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おはようございます。 鶴岡慶子と花火と天気と。
花火鑑賞誌で気象予報誌の私が、司会者として、そしてラジオパーソナリティとして、経験してきたことや日々感じたことなどを語る配信です。
6月12日日曜日、日本の秋田県から発信しています。 司会の修行時代のお話です。
すでに活躍している司会者が、この事務所で改めて学ぶ人も多かったんですね。
そんな事務所でした。 当時、稽古と学ぶっていう雑誌があって、その中に私がお世話になった事務所と、もう一つ別の事務所があって、
その別の事務所から最初にお返事が来たので、もう申し込んじゃったんですよ。 そしてそのレッスンを受けてました。
1、2回行ったと思います。 そしてその後で、私が最終的に修行をすることになるアイドリム企画というところからお返事を頂いて、
そこで一度婚礼の司会を見てみませんかって言われたので、出かけて行きました。 そしたら感動しちゃって、
その師匠の紡ぎ出す言葉とかが、ものすごく美しくて、
ちっちゃい小柄な先生なんですけど、すごく大きく見えて、この先生の下で学びたいって心から思ったんです。
別のそのもう一つの事務所は、1、2回レッスンを受けた後で、残りのレッスン料を返金してもらう形にして、
そしてそのアイドリム企画に入ることになりました。 もう厳しい修行時代っていうことをよく私は言っているので、どんな修行なんだろうって皆さん思うかもしれないんですけど、
大きく2つのことを集中的にやりました。 1つは喋り出しのタイミングですね。これ感覚を鍛えることなんですよ。
もう一つは言葉を生み出すことです。 これは最終的にはおそらく5、6時間喋りっぱなしでもオッケーなぐらいコメントを作り出しました。
披露宴で言うと2本分っていうことですね。 1つ目の喋り出しのタイミングについては、例えばどなたかがスピーチをして拍手がきますよね。
その後、ありがとうございましたっていう司会者の言葉を一体どのタイミングでするのかっていうことです。
拍手もとても大事な要素なんですよ。 拍手をしっかりと聞かせるっていうことってとても大事なんですね。
拍手の盛り上がりってあるじゃないですか。最初叩き出し盛り上がり、そして消えていくっていう時、その盛り上がりの時にありがとうございましたって言うととてもカジュアルになるんです。
そして拡張高くしようと思ったら、鳴りあんで、しかもスピーチの人がお席に着いたというところでありがとうございましたって言うと厳粛な式になります。
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コンマ5秒早かったかなとか、ちょっと今は遅かったとか、今良かったよっていうふうに言われるんですけど、なんかその感覚を鍛えるっていうのはとても大変な作業でした。
で、もう一つ言葉を生み出すということについては、例えば新郎新婦入場ですとアナウンスした後、ご両人が入場して会場をゆっくり進みますよね。そしてメインテーブルに到着する。
で、到着して皆様に一礼するまでの間、ここずっと喋り続けるとしたらどんなコメントを言うのかということです。その言葉を宿題で出されます。
レッスンでは先生の前でマイクを使って作ってきたコメントを話すという、そんなレッスンをずっとするわけです。それをお開きまで続けるわけですね。
例えばケーキ入塔であれば、そのケーキ入塔にあったコメントを作り出す。テーブルラウンド、キャンドルサービスとかフォトサービスとかっていうのを総称してテーブルラウンドって言うんですけど、そのシーンにあったコメントを作り出す。
そういうことをずっと、ずっとやるわけです。で、その中で使ってはいけない言葉もあるわけですよ。例えば切れるとか離れるとか、これは婚礼では禁句です。
で、私が一度考えていた婚礼のコメント、二人はこれから同じ時を刻んでいく。これダメなんですよ。刻むっていうのが切るを連想させるからなんですね。
一方で葬儀では続いてはっていうのは禁句ですね。葬儀では宗教的なこともありますから、祈るっていうのがダメなところもあるし、御冥福をっていうのもダメな宗教も宗派もあります。
その禁句っていうのをちゃんと勉強した上で、そのコメントを考えていくっていうこと、制約があると言葉を生み出すのって本当に大変でしたね。
この頃本当にたくさんの詩集を読みました。それから歌集も買いました。これも何冊も買って、歌集をすっごく研究しました。
街中のキャッチコピーも気になってしょうがない。そんな修行時代でした。もちろん今、婚礼で言いますと、準備したそのコメントたちというのはほとんど使われることはありません。
振り返ってみますと、やっぱりこの言葉に対する感覚が、その修行によって非常に磨かれたというふうに思っています。
私はまだ当時大学生で、社会常識も非常に不足していて、そこもたくさん鍛えてもらいました。
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ですからデビューまでには非常に時間がかかったんですね。時間をかけてゆっくりと育ててもらったという感じです。
デビューできた日っていうのは、もう修行から解放された、やったーって、本当に嬉しかったです。
でも、間違わないでほしいのは、本当の修行ってデビューしてからだなっていうことを後々気づくんですけどね。
いろんな経験をしながら、壁にもぶつかりながら、それでも一つ一つ乗り越えてこられたのは、あの修行の形があったから、そしてあの厳しく鍛えていただいたからだなと、今でも思っています。
本当に感謝しています。戻りたくはないんですけどね。
もう修行の時代の話って、細かいことはたくさんあるんですけれども、本当に長く話してしまいました。
今日は日曜日です。ただ、東日本や西日本ではちょっと雨のところが多いんでしょうかね。
今日も安全に健やかにお過ごしください。
鶴岡恵子でした。