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2020-07-22 30:39

第6回「三体Ⅱ 黒暗森林 下」劉 慈欣著 ~三体祭り完結編~

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※臨時配信!今回の「三体」はネタバレあり回です!! 

文学ラジオ 空飛び猫たち 第6回 劉 慈欣著、中国SF「三体Ⅱ 黒暗森林 下」(早川書房)です!! (翻訳は、大森望、上原かおり、泊功(とまり・こう)です) 

この番組は硬派な文学作品を楽もう、をコンセプトに 文学好きの二人がゆる〜く学作品を紹介するラジオ番組です。

 毎週月曜日朝7時配信!! 

案内役は東京都内で開催している「小説が好き!の会」のダイチと 京都祇園にある「羊をめぐるカフェ」のミエの二人でお送りします。

 文学のプロではない二人ですが、お互いに好きな作品を 東京と京都を繋ぎ、読書会のようなテイストで それぞれの視点で紹介していきます!

 今回第6回目でご紹介するのは 中国SFの「三体Ⅱ 黒暗森林 下」になります! 

「三体Ⅱ」の完結編でございます!

 本国版が合計2100万部、英訳版が100万部以上の売上を記録。 翻訳書として、またアジア圏の作品として初のヒューゴー賞長篇部門に輝いた、現代中国最大のヒット作!!その第二部!! 

売れに売れた「三体」、 本好きな人なら知らない人はいないはず。

 しかしSFが苦手な人には手を出しにくい「三体」。 

その「三体」をネタバレを気にせず、今回2人で語りまくってます。

 読んでない人でも読んだ気になれるかも? 読んだ人は再び読んだような気分になれるかも? 

お楽しみに!! 

今回番組内で紹介された本

 「三体Ⅱ 黒闇森林 下」劉 慈欣著 早川書房 

https://www.amazon.co.jp/dp/4152099496/

 番組の感想・リクエスト等は bungakucafe.catwings@gmail.com 

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 よろしくお願いします! 

#小説 #読書 #海外文学

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どうもみなさんこんにちは、文学ラジオ空飛び猫たちです。この番組は、高派な文学作品を楽しもうコンセプトに、文学と猫が好きな二人が、ゆるーく文学作品を紹介するラジオ番組です。お相手は、私、小説が好きなダイチと、
地上めぐるカフェのミエの二人でお送りします。文学のプロではない二人ですが、東京と京都をつないで、お互いに好きな作品をそれぞれの視点で紹介していく番組です。お互いの紹介に関しては、第0回で話しているので、そちらをお聞きください。
さてですね、きょうとう2部完結しますね。これ読み終わった時も、すごく終わっちゃったな感があったんですけど、このラジオでも終わっちゃうと、三体が一回落ちちゃうから、ちょっと切ないですね。切ない話ではないんだけど。
それだけ興奮させてくれた作品だったんだなと、今改めて思いますね。もうこれちょっと読み終わった時に、ルオジーめっちゃかっこいいですよね、主人公の。うん、そうですね。感動しました、そこは。最後はさすが主人公って思いますね。
一巻のワンミョウとはまた違う感じで、やっぱりいいですね。いきましょうか。では、今回中国SF3体、りゅうじきんさんの3体2、黒暗心理ゲーをお話ししたいと思います。
で、これ最後の最後のネタバレは、ブレーキかけようかなと思ってるんですけど、そこまで基本ネタバレ話すので、まだ読んでないという人は、ちょっとこれ前回と前々回の放送の繰り返しになっちゃいますけど、読んでからこの放送を聞いていただけたらなと思います。
逆に、もうちょっと読みたいけど、ちょっと読むのつらいなっていう人は、この放送を聞いてちょっと読んでもらった気になってもいいのかなと思っております。よろしくお願いします。
3体2の紹介をしたいなと思います。作者は、りゅうじきん、りゅう通信さんと読むこともあるんですけども、3体2、黒暗心理のゲーになります。
早川諸郎から出版されています。翻訳をされたのが大森、のぞみさん、立原、東谷さん、植原、香里さん、とまり、こうさんの4者になります。
あらずじなんですけど、3体世界の巨大艦隊は、国一国と太陽系に迫りつつあった。
地球文明を遥かに超える技術力を持つ侵略者に対する最後の希望は、4人の免疫者、ウォールフェイサー。
人類を救うための秘策は、ソフォンにも覗き見することができない。彼らの頭の中だけにある。
免疫者の中で、ただ一人無名の男、ルオ・ジーが考え出した、騎士改正の呪文とは。
200年後、人工島民から蘇生したルオ・ジーは、かつて自分の敬語を担当したシーチアン・ダッシーと再会し、激変した未来社会に共談する。
2000世紀余りからなる太陽系艦隊に、いよいよ出撃の時が近づいた。
一方、かつて宇宙軍創設に関わったジャン・ベイハイ・ショウ・ホッカイも、同じく人工島民から目覚め、ある決意を胸に最新鋭の宇宙戦艦に乗り込む。
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アジアで初の救護所を、長編部門に輝いた、現代中国最大のヒット作。
3体、待望の2部、衝撃の終幕でございます。
じゃあちょっとジョーに続いて、下艦、あ、ジョー艦か、結構次々みんな島民して、主人公の老人もそうだし、
ジョーの時話さなかったんですけど、ダーシーも白血病を患っていて、未来で回復するために島民して、未来に人工島民に入ってました。
でまずですね、第2部、第2、第2部の、あのこれ途中からゲは始まるんですけど、ここで出てくるのが、まずハインズですね、ウォールフェイサー、免疫者、ハインズのメンタルシールっていう話が出てくるんですけど、
これが強制的な思い込みができる技術っていうか、あの精神に強制的に思い込みをさせてしまうことができる技術を、ハインズがちょっと編み出しちゃう。
これ、例えばなんですけど、水を猛毒と思わせることができて、で水って人間の体の70%を構成している人にとってとても大切なものじゃないですか、これで水を猛毒だっていうか、毒としてすり込んでしまうと、
水も飲みたくないし、食べ物の水分も極力飛ばしてから食べるようになってしまったりとかする人が出てきて、でも分かってるんですよね、自分の体の70%は水でできている。
でもその事実が自分を苦しめるっていうわけわからない状況になってて、このメンタルシールっていうのが後々ちょっとキーになってくるので、ちょっとまた後でも出てくると思います。
このゲーカー、まずそのハインズのメンタルシールの話が来るんですけど、でその次レイディアスとウォールブレイカーですね。
その前にレイディアスが考えていた免疫計画っていうのが結構すごくてですね、水爆ですよね、100万発の水爆というのを宇宙整備して、で理屈はいろいろあるんですけども、最終的には太陽系全滅させて地球を滅ぼして、
この3体にとっては地球を手に入れるっていうのが目的で、だから地球がなくなるとミッション失敗になるんですね。なので地球を滅ぼすということによって駆け引きを3体に持ち込もうという、そんなとんでもない計画を考えていたんですけども。
地球を人質にしてみたいな。
レイディアス考えていたんですけど、そこにウォールブレイカーが現れた。ウォールブレイカーまたスーパーマンみたいなヒーローが現れる。
アメリカの象徴なのかな、やっぱりスーパーマンって。
なんですかね、それからレイディアスがやっぱりそういう、レイディアスっていうのは南米の元大統領、ゲリラ戦をすごい得意としていた人で。
アメリカからめちゃめちゃ嫌われてるんですよね。
そうなんですよね。
レイディアス自体もちょっと計画の危険性から反逆者扱いされちゃうんですよ。
そうですよね。最後自分の国に帰りたいって。
ベネジェラ帰って。レイディアスは自分の国、元大統領なんで、すごい好きで帰ってきて、その大地にひざまっついて。
06:02
あの愛国心すごいですよね。
そうですよね。それで自分が帰ってくると、もう群衆がすごい待ち構えているんで、それに涙浮かべて、我が人民よって言って。
でも最後はすごい悲しい結末になっちゃうんですよね。
ちょっと辛いですよね、あそこね。
ちょっとね、それで第2部の呪文が閉じるんですけどね。
第3部の黒暗森林、個人的に黒暗森林入ってからもめっちゃ面白くて。
そうですね。
なんかここまでも全然面白かったのに、ここからさらに面白くなるっていうので止まらなくなりましたね。
黒暗森林から200年後の世界に入ります。
みんな冬眠してここにたどり着くんですけど、時間がもう200年経って。
ちょいちょいこれ時間飛んでたんですけど、ここで一気に200年経つから、急に世界が変わる感じがあって。
未来社会になると一気に世の中が変わっていて、まず地上と地下っていうのに分かれていて。
最初、冬眠から目覚めたら主人公、世の中がやばい綺麗というか、空綺麗だし明るいし、なんかすごいなと思っていたら実はそれが地下だったとか。
テクノロジーがすごい進化していて、あと家も面白くて、葉っぱの家なんですよね。
地下が一本の大きな木みたいになってて、幹とか葉で分かれてるんですよね、空間っていうかその部屋っていうか建物。
現代のいわゆる建物が葉っぱみたいな感じですよね。
まずびっくりするのは、みんなもう三体のこと怖がってないんですよね。
そうそう。それを読みてもびっくりしましたよね。
どうなったの、三体っていう。
いろんな話があって、要はもう三体艦隊が地球に到達したときボロボロになってるし、
今宇宙艦隊って、これ宇宙艦隊の話をしなきゃあれなんですけど、人類も力をつけてると。
ブレイクスルーが結構あって、めっちゃ発展したんですよね、人類が。
人類の勝利を確信してるんですよね、この200年後の世界たちは。
めっちゃ楽勝武道なんですよね。
三体は負けにくるんだぐらいの気持ちでいて。
果てしない旅をして、地球に負けにくるみたいな。
この200年後の世界で面白いのが、地球とは別に、宇宙艦隊っていう独立した国家っていうのがあるんですね。
アジア艦隊、ヨーロッパ艦隊、北米艦隊、三大艦隊と呼ばれるんですけど、
これが完全にそれぞれ独立した国家となっていて、
この未来社会になってちょっと面白かったなっていうところは他にもあって、
91ページで、面壁計画っていうのは上巻ではすごいメインディッシュで、
これぞ人類の希望の作戦だって書かれてたんですけど、
下巻の国安審理になると、未来社会になると評価が一変していて、
09:05
200年後から出されている面壁計画の評価って、
人類社会が行った史上最も幼稚で最も愚かな振る舞いだったと言って過言ではないって言われていて、
しかも面壁者4人が法的な拘束を受けないから、
人類社会に悪影響を与えようとしたりとかで、ほんとボロクソの評価されてるんですよね。
あれは3体が襲ってくるっていうパニックになった、人類が。
パニックにやったからやっちゃった、最悪の手段だったみたいな感じで。
そうですよね。それはちょっとこの楽勝ムードになった世界からしたら、
なんであんなことしたの?みたいな感じはありますよね。
この未来社会に至るまでのプロセス、歴史が結構やばいっていうか、なんか怖いですよね。
そうですよね。200年の流れが。
まず3体の危機に変して、もう助からないんじゃないかみたいになってて、
大峡谷時代か、世界的な峡谷っていうか、もう荒れちゃって、
3体対策のためにお金とか予算とかリソースを使いすぎて、
他のものが結構優先されなくなっちゃったっていう状況で、
貧困になっちゃってて、いろんな国々が。
とりあえず400年生きながらようっていう。
そうなんですよ。大峡谷時代って50年続いたんですけど、
その間に人類が83億人から35億人に減って半分以下になっちゃったんですよね。
その後生存を優先しようっていう流れが生まれて、
技術革新、ブレイクスルーがいくつか出て、
最終的に3体危機を一回忘れるっていうか置いといて、
一回置いておいた結果、豊かな未来社会が来て、
そうなった時に、観測した情報もあるんですけど、
3体が地球に向かってて、宇宙の塵を通る時に奇跡みたいなのができるんですけど、
それを見てる限り、3体の艦隊どんどん傷ついてないみたいな、
あれ弱くなっててねみたいな感じになって、
地球にたどり着く時にはボロボロなんじゃないかっていう、
めっちゃ楽観視なんですけど、話も出てきたりとかして、
結果3体を侮るというか、もう地球勝てるじゃんみたいな空気に。
艦隊もできてるし、めちゃめちゃ2000隻もある艦隊、人類持ってるし、
勝てるっしょみたいな、楽勝っしょみたいな空気になっちゃって、
すごい豊かな社会を謳歌してるんですよね、この時代。
ちょっと私読みながらドキドキしたんですけど、
ハインズのメンタルシールのせいなのかなってずっと思ってました。
あ、なるほど。もうすでにみんな気づいてないんだけど。
ないけどっていう、そうかのかなってずっと思いながら、
暗黒心理読んでましたね。
で、このハインズも冬眠から覚めて、
結局その免疫者がボロクソな評価だったって話聞かされて、
12:02
免疫計画は凍結っていうかもう破棄しますって言われて、
ハインズも普通の一人に戻るんですけど、
そこでハインズ側の情報が急に出されるんですけど、
ハインズが生み出したメンタルシールっていうマシンは人道的ではないし、
強制的な思い込みをさせる装置なので、めちゃくちゃ危険なものだ。
書くよりも危険だみたいな話になってますよね。
で、作り出した1台は凍結して大丈夫だって言ってるんですけど、
いや、実は他にも4台あるんだよねってハインズが言い出して、
嘘みたいになって、すごいえ?ってなるんですよね。
驚愕っていうか。で、それがどうなったかわからないですよね、この3対2では。
で、これおそらく3対3にこの話が出てくるんじゃないかなってちょっと言われてる。
どうなのかというとこですよね。
で、地球が本当に落下ムードになってる中で、水滴っていうのが現れるんですね。
これが3対側の艦隊よりも先に、
発射された探査機、最初は探査機って言われてたんですよね。
探査機って言われてましたね。
人類もその探査機近づいてきたんで調査しよう。
体育園に到達したんですね。
そうそう。で、爆発とかしなかったら捕まえることできるんじゃないかとか。
そういうのを考えて、探査機に接近するんですよね、水滴という。
で、これがまたすごい話になってくるんですけど、
水滴を捕まえるそのプロジェクトで定義という、一般にも出てきた。
物理学者。
そう、物理学者。若いのもおじいちゃんになってるんですけど。
物理学者とあとはチームを組んでいくんですけど、
すごい水滴が美しいんですよね。
すごい。
涙のような。
結構ここはイメージしやすく描かれてますよね。
水滴の形とか。
そうですね。
細かく。
本当にもう芸術品というか。
で、それを見て、で、爆発とかもしなかったんですよね、結局。
そう、爆発。
まあ近づいてみたりとか、一回この格納するんですよね。
地球側の宇宙船で。
まず無人でね。
で、それで爆発しないと分かって、しかもこんな綺麗なものだから、
これは3体から送られてきたプレゼントだと。
そう、和平の証なんじゃないか。
そう、和平の証で人類は思ったんですね。
この時が本当にすごいなんていうか、やっぱ人類本当にとうとうとんでもない強さまで行っちゃったんだって。
逆に3体行って本当にピンチだったんだってね。
思わせて、来ながらの驚愕の展開なんですけど、
この水滴が本当、実は最強の武器だったんですよね。
人類が想像できない範囲で作られたもので、どうしても立ち打ちできない武器というか、
攻撃しても絶対相手には1ミリも傷つかないし、
で、向こうの攻撃は絶対止めれないというか、すごいんですよね。
15:01
宇宙戦が2戦席あったんですけど、この水滴がほぼ一瞬で壊滅しちゃうんですよ。
水滴1つで2戦席余りがやれるっていうこの、すごい。
しかもなんか攻撃方法が、人間ってやっぱ循環がメインじゃないですか。
水滴ってただの体当たりなんですよね。
ただ自分がぶつかっていってただ壊していく。
でもそれを拘束で、敵が逃げないようにしかも計算しながら動くから。
だから逃げててもあっという間に追い詰められてくる。
逃げようという準備したら感知してくるし、絶望でしたよね。
そうですよね。この水滴のところがやっぱり一番絶望的でしたよね。
これ実はこの水滴の部分、出車途中の電車の中で読んでて、
で、ここの部分読み終わらなかったんですよ、駅降りても。
でも気になって仕方ないから、そのまま地下鉄のホームのベンチに座って、
この下りをとりあえず読み終わるまではと思って。
読み終えてから出車しました。
いや、こっちでやめれないとしたらね。
ここはちょっと止まんないですね、この辺りからね。
僕もね、水滴のちょっと手前からほぼ最後まで一気にやめましたね。
ですよね。止まんねえな。
この水滴の下りをとりあえず読み終えた状況で出車して、
帰りの電車でまた読むまでね、もうなんかもやもやしてました。
もう終わるだろうと思いながら。
で、その後に重要なことが描かれるっていうか、
水滴やばいとなって、
でもサンタやっぱり地球のことを滅ぼすつもりだ、
人類は絶望するんですけど、
そこでこのちょっと前に、まだ下では話してないかな。
小崩壊、ジャンペイが同じように未来で目覚めて、
宇宙軍の創設の時からいる彼ですけど、
それが目覚めて宇宙艦隊に乗るんですけど、
これが結構そのハインズのメンタルシールがかかってくるんですけど、
宇宙軍って全員メンタルシールされてる可能性があることになってて、
ハインズが何をしたかわからないっていうのが今あって、
全員がもしかしたら何かしらの刻印をされてるんじゃないかと。
決定的な時にとんでもない行動を起こしてしまうんじゃないかと、宇宙で。
敗北主義に染まってるかもしれないとか、
敵を目前にした時に逃げ出すんじゃないかとか、
いろんなことがあるんで、懸念があるんで、
いわゆる現代人は最終的な指揮、
それを抑止するために各艦隊に艦長代行を設置することになって、
それにアジア艦隊に小北海が選ばれて宇宙船に乗り込むんですけど、
そしたら小北海がこれずっと前から狙ってたことがあって、
自分たちの船を高速移動させて、
これある方法で高速移動できるんですけど、
ちょっと技術的なところは説明を省きますけど、
高速移動して、地球から見て3体と反対側に逃げるんですよね。
全員の命令というか他の人の命令を無視して、
18:00
一隻だけ行って、それを追ってくるいくつかの艦隊があって、
という状況の時に推敵で全滅させられてしまったから、
結果的に小北海はなんだ反逆もんじゃって言われるんだけど最初。
で、ちょっと寝て起きたら自分が英雄になってるっていう。
なんか面白いですよね。
小北海はやっぱり推敵というか、
みんな楽勝ムードだったけど、やっぱりこれは違和感があるというか。
疑ってましたよね。
その判断をして小北海の船と、それを追ってきた船たちが、
4艦ですね。
4艦が4隻が、もう2隻残ってるんですけど、
唯一残った戦力になっちゃったみたいな。
結局2戦があったうちに7隻しか残らなかった。
推敵やべえって言われるんですけど。
彼らは地球に向けて、地球も絶望してるから終わりだとなってて、
彼らも地球に戻るよりは人類の種を宇宙に残そうっていう決断をして、
そのまま地球からどんどん遠ざかる。
木星方向に目指すんですね。
そこで起きるのが暗黒ですよね。
これがちょっと予想外でしたね。
でもそうだなって思うんですけど。
結局その4隻残ってて、4隻がそれぞれ、誰がトップっていうわけでもなくて、
その中で社会を形成するんですけど、
なんとか病だっけ?何病でしたっけ?
みんな憂鬱な感じになっていくんですよね。
みんな考えることは一緒で、今4隻しかいない。
でも燃料はいつか尽きる。
じゃあ燃料が尽きるんだったら、どっかに一個にまとめた方がいいんじゃないか。
人もこんなに多かったら生き残れない。
食料なくなる。燃料なくなる。
じゃあ減らした方がいいんじゃないか。
人類という種を残すんであればっていう。
どうする?どうする?どうする?ってみんななるんですよね。心の中で。
結構緊迫しましたね。
どうする?どうする?っていう会議があって。
そういうのもあるから読むの止まらなくて。
最終的に判断として、他の船を奪おう。
資源を奪おうって話になって、思考になっていって、
ほぼ全艦同時期に行動しだすんですよね。
結果、あえて行動しなかった1隻が勝っちゃうんですけど、
勝っちゃうというか、残って全ての資源を手に入れて、
宇宙の深淵へ、暗闇へ向かっていくんですけど、
この暗黒のことが地球にも伝えられてるんですよね。
これで小北海と、アジア艦長だった東方円翔という、
女性の艦長なんですけど、2人がすごいいいキャラで、
最後の宇宙で塵になっていくところがすごい悲しかったですね。
21:03
そんなことが宇宙で繰り広げられている一方で、
水滴が太陽系に到達しているので、もうすぐ地球に来るんですよね。
鉄棒が地球に来るぞとなって、もう何時間後に来るぞと。
地球は混乱というか、カオス状態になっていて、
暴動しか起きていないし、楽観的な思考しかなかった。
国連も崩壊しましたもんね。
エラい人とか全員パニックになって。
ルオジーは水滴が自分のこと殺しに来るんだと思って、
人が来ないような広い大地に荒野に逃げるんですけど、
でも水滴が来て何をしたかというと、
地球と太陽の間に入って電波妨害をするんですよね。
これが本当にルオジーの上巻で放った呪文を、
もう二度と使わせないための3体の策ではあったんですよね。
実は上巻でめっちゃ馬鹿にされてた呪文というのが、
とんでもない技だったんですよね。
絶大な効果を発揮してきたっていう。
宇宙でも最強クラスの技だった。
これがルオジーが一気にやばいやつになる。
これもうタイトルの黒暗森林に関わってくるんですけど、
宇宙は黒暗森林だという話になってくるんですけど、
ルオジーがやったことって、
ある惑星に対して画像を元にした多角的な位置情報を
宇宙に全方位的に発信したんですよ。
その結果、位置情報を送った惑星が滅びるっていうか、
何者かの手によって滅ぼされたんです。
これ何がっていうと、
宇宙はもちろん人類と3体だけじゃないんですよ。
いろんな文明がもちろんあって、
そいつらからすると、
情報を得る手段っていうのはたくさんあるので、
情報を得ると。
どこからかわからないけれども、
自分たちはある惑星の位置情報をキャッチしたと。
その時にたくさんの文明がその情報をキャッチすると思うんですけど、
疑わしきは罰しろみたいな精神で、
とにかく何があるかわからないから、
壊しちゃえっていう。
その惑星になって、壊しちゃった。
どっかの文明が、おそらく
RUOGが送った情報元に
惑星を破壊してしまったんで、
これ何ができちゃうかっていうと、
RUOGが同じことを3体の惑星に対してしたら、
3体の惑星もぶっ飛ぶし、
おそらくそれに付随して地球も滅ぶと。
だからこの呪文は、
3体にとっての唯一の脅威になってしまったという状況だったんですね。
それはでも、
太陽を使わないと飛ばせないから、
太陽と地球の間に水滴を送り込んで、
それを封じたという状況になっているっていう。
黒暗森林っていう話が、
めちゃめちゃ一冊ですよね。
この宇宙社会学っていう。
上巻で出てきた、
一番最初にほんと出てきた、
楊文傑が言ってた、
宇宙社会学の公理その1、
宇宙の第一欲求である。
その2、文明は絶えず成長し拡張するが、
宇宙における物質の総量は、
24:01
常に一定であるということで、
これ何を言うかというと、
宇宙の総量は決まっていると。
でもそこで息づく文明は、
成長し拡張し続けるので、
どんどん一定の総量に対して締めていってしまうと。
だから、もし1個の惑星で、
何かの文明が起きたら、
加速得的にそれが進化したら、
その文明1つで宇宙が増え続けて、
それで埋め尽くされてしまう可能性がある、
その可能性を否定できないということなんですよね。
だから、他の文明からすると、
文明の芽が出たら、
潰さなきゃいけないという考えを持っている文明は、
少なくないということを、
という考えがあるだろうということを利用した、
RUOGの作戦だったんですよね。
これかっこよかった。
この後もちょっとあるんですけど、すごいですよね。
このスケールのことが鮮やかですよね。
結果的にこのRUOGの手は、
3体に封じられちゃうんですけど、
ここからがまた1点、2点して、
ここは話さないでおきましょうか。
そうですね。
RUOG、未来社会では免疫者の資格を奪われて、
一般市民になったんですけど、
世の中がパニックになっているうちに、
まだちょっと権威が回復するんですよね。
その呪文を編み出したRUOG、やばいってなって、
神扱いされますよね。
神扱いされて、
そこからRUOGがすごいことをしちゃうんですよね。
ちょっとこれも、
自分の最後のまとめの感想になっちゃうんですけど、
このラストすごい自分は感動したっていうか、
すごい興奮しましたね。
この最後に待っている展開は。
なんかすごく3体って遠回りでは来てる。
今まで遠回りで来てて、
いろんな話があるんですけど、
ここで結構つながっていくものがすごく多くて、
このRUOGが最後に、
RUOGでやる作戦があるんですけど、
それってこのRUOGの一人の、
RUOGが考えた作戦だけど、
他の免疫者のプランも入ったりとか、
暗黒の話とかも、
艦隊の話とかもちょっと行きたりとかしてて、
話はすごいぶっ飛んでるんですけど、
その至る過程って変にリアルで、
面白いなってすごい思いました。
自分とかも仕事って成功するときって、
自分だけが要因じゃないっていうか、
成功要因じゃないっていうか、
成功に至るまでに、いろんな人と関わってて、
その人たちから得た情報とかを元に、
アクションしたりとかした結果が、
仕事でも上手くいったりとかすること、
結構あるんですけど、
そういうのってすごくリアルだなと思って、
この部分ってすごく、
余計それで感動したっていうか、
なんか興奮しちゃいましたね。
いろんなものの積み重ねがあって、
それで一つの仕事が上手くいくっていう、
RUOGもそうですもんね。
そこからすごくいいなって思いました。
最後の最後にこんな感じになるんだっていうのが、
すごく面白かったですね。
具体的な策は読んでほしいんで、
ちょっとやめときましょうか。
そうですね。最後すごい感動したし、
27:00
あと僕は結構、
黒暗森林っていう、
宇宙とはそういう世界だっていうのを、
最後提示されるんですけど、
宇宙って地球だけじゃなくて、
世の中に本当にたくさんの文明があって、
生き延びるにはやっぱり、
それなりの仕組みがあって、
それがやっぱり、
地球人が思う倫理とか、
そういうのとはちょっと違っていて、
その宇宙の仕組み、黒暗森林っていうのは、
結構冷徹だし、
ちょっと怖いなと思いつつ、
でも面白いなって思いましたね。
というところで、
面白かったですね、3体。
3体ね、ほんと。
芸は芸で面白いですね。
じゃあどんな人に読んでもらいたいか話して、
締めましょうか。
上下合わせてですけど。
じゃあちょっと私の方から。
一部を読まないとわからない話なんで、
一番最初の3体を読まないと、
ちょっとわかんないところもあるんですけど、
3体2は結構エンタメにマジで振ってるので、
SF苦手な人でも読めるんじゃないかなって、
すごい思ってます。
少年漫画っぽいとこすごいあるんで、
ぜひ読んでいただけたらなと思います。
読んだ人たちとは、
ちょっとどうやって言いますかね、
ボールブレーカーごっこしたいですね。
俺何考えてると思うみたいな話ですけど、
ちょっと当てられるゲームとか、
ちょっとしてみたいなと思います。
いいですね。
みんさんどうですか。
やっぱり結構同じなんですけど、
SF苦手な人でもやっぱり面白いと思いますし、
地球を越えた宇宙の氷っていうのが出てきて、
宇宙スケールの話っていうのも、
それに触れられるっていうのもやっぱり、
ほんと物事俯瞰してすごく考えてしまったりするんで、
面白いのはありますよね。
あとはすごく宇宙っていう無機質な印象があって、
3体っていう敵側も無機質な印象あるんですけども、
それに対して地球側、人類側の諦めない姿勢とか、
本当の愛を持つことで、
最後出てきますよね。
なんとか生きていけるとか、
そんなすごい人間臭いところが小説で輝いているので、
意外とそういう人間臭いなっていうのを、
好きな人にもぜひ呼んでほしいです。
そういう人にも呼んでほしいですね。
じゃあですね、ここでちょっと締めましょうか。
3対3はどうやら2021年の4月頃に発売らしいので、
ちょっと期待してますしか。
そうですね。
では次回予告ですけども、
次回は7月18日、
発売したばかりの村上春樹最新短編集、
一人称短数をやります。
これは18日、当日すぐ読んで、
19日日曜日朝、すぐ収録すると。
で、配信すると。
頑張ろうと思ってます。
この配信自体は多分、
18日超えちゃった後と思うんですけど。
そうですね。
次の週とかになってくるかなと思うんですけど、
でも初めてですね、日本の作家と。
30:01
そうですね、そういえば。
そうか。
というところです。
じゃあこの番組の感想とかリクエストに関しては、
Twitter、インスタのDMやリプライでお待ちしています。
メールアドレスも番組情報に載せています。
積極的に拡散していただけると助かります。
で、拡散共有していただくときは、
スラットビーネコたち、
ハッシュタグでスラットビーネコたちを付けてもらえると助かります。
じゃあね、今回はこれで。
はい、3体まつり。
終わります。
3体まつり、いよいよ終わりました。
長かったですがどうもありがとうございました。
ありがとうございました。
それではまた。
30:39

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