00:00
スピーカー 1
タザワさんって、師匠って呼べる人いますか?
スピーカー 2
師匠ですか?
スピーカー 1
はい。何でもいいです。何の、どういうジャンルでもいいし。
スピーカー 2
でも、過去、音楽やってる時とか、今はエンジニアでプログラマーやってるんですけど、やっぱり勉強し始めた時に、近くでいつも一緒にいて教えてくれた人とかっていうのは、何やるにしてもいた気はしますね。
スピーカー 1
本当ですか?
スピーカー 2
そうなんですよね。いろいろずっと一緒に仲良くしながら、いろいろ考え方とか教えてもらうみたいな人はいましたね。
スピーカー 1
音楽とかでもいたんですか?
スピーカー 2
音楽でもね、いろいろ先輩としていつも遊んで教えてもらった人はいました。
音楽とかDTMって。
スピーカー 1
あ、DTMね。タザワさんって確かにエンジニアとしてもそうだし、確かにそういうリスペクトしてる人がいるみたいなのは聞いたことあるから、それを考えみると羨ましいです。
スピーカー 2
そうですか?
スピーカー 1
師匠、羨ましいです。
僕、気づいたんですよ。僕の人生に何が足りなかったか。師匠です。
スピーカー 2
多くの人はそうじゃないですかね。
スピーカー 1
多くの人がいないってことですよね。
いや、これそうなんですよ。僕、この職業、今やってる職業、本当に最初の頃に関しても、師匠はおるか先輩って呼ばれる人もいなくて、僕は人から教わった記憶がないんですよ。
あと人の背中を見た記憶がなくて。
すごいずっと独学でやってきたんですね。
ある程度、目上の方とか年上の方と仕事する機会はもちろんありますよ。ただ、師とか先輩って呼べる状態は全くなくて、あくまでビジネスパートナーというか、対等な関係としてしかないんで。
だから、僕はやっぱりなんでこの仕事に対してモチベーションとか向き合い方が不安定なのかって、結構ここが大きいなってことに最近気づいて。
スピーカー 2
自分の軸みたいな存在があって。
スピーカー 1
ロールモデルとか尊敬できる人がいないんですよ、僕。ってことに気づいて、これすごい大問題だなと思いました。
03:04
スピーカー 1
これ今後生きていくにあたって、かなりこれ、今43歳ですけど、43歳にして気づきました。
これが僕の中で目指すべきロールモデルみたいな。
目指さなくてもいいんだけど、この人の言ってることは信じたいとか、この人の言ってることはきっと私のこの人生にとって重要なメッセージであるとかって思える、そういう思想ですよね。
そういう人に出会ってこなかったっていうのが、すごいこの価値観に影響を与えてるってことに気づいて。
なんでかっていうと、僕最近デザインのモチベーションが、ちょっと前までは割と僕管理職だったんで、あんま自分で手を動かしてなかったんですよね。
でも最近フリーランスになってから、自分でもやるようになって、っていうかほとんど自分でやるようになって、またすごい現場仕事みたいなことをすごいアクティブにやるようになったんですよ。
っていう時に、全然モチベーションが湧かなくて、何が楽しいの、この仕事みたいな。
だから、もちろんデザイナーになりたての頃とか、なろうとした時はめちゃめちゃ楽しかったですよ、当然。楽しいと思ったからこの仕事してるわけだし、こういう仕事で誰か人のために役に立ちたいと思って入ってきて。
すごい大好きな仕事なんですね。
でも、ちょっと一度ブランクというか、現場の仕事とか、あとは自分で考えて手を動かしてみたいな、これをワンストップで自分でやるみたいなところから離れたタイミングで、
そういうことに対しての敬意とか、モチベーションとか、完全に失っていたみたいで、まずいなと思ったんですよ、本当に。
これ多分続けられないというか、あるじゃないですか、たださんも多分音楽とかエンジニアリングに関してもそういうタイミングがあったかもしれないですけど、やめたいなみたいな、つまんないみたいな。
つまんないし、何が楽しくてみんなやってんだろうみたいな、結構絶望的な状況があって、ちょっと良くないなと思って、いろいろリハビリというか、どうやったらこれ取り戻せるかなと思って。
これはだから、僕がデザイナーを始めた時に何をやってたかというと、独学ですよね。要は勉強をして、自分で学びながら手を動かしながら楽しさを見出していくみたいなプロセスがあって、今があるわけで。
そこに立ち返るしかないと思って、ちょっといろいろ学び直しみたいなのをやってるんですね。もちろん今まで勉強してきたこともあるし、勉強してきた割には何もしんねーな俺みたいなこともたくさんあるんですけど、ちょっとそういう機会を増やしてて、独学でも勉強を教えてくれる場所に行ったりとか、いろいろやってたりして。
06:16
スピーカー 1
師匠みたいな感じの人を初めて感じた人がいるんですよ。それがたまたまそういう講義というか、受けられる勉強会みたいな場で出会った方なんですけど。
シライヨシヒサさんっていうですね、結構グラフィックデザイナー。UIとかWebとかじゃなくて、グラフィックデザインっていうもうちょっと大きいカテゴリーの中で結構有名な方ですね。すごいタイポグラフィーとか文字のデザインとか、そういうのもすごい方で。
シライさんの勉強、マンツーマンとかじゃなくて、結構不特定多数の人が教える場で、わりと距離感が近いんです。応募書なんですよ。本当に有名な人で、かなり尊敬してる人なんですけど、こんなシライさんとこんな近くで話せるんだみたいな感じの距離感で話してくれるんですよね。
いろいろシライさんからは、わりと基本的な文字のデザインが得意な人なんで、タイポグラフィーの話とか文字組とか組版とか、そういうなんとなく印刷業界とかの専門的な知識あるいはちょっと基礎的な知識みたいなのを教えてもらいつつ、かなり自分が独学で学んできた以上の当たり前ですけど、相当マニアックだったんですよ。
全然、こんな十何年もやってて、何も知らねえな俺みたいなのを突きつけられた状態であるっていうのもそうで、いろいろメソッド的な話とか、すごい深い話を教えてくれるんですけど、
ただ、これは普通の勉強会ではそういうもんじゃないですか。僕が一番刺さったのは、いろいろ教えてくれたんですけど、結局でも今教えたことはあくまでルールだから、ルールに縛られないでっていうふうに言ってくれたんですね。
要は結局、例えばエンジニアデザイナーでも、ある程度作法みたいなのがあるじゃないですか。こういうグリッドデザインのときはこういうふうに線を引いて何ピクセル間開けてみたいなとか、それだからいわゆる細かいメソッドの話をめちゃめちゃ緻密に教えてくれるんだけど、最終的にはこれに流されないでっていうふうに言ってくれたんですね。
それは何でかっていうと、あくまでルールっていうのはもうガイドラインだと、あくまで何か物事を判断するときのガイドとして参照するべき情報としてあるだけで、これにのっとってやれば人を感動させられるかとか、人に伝わりやすいものが作れるかっていうと、そうじゃないと。
09:17
スピーカー 1
必ずこの枠組みの中で何か自分がわざとルールを阻害するようなことであったりとか、自分がこう思う、直感的にこう思うっていうことを見出さなきゃいけないと。
だから今はいろいろ教えたけど、これやらないで、ルールに縛られないで、自分の感覚、今自分が大事だと思う感覚に向き合ってそれを表現してくださいみたいな言われて、もうかっけえと思って。
これ僕言われたことなかったんですよ、今までの人生で。ルールが、メソッドが大事で、何でもそうじゃないですか。売上を上げるためにこういうメソッドがあって、コンバージョンを上げるためにこういうメソッドがあって、マーケティングはこういうメソッドがあって、デザインは商業的なメソッドがあって、そういうのにヘキヘキしていた自分がいたんですよね。
仕事をする上で、自分の感覚なんて一番トレードオフしなきゃいけないじゃないですか。仕事をする上で、自分の感覚が主語の話をしたら怒られるから、そういうのは相当押しこらえて、デザイナー生活を送ってたんですけど。
それを多分自分が待ってたんですよね。もうちょっと自分の感情とは自分の感覚に従えみたいなのを言ってくれるのをずっと待ってて。それを平井さんが言ってくれて、これだと、これを求めていたんだと、この一言みたいな。
だからやっぱりその時に、初めて師匠みたいな。別に指定関係とかないし、ただ教えてくれただけなんですけど。初めて師匠みたいな感覚を味わって、僕に足りなかったのはこれだって思いました。
めっちゃ感動したんですよ。刺さったというか。やっぱり、何て言うんですかね。いわゆる師匠と呼ばれる人たちって、そういうルールとか規制概念とか、もちろん大切ですよ。めちゃめちゃ大切にしててリスペクトはしてるんだけど、最終的には振り回されるなっていうのを、デザインの成り立ち、歴史とかを話して、全部説明してくれるんですよ。
それも。要は過去のデザインの業界で偉人と言われてた人たちは、もちろんそういうのを経緯を払っていろいろやってきて、文化を紡いできたわけだけど、ただそれだけじゃ足りないと。
ちゃんともうちょっと自分の感情に率直になって、自分の感覚みたいなのを養う。言語化できない感性とか、言語化できない空気を読む感じみたいなのを養わないと成功できないみたいな。
12:11
スピーカー 1
そういうことをできた人たちが偉大なデザイナーになって、本当胸の使いが取れるような感覚というか、僕が悶々とモチベーションが上がらなかったのは、こういうとこにある、気欠してるなっていうのはすごい感じで、その使いを取ってくれたような感覚だったんですよ。
だからこういうことを言ってくれる人がいるっていうのは、めちゃめちゃ大事だなというか、もちろん他にもいろいろ悩みがあるんで、社会人なんてデザイナーだとしてもエンジニアだとしても、いろんな悩みの複合、複散物ですから、もちろんそれだけじゃない悩みもたくさんあるんだけど、結構こういうことだなというか、こういう機会を僕は増やしていかないといけない。
なるほど。
こういう心の師匠という人たちに出会う、ちゃんとそれに対して敬意を持つというか、だからそうすることで、自分の中で軸みたいなのができていって、自信にもなるでしょうし。
あのさっきね、ちょっと一個前のエピソードでタダさんが正直さとかっていう話をしてましたけど、これね、正直さにつながるみたいなのを思ったんですよね。
要はその信じるものがあるから、自分の中で。
っていうのをね、ちょっと思いまして、今日はね、これが言えれば、もうこの回終わりです。
スピーカー 2
タダさん いい話ですね。
スピーカー 1
いやこれね、結構だからさっきタダさんも言ってましたけど、師匠っていないんですよね。
スピーカー 2
確かにいる人は何でいるのかな。
スピーカー 1
タダさんどうやって見つけてるんですか?
スピーカー 2
タダさん 見つけたというよりは、例えば僕エンジニアの仕事だったら、たぶん僕がそういうふうにお世話になったと思っている人って、たぶん渡さんも知っている人で、あの人なんですよ。
まあいまだにも本当にいろいろ訓導を受けましたから。
で、あと僕歌も歌でいて、僕5年間同じ先生に習ってたんで。
スピーカー 1
言ってましたね。聞いたことあるわ。
スピーカー 2
タダさん で、DTMはDTMでまた別の、それ知り合いだったし。
結果思うと、きっかけは先生だったっていうのもあるし、あとね、僕が興味を持ってガンガン勝手に聞きに行ってるうちにそういう関係になったっていうケースはあったんですよね。
スピーカー 1
なるほど。
スピーカー 2
タダさん まあ、DTMの人はただ普通にバイト仲間だったんですけど、その人がいろいろ知ってたから、僕はいろいろ質問ばっかりしまくってて、で、気づいたらその人と遊ぶようになっててっていう感じだったんですよね。
スピーカー 1
でも、たださん、やっぱりそれかもしれないですね。明らかにそこの能動的な行動が、やっぱり人よりすごいんだと思うんですよ。
だから、これちょっと僕の例ですけど、僕なんかは、やっぱりちょっとシャニ構えてるんですね。
スピーカー 2
タダさん カッコつけたんですか?
15:00
スピーカー 1
カッコつけた。できねえくせに。質問するのとかちょっと違う。
スピーカー 2
タダさん でも確かに、師匠を持つってことがどういうことかって、僕もさっきちょっと考えてたんですけど、多分それこそ正直になる必要があるっていうのと、あとはなんかダサくなる自分を認めるってことになりますよね。
スピーカー 1
そうですね。本当そうなんですよ。
スピーカー 2
タダさん 師匠の前では全てが未熟者だから。
スピーカー 1
もうさらけ出さなきゃいけないね。あとやっぱり、人間、やっぱり会社とかでも、なんだかんだ形式的な上下関係はあるけど、それを受け入れてないとこあるじゃないですか。
リスペクト、もちろん上司だから、形式的には尊敬してますよ。
人間としての尊敬とはちょっと違うじゃないですか。仕事のビジネスとしての。だから、そういうのって逆に人に対して敬意を払うっていう、本当の意味でのリスペクトって結構逸脱してるというか、逆にちょっと人を見下しちゃうようなことでもあるから、
そういう感覚がやっぱり乏しい。そういう人に対して敬意を払っていろいろ質問するとか、さらけ出すみたいなのが乏しいなって思いました。本当、自分で。結局、かっこつけて見つけてなかっただけなんですよね。
いや、俺一人でできるし、みたいな。一人でできるもん。一人でできるもん感を出したかったんですよね、やっぱね。それがやっぱ師匠を探す、師匠を見つけるの、行動を阻害したのかもしれないっていうのは。
スピーカー 2
あとまあ、いろいろ冷静になりすぎるっていうのもあると思いますけどね。そうなっちゃうときって、それしか見えてない、痛い自分の時ってもあるから。
スピーカー 1
もうまっすぐね、突き進むみたいな。
スピーカー 2
何とか見つけたくてしょうがないみたいな時だったりとか。あとなんか、結果的にそういう、いつも一緒にいたり、師匠と呼べるような人から学ぶことって、最初に学ぼうと思ってたものじゃないんですよね、結果的には。
例えば僕歌だったら、ボイストレーニングとして5年間その人に習ってたんですけど、結果的に僕、歌だけじゃなくてピアノの伴奏の仕方とか行動進行リボンとか、音楽に関すること全部その人から教えてもらったんですよ。ただ意外とそういうもんというか。
スピーカー 1
なるほど。でも流れというよりは、意欲というかさ。
スピーカー 2
勝手に僕がピアノの伴奏今練習してるんですけど見てくださいとか勝手に言われたりとか。
スピーカー 1
だからやっぱりそこの指定関係って面白いのは、もちろんその師匠は師匠で大事なんだけど、弟子力というかさ、ちょっと言い方悪いんですけど、弟子力大事なんでしょうね。
要は弟子としてどう師匠に向き合うかっていうのと、あとは本当にその師匠を心の底から求めているかとか、あとは実際に実力として自分より上の人をやっぱりこう敬って接し入れるって、なおかつちゃんと自分の本心というか。
18:11
スピーカー 1
だから変な遠慮とか入るとさ、逆にちょっとリスペクトしすぎちゃうのもダメなわけですよ。だからなんかその、そういうこう師匠力も大事なんだけど、弟子力大事かもね、やっぱちょっと。
スピーカー 2
そうですね、ただ僕は当時若かったからだいぶ失礼でしたけどね、あまり思い出したくないと恥ずかしいから、あともうその後お世話になったにもかかわらず、なんか不義理だったかなと思ってて、ちょっとあれですかね、気まずいとこもありますけどね。
不義理ですか? タダさん 不義理というか、別に今はもうあれないですから、連絡取ってないし。なんかいろいろ反省もありつつね。
スピーカー 1
まあまあ、でもそれはね。タダさんにおいてはいろんなフェーズがあるでしょうから、その時々の関係っていうのはあるでしょうけど。
スピーカー 2
タダ さん だからまあとにかく人にすごいお世話になって教えてもらったなって印象だけでもありますね。
スピーカー 1
だからさ、まあちょっとその師匠の話と違く、タダさんの場合さ、例えばその佐々木敏直さんに恩を感じてるとか、恩を感じるって大事ですよね。
タダ なんだろうな、僕、全然ないな、人に。親ぐらいしかないです。恩を感じてる。もちろん友達とかね、恩を感じるとか。
スピーカー 2
でも逆に言うと、何かしら迷惑をかけたっていうような実績があるからですよね。
スピーカー 1
タダ ああ、そういうことか。
そうそう。迷惑をかけに行くような痛さが。
タダ まあだから迷惑かけるって、まあもちろんね、自分としては迷惑かけるって申し訳ないなとか思うものですけど、
実際師匠の声を聞いてないんであれですけど、ただやっぱり、いわゆる師匠の人たちって、それを受け止めるキャパシティがすごいから師匠で、
なおかつ、そういう一連の迷惑かかってるって本人は思ってるかもしれないけど、そういうところも包括して受け止めている感じはしてて、
あとなおかつそれ自体も、ある意味自分の許容のキャパシティの範囲を広げていく作業として、
ちゃんとそれを自分で理解して師匠もやってて、その関係性が必ずしもウィーンじゃなくて、ある程度ウィーンウィーンの関係でやってる感じはしましたね。
なんかちょっとさっきの僕がすげえって思った白井さんも、多分今いわゆるこういうデザイン小学者とか、
デザイナーとしてキャリアに行き詰まってる人がどう考えてるのかっていうのを割と俯瞰してメタ的に捉えて、それに対してちゃんと答えるんですよ、すごい。
21:07
スピーカー 1
結構物付けかなっていうことに対しても、めちゃめちゃ向き合って答えるというか、やっぱり人に教えるのが上手い人とか得意な人、あとはそういうのを望んでる人って、ちゃんと向き合いますよね。
死ぬほど向き合うというか、そんな低いレベルのことにまで向き合ってくれるのかみたいなことにも、ちゃんと向き合うから、それもすげえなと思った。
そんな大御所の人は、そんな狭末なことにも向き合うんだみたいな。
スピーカー 2
多分そういう姿勢含めて渡さんは学んでるんでしょうかね、今ね。
スピーカー 1
まあそうなんですね。だから人間として偉大さを感じるので、明らかに自分より上だというか、なんかこう格上の人間だから、ちょっとリスペクトしすぎかもしれないけど。
だからやっぱりそういう佇まい含め、大きさを感じてるのかもしれないですけどね。
なるほど。
だからまあ、とかいう偉そうとか、オーラが人を近づけないようなオーラがあるとか、そういうことは全くなくて、むしろこうウェルカムなんですね。
だから。
スピーカー 2
これからもまあ、付き合いというか関係はあるわけですよね、当然。
スピーカー 1
何回かね、分かんないですけどね。あ、でも名刺もらいましたよ。
スピーカー 2
めちゃめちゃ渡さん自身が痛くなっていくことが重要じゃないですか。
スピーカー 1
まあそうですね。だから限られた接することができる時間の中で、それを見せられるかっていうのは。
スピーカー 2
いやもう個人的に。
スピーカー 1
個人的に?スポンってくれ。
スピーカー 2
ちょっとイライラさせるぐらい。
でもね、それ大事かもしんないですね。
確かにでも遠慮するのが一番もったいないですよね。
スピーカー 1
そうかもしんないです。だから遠慮することは全く求めてないですね、白井さんは。
スピーカー 2
なるほど。
スピーカー 1
むしろ乗り越えて、たぶん踏み込んだことをこの場だからちゃんと聞きなさいみたいな感じですね。
やっぱそういうのも思想感が感じるんだろうなっていうのと。
会社とかの先輩、僕は別に先輩いたことないんであれですけど、例えば医療士の会社の目上の人とかって心狭いじゃないですか。
今聞かないでそれみたいな。確かにググればいい話だから今聞かない方がいいんですけどみたいな。
ちょっと聞いちゃいけない感じというか、遠慮は必要な相手ではあるんですけど。
いわゆるそういう師匠とか先生とかもそうなのかな。僕ねやっぱり先生ってちょっと好きになれなくて。
もちろん恩師みたいないい先生はもちろんいましたけど、先生っていうのはちょっとなんか違うんですよ、僕の中で。
だからどっちかというと師匠なんですね。師匠が欲しいというか。
24:00
スピーカー 2
確かに、ドラマとかで見るような指定関係って羨ましいなって思いますよね。
毎日のように飲みに行ったりとかしていろんな話を聞いたりとか、生活も一緒にしてみたいな。そういうところで学ぶことってその人の仕事に対する向き合い方とかいろんなところなんでしょうしね。
スピーカー 1
そうなんですよ。結局だからその仕事とかやってる技術的な話とかっていうよりももうちょっと広い工芸の関係というか。
だから白井さんにも師匠がいたんですよね。その師匠はまたすごい人で清原越史さんでしたんですけど、清原さんもすっごい人なんですよ。業界でもう亡くなられてるんですけど。
だから多分受け継いでるんですよね。その感覚。だからやっぱり指定関係って受け継いでいくものじゃないですか。
指定で、昔弟子だった人が師匠になって、さらにその弟子に受け継いでいくみたいな。あれって技術を継承してるんじゃなくて向き合いを継承してるんだなと思って。
白井さんの師匠清原さんもすごい人で、すごいっていうのは考え方が自由な人で、色々勉強を教えてくれる中でも白井さんが言ってたんですけど、結局は肩に収まらない。
自分の感覚を大事にするっていうのはやっぱり清原さん、白井さんの師匠が言ってたことだったっぽいですね。
当時1950年代ぐらいですかね、界隈でもトップランナーのデザイナー、東京オリンピックとかのデザインを、当時の昭和の東京オリンピックとかの色んなデザインをしたトップランナーの方たちが業界にはひしめき合ってたんですけど、
その中でも清原さんは対等するようなトップの方で、いわゆるトップランナー同士のコミュニティというか、超上積みですよ、日本の頂点みたいな人たちが集まっている勉強会みたいなのがあったんです。
そこで、そういうとあるグリッドシステムっていうのがあるんですけど、グリッドシステムに対する研究とか勉強っていうのをめちゃめちゃ意識高いトップランナーの人がみんな集まって勉強してて、すごいビッグネームばっかなんですよ、めちゃめちゃ豪華というか。
でも清原さんはそれに一切行かなかったらしくて、何でかというと結局それに染まることが、もちろんそういう仕組みとかデザインの作法はリスペクトされてるからめちゃめちゃやってるんですけど、それに染まって自分の感覚みたいなのを失うことが恐れるというか、そうじゃないという感覚が強かったらしくて、
全く行かなかったんですけど、そういう勉強会に参加してた人たちよりも優れたデザインというか、もっとちゃんとしたシステムとして清原さんなりに理解して、さらに卓越したデザインを残してたりしてて。
27:13
スピーカー 1
だからそういう、いわゆる学校的な勉強をしたりとか、お作法としてやるってことがやっぱり正しいわけじゃなくて、ちゃんと自分の感覚として培っていくというか、自分の感性とか、あとは自分自身を知るみたいなのをすごい大切にされてる清原さんのお師匠さんだったらしい。それは多分清原さんも受け継いでるんだと思うんですよね。
だからそういうのも聞いて、すごい僕が安直に想像してたデザイナー像とは全く違うというか、もうなんかちょっと職人っぽいし、人間的にもちょっと器がねかいというか、ただただビジネス上手い人みたいな、そういうんじゃないんですよ。
もっと奥行きがあるというか、精神性みたいな、向き合い方みたいなね、そういうのを持ってるっていうのを話を聞いて感じて、そういうのもね、やっぱり師匠っていう存在は大事なんだなっていうか、僕がやっぱりすごいなって思ってる人はデザイナー以外でも師匠を持ってる人が多いんですよね。
やっぱり師匠から受け継いで、それを師匠の教えてくれたことに基づいていろいろ発信をするとか、思想を持つとか、歴史を持つとかっていう人が結構多くて。
そういうのを見て羨ましいなっていうのはずっと思ってたんですけど、最近目の当たりにして、これは結構重要な、もうね、44にもうすぐなるんで、お前弟子かみたいな年齢なんですけど。
思ってたかもしれない。
そうそうそう。じゃあお前師匠誰やみたいな年齢感じゃないですか。もう人生半分くらい終わってるわけですよ。だからね、ちょっと遅咲きではあるんですけど、ちょっとね、なんかいい発見というか。
ちょっと光が見えてきましたね、そういう意味で言うと。だいぶ回復してきました。心の状態が。
タダさんはいないんですか、最近ホットな。いろいろ過去に師匠はいたでしょうけど。
スピーカー 2
タダ でもワタさんも僕もね、同じタイミングで新しいことを勉強し始めてるタイミングで。僕もちょうどそういう人に教えてもらってるんで、いい生徒というかね、になれるように頑張りつつ。
スピーカー 1
そうかそうか、そうですよね。あの先生ね。
30:01
スピーカー 2
タダ そうそうそう。結構この話もいつかできたらいいかなと思って。
スピーカー 1
だからたぶんちょうどタイムリーにあれですね、その辺の誰かこうリスペクトしてる人に何か教わって、今ちょっと成長。タダさんもなかなかいい年齢ですけど。
タダ そうですね。
二人でね、今すごいだからいいですね。中年ですけど、成長意欲がね。
タダ ポジティブな。
スピーカー 2
ポジティブな。
スピーカー 1
タダ ポジティブな。やっぱだからその年々、だからこれもやっぱり悩みだったんですけど、年々人に教わるっていうことに対しての変なちょっとやっぱりプライドじゃないんだけど、なんかこう邪魔してるものがあったんですよね。
タダ 自分もいい年齢、いいキャリア感になって、やっぱちょっと何もできないくせにちょっと天狗になってる感じはあったのかもなっていう。
スピーカー 2
あと僕らの年齢になると先生が自分より年下ってことが出てきますから。
スピーカー 1
タダ それはありますよね。でもなんか思うんですけど、年齢はあんまり関係ないですね、やっぱね。
スピーカー 2
その人がどういう思いでどのくらいの期間それに向き合ってきたかっていうことがね、大事だから。
スピーカー 1
タダ そうそうそう。だからそうなんすよ。あと考え方の積み、さっきの人間力とか、人に教えるときに向き合う姿勢とかって、これはあんまり年齢に、もちろん僕が勘弁を受けた白井さんはもう結構年齢は言ってますけど、
タダ なんかそれがニアリー・イコールではない気がしてて、何ていうの、こう択感してるっていうのは、もちろんね、時間とともに択感していくものもあるんで、もちろん年齢を重ねると大事ですけど、必ずしもそれとイコールではないっていうか、密度とか、
タダ 密度とか、なんかやっぱり、例えば20代、30代でも異常にやってる人っているじゃないですか。もうちょっとキチワイかなってレベルで時間費やしてる人もいるんで、そん考えと単純にこうね、年齢イコール師匠ではないっていうのは思いますよね。
タダ そうそうそう。その人の人生の背景とか、あといろんなことを考えながらやってるはずだし。
スピーカー 2
タダ そういうなんかね、単純に努力ってすげえなって思うし。
スピーカー 1
タダ そうでしょうね。だからなんかこう、運良くそうなってとかじゃなくて、やっぱり何らかんだ、やっぱりやってきたことが決勝地となってそうなってるし、だから評価されてるみたいな。
33:13
スピーカー 1
タダ すごい人って努力してるんだなっていうのを実感するっていうかね、本当に。
タダ みんな、しかも続けてる努力を。それだって師匠だからもういいじゃん、別にやんなくても。いまだにやってるんですよね。なんかすごい。しかもちゃんと研究してるというか、
タダ 師匠のすごいところは、勉強してますね。勉強してて、タダさんの師匠も一緒だと思うんですけど、しかも御子自身、古い方も勉強してるし、新しいこともちゃんとやってるというか。
タダ だから、老害感がないですね。だって僕より最先端だから、どっちかっていうか。全然年上ですけど。そういう感覚があるから、やっぱり人に教えを与えることができるわけだし、だから尊敬に値するんだろうなって。
タダ 尊い存在ですよね。なかなかいないですから、そんなんね。やっぱりそういう姿勢というか背中を見て、別に口では言わないですよ。勉強しろだとか、やれとか、全く言わないんですけど、背中を見て感じるところはあるんで。
タダ やっぱり学校の先生とは違うところかなっていうのは思いますね。タダの学校の先生ではないっていう。だからね、なかなか普通に社会生活を送ってて、師匠欲しいとかそういう人はあんまりいないかもしれないですけど、
タダ 結構僕は自分のメンタリングもそうだし、自己啓発の部分もそうだし、なんか行き詰まってる人はちょっと少し弟子力を上げてみて、ちょっと周りを見渡して、この人やっぱりすげえなっていう人の話を聞いてみるのはいいかなっていうのはね。
スピーカー 2
確かに今のワタさんみたいに、この人すごいなって思える人に出会えるっていうのは、前向きになった人だけが手に入れられる体験だと思うんですよ。
スピーカー 1
タダ そうですね。
スピーカー 2
だってね、ネガティブなままだったら、そもそもそういうふうに思える人と出会わないから。
スピーカー 1
タダ 出会わないですからね。そこまで行けないですからね。行きつかないしね。あとやっぱり、そんな感度が低い状態だと、ちょっと響くものも響かなかったりするんで、少しだから、もし行き詰まってる方がおられたら、なかなかそういう機会に足を運ぶっていうのは、しんどい部分もあるっていうのは分かるんですけど、まず行ってみて話を聞いてみるだけでもちょっと違ったりするのと、
36:07
スピーカー 1
タダ あとは、ある種、乗るというか、その場のノリに同調っていうと言い方が違うような、波長を合わせるじゃないですけど、それ大事なのかと思いましたね。やっぱりプライドが邪魔しちゃうと、いや俺別にみたいな空気感になるじゃないですか。
タダ いや俺別にもうできるんだよみたいな。全然できるんだよみたいな。嫌なやつです。自分嫌なやつだって思い始めましたからね。だからそういう波長をチューニングしていかないといけないから、まずそういう場に行ってみて、ちょっとチューニングをし始めると、ちょっとこう弟子的な感覚も醸成され、
タダ そういう、この人の言ってる話はもうちょっと聞きたいなみたいな感覚を、つかみやすくなるのかなっていうのもあるんで。すみません、僕が体験した話でめちゃめちゃ手前見そうな偉そうな話になり始めてますけど、なんかおすすめだなと思いました。こういう啓発活動として。
スピーカー 2
そうですね。いいですね。
タダ 前回のエピソードの正直な話と繋がってますもんね、なんかね。
スピーカー 1
タダ これね、すごい繋がってますよ。正直さがないとできないって話なんですよ、今結論としては。自分に正直になって、今自分の現在視点をありのまま受け取って、一回受け止めた上ですごい人の話を聞くと、ちょっと見え方が変わってくるし、
タダ いや、なかなか響きますけどね、ほんとね。なんかこれだって言われたときの爽快感というか、すっきりした感じがすごかったですね、なんかね。
タダ またちょっと僕はこれからもいろいろそういうとこには出向いていろいろやっていこうかなと思うので、またね、ちょっと情報は共有していければなと思うんですけど。
タダ 情報ね、今やってることは。いろいろ大変だとお話していただければなと。
スピーカー 2
タダ 勉強してる2人ですから、我々。
スピーカー 1
タダ 勉強してますね、なんかね。勉強してるんですよね。逆に今まで何もやってなかったなっていう。タダさんはやってますけどね。僕は何もやってなかったんで、ほんとね。
スピーカー 2
タダ ブレイクする。
スピーカー 1
タダ ブレイクする。これハマってますね。僕よりハマってるし。なんかビジネスブレイクする大学みたいなのがあるんで。ちょっといかがわないか。ブレイクするしていきましょう。
タダ そうですね。
タダ はい、ということで。ありがとうございました。
39:02
スピーカー 2
タダ ありがとうございました。