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おはようございます。鶴岡慶子です。
この配信では、司会者として、花火干渉士として、そして気象予報士として、日々感じたことなどをお話ししています。
昨日は、野田元総理による、安倍元総理へのツイート演説がありました。
野田元総理は、第二次安倍政権の直前に総理を務めていて、安倍元総理の国葬には、「元総理が元総理の葬儀に出ないのは、私の人生観から外れる。」ということで、立憲民主党の議員が多く欠席する中、野田元総理は出席しました。
政治的立場は違っていたんですけれども、総理経験者でしか見ることのできない景色があるんだろうと思うし、そこでしか語れない言葉があるんじゃないだろうか、そんな気がしたんですね。
国葬の当日の映像を見た時に、喧嘩をする姿を見て、ぐっときたのを覚えています。昨日の演説の中でも、そういったことが語られる場面があって、政治家は、言葉が大切だというお話を何度もしています。
菅前総理の国葬の時の友人代表の言葉、そして今回の野田元総理の言葉、本当に力があるものだなと思いました。そして、野田元総理は声がとてもよく通る方なんですよね。今回のツイート演説は迫力があって、力強いものだったなと思います。
ツイート演説は23分余りありましたけれども、その中で本当に印象的だったところを紹介します。
私は、生前のあなたと政治的な立場を同じくする者ではありませんでした。しかしながら私は、前任者として、あなたに内閣総理大臣のバトンを渡した当人であります。
我が国の憲政史には101代、64名の内閣総理大臣が名を連ねます。先人たちが味わってきた重圧と孤独を、我が身に大したことのある一人として、あなたの被業の死を痛み、哀悼の誠を捧げたい。
私からバトンを引き継いだあなたは、7年8ヶ月余り、内閣総理大臣の職責を果たし続けました。あなたの仕事がどれだけの激務であったか、私にはよくわかります。
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分刻みのスケジュール。海外出張の高速移動と時差で疲労は蓄積。その毎日は、政治責任を伴う果てなき決断の連続です。容赦ない批判の言葉の刃を投げつけられます。
在任中、真の意味で心休まる時などなかったはずです。最高責任者としての重圧と孤独に耐えながら、日本一のハードワークを誰よりも長く続けたあなたに、ただただ心から敬意を表します。
安倍さん、あなたの政治人生の本部隊は、まだまだこれから先の将来にあったはずではなかったのですか。再びこの議場で、あなたと言葉と言葉、魂と魂をぶつけ合い、火花散るような真剣勝負を戦いたかった。勝ちっぱなしはないでしょう、安倍さん。
絶えがたき、石爆の念だけが胸を締め付けます。この寂しさは、決して私だけのものではないはずです。どんなに政治的な立場や考えが違っていても、この時代を生きた日本人の心の中に、あなたのありし日の存在感は、今、大きな空撃となってとどまり続けています。
その上で申し上げたい。長く国家の舵取りに力を尽くしたあなたは、歴史の法廷に永遠に立ち続けなければならない定めです。
安倍晋三とは一体何者であったのか。あなたがこの国に残したものは何だったのか。そうした問いだけが、未だチューブラリンの状態のまま、日本中をこだわしています。
その答えは、長い時間をかけて遠い未来の歴史の審判に委ねるしかないのかもしれません。そうであったとしても、私はあなたのことを問い続けたい。
国の最小として、あなたが残した事跡をたどり、あなたが放った強烈な光も、その先に伸びた影も、この議場に集う同僚議員たちとともに、言葉の限りを尽くして問い続けたい。問い続けなければならないのです。
なぜなら、あなたの命を理不尽に奪った暴力の狂気に打ち勝つ力は、言葉にのみ宿るからです。
暴力やテロに民主主義が屈することは、絶対にあってはなりません。あなたの無念に思いを致せばこそ、私たちは言論の力を頼りに、不完全かもしれない民主主義を少しでもより良きものへと期待続けていくしかないのです。
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最後に、議員各位に訴えます。政治家の握るマイクには、人々の暮らしや命がかかっています。
暴力に怯まず、臆さず、街頭に立つ勇気を持ち続けようではありませんか。民主主義のもとである自由な言論を守り抜いていこうではありませんか。
真摯な言葉で建設的な議論を尽くし、民主主義をより健全で強靭なものへと育て上げていこうではありませんか。
こうした誓いこそが、マイクを握りながら不意の強団に倒れた個人へ、私たち国会議員が捧げられる何よりの追悼の誠である。私はそう信じます。
これは本の一部引用したものでしたけれども、今読み上げながらもグッと来るんですよね。
もちろん政治的立場は違ったんですけれど、安倍元総理に対する野田元総理のリスペクトが感じられますし、
何かこれからの政治の在り方というか、その議論の戦わせ方、その向こうにちゃんと人の顔が見えてほしいというか、人々の暮らしとか命が見えていてほしい。
決してお互いの足の引っ張り合いじゃなくて、真摯な議論の戦わせ方をしてほしいなと強く思いました。
今日は少し長くなりました。でもどうしてもこれは私の記録として残しておきたかったんです。
最後までお付き合いいただきありがとうございます。
鶴岡慶子の花火と天気と言葉と、日本の秋田県から発信しています。
それではまた明日。鶴岡慶子でした。