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ペスハムクラジオ
はい、みなさんこんにちは。ハムです。
前回ね、「夜に駆ける」の話を少しさせていただいたので、
続いて、「夜に駆ける」の中身のところをちょっと語りたいなというふうに思ったので、
少し解説したいなというふうに思います。
これはいろんな解説サイトみたいなものを見てのものなので、
自分が感じたところも当然入ってますけれども、ご了承いただければと思います。
この「夜に駆ける」っていう曲ね、軽快な曲ですよね。
その中でめちゃくちゃキーが高くて、
夜遊びのイクラさんの高音が見事にはまっている曲だなという印象なんですけれども、
もともとご存知の方も多いと思うんですけれども、
この夜遊びっていうユニットは小説を曲にするというテーマで結成されたユニットで、
作られた曲はすべて原作の小説があるんですよね。
夜に駆けるって夜遊びのデビュー曲なんですけれども、
夜に駆けるにも原作となる小説がある。
この小説のタイトルが「タナトスの誘惑」とカタカナでタナトスですね。
ぜひ夜に駆けるを知っていて、まだ読んだことないよという方は一回ググってみていただけたらすぐ、
本当に短い小説なので一度読んでみて、また曲を聴いてみると新しい発見があるんじゃないかなというふうに思います。
タナトスっていうのがギリシャ神話で死神を裂く言葉なんですね。
これは男と女の物語なんですけれども、この女の人がすごい死にたがるんですよ。
すぐ飛び降りて死んじゃいそうになる。
男の人は必死に止める。
このすごいポイントが、転調と物語の流れとの組み合わせですよね。
この曲は元々Sドゥア、ドイツ音名でSドゥアで英語だとEフラットメジャーになるんですけれども、
この調で書かれているんですけど、途中で転調するんですけど、
普通高い音に転調するっていうのが一般的なんですよね。
SドゥアだったらFドゥア、Eフラットからファに移る。
上に上がる転調がほとんどなんですけど、この曲はSからD、つまりEフラットからレに下がる。
一個下がるんですよ。
これがすごいポイントですよね。
ここのところの歌詞が、終わりにしたいなんて釣られて言葉にした時、君は初めて笑ったというところなんですよね。
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この後に転調するんですけれども、
何を言ってるかというと、ずっと笑わなくて死にたい死にたいって言ったんだけども、
この生活につい諦めちゃった男の人がいて、
一緒に死んでくれるのねっていうことを彼女が理解した時に初めて笑ったんですよ。
めっちゃ怖くないですか。
そこからイクラさんの声ですよ。
もうちょっと不気味なんですよ、ここの展開が。
そういうふうな意識で聞いてみると、
Dドゥアからこの一気にFドゥアに、レからファまで一気に3度上がるんですね。
ここめっちゃ高くなるんですけど、ここで一気に飛び降りて落ちていく様なんですよね。
この最後の大サビっていうのは。
ここの展開がめちゃくちゃ素敵で、
一気に小説を読むとさらにこの曲の良さがわかるっていうのがあります。
というところなので、ぜひ一回小説読んでみていただいて、
もう一回この曲聴いていただくと、また新しい発見があるかなと思うのでぜひ聴いてみてください。
さむかとべてしました。