が非常に少ないですよね。レディースはね、元無数一つとってもスカートもあればガウジョ的なものもあればパンツもね、形、本当に種類、数限りなくありますけれども、メンズってそれに比べて非常にアイテム数としてはかなり限られてますよね。
その分、細かなフォーマルドワイの違いっていうのに配慮しないと、ちょっとの違いが結構ちぐはぐに見えちゃうなというところがあるんですよね。だからメンズコーディネートを組むときには特にこのフォーマルドワイっていうのは意識しなきゃいけないと。
例えば、その14期生が作ってきたコーディネートで、ある課題で、このカットソート、このパンツを使ってくださいっていうお題が出されて、そこに他のアイテムを組み合わせていくことで、自分の設定したシーンとかターゲット、お客様、着る人に合ったスタイリングを作ってくださいっていう課題が一番初めに出されるんですけども、
そこで提示されているこれを使ってくださいっていうパンツは、いわゆるファイブポケットパンツって言われる、結構カジュアルめなパンツなんです。ただ、色が黒なので、ちゃんとこのデザインのパンツはカジュアルなんだっていうのが読み取れないと、なんとなく黒いパンツだし、遠目に見るとね。黒いパンツだから綺麗めにも着られるんじゃないかって思っちゃう、勘違いしがちなんですよね。
そこで男性のデートファッションっていうテーマで、ガチガチのスーツとして着るようなジャケットを合わせてしまうと、そうするとなんかおかしいような、これ結構男性とか聞いてあると思うんですけど、スーツのジャケットとパンツをバラして着ていいって言われたからバラしてみたけど、なんかこのパンツと合わせておかしいなみたいな、やっぱりこのジャケットはスーツのジャケットってわかるなみたいなのあると思うんですけど、
実はそのジャケットの素材とかポケットのデザインなんかでも細かくフォーマルドライブって変わってくるので、バラしてスーツじゃなく着るためにはある程度デザイン的にね、スーツじゃなく着るのにおかしくないぐらいのちょいカジュアルなジャケットじゃないといけないっていうのがあるんですよ。
ましてやジーンズに近いようなカジュアルなパンツと合わせるときには、結構カジュアルなデザインじゃないと違和感になっちゃうんですよね。それを実際に添削の時にジャケットを変えてみると、やっぱりしっくりくるよねっていうのを目で見て感じてもらうと。
その感覚はどこから来てるのっていうと、実はこういうデザイン、このデザインがフォーマルで、ここをこう変えたからカジュアルに変わったからだよっていうことを説明すると、その感覚が言語化されていって覚えることができるんですよね。
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なんとなくの感覚で覚えてしまうと再現ができないので、そこをしっかり言語化して覚えるってことが大事なんですけども。
なのでそういうふうにフォーマルドライを揃えるというだけで、メンズのファッションの場合には、差し色とか逆に使わなくても、本当にベーシックカラーだけでもグッとオシャレっぽくなるんですよね。
なので、例えば最近イメコン診断って言って、自分に似合うかどうかっていうのをいろんな診断でわかるようになりましたけども、似合う服の条件が。
でもその似合う服の条件っていうのは、その一点一点の服選びには役立つんですけれども、ただその似合うものを、似合うっていう条件で一点ずつ選んだものを、そのまま何も考えずにコーディネートしたところで、
コーディネートの完成度までは保証してくれないんですよね。
一点一は似合ってるんだけど、洋服同士の相性が悪いってことは結構あるわけで、やっぱり自分に似合うかどうか。
この服、この1枚のトップスガ、この1枚のパンツが自分に似合うかどうかっていうのは、イメコン診断で、カラー診断とか、うちで言うと顔パーツ診断とかでわかるんですが、
組み合わせの完成度っていうところで言うと、似合うっていうことだけでは、なかなかわかりきれないっていうところがあるので、
フォーマル度っていうところも非常に大事なところで抑えていただきたいところだなというふうに思っています。
だから似合う服の診断を受けたんだけど、何かコーディングがうまくいかないっていう人は、アイテム同士のフォーマル度合いとかカジュアル度合いが揃ってるかどうか、
訪問着に浴衣の帯とか、浴衣の下駄合わせちゃってる状態になってないかっていうところを、ちょっと確認していただくとだいぶ変わると思いますので、
その辺、ぜひ気になる方はチェックしてみていただけるといいかなと思います。
この14期なんですけども、12月10日の土曜日にいよいよそれらの勉強の成果を生かして、発表会を行います。
これが入門講座の最終回になるんですけども、その発表会は、FPSS4スタイルパーソナルスタイルスクールで唯一外部の方が見学できる授業になっています。
今ちょうど見学をお申し込み受付中ですので、入学をご検討の方はぜひこの機会に観覧いただければと思います。
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Zoomの観覧もできますし、会場渋谷なので現地での観覧もOKですので、ぜひお気軽にお申し込みいただければと思います。
ということで、この番組では皆さんからのご質問・お悩みもお待ちしております。
心理的なお悩みでもファッションのお悩みでも結構です。
こちらも番組概要欄にありますマシュマロからお気軽にお送りください。
ということで、また次回の配信でお会いしましょう。おやすみなさい。