早稲田大学の入試問題とエヴァノート改定
はい、うちあわせCast第126回ということで、今回もゲストにTak.さんをお迎えしております。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
えーと、倉下ニュースなんですけども、つい先日メールがやってきまして。
で、あのー、早稲田大学が云々みたいな文面があって、うわーとか思ったんですけど、
えーと、早稲田大学の高等院中学部という、
まあ多分僕もよく知らないんですけど、早稲田はエスカレーター式になってて、その多分中学に相当するところやと思うんですけど、
その、えーと、2023年度の国語の入試問題に、えーと、説著の文章が使われたので、
まああの、許諾していただけますか?みたいな連絡をいただきまして、
えー、もう何個目か忘れた。3つ目?3回目か4回目か。
3つ目ぐらいじゃないですかね。
しかももう、発売して2年ほど経っている本なので、まさか取り上げられるとは思ってなかったんですけども、取り上げていただいたと。
で、試験のPDFもいただいて、まあちょっと見たんですけど、さすがに難しいですね。
漢字とかは、この文中のひらがなを漢字に直しなさいとかはもちろん簡単なんですけど、
本文に書かれていることから、このそれっていう四字代名詞が表している何かを文中から言葉を抜き出してとかっていう問題があって、
一応、著者なんですけども、ちょっと考えましたね。
なんか意外に著者はできないという話をよく聞きますからね。
うーん、まあある程度は正解はできましたけど、
これこんな難しい問題中学生が解いてるんだなというのがちょっとびっくりしたのと、
一応、大学生とか新社会人向けに書いた本なんですけども、
中学生に読ませても理解されるだろうと判断されたということで、個人的には嬉しい限りですね。
いいことですよね。ちなみに、スベノーですか?
エヴァノートの新機能
はい、スベノーですね。
スベノーの後半の話題で、
インターネットってたくさんデータがあるけど、
それあなたのそのものの情報じゃないよねみたいな話を。
ああ、いいとこちじゃないですか。
結構長めのボリュームで、最初から最後まで読んで答えなさいみたいなやつだったんで、ちょっと驚いてました。
でもいいところを出してもらいましたね。
現代に何か重なるテーマというところで選んでいただいたんでしょうけども、
現状その概要欄にリンクを貼っておくんですけど、まだそのリンク先にはPDFが貼られていないみたいで、
恐らく許可を現在いろんな人に取っている最中じゃないかと勝手にするんですけど、
それが終わったら恐らくリンクが掲載されると思うんで、また掲載されたらどこかで告知したいと思います。
それが一つ目で。
二つ目なんですけども、つい先日またエヴァノートが買収されたという話が、
その後大体何のニュースもなかったんですけども、結構大きめのニュースで、
料金プランが改定されると。
でも当然安くなるほうではなくて、高くなるほうに変わると。
しかもほぼ倍みたいな。
年間で日本円やと1年間9,300円ぐらいかな。月額で1,100円ということで、
まあ決して安くはない。
なかなかのものですね。
一応クラウドにデータをアップロードもできるツールでもあるので、
その辺の価格感も仕方がないなとは思いつつ、
並行して今後こういう機能が追加されますよというアナウンスが出たんですが、
正直その機能を追加してからデータ上げしたほうがいいよなとは思いながらも、
ちょっと見てたんですけども。
一つがノートのサマライズをAIがやってくれるということで、
会議のメモとかを多分雑に取ったら、いい感じにまとめてくれるみたいなやつやと思います。
まだ実装されてないからわからないですね。
Evernote VS Notion AI
それ自体は別に他のGPTとかでも見たことができるので、
別段特筆すべきことではないんですけども、
AI検索かっこ借りという機能が発表されてまして、
これまでエヴァノートでノートを探す時っていうのは、
自分で目検索というか目視でノートを探すか、
検索演算子っていうのを使ってノートのメダ情報を絞り込むというこの2パターンがあったんですけど、
検索演算子っていうのが結構面倒くさいし、
入力するのが面倒くさいし、覚えてもらえないということで、
おそらくあまり使われていなかったんですけど、
その検索の入力が文書の形で自然言語でできるようになると。
今年の後半に実装されるという段階で、
まだプロトタイプすら見えてないんですけども、
もし本当にそれができるんであれば、課金する価値は出てくると思いますね。
そうですね。それがちゃんと制度よく日本語でやってくれるのであれば。
それは大変価値があるなぁとは思いますね。
今月に作ったPDFが入ってるノートを上げてっていうことができるんであれば、
もうまさに個人アシスタントだと思うんですよ。
それが本当に実装されるんであれば、
Evernoteをわざわざ使う意味、プラスEvernoteに課金する意味になってくるかなと。
以前、Notion AIが出た時に、
EvernoteのAIってどうなっていくのかなみたいな話をちょっとだけしたんですけど、
やっぱりEvernoteができるとしたら、個人向け、個人のノートをたくさん持っているので、
個人向けのAIみたいなのができたらいいなという話をしてたんですけど、
そちらの方向に今、舵を切られたという感じがしてまして、
おそらくそれは正解だろうなと思うんですね。
ノーションAIの後追いをしても、これはもうどうしようもないわけですから。
Evernoteならではのことができるとしたらそこだろうなと。
一時期から主に性であるということは、
1人のユーザーがかなり多くのノートを蓄えていますし、
ビジネスユースだけじゃなくて、
プライベートのノートとかもEvernoteに入れている人が多いので、
そうするとデータ量が多いわけですね。
多いだけじゃなくて、幅広い。
Evernoteの今後について
なので、ビッグデータ的に比べたら桁が3つも4つも低いですけど、
それでもある程度の何かは期待できるのではないかという心の願いみたいなのが今のところあります。
今後どんな機能が実装されるかというところで、
おそらくここが至近席というか、
その機能以下によってEvernoteを盛り返すか、
これまでっていうことになるかの紛れ入れになるかなと思います。
個人的な観測範囲で言うと、
これを機械に本格的にEvernoteから離れようとしている人が随分多いように見えてくるんですよね。
分かります。
それは分かります。
だからやっぱり実装してから何してもいいんじゃないかなと思いますけどね。
ここから今5月で今年の後半というと半年より8年ぐらい先なので、
当然その間が値上げしているか値上げしていないかというのはバランスシートに大きな影響を与えますが、
例えばNotion AIが出る前のこのニュースだったら、
もうその期待値だけで多分アカウント維持とか新しく使う人は出たはずだけど、
もうお腹いっぱいですからね、現在のAIというだけでは。
AIに対するイメージも期待値ももうあの時とは全く違いますもんね。
ごく一般のユーザーの感覚も。
だからニュースバリューも低いですし、
でも実際ノートツールをよく使っている人がいれば、
自分のノートを自然言語で探せるっていうことのメリットって多分大きく感じるので、
コアな人は多分残っていくでしょうし、
もう一つ思うのは、エヴァノートを使わなくなるというのは全然ありなことだと思う。
別に選択肢はいっぱいあるんですけど、
エヴァノートを仮に辞めまして、ノーションを使いますってなった時に、
それ多分同じじゃないよなと結構思うんですよね。
もちろんエヴァノートの使い勝手が良くないところは多分たくさん見受けられると思いますけど、
僕らが当たり前に使ってるエヴァノートの機能って結構便利なんですよね。
それをノーションに置き換えたら、
その便利さが維持されたままに機能が加わるかというとそうじゃなくて、
結構ガシャッと変わっちゃうので、
必死こうやってデータを移したけど、
なんかむしろ使いにくくなりましたみたいなことが普通に起こり得ますし、
そもそもエヴァノートはエヴァノートに使い勝手に合わせたデータ構造で、
ノートブックとかで保存してるはずなので、
ノーションに合わせた構造が多分必要なわけで、
それをAからBにデータ移行しましたというだけでは多分進まないと僕は思います。
Evernoteと他のツールとの比較
そうですね。
だからそうなんですよね。
そもそもビジネスユーザーが求めてることと個人ユーザー、
特に初期からエヴァノートを使ってた個人ユーザーが求めてることって結構違うような気がしますよね。
だから初期からの個人ユーザーだと実はAppleだったらメモ、
Appleメモだったり、Windowsだったらワンノートだったりとか、
ワンノートはもっとビジネス寄りなのかな。
ワンノートはもうちょっとだけビジネス寄りですね。
混ぜられなくはないとは思いますけど、
もうノーションはかなりがっつりビジネス有数に、
初めからもう張りを振り切ってる感じが。
ノーションじゃない気がするんですよね。
だからちょっと移行先のツールで、
仮にエヴァノートと同じことを1ヶ月くらいやってみて、
可能かどうかを見極めた上でデータ移動された方がいいと思いますね。
そうですよね。
そうでないと構造がぐんぐらがっしゃっていう感じになっちゃうと思うので、
これは老婆死んながらのあれですけど、
正直エヴァノートは無料アカウントに書いてそのまま残して、
今日から別のツールで新しくデータを構築していくってことを始めて、
その後にデータをちょっとずつ移行させるっていうプロセスの方が
ナチュラルだなとは思います。
そうですよね。
いきなり全部移行するんじゃなくて、
新しく始めるぐらいの感じの方がいいような気がしますね。
しかも新しく始めてみると、
移行効果って仮に呼びますけど、
新しく作り始めると思ったほど昔やってたこと別にいらんなっていうので、
そぎ落としが行われることもあるので、
惰性で移行するよりはゼロからディストラクチャリングした方が、
Evernoteのメリット
情報整理的には良い結果になるのではないかと思います。
そうですね。
もしくは改めてEvernoteの良さを再確認する結果になる可能性もありますよね。
僕は結構それはあると思うんですよね。
圧倒的な手軽さというか、
どんな情報が来てもとりあえず受け皿になってくれるというのがありまして、
例えばそのさっきの入試問題のやつがメールで来たんですよね。
メールが来て、メールにPDFが付いてて、
僕がそこに行わないタスクみたいなのが当然そのメールを読みながら発生するわけですよね。
そういう時にEvernoteを立ち上げて、とりあえずコマンドNを押してノートを作ると。
PDFとかを全部そこに突っ込むと。
思ったことをバラバラと書いておくと。
それで情報がまとまったわけですよ。
このノートの上位構造はどこかみたいなことを考えなくていいわけですね。
インボックスに入ってるわけですからとりあえず。
とりあえず情報の置き場を作って、テキストでも画像でもファイルでもまとめておくと。
整理を後から考えるっていうことができるというのって、
やっぱり後を見回してもなかなか他のツールでは見当たらないし、
そうであるがゆえにEvernoteは混乱しやすいんですけど。
まちまち整理ができてなくて混乱しやすくて。
パッとファースト置き場としてのEvernoteの魅力は、
やっぱりまだ薄れてないなとは思います。
そうですね。
そこが売りだったはずなんですよね。
そうそう。
ビジネスモデルと課金
だから検索AIとかのシフトでビジネス職じゃなくてみたいなとこに
記事される可能性もゼロではなくてとか、
親会社が変わってるわけですから。
どうなるかは全然わからないですよね。
結局、マイクロソフトのオフィスセットに対抗しようっていうことを
どこかのCEOが考えてそこに舵切ったわけですけど。
別の舵に切り直すことも全然できるわけですから。
そうですね。
そこはほのかな期待を持っておきたいところですね。
そこじゃないだろうと思いますよね。
そうですね。
おそらく個人ユースでは課金する人の割合があまりにも低かったということだと思いますけど。
そういうこともそうですよね。
やっぱりビジネスユースでないとお金払わないっていうことが多いですし、
農者もほとんど、パーソナルユースはほぼ無料の感じで、
あれはビジネスとかチームユースでお金をもらってる感じで、
スクラップボックスもそうですからね、基本的には。
そういう切り分けでどうやってビジネスモデルを作るかなんですけど、
個人のパーソナル使いで1年間1万円ぐらいの課金を要求されるわけですから、
そこはもうビジネスユースに振らなくても頑張っていってほしいところではありますね。
そうですよね。
やっぱ個人だって、マイクロソフトのオフィスを維持するために既に万単位のお金を年間月に払っていて、
その上、あれもあってこれもあってみたいなね。
そうですね。
それだけで見れば何とかなっても。
そうですね。全体で見たときにね。
難しいなあ。だからこう。
そうですね。だから無料で使えるなら無料分でなんとかなりますもんね。
なりますね。
僕は基本的にそもそもサブスクリプションがあまり好きじゃないんで、買い切りでいきたい派なんですけど、
エヴァノートは初期の頃から応援しているということもあって、そこまで違和感はなかったんですけど、
固定費がそこで決まっちゃってるんで別のツールに課金しにくいっていうのはありますね、結局。
ありますね。
だからユーザーの財布を奪い合うような形になってて、あんまりそれはよろしいことではないですが、
でもまあ産業構造というのはそういうもんですからね。
そうですね。
どうなるかは分からないですけど、だから必要なことはノーションユーザーとは違うニッチを見つける必要があるだろうなということですね。
今後のお話ということで。
アウトライナーの用途について
メインテーマというか、メインテーマになるかどうか分からないですけど、アウトライナーの用途についてという話で、
そもそも僕も長い間ワークフローリとかを使っていて、もうナチュラルなツールになってて、
何のためのツールかっていうのをあまりも考えないですし、説明しようとした時にもうまく説明できない。
よくアウトライナーに別名をつけるとしたら何かみたいな話題って毎回盛り上がるわけですけど、定番的なものはあまり出てこないんですよね。
ストラクチャーというのを入れたい気持ちは絶対あるんですけど、
でも構造というのがそこまで全面意識して使っているかというとそうでもないですし、
階層みたいなニュアンスは欲しいかなと思いますけども、
そこも何とも言い難いんですけど、
一般的というかアウトライナーが紹介される文脈ってやっぱり文章を書く時だと思うんですよね。
一般的にはそうですね。
日本のというか20年代でライティングの哲学というのがアウトライナーに再び光を当てたわけですけど、
あれもやっぱり執筆という文脈で使われるわけじゃないですか。
でもそれってアウトライナーの使い方のごく一部どころかものすごい小さい部分だと推測するんですよね。
しかしアウトライナーイコールアウトラインを作るもの、アウトラインって論文のアウトラインですよねみたいな思考の流れから、
執筆ツールだとまず捉えられてしまうと。
そこからさらに僕はよくある悲劇がアウトラインを作るものなのだから、
先にアウトラインを立ててその後に文章を続けていくものだよねという理解も生まれてしまうみたいな2段階の流れがあるとは思うんですけど、
この2023年現時点でたくさんが例えばアウトライナーの用途というか何のためのツールなんですかって言われた時に、
どのようなレスポンスを返しますかね。
難しいんですよね。
僕アウトラインプロセッシング入門を書いた時に2015年の段階でアウトライナーは文章を書いて考えるツールというふうに定義したんですよね。
それは今でも変わってないんですけど、書くためのアウトラインプロセッシングの時にあそこでいろいろ考えてて、そこでいろいろ考えが変わったんですよね。
用途っていうのはそれこそ文章を書くのもあるし、タスクを整理するとかもいろいろ。そういう意味での用途はいろいろあるんですけど、
何のためのツールかっていう時に僕ね、今一番自分の中でしっくりくる説明がランダムな思考をリニアに変換するツールだと思うんですね。
おー、なるほど。
最終的に要するに、思考というのはランダムなわけですよ。同時発火するわけですよね。
そうですね。
それをキャッチするために昔からカードを使ったりとか、マインドマップを作ったりとか、KJ法をやってみたりとかっていういろんな方法があるんですけど、
結局考えたことを整理して何するかっていうと、文章にしたりとか、あと人に伝えるために喋ったり、
喋るために、人に説明するために整理したりとかっていう。ということは最終的にリニアに変換しなきゃいけないんですよね。
で、アウトライナーが一番長けてるのってその作業だと思っていて、そのリニアに変換したいろんな形式が、
例えば文章であったりとか、プレゼンのスライドの並びであったりとか、あと単なる口頭の説明もありますよね。
アウトラインの目的と構造
口頭の説明は別にアウトプットの形として何かものがあるわけじゃないですけど、その説明するためにアウトライナーでいろいろ事前に考えてメモを作ったりするわけですよ。
それはその時にこういう順番でこういう風に話していったらきっと伝わるだろうなっていう形でアウトラインを並べているわけですよね。
やっぱりリニアに変換している。要するに時間軸に沿って順番に並んでいるんですよね。
アウトラインの構造だったり階層っていうのはもちろんあるんですけど、それはリニアに変換するためにその構造を使っているというか、アウトラインの形式を使って並べ替えたり、
グループ化して括ってみたりとかいろいろやるんだけど最終的に、いわゆるアウトプットをするときにはリニアの一本の線になると。
その作業をすることに一番長けたツールだと思いますね。
なかなか全然一言の説明になってないんですけど、だからそれを一言で言うとランダムな思考をリニアに変換する。
その説明で通じるかどうかは別に。通じないと思いますけど。
リニアにすることが一番大きな目的とパーパスであるとしたら、構造っていうのはそのための手段でしかないっていうことになりますよね、結局。
手段でしかない場合もあるし、例えばものすごく長い文章、例えば論文だったり、長い文章の場合、リニアに単に本当に文章が一本並んでるだけだとわけわかんなくなるんで、見出しをつけたり、
その構造を示すためにアウトラインの階層的な構造というのが必要になるわけです。アウトプット自体にその構造が必要になるんですよね。
ただ、でも最終的にそのアウトプット、論文であればどう言っていいかわからないけど、それはリニアなものになりますよね、絶対に。
だからその論文のそのまま、文章も含まれているものがアウトライナーに入っているときの、当然その階層付けっていうのが行われるわけですが、その階層は極論言えば人間が読みにくいとか、人間が操作しにくいから作られるものであって、
そういう意味で手段でしかないなっていう話なんですけど、つまり構造を作ることそのものが目的というよりは、リニアにならんで操作できるために構造が必要になってくるみたいな。
構造はやっぱり、アウトライナーの別の位階に構造を入れる必要とか、入れるのはなんかちょっとずれる気がしますね。
アウトライナーの実践例:買い物メモ
主目的じゃないような気がするんですよね。
主目的じゃないのは同意するんですけど、例えばアウトライナーで一番始めやすい使い方って何かなっていうと、やっぱり買い物メモを作ることだと思うんですね、僕の中では。
買い物メモして、買い物メモの構造は一段階下がるけど、その中身ってフラットに並ぶじゃないですか。
ある意味0、1次元の構造しかないし、それはもう構造がないと言ってもいいとは思うんですよね。
じゃあこれアウトライナーの使い方としては良くないんかっていうと、いやむしろこれこそがプリミティブやなとずっと思ってたんですよ。
だからそのアウトライナーが構造を作ってるけど、そのプリミティブには構造が出てこないこのフィッチをどうしたらいいかってずっと考えてたんですけど、
そもそもリニアに並べることが主目的であるならば、さっきのフィッチってむしろ完全に解消されまして、主脚が僕の中に丸切り逆転されたんですけど、
確かにリニアに並べることが目的であって、でも単にずらずらリニアに並んでると、人間というものがそれを読みにくかったり操作しにくかったりするから、構造を作るという順番であればすごく調和する気がしますね。
そうだと思います。買い物メモっていう例はまさにアウトライナー実践入門の後ろの方でもまさに買い物メモを作るっていうパートがあったんですけど、あれもまずあれ買わなきゃいけないな、牛乳買わなきゃいけないな、豚肉買わなきゃいけないなって書くわけじゃないですか。
アウトライナーだから順番並べ替えやすいから、売り場の順番に並べるわけです。それ自体はフラットに並んでるんですけど、それは例えばスーパーのスーパーっていう見出しを立てた瞬間に、そのスーパーの買い回送になるわけですね。
スーパーだけじゃなくてドラッグストアもあるかもしれない。ドラッグストアっていう見出しを新たに立てると、途端にそれは2階層がアウトライナーになって構造が生まれるわけですよね。だからどの階層に自分がいるかによってフラットになったり、階層的になったりする。
でも基本的にそれはリニアに並べる、ランダムに思いついたものをリニアに並べるっていうのが目的としては先に来ていて、だけど買い物っていうのはスーパーにも行くし、ドラッグストアにも行くし、八百屋さんにも行くよなってなったときに、
じゃあこれは全部フラットに並べるよりもお店ごとに階層を作って構造化した方がリニアに並んでるにしても使いやすいよなっていうときに構造が発生する。
でも極論言えば、別に買い物っていうメモの下に全てのスーパーとかドラッグストアのものを並べることも別にできるわけじゃないですか。
アウトラインの機能と主目的
もちろんできます。
そういう使い方も別にありやし、必要であればそれぞれのスーパーごとに項目を立ててもいい。
だから要するに文章を書いて考えるためのツールっていう話を引きつけば、だから構造っていうのは考えるために作るもの。
で、それがアウトラインで頻繁に行われるから目につくけども、結局その考えた結果っていうのをリニアに並べることこそが主目的と言える。
そのままでは考えにくいときに考えるために構造を作る。構造を作る機能がアウトライナーにはついてるよという。
でもそこはあくまでメインではなくてむしろ補佐する機能の一つであるみたいな。
それはでもだいぶしっくりきましたね。だからリニアにするっていう英語。リニアにするっていう英語。
だからリニアナイズド?そんな言い方があるかどうかわからないけど。
いいんですかね。
リニアというかラインナイズドっていうかなこの場合は。どう読んだらいいのかわからないけど。
ライン化するっていうのが多分主目的なんでしょうね。だからそういう意味では。
そうですね。ライナーじゃないですか。
アウトを取ったらいいんですね。要するにライナー。
アウトライナーの目的とリニア整理について
アウトがついてるからややこしいんですよね。結局アウトがついてると本文変えたらあかんっていう印象になりますから。
そうですね。だからアウトラインを作るのが目的じゃなくて考えるためにアウトラインの形式構造の形式を利用するものなんですよね。
考えた結果どういうことを考えるのが一番適しているかっていうと最終的なアウトプットがリニアに並んだもの。
すなわち文章であったりリストであったりっていうことですよね。
だからもっとランダムなままの形になったものを作るには実はあんまり向いてない。
スクラップボックスのような使い方、情報カード整理術みたいなことはあんまり向いてない。
そうですね。それも書くためのアウトラインプロセッシングで散々書いたんですけど、ネットワーク型の知識の整理。
例えばスクラップボックスとかオブジリアンとかでできることをアウトライナーに置き換えようとすると多分あまり向かないですよね。
だけどネットワーク上の知識というのはそのまま人に伝えるということが極めて難しくて、
ネットワーク上に知識がなっていたとしても人に伝えるためにはリニア変換しなきゃいけない。
だからそのリニア変換のところをやることに長けているのがアウトライナー。
そうですね。そう聞くとだいぶ好きですね。リニア変換ってかっこよく英語になりませんかね。
ライナー。
そういうところでライナー系だと思いますよ。結局その本質というかコアみたいな部分は。
それはちょっと聞いてて思いましたね。
構造っていうと構造を作らなければみたいな感じになってきて、やっぱりその原初のラインに並べるっていうものの良さが見えてこないし。
そのスクラップボックスとか情報カードを使う情報整理とアウトライナーを使う情報の整理ってこの整理が元位するものが異なっているんですよね結局。
だからそこの解像度をちょっと上げていく必要がある。だからあえて言うなら線形整理なんですね。
線形化整理とか。そういうもののためのツール。
整理っていう言葉も適切かどうかわからないけど日本語でもこれ以上の言葉が見つからないので。
整理を動かないにしても、線形整理、線形化整理をする。そうすることでリニアなものを作る。
リニアになっていると良いものがあると。
リニアでないと機能しないものがある。
行動リストは特にそれの代表例みたいなものですけど、文章もそうですし。
アウトライナーはいろいろなことに使えると言いつつも、実際あるベクトルに偏っているわけですね。
リニアでないものもできますけど、知識を整理することってできますよね。
できるんだけど、それをやりたくなっちゃうんですよね。
多くの人って知識をアウトラインのディレクトリ的な構造の中に知識を整理したくなる。
特にきちっとした人ってやりたくなっちゃうんですけど、たぶん今はそれこそスクラップボックスなりオブジェリアンなり
スクラップボックスとアウトライナーの比較
ネットワークの形を保ったままで知識を整理。
知識を入れておくことができるツールが今はあるので、
そういうものに比べるとアウトライナーで知識を整理しようとするっていうのはずいぶん不自由だし、
ツリー型の整理の限界。
要するに野口幸男さんのいう図書館型の整理の限界というのがデジタルツールであるにもかかわらずアウトライナーにはあるわけですよね。
だってアウトラインなんだから。
できないことはないし、それが便利な場面もあるけれども、すぐにたぶんコウモリ問題が発生しちゃって、
Aという文字に入れたんだけどこれBにも当てはまるなっていう話が必ず出てきちゃうので、
そういう時に当然ネットワーク型のツールであれば、そこはその問題を回避できるわけですよね。
だからそういう性的な、総合的な知識の体系みたいなものを、
知識を補完して整理することはできるけれども、たぶん今はそのためにはもっといいツールが、アウトライナーよりいいツールがあるはずであって、
だけれどもその補完した知識の中から何かを取り出して、
例えば人に説明しようとか何かを伝えようとかっていう時には、いずれにしてもそれをリニアな形にしないといけないので、
それを例えばネットワーク型のツールの中でやろうとすると、
それよりもそういう時にアウトライナーの方がおそらく適してるんじゃないかなと、今は強く思うようになりましたね。
正直ネットワーク型のやつでやろうとしても、結局スクラップボックスの場合、
目次インデックスになるページを作るということになるわけですね、結局。
ここ10個くらいのコンテンツがあって、それを順番に並べるためのページを作る。
そこの中でやってることは結局リニアなんですね、そのページの中の基準という意味なのか。
だからそれは避けがたく発生するんですけど、
スクラップボックスの中でやれば断片で集めたものを一切のコンバートの必要なくページ内でリニアに整理できますよと。
ただし、Zoomとかの回想的に、最適的に扱うものはないので、その辺の操作はちょっと自分で頑張ってくださいということになって、
逆にスクラップボックスでもリニアなことはできるんですけど、
さっき言ったようにそんなに得意ではないから、そこの部分は得意なツールに振ったほうがいいというのはありますね、結局。
アウトライナーの得意分野とリニア変換について
そうですね。
スタッフはやろうと思えば何でもできてしまうが故に、その輪郭線が曖昧になるんですね、結局。
そうですね。やっぱりリニア変換するのはスクラップボックスよりもアウトライナーの方が多分得意としていることなんで、
アウトライナーでリニアに作ったものをまたスクラップボックスに戻すみたいなことがあってもいいと思うんですよね。
リニアライザーみたいな、リニアライザー。でもそうですね、線形変換みたいな言い方でいいと思いますけど、
ある人と知的精神の一番コアの要素というか、文章を書くということがそれですかね、基本的には。
そうですね。やっぱりそれは人間が時間に縛られている以上避けられないことなので。
そうですね。だからそういう機能があるから文章を書くためにも使えると。でも決して文章を書くためのツールではない。
ではない。
いう感じですね。本当にだから買い物メモでも、デイリータスクリストリも何でもいいですけど、そういうとこから触り始めるのが僕はいいんじゃないかなってずっと思ってて、
やっぱり身構えてしまうんですね、文章をやと。固くなってしまう。
そこが、その人が普段から例えば文章にどういうふうに触れているかにもよっていて、
すごく文章をよく書いていたり読んでいたりする人、もしくはもともとその文章を書きながら考えるようなタイプの人には、
アウトライナーの中にそのフラットな文章を入れちゃって、後から見出しをつけて回収を出して、
折りたたんで、っていう形でアウトライン作っていくとすごくいいですよっていうのが刺さるんですよね、すごく。
はいはい、なるほどなるほど。
だけど、そうじゃない人に文章をどういう形で書くんですよっていうと、全然刺さらなかったりするんですよね。
なるほど、そうか。
でも、もしかしたらその人がもしかしたら、買い物メモとかデイリータスクリストの例が、
今日やることを箇条書きしますよね。で、やる順番に並べ替えますよね。
で、内容ごとに回数を作って、これ便利でしょって言うとすごく刺さったりするかもしれないし。
なるほど。
だから、難しいんですよね。
例えば僕だったらその文章からっていうのがものすごく刺さるんですけど、
そうじゃない人がいるのもすごくよくわかるし。
そうですね。僕の場合は文章より多分メモの方がしっくりきますね。
やっぱりメモって書き終えた後に動かしたくなるものの代表例なので。
メモを書き留めるツールとか、タスクを書き留めるツールからいくと、
もうちょっと仲良しになれるんじゃないかなという感じはしますね。
そうか。リニアとネットワーク。
リニアな流れとアウトラインの関係
ツリーとネットワークというよりはリニアとネットワークの単位なのかな、要するに。
そうなんですよね。なぜなら最終形がツリーとは限らないからなんですね。
そうですね、確かに。そりゃそうだ。
ツリーとネットワークを対比しちゃうんですよ。
結局でもツリーとネットワークって構造の見方が違うだけで、背後に構造があることは一緒なんですよね、基本的には。
まあそうですね。
情報の繋がり方にツリーは制約があるというだけであって、次元が1個落ちているということなんです。
そのものは一緒ですけど、リニアってさっき言ったように、基本的にある意味構造ゼロみたいな状況で、
上から下に流れていくものをどう受け取るかというだけの話で、
木字案とかっていうのもあれも要するに、人間が自分の意識の中で構造を立てているだけなんですよ、要するに。
あれ不思議なもので、木字のフォントサイズの大きさだけで、これが上構造だってわかるんですよ、人間の想像というのは。
あれは見事なものなんですけど、そういうふうな自分の認知が立ち上げる構造をサポートするために、表現としての階層があるっていうだけのことですかね。
そうですよね。だって木字は階層のように見えても、実際の本文はまっすぐフラットに流れているわけですよ。
そうですね。そう言いながら、僕も本の中でネットワークとツリーの対比の図を作りましたけど。
そうやと思いますよ。だって、今この時点になるまで僕はその対比をずっと捉えてましたからね。
もちろん、当然ながら最終アウトプットがツリー形式の場合はもちろんアウトライナーは便利ですよね。
そうですね、それはもちろん。
アウトプットがツリー形式って場合ももちろんあるわけで、それはもちろん当然アウトライナーがとても便利なんですけど。
でも日常空間ではそうじゃないものが多くないですかね。要するに普通のリストっていう。
そうなんですよ。だからアウトライン、そういうツリー構造のものを作って捉えてしまうと、自分には関係ないやってなっちゃうんですけど。
例えばツリー構造の人が苦手だと言っているAさんも、もしかしたら会議で発言して部長を説得しなきゃいけないかもしれないと。
その時に順を追って説得できるように話を組み立てなきゃいけないわけですね。
それはその話なんで、順番に話すんでリニアな流れなんですけど、それを作る時にその途中段階でアウトラインの階層構造を使うととても便利ですよとは思います。
だけど出来上がったものは多分一本の流れというかストーリーラインですよね。最終的に必要になるのは。
もちろん部長を説得するのにストーリーラインを読み上げているようじゃ説得はできないと思うんですけど。
文章化する際の流れとアウトラインの使い方
そうですね。でも事前の段階で段取りを練っておくことは大変有意ですね。
それを朝電車で眺めて頭に叩き込んでいくわけですよ、たぶん。
ある種、時間軸にとって僕らにとって生きることってリニアなことですからね、基本的には。
言葉を発するのもリニアですし。
ある種の脳内というかイディアルなものはリニアじゃないけど、そうじゃない物理的なものはことごとくリニアなわけですからね。
そうなんですよね。だからその思考はランダムなんですけど、それを例えば思いついたことをメモしようとした段階でリニアになっちゃうんですよね。
全てを同時にはメモできないから。
しかも例えば頭の中で思いついたのが文章じゃなくてふんわりした概念みたいなことをメモしようと思っても結局どっかの順番には並べざるを得ないという。
そうなんですよ。だから思考はランダムであるという発想法とかの文脈で、そこを意識しすぎて、だけど現実にはランダムではなくてリニアなんですよ。
なぜなら時間の中に生きてるからっていうことを忘れちゃってたような気がするんですよね。
そのことないのかな。僕は忘れちゃってたんですよね。
一応僕が書いたスクラップボックス本では、ネットワークは大切だけど文章化するときにその一時の流れが必要ですねってことは一応述べましたが、
リニアに並べる意義の深め方
結局文章だけじゃないんだよなっていうのが今回の大きな発見でしたね。基本的に。
タスクリストとか買い物リストもあれもリニアに並べてるんだということをまざまざと思い知りましたね。
リニアに並べてますよね。
リニアに並べることの意義がさっき言った適当に伝えるために必要なことが挙げられると思いますけど、
なんかもっと別の意義もきっとあって、その辺がアウトライナーをわざわざ使う意味みたいなことで再定義できそうな気がしますね。
文章の構造を考えるのは楽だよみたいなのはだいぶ外省化というか、視野が狭いというよりは根本を捉えられてないような気がずっとしてて。
もちろん文章の構造を作るのが便利なんですけどね。
リニアに一直線に並べるっていうことがあるから、全ての項目、バレットが均一になってるんですよね。
均一じゃなかったらリニアにならないわけですから。
だから一つ一つの項目のスタイルが違ってくるアウトライナーがあるとしたら、それはちょっとニュアンスずれてくるってことですからね。
そうですね。
リニアに並べる意義をもう少し深められたらいいな。
そうですね。リニアに並べる意義。リニアに並べる意義というか、リニアにせざるを得ない私たちの限界みたいな。
なるほど。それと限界とどう付き合っていくかみたいな話ですかね。
例えば、すごい複雑なマインドマップみたいなものを作るじゃないですか。
自分の中で、マンダラートでも起こるんですけど、自分の中でそれを作って、分かったってすごい納得感があるんですよ。
マンダラにしてもマインドマップにしても。
すごい自分の中で納得感があるのに、それを人に伝えようとするとうまく喋れないかなと。
なるほど。
なぜなら、自分の中でこれを総合的なものとして明らかに理解されているのに、人に伝えるためにはある順番で言わなきゃいけない。
まず前提の話をして、次にこうしてこうして、結論はっていうふうに言わないと伝えられないんですよね。
特に予備知識のない人に対しては。
僕、昔よくマンダラートが大好きだったんで、マンダラで結構仕事のこととか考えてたんですけど。
これを例えば会議とかで発言するときに、要するに一言で言うと何とかで言われちゃうんですよ。
要するに何がいいのか。
それがすごいもどかしいんですよね。
どうでしょうね。
すごい自分の中では分かっているのに伝えられない。
だけど伝えるっていうのは結局リニアになってないと伝えられないということなんですよね。
僕その時に、例えばマンダラートが仕事にはダメなんだなとその時思ったんですけど、違うんですよね。
その後でリニア変換する仕組みがあればいいし、そのリニア変換に際して元の、マンダラでもネットワークでも何でもいいんですけど、
元の自分の中で分かったっていうその感覚はやっぱりすごく大事なんで。
そうですね、確かに。
あとはこれをどうやってリニアに変換するかっていう話があればいいわけで。
そうですね。
たぶんそこが、KJ法のA式からB式っていうのはまさにそれをやってると思うんですけど。
そうですよね。まさにそうですよね。
あれでもそのA式からB式へどうしたらいいのかってあんまり書いてないんですよね。
文章化しますって書いてあるだけですね。
AができたらBもできるでしょみたいな感じで書いてあるんですけど、実際それはそんなに簡単なことではないですからね。
結構難しい。
そこら辺が知的精神の技術に対してはレッスンとかで求められることで、
だからやっぱりいきなりB型からっていうのは難しい部分も多いんで、Aで広げてからBに移るっていうその両方をちゃんと踏まえるといいですし、
後者の部分でアウトライナーは間違いなく活躍するでしょうね。
と思います。
ツリーとかネットワークとか、発散と収束とかっていういろいろな二項対立を考えてはみるんですけど、
でもやっぱりアウトライナーを使ってた時にどれもなんか違うなというのがずっとあって、
アウトライナーをまとめるためのツールだから発散じゃないかなっていうと、やっぱり発散もするわけですよね、これ全然。
ツリーは使ってるけど、別にツリーがなくても一列並んでるだけでも別に便利は便利やっていうところがずっと疑問としてはあったんですけど、
今回かなりその概念がくっきりしましたね。
リニア変換と伝えることの難しさ
そうですよね、だからこれをどううまく伝えるかというか。
そうですね、それをまたリニアにしてなきゃっていうこの難しさ。
そうなんですよね。
そうですね、だからランダムなものをリニアにするっていうのは、この手の話題が好きな人には引っかかると思いますけど、
一般的に生活してる人は多分何も伝わらないと思うんで、日常的にそれがどう便利なのかみたいなところを表現できる語彙が見つかったりですね。
そうですね、だから、例えばものすごく一般的な語彙で言うと、モヤモヤからダンドリエみたいな。
なるほど、なるほど。
そういうことですよね、ダンドリってリニアってことですか。
そうですね、確かにリニアってことですね。
だから、これやんなきゃ、これどうしようかなってモヤモヤとしてることをまず書き出して、それを順番に並べる、ダンドリ化しましょう。
要するに、頭の中のネットワークをリニア化していくわけですね。
難しい用語は背景にあるけど、実際やってることはモヤモヤをダンドリにですね、確かに。
リニアっていう言葉を一番、日常語に体現したものってダンドリって言葉だと思うんですよね。
そうですね、手順がダンドリですけど、ダンドリの方がより身近な感じがしますね。
英語でシーケンスとかも考えたんですけど、全然日常的じゃないので。
そっちの方向行っちゃいがちだから。
最近極力日本語で考えようって僕はしてるんで。
だからそうですね、モヤモヤからがいいですね。
段取りの起源と意味
単純にダンドリじゃなくて、まずモヤモヤを捉えましょうっていうところが入ってるのがいいですね。
そうですね、からのダンドリ、からの順番、そうですね。
モヤモヤを捉えて、でも捉えたままではどうしようもないわけだから、そこに何かを与えましょう。
ここは何かってオーガナイズってことなんですけど、結局オーガナイズって言葉を持ち出す前に失敗なんですけど。
オーガナイズとかオーガナイザーって日本語にならないんですよね。ずっと考えてたんですけど。
でも整理になっちゃうんですよね。
そうそう、整理になっちゃうんですよ。
整理だとなんか微妙に僕のインタビューが違うぞとかいう思いがありながらも、組織化とかいうよりは整理の方が近いんで、全然。
だから整理なんですよね、これ結局。モヤモヤを整理するってことなんですよね。
だからオーガナイズって多分、語源的に言うと勇気化なんですよね。
そうですね、勇気化ですね。
オーガナイズ。
勇気化、そんな言葉は使えないにしても、勇気化って自分の生きる中にそれが組み込まれて有効に動くっていうイメージがありますよね。
だからそういうイメージの言葉で、もっとシンプルなものがあるといいですね。
そうですね、それがあるとピッタリ苦しい。
例えば、なぜオーガナイズを考えたかというと、タスク管理って違うよなってずっと最近思ってて。
管理をしてないよなって最近ずっと思ってるんで、何と言ったらいいのかわからないですけど。
でも段取りは段取りですよね、タスク管理も。
そうですね。
結局、昔から日本で言うシステム手帳のことって英語でオーガナイザーっていうじゃん。
そう言いますよね。
そうなんですよ、オーガナイズなんですよね、多分。
オーガナイズ、プランナーかオーガナイザーか、あとPDAたらアシスタントかな。
パーソナルデジタルアシスタントかな。
だからそのような言葉でどれを訳してもやっぱり日本語からすると固い語訳が出てきてしまうんで。
その固さがちょっと何か良いところもあると思うんですけど、シャキッとちゃんとやらなあかんみたいな意識を芽生えさせることもあるでしょうけど、
やっぱりその、ちゃんとしなきゃが自分の首を絞めることがこの手の話は結構あるので、
だからもう段取りぐらいの気軽な、言わんとしてることは絶対伝わりそうもんね、段取りって。
段取りそうですね、もやもや段取り変換みたいな感じですよね。
いい順番に整えるんだなぐらいのニュアンスが伝わればもうそれで十分なので。
だから書き言葉をちゃんと段取れば文章になりますよね。
そうです、確かに確かに。
今日やることを段取りすれば、タスクリストになりますよね、逆か。タスクリストになります。
今気づいたけど段取りの段ってあれですよね、階層の段ですよね、要するに。
あー、なんで段なんでしょうね。
わかりませんけど、今思ったけど段を階段の段ですからね。
段取りってなんで段取りって言うんでしょうね。
今ちょっと辞書を。ことを運ぶための順序って書いてありますね。
まあそうですよね。
なんで段なんでしょうね。
わからない。
その昔、神社の石段を作る際、高さ、勾配、段数、奥行きをすべて経験と勘で段を作っていたそうです。
で、その出来栄えの良し悪しで、あの人は段取りがいい。段の作り方がいいか悪いかで、そういう経験的な勘の良さを言ってたっていうことらしいです。
そうするとやっぱり結構そういう、なんかこう、手法的なことというよりも個人の能力の。
うん、なんかセンス、感覚の話ですね、これ。
元々は。
そうか、昔はだから測量とかないから階段を結構。
まあこれぐらいで段になるやろうみたいなのを作ってたってことですね。
すげえな。
そういうことか。
だからあれですね、お城の縄張りがなんかこう自分のこの領地みたいに意味が変わっちゃったのと同じですね。
はいはいはいはい、そうですね、そういうことだと思います。
それは段取りが悪かったら上の方を詰めなかったりするはずですからね。
ああ、段取りが悪いだから石が途中で足りなくなっちゃったとか。
そうそう、そんな感じでしょうね。
段取りが悪いなーって言われるっていうのが転じて、仕事があんまりうまくできない人の段取りが悪いみたいな感じになって。
段取りとその言葉の問題点
でもまあその段の互換の良さもありますけど、段取りはなかなかいい感じですね。
あんまりそういう仕事の場所でよく言われる段取りって言葉は正直好きじゃないんですけど、でも大事ですよね。
全く考えないでアプローチするよりは考えてからアプローチした方がいいことが多いですね。
計画よりはもっとニュファンスが柔らかいですね、僕の中では段取りは。
そうですね。
でも段取りってアルファベットにしてそのまま英語で使われそうな感じがするな。結局翻訳できないですからね、これも。
そうですね。段取り。
これいいんじゃないですかね、この界隈で流行らせていきましょう。
まあでも段ってステップって略してますからね。
一適切なステップを取るってことですからね。
ステップメイキングみたいな感じね。
そうですね。メイクかどうかはわからないが、ステップに関する何かって感じですね。
なるほど。
こういう難しい言葉に逃げるよりは、もっと大衆的なと言うとちょっとあれですけど、言葉の方がより使われやすいし、知的生産以外の分野にリーチするによったらそういう言葉でしょうね、きっと。
そうですね。そういう言葉の方が広いんですよね、多分ね。
確かに。そうですね。
厳密に定義できない分広くなるっていう。
まあそういうもんですもんね。厳密に定義すること自体が間違って、道具の使い方を厳密に定義すること自体がもう誤りですからね。
そうですね。
アウトライナーの概念について
でもアウトライナーの最終、アウトラインの形を使って操作して最終的にリニアにするっていう、そういうものだということってあんまり言われてないと思うんですね。
うん、と思います。はい、それは。
みんな使ってる人はそうやってるはずなんですけど。
はいはいはい。
なんかこう、そういう構造的な、階層的な、ツリー的なものを作るイメージ。
うん、あります。
してやってるんですよね。
ありますあります。それは間違いがあります。
そう、自分では使って方をリニアに目指してるはずだけど、それを何か説明しようとするとやっぱり階層とか構造って口に出ちゃいますね。
そうなんですよね。それはだから途中段階でそれを使うんですよね。
そうですね、確かに。
もちろん、それが目的の時ももちろんありますけど、そこをもっと強調、僕ももっと強調すればよかったなぁと。
書くためのアウトラインプロセッシングの時にすごいそれを考えたんですよね。
なるほど。
それ以前のもっと入門の時にもっとそういう書き方をしとけばよかったなって思ったんですけど。
なるほど。
つまり、そういうふうに改定すればいいんですね、きっと。
そうですね。そういう話はもっと受けるというか、どういう言い方するかわかりませんけど、広い対象に受け入れられそうな気がしますね。
まさにそれを求めてたんだみたいな。
たとえば思考法とかっていうビジネス書があるじゃないですか。
それを読むんですけど、なんか違うよなっていうのがあって。
つまり、さっき言った、身近な段取りみたいなこととはかなり距離のある話がされてて。
学問的な発想法的な話ですね。
もちろん対戦なんですけど、僕らの日常を抱えてるモヤモヤは、そんなものは必要としてないぞっていう感じがすごいするので。
ただ、段取りを作るとかいう身近な思考法としてのアウトライナーの使い方みたいなところは結構ポピュラーな感じがしますね。
そうですね。もっと具体的に日常にどう組み込んでいけるのかをイメージしやすくなりますよね。
きっとそうだと思いますね。
やっぱりアウトライナー文章って言ったときに、買い物をメモってだいぶ距離が僕は感じるので。
もっと身近で便利なツールやし、ある人も順番にざっと並べておくだけでも価値がありますからね。
リニアに並び替えなくても並んでるだけでも価値があると思うので。
そういうところを再発見してもらえたらなと。
僕ら自身が文章を書くときに大いに役立ててるから、ついその文脈で言及してしまいますけども。
特に買い物リスト便利であれですって、わざわざ報告する価値がないように感じますけど。
でもそういうわけではないなというのを今思いましたね。
そうですね。
とりあえず今回はアウトライナーとは何かについて、個人的にはだいぶ発見の多い回でしたね。
なんで今日この話だったんですか?
アウトライナーを使うと長文が扱いづらいみたいなツイートを見かけまして。
気持ちがわからんではないんですよね。
本当に長文になってくるとアウトラインが縦に長くなりすぎて、
それは使いにくいなっていう。
その辺は例えばスクリプトなのがまだ良かったりするんですよね、そういう操作にすれば。
じゃあ何のためのツールだったんだろうって。
アウトライナーの種類について
改めて、自分でも説明できないし、言い換えのときにストラクチャーっていう言葉をつい出すけど、
出すけど、よしこれだなっていうゴーサインがないっていう違和感がずっとあったんですが、
その線形、リニアにするっていうのがキーワードになるかなっていうのを発見できた回でしたね。
その意味では今日してたアウトライナーの話はプロセス型アウトライナーですよね、考えてみれば。
確かに。
例えばそのワードのアウトラインモードはまさに長文を書くためのアウトラインなので、
あるいはすでにリニアになったものを扱うためのアウトラインなんですよね。
だから厳密に言えばそこは区別があるはずですし、
その長文を扱いにくいと感じるのは多分フロイとかダイナリストで長文を書こうとしているんじゃないかなと想像するんですけど。
そうですね。おそらくそれはそうだと思います。
実際それは多分書きづらいかなと思います。
確かにそれは見解があると思うんですね。
ついついアウトライナーって言ったときにワードのことが頭の中から抜けている自分がいることに気がつきましたが。
そうですね。
良くないですね、これはね。わざわざプロセス型とプロダクト型の区別を作っているのにもかかわらず、
代表格として扱ってしまっているというところがありますね。
そうなんですよね。問題はワードのような、ああいう形のプロダクト型アウトライナーというのが他にほとんどなくなっちゃったので。
そっかそっかそっか。
でもイチタロウもそうなんですよね。
ただあんまりワードにしてもイチタロウにしてもアウトライナーだと認識している人はそんなには多分いないだろうと思うんで。
ですね。
難しいところなんですが。
アウトライン、長文を扱うこともアウトライナーと一つの大きい分野では可能やが、
僕らが普段よく言及しているプロセス型では確かに扱いづらかろうと。
そうですね。5000字ぐらいまでなら全然いいと思いますけど。
わかります。そのぐらいの感覚がございます。
あれでね、そうですよね。10万字とかは発表しちゃうと思いますよ。
その辺も面白いんですよね。だって規模が変わるだけで情報、ツール的には何も、ツールの負荷的には何も変わっていない。
結局人間の認知がそれに耐えられないというだけのことだと思うんですけど。
そうですね。例えばワークフローイって長文を書くために必要なアウトライナーとしての機能をあえて省いてあるところがあるよね。
なるほど。
アウトライナーの使い方と特徴
例えば一発である階層までスパッと全部畳むみたいなことがしづらくて、一個一個クリックして畳んだりとか、
シフトして何かすると全部畳まれるみたいな。
全部畳んじゃうか、全部開いちゃうか。
そうそう。
やっぱりある程度長い文章になると、第三階層まで畳むっていうみたいなことがやりたくなるんで、
それができるだけでもだいぶ違ったりはしますけど。
確かに。
最近ちょっとドキュメントも扱えるようになりつつはありますけど、初めの頃は本当にリストのツールって感じでしたからね。
そうですね。
その辺もちょっと面白い話だな。
今回の話で出てきたアウトライナーの言い換えで、線形変換とか線形型とかっていうのに別のアイデアがあれば、
ハッシュタグ打ち合わせキャスト、ひらがなで打ち合わせアロエットキャストまでいただければと思います。
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ハッシュタグじゃなくてそちらに書き込んでいただいてもOKです。
何かたくさんご連絡とございますでしょうか。
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今回はこれまでにしたいと思います。お疲れ様でした。
お疲れ様でした。