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2024-11-09 08:46

#1 小林秀雄の思想の表現方法 / 小林秀雄『人生について』より「私の人生観」①

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(※音が聴こにくい部分があります。すみません。)

今回は、近代の文芸批評を確立された小林秀雄の講演集「人生について」から『私の人生観』

人生観の「観」という字は、もともと仏教の言葉からきており、色んな角度から「観」を深める。

#恵信僧都
#往生要集
#二十五菩薩来迎図

サマリー

小林秀雄の『人生について』における「私の人生観」は、講演形式では表現しきれない深い思想を探求しています。彼は、書くことの重要性を強調しながら、言葉に込める哲学的意義について語っています。

講演と書くことの違い
こんにちは。
こんにちは。
はい。
じゃあ、じゅんさん、今日はどんな本を紹介してくれますか?
今日はね、これです。小林秀雄の人生について。
いいね。初めて見たかも、小林秀雄さんの小説。
本当ですか。
これはね、小林秀雄さんの本、何から読んだらいいですかとか、一冊あげてくださいって言われたら、僕これを紹介してくれます。
これ小林秀雄の、もうね、ベストアルバムみたいな感じになってて。
小林秀雄の本を何冊か読んできた後に、初めてこの本、後で知って、これを見た時に、もう本当に有名な講演集とか随筆ばっかりを集めてる。
なるほどね。
これは素晴らしい演習だなって思って。
そうか。
すごいのよ、本当に。
いろいろ知ってるから、それがすごいって分かったんだと。
これもこれもみたいな、本当にベストオブベストが集まってるっていう。
へー。
で、これの今日一番最初に書いてある、これ人生についてって書いてあるのは一番最初に、私の人生観っていうね、お題のものが。
そのタイトルからいいね。
そうなんです。
いいでしょ。
ちょっと今日ここから、いくつか引っ張ってきて。
ぜひ。聞きたい。
私の人生観は、まず、講演記録なんですよ。
どっかで講演した。
そうなんだ。
おばあさんって、講演した内容を、こうやって書籍化するときに必ず書き足すんですよ。
へー。
必ず書き足すんですよ。
後からちょっと回収するんだ。
やっぱりその、講演ってさ、目から目に伝わったりとかさ、場の空気とかあるじゃん。
そもそも主催団体が何でとか、そういうのもあって、ある意味が帯びてくるじゃない。
でも本にするとさ、そういうのもさ、全部取っ払われるじゃないですか。
だからやっぱりちょっと、ちゃんといろんな読者に伝わるようにってことで、やっぱり書き足したくなってるんだと思うんですよね。
なんでこれも、まあ講演なんですけど、ちゃんと小林俊哉さんが書き足してる。
気になるね。
いきますか。
いきますか。
1つ目。
はい。
これまずね、ちょっと、面白いですよこれ。
ちょっと読んでみますね。
冒頭ね、冒頭話すんですよ。
私が講演というものを好まぬ理由は非常に簡単でして、それは講演というものの価値をあまり信用できぬからです。
自分の本当に言いたいことは、講演という形式では表すことができないと考えているからです。
講演でね。
講演でいきなりね。
講演の依頼があるのに、俺は講演好きじゃねえ。
それに自分の本当に言いたいことは言えないから。
僕はね、あんまり好きじゃないんだ。
出だしだね。
そう、出だし、これ言うの。
いいね。
いいでしょ。
これね、本当に言いたいことは、講演で言ってくれたらいいじゃないですかって思うかもしれないんですけど、
自分の本当に言いたいことは、この講演とかこうやって言葉で喋ることができないんだってことを言ってるんですよ。
なるほど。
本来。
で、書くことによって、書くことによってこそ表せられるっていう。
書くことでも表せないってものがあるんだと思うんですよ。
でも、書くことによってなんとか肉白できるっていう感じがあるんですよ。
喋るとかだと、そんなのもう表現することできないっていうことを言ってるんですよ。
いいね。
面白いよね。
面白いね。
僕、小林秀夫さんの講演のCDってあるんですよ。
全知観。
音声で。
本当に何回も聞いてるんですけど、それ聞いて、はぁーって感じてたんですけど、
小林秀夫さんの講演じゃ本当に言いたいことは表せてないから、それで関心してたらダメなんだって思って。
本当に。
その奥に行かないといけないっていうことなんですよ。
書くことで接近できるみたいなことは、もう書いてるの?
これちょっと先行くとね。
そういうような次第で、私は書きたい次第はたくさん持っているが、進んで喋りたいことなど何もない。
喋って済ませることは喋って済ますが、喋ることではどうしても現れてこない思想というものがあって、
これが文章という言葉の特殊な組み合わせを要求するからであります。
文章という特殊な言葉の組み合わせ。
だから書くことじゃないとどうしても表現できない。
思想とか、その人に宿ってる哲学英知ってものは、書くことでないと表せないんだって。
人生観の探求
小林秀夫さんの講演で、元森伸長の代表作があるから、難しいんですよね、読んでもね。
だから、元森伸長を巡って講演してくれませんかっていう講演がたくさん来て、
元森伸長の講演にたくさん喋ってくれてるんですよ。毎回言うんですよ。
書きたいことは書いたから、伝えたいことはもう書いたから、本読んでくれって。
だからもう喋ることない。
棒と言うんですよ。
じゃあ結構棒というスタイルは他の講演でもあるんですか?
喋ることないけど、なんか話せって言うから話しますわ、みたいな感じなんですよ。
おもろいよね。
白い。
僕らからするとね、そりゃそうなんだけど、難しいから、
やっぱりちょっとはしかけとしてね、ちょっとだけ話してくれませんかと。
なるよね。
事実そういう入門的になってると思うんですよ、講演は。
やっぱり講演CDいいし、これやっぱり講演記録だから、
こういうものから小橋伸長さんの本を読むってまあいいんですよ。
なるほどね。
でもそこに全ての私の語りたいことがあるわけじゃない。
そうなんですよ。
そう言ってくれてた。
これが知らない。
そうだね。
読んでみたくなったもんね、僕みたいなそういう詳しくない人間からすると。
そうですか。
何があるんだろうっていうものを感じたね。
そのタイトルもいいよね。
私の人生か。
これはね、同じ量産がつけたというよりかは、依頼があったみたいな。
こういうタイトルでやってくれてたんだ。
そうそう。
だからこれね、ちょっと進んでみていいですか。
いや確かに何を語ったのか気になってくるね、そうなってくるとね。
そうでしょ。
こういうことが始まったね。
さっきの読んだ言葉の後にね、もし私の人生観というものがあるとすれば、
そちらの方に現れざるを得ない、そちらの方っていうのは文章の方にってことなんですよ。
しゃべることでは、私の人生観みたいなものは、とって表せません。
言うんですよ。
したがって、私の人生観というものをまともにお話しすることはうまくいくはずないから、
みんなが使っている人生観という言葉についてお話ししたい。
人生観とはそもそもどういうことかってことを話しますってこと言うんですよ。
私の人生観なんて伝わりませんよ。
めちゃくちゃ面白い。
面白い面白い。
最高だね。
最高ですね。
人生観って言葉を解説してくれると話してくれるようになる。
小橋さんの中の解釈。
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