00:00
おはようございます、鶴岡慶子です。この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。司会やナレーションを通じて、日々感じたことなどを語る声の日記です。
日本の秋田県から毎朝更新しています。 昨日は全国的に暑くなりました。
沖縄では一時、避難指示が出るようなまとまった雨が降ったんですが、その他の地域では暑くなって、特に新潟の三条市では32度を超えました。
三条市では私、知り合いがいるので、すぐに暑かったでしょうというメールを送りました。
その知り合いのことをちょっとだけお話をしますと、打ち上げ花火の筒を作っている会社です。
国際花火シンポジウムが大曲り、大戦時代で行われた時に、そのブースで私、お手伝いをしたので、そういう関係からずっとお付き合いが続いています。
三条市ではそうだったんですけど、秋田もね、本当に暑くて、秋田の横手市というところでは30度を超えました。
桜を見ながら気温は真夏ってね、本当に体も思考もなかなかついていけないなと思います。
とはいえ、暑くはなったんですが、湿度は低かったんですよね。全国のランキングでも3位から6位までが秋田で、湿度が13%以下だったんです。
私はこのカラッと暑い気候っていうのは大好物なんですね。昨日は気持ちがいいなと思いながら過ごしました。
今イベントの準備なんかでちょっと追われてるんですけど、本当に気持ちいい中で集中して昨日は仕事ができました。
休憩時間にはエアコンの掃除もして、試運転も終了しました。
昨日はちょっと気温は高めだったんですけど、春って本当に気持ちがいいですから、朝になっても布団の中でまどろんでのんびりしたくなります。
春眠暁を覚えずという漢詩があります。よく皆様ご存知だと思うんですけど、春の眠りは心地が良くて、夜明けも気づかなかったっていう意味です。
これは7、8世紀の中国の東大の詩人、孟康年の詩の一節です。
この続きも含めて読んでみますと、「春眠暁を覚えず、諸々定調を聞く。
やらい風雨の声、花を摺ることしんぬ多少ぞ。」
春の眠りは心地いいため、朝になったことに気づかず、思わず眠り込んでしまってなかなか目が覚めない。
鳥があちこちでさえずる声が聞こえる。昨夜から雨の音がしていたが、どれほどの花が散ってしまったんだろう。
そんな詩です。一方で清少納言の枕草詩では、なんて書いてあるかというと、
春は明けぼの、洋々白くなりゆく山際、少し明かりて、紫だしたる雲の細くたなびきたる。
03:02
夏は、と続くんですけどね。現代語訳でお話をしますと、
春は明け方がいい。だんだんと白くなっていく山の稜線が少し明るくなって、紫がかった雲が細くたなびいている景色が趣深くていい。
そうやって、清少納言は、春は明け方がいい、って言ってるんですね。
もう光年は寝ている。清少納言は明け方がいいって言っている。
いやこの辺の細かいところはどうなのかなと思って、気象会社のサイトとか辞書なんかを調べてみました。
それによりますと、暁を覚えずの暁という言葉は、現代語訳ではやはり明け方を指します。
明け方のどの辺の明け方なのかって言いますと、太陽は出ていないが空が明るくなり出す状態を指しています。
ですが、午後では未明を指しています。未明って空が明るくなる前の状態、これを表しているんですね。
ちなみにですけれども、篠の目は東の空が明るくなってきた状態。
さらに明け物は、ほのぼのと夜が明け始める状態です。
まとめますと、時間の早い順から言うと、暁、篠の目、明け物の順に推移していきます。
このことから、もうここからは私の想像なんですけど、
旬未明月を覚えずといった詩人のもう光年の気象時間は、午前5時頃だったのかなって思います。
冬の時期はやはり真っ暗で、暁を感じているわけですよ。
で、春になると日の出が早くなってきますから、もう東の空は明るくなっていて、
午時ぐらいって言うともう暁とは出会えないんですね。このぐらいの時間帯なんじゃないかなって思いました。
まあ、緯度にもよるんですけどね。
ちなみに秋田の日の出時刻、今日が午時です。
そして明日からは夜時代になっていくんですね。
なので、ますます暁には出会えなくなっていきます。
でも今は4月中旬ですからね、例えば3月の頭ぐらいの感じを考えてみると、
明け物には間に合うのかなって思います。
そして清少納言はどうだったのか。
やはり同じぐらいの時間に目覚めていたんじゃないかなって思います。
夜明けちょっと前から空を眺めて、やっぱり春は夜明けがいいわーなどと思っていたんじゃないかなって想像します。
というわけで、清少納言も孟後年も、あら、同じぐらいの時間に起きてたのかっていう、
06:00
まあこれは私の想像ではあるんですけど、そういうふうに思ったら、あれれって思ったんですね。
私は今までぼんやりではあるんですけれども、
孟後年の方は、夜明けなんかよりも寝てるよっていう感じ。
そして清少納言の方は、夜明けこそいいのよねって言っている。
2人は違うことを言ってるんだなって思ってたんです。
いやいや...
私の想像が正しければ、2人とも5時ぐらいに起きて、
暁についてはわからないけれども、曙については2人とも楽しんでいたかもしれません。
この配信はアップルポッドキャスト他各種プラットフォームでお届けしています。
ではまた明日もお会いしましょう。
鶴岡慶子でした。