00:07
ちょっとこれ聞きたい。TORとブロックチェーン。
はい、TORですね。じゃあこれ言ってみましょう。
TORとブロックチェーンという話がありまして、
TORわからんまず。
TORですね。じゃあ皆さんこれ聞いてる方は
The Onion Rooterという言葉を聞いたことがあるでしょうかという話からあります。
The Onion Rooter、略してTORですね。
このTORっていうのは、いわゆるダークウェブ、インターネットアンダーグラウンドっていうやつの入り口というか、
基本的にウェブブラウザで検索できる情報量って、
インターネットの中にある、例えばそのウェブサイトとかサーバーにある情報のうちすごく、
例えば10%ぐらいっていうふうに言われてますよと。
その中の一部の、いわゆる特殊なブラウザを使わないといけない領域がいくつかあったりとかすると。
その中で比較的メジャーなやつがTORっていうプロジェクトがあります。
これ簡単に言うと、ルーターから、ルーターというか電波というか通信が来るじゃないですか。
その通信を暗号化して次のサーバーにパスして、またそれも含めて暗号化して次のサーバーにパスして、
そのカギとかも含めて全部暗号化して次のサーバーにパスして、
通信が出ていくときに、それをまた3段階ぐらいに複合化していくっていう感じになります。
これちょっと説明難しいな。
ムズイな。
もうちょっと簡単に言ってみます。
インターネットのサーバーがいくつかありますよと。
ウェブサーバーがありますよと。
そのうちのウェブサーバーのいくつかに、ネットワークと呼ばれる通信手法に対応したサーバーがいくつかあります。
これはTORっていう通信手法を用いてアクセスしないとアクセスできないサーバーです。
普通のウェブの通信手法じゃいけないと。
どういう風になってるかっていうと、
そこの目的のサーバーに通信するまでに何回かたらい回しにされるんですよね。
何回かたらい回しにされて到達して、何回かたらい回しにした後に、
普通のインターネット回線を通って自分のところに戻ってくるみたいな感じですね。
なるほどね。
つまりこっから先はTORネットワークっていうのがインターネットの中に一部あるような状態です。
これ、俺すごくモラル的に絶妙なところなんですけど、
TORネットワークって俺すごく好きというかロマンを感じるんですよ。
これどうかな。
ヒグさん、シルクロードとかって聞いたことあります?
全然分からん。
インターネットアンダーグラウンドの中で最も有名な悪名高いEコマースのウェブサイトがTORネットワークの中にありました。
つまりTORっていう仕組みを使わないとアクセスできないウェブの領域の中にシルクロードっていうウェブサイトがありましたよと。
ここではマジで何でもあり武器、麻薬、殺しの依頼、そういったものがAmazonとほぼ同じようなUIでやり取りされている。
03:02
カスタマーレビューまでついてるみたいな状態なんですよね。
そこで決済手段として使われてたのがBitcoinだったんですよ。
知らんかった。
インターネットアンダーグラウンドの世界の話なんですけど、
なんでこの話を持ち出したかというと、このTORのあり方がちょっと面白いんですよ。
今では昔ほどマイナーな技術じゃないというか、マイナーな技術って言ったらおかしいんですけど、
結構日の目を見てるとか知ってる人が多いですよ今は。
なので割とアクセスするのも簡単だしみたいなところがあるんですけど、
これはですねTORプロジェクトっていうさっき言ったこういう通信集団で通信をしたら匿名性をかなり高く担保できる。
そういった領域をインターネットの中に作ってかなり匿名性の高いようなやり取りができるようにしてしまう通信手段なんですね。
それに賛同した人たちがTORサーバーを立てるんですよ。
つまりそういう世界中に俺TORの考え方に賛同したTORサーバー立てよっていう人たち同士が通信することによってTORネットワークっていうのが成立してるんですよ。
誰かが仕切ってるとかじゃなくてプロトコルがあると。
そのプロトコルにのっとったルールでネットワークとかサーバーを立てていったりとかその中にウェブサイトを作っていくとすごく特殊なエリアが出来上がるっていうやつなんですよね。
これってすごく非中央集権的というかプロトコルだけがあってそれが必要だと思ってる人たちが自主的に作ってて。
そのネットワークだけで成り立ってるっていうのはビットコインみたいなブロックチェーンの真髄とすごく似てるって俺思ってるんですよ。
そこだけ聞いてほんとそうよね。
そうなんですよ。だからちょっと違うんですけど俺はTORブラウザー、TORっていうネットワークはある意味マルウェア、ウイルスとか言うとちょっと違うと思うんですけどマルウェアというかインターネットにおけるアナーキズムの象徴みたいに見えるんですよね。
なるほど。
そうなんですよ。アナニマスとかあるじゃないですか。すごくあの感じに似てて考え方だけがあってその考え方に賛同した人たちが持ち寄ったものが匿名でネットワークになっていると。
それってビットコインもむちゃくちゃその仕組みで動いてるじゃないですか。こういう仕組みでビットコインっていうものを作りましょうみたいなルール。
でサーバーを立てた人たち同士の通信によってネットワークが出来上がってそのネットワークを利用すると要は仮想通貨の決済ができますよっていうような話だと思うんですけど、そこにもルールがあるだけじゃないですか。こういうルールっていう。
でそれをいろんな人たちが自分たちでサーバーを立てることによって勝手にこうネットワークが出来上がってるみたいな、なんていうかこうすごく自立発生的ななんかそういうものにすごく俺的には見えて、トワとブロックチェーンのあり方ってすごく似てるなーって思ってるみたいな話です。
06:12
ちょっと待ってね、わからんのが俺、HTTPも元々そうやったんじゃないんやったっけっていう。
そうですそうですそうです。
そうよね、あれはね戦争技術で元々使うためにできたよね確か。
あーHTTPはどうかなー。
違ったっけ?まあいいや、元々HTTPもプロトコルがあってみんながHTTPサーバー作るから。
そうですね。
でネットワークもわからんけど、あんま詳しくないけどTCPIPみたいなのがあって、これで通信できるみたいなのがあって、でできたわけよね。
そうですそうです。
でそのトワのネットワークっていうのはHTTPの中のその話なのか、また違うレイヤーの話なのかというと、HTTPをハックしたっていうか暗号化してるってことよね。
そうそういう意味です。
っていうことだよね。だからHTTPの通信の中の世界に密室を作ったみたいなイメージをね。
そういうことです。イメージそうですね。いわゆるワールドワイドワイブ、WWWのネットワークの一部にレイヤーを重ねたみたいなイメージですかね。
そうよね。暗号化して誰も入れない、鍵をかけれるエリアを作ってみたいな。
そうですそうです。っていうエリアを作ったみたいなイメージですね。
なるほど。
やっぱり東亜ネットワークからビットコインが出てきたっていうと違うんですけど、やっぱり最初に使われてたところって東亜だったと思うんですよね。実用として。
はいはい。
すごく相性がいいというか思想が似てるなって思うわけですよ。
そうね。
その動きが。でなんか俺はこれがインターネットだなって思っちゃうところがあるんですよ。
なるほどね。
これがインターネットみたいな。っていうブロックチェーンに対しては俺結構そういう見方をしてて。
なるほど。
なんかこう自然発生的な、少し宗教に近いというか、ルールが出来上がってそれの賛同者が自発的に運営しているっていう感じ。
それって東亜にすげえ似てるよね。すげえカオスっていうかなんていうかアンダーグラウンドの世界だよねってすごく思うなみたいな話です。
そうね。ルール整備をする権力者がいないんよね。
そうですね。プロトコル作ったりとかしてる人たちっていう話だと思うんですけど。
プロトコルはルールじゃないもんな。なんていうか。ルールなのか一応。
うんうんうん。
面白いなあ。
そうなんですよ。なので、そういう界隈のものにどうしても見えちゃうんですよね。
いやまた皮肉というかさ、なんで匿名にしないといけなかったかっていうと、犯罪に使えたからっていうのもあったと思うよね。
09:05
そうですね。
そうよね。そこでの相性の良さもあったわけだろう。ブロックチェーンと東亜の。
そうだと思います。
だから中央集権的にできなかった理由もそこにあるような気がするよね。
中央集権的にじゃあうちのサーバー立てますとか言ってさ、ここのサーバーにデータ置きますとかにそもそもしちゃうとそこに被害が来る可能性があったわけよね。
そのサーバー管理会社みたいなところに。だからサーバー管理会社をクリーンにするためにそういうものを置けませんとかさ。
そういうふうに自分のプロトコルプラス法律を守るためのルールを上に乗っけないといけないような状況になるわけが普通。
でもそういう状況だったからこそ、こういう匿名性が高い技術が発達したっていうのが面白い。
だから犯罪という概念がなかったら生まれてないんやろうなっていう。
そうですね。そしてまたこのオニオンルーター、このTORのそのプロトコル自体は元々米軍の暗号化通信のためのものですね。
それ、要は結局技術だから、一回発明だから出てしまえばその発明品をどう応用するかって人々の手に委ねられるじゃないですか。
包丁やな、包丁と一緒や。
そうですね。だからそういう意味でTORとブロックチェーンまたすげえ似てるなって思いながら、それと似てるやついっぱいあるんですけど。
まあP2Pとかもそうやしね。
おもろいなぁ、インターネットっていう話です。
面白いね。
結構ITの話なんだかんだこうしたいねって言いながらしてなかったんで、結構濃いやつを持ってきたっす。
あと聞きたかったのがね、ブロックチェーンの存在位置どこにあるんやかっていうのがあって、
はいはいはい。
これは技術としては今さ、もてはやされよう、新しい技術だみたいな非中心的だっていうのがあるんやけど、
実際社会レベルで実用するってなって、しかも別にダークな世界ではなくクリーンな世界で使いたいとするわけや。
例えばNFTでもいいし、俺やったら独自の通貨とかトークみたいなものを作りたいと思っていて、
それにブロックチェーン使ったら面白そうやなっていうのがある一方で、ブロックチェーンでやるコストも相当あるわよね。
それは仕組みとか思想とかいうコストというよりは単純にトランザクションに結構金かかるよねとか。
俺いい金パレット通貨作りたいなとか、新型オートナイルスコイン作りたいなとかいうのを考えたときに、
ブロックチェーン使ったら作れると思った一方で、トランザクションコスト結構かかるんやったら、
一個中央集権的にバーンと何百万かシステムを作って、そこで管理したが得じゃないみたいな感じで思ったりもするわけ。
12:01
そんな難しくないでしょうしね。
実際あるわけやん、楽天ポイントとかそうで、あれのめっちゃ買い物のやつを作ればいいわけで、
実際誤送金があったときとかに返金するみたいな仕組みっていうのも中央集権的にあった方が良くて、
管理者に問い合わせた、あれとかもあるわけやん、ウォレット本質したときにリカバリできないみたいなリスクもあるわけやん。
そんなの考えると、電話で問い合わせて本人確認して回復できた方が便利なわけやん、社会実装的には。
とかなったときに、ブロックチェーン今すげえ新しい技術ってどんどん出てきようけど、
これ社会実装することを考えたら、非中央集権的な仕組みっているんかなっていうのが結構疑問なんよね。
まあそうっすよね。
これはみんなどう考えちゃうんかなと思って、ブロックチェーン界の人、特に。
そうっすよね。ちょっと聞いてみたいっすね。
聞いてみたいんよ、これ。それに対する答えがなくて、俺の中で。
ちなみに、俺はどう見てるかっていうのだけちょっと喋ってみていいですか?
はいはいはい。
ブロックチェーンの今まで革新的に何が違うかっていうと、自然物になったかどうかだと思ってるんですよ。
ちょっと説明が難しいかも。
俺の中のイメージですね。ブロックチェーンでトランザクション履歴があるっていうのは、
例えば空に取引履歴が書いてあるみたいなのとあんま変わらないと思うんですよ。
面白い。
なんですよ。
面白い。
簡単な話、消せないんですよね。
そこがポイントで、根絶がむちゃくちゃ難しいっていうところが価値であって、
例えばアメリカぶっ壊しても、日本ぶっ壊しても、中国ぶっ壊しても、ビットコインはおそらく残る。
みたいな話なんですけど、残るっていうか、残そうと思えば残るって話。
残そうと思う人たちがいると残るって話ですね。
多分そこまではみんな思っちゃうよ。
自然物になったってやばいね。
そうですね。
その感覚とか捉え方というか。
なるほどね。
だからもう空に書いてあるみたいな。
夕日が出てるみたいなイメージで、俺の取引歴書いてあるみたいな。
ちょっと待って。
これさ、伝わっちゃうんかな、この漢字。
ちょっと待ってね。
お金にたとえたらややこしい。
どうたとえたらわかりやすいんだろう、この感覚。
社会の仕組みが一個増えたんよね。
そうですね。
ちょっとお金のことお金にたとえて申し訳ないんやけど、ちょっと頑張ってみていい?
はいはいはい。
人間がお金を持たなかった時代に比べて、お金を持った時代になったら、
富の格差が生まれたりとか、
国と国との関係性がお金によって変わったりとか、
人間同士にパワーバランスができたりっていうものはできたと。
お金って、ドルとか円とかは重要集権的なんやけど、
15:05
たぶん円がなくなってもお金という概念は残るんよね。
ドルがなくなってもお金という概念が残る。
だったら、もう我々はお金という概念なしでは生きていけない世界に突入しちゃうんやね。
だからこれドルがどうとか円がどうとか話じゃなくて、
お金というシステムをインストールしてしまった以上、
もう個別にそのお金というもの、ドルとか個別のお金がなくなっても、
その思想や生活環境とか、生活する上での価値観みたいなものはもう、
文化として遺伝子レベルで入っているから消せないという状況になっちゃったよね。
そのレベルの話をしている気がする。
そういう感覚よね。
新しい仕組みができちゃったよね。人間界に。
自然物っていうイメージですね。
自然物っていうイメージめちゃくちゃ面白いそれ。超面白いんやけど。
多分ですけど、押井陽一さんがデジタルネイチャーって言い方してたじゃないですか。
多分イメージこういうことを言ってるんじゃないかなと思ってるんですけど俺は。
俺ちゃんとそこを勉強しなきゃわからないんだけど。
俺もわからないまま言ってます。すみません。
これ面白くてさ、お金中価値観というか仕組みも人間が作ったものなんだけど、
人間はお金に踊らされているとも言えるし、利用しているとも言えるしみたいなところがあるけど、
ブロックチェーンができた時点で、人間の人工物であったものがもう世界の仕組みになったんやな。仕組み通貨。
そうですね。人間の手を離れたイメージですよね。
あれは面白い。すげえピンときた。なるほどね。
俺、東亜とかもそうだと思うんですよ。インターネットももはやそれに近いとは思うんですけど、お金もそうだし。
面白い。これ聞いてみたいな。
分散データベースっていう言い方すると、もちろん分散型データベースっていう話だけだと思うんですけど、何が決定的に違うかっていうとそこだと思うんですね。
なるほどね。
破壊できない自然物になったんで、例えばそこでスマートコントラクトを交わすっていうと、空に契約が書いてあるみたいな。
もうおテント様が見てるんで言い逃れできねすみたいな契約を自然に対して交わしてるような状態になるので、みたいな話ですよね。
超理解できた。なるほど面白い。
これがさ、ちょっと面白い。この面白さも絶対もっと伝えて。多分だけど、このヤバさに気づくの、もっと全然後やね。
だと思います。
多分人間がお金発明した時とかインターネット発明した時ってこのヤバさに気づいてなかったと思うし、SNSもそうやね。
なんか技術が出てきただけとしか認識されてないくて、このヤバさ多分俺たち誰一人まだ理解してないわ。
だと思うんです。まだ活用事例がどうのこうのとかいう段階じゃないと思うんですよね。
18:02
それは仮想通貨って言い方したらそうなんだけど、あれはシステムを回すために必要なエンジンであって、それがあくまで通貨として人間の間を流通していることがそれを担保するという仕組みになってるので、
なんか人間界にそういう仕組みで根を張って血吸ってるみたいな感覚かもしれないし。
そうよね。要はトランザクションを担保してくれる人間に対するインセンティブをどう働かせるかの仕組みで仮想通貨自体に価値を働かせるっていうのは多分あると思うけど、おそらく一番の肝はブロックチェーンよね。
ちょっと待ってこれどんくらい分かる人がおるんやろこの話、まあいっか。ブロックチェーンという仕組みがやばくて、それを仮想通貨っていう現実世界に金銭的な価値があるものを基盤にすることによって担保させる仕組みなのであって、
あれ税金とまた違うか。でもそんなもんか。税金なんやねトランザクションコストは。誰に払ってるかというと運営してくれる人に税金を納めている感覚で、それは運営しているんだからお金もらっていいでしょということでもらっているし。
そうですね。だからなんかすごい人間の隙をついたというか、人間にその感覚がある限りは消えないし、あくまであれを通貨っていうかそのお金をトークンをお金として考えているのも多分初期段階の出来事なんじゃないかなと思うんですよね。
なるほど面白い。そういうことやん。
あくまで潤滑油だと思うんであれは。で、聞いてください。あるじゃないですか。例えばビットコインはただのバブルだみたいな。だからいつか価値がゼロになるみたいな。で、もちろん確かにバブルだとは思うんですけど、ゼロにはなんねえだろバカかみたいな感じで思ってます俺は。
なるほどね。
だってその発明品の元祖っすよ。で、20万ビットコインとかが最上でしょ。0円なるくらいだったら20万出して俺が買い占めるんですね。歴史的産物として。
そうよね。
うん。っていう感じ。で、俺は結構そういう目で見てる。っていうのも多分東亜とかを見てたからだと思うんですけど。
なるほどね。まあでも何か価値がいくらになるとかいう話マジでめちゃくちゃチンプーやね。
そうですね。なんかかなあと個人的には思ってるっすね。
まあでもとはいえ現代に生きてる我々は実装ベースで考えるわけよ。社会に対して。そうなってくるとやっぱ使いやすいのは中央集権的なあれになるんよね。システムというかサービスというか。
になるところがどうなっていくのかが興味あるね。
そうっすね。結構アナキズムみたいな。アナキズムまで言うと言い過ぎだと思うんですけど。みたいなものに基づいてるんだろうなって思ってて。
21:07
うん。
これちょっと喋っていいですか?
うん。
樋口さんサイファーパンクはご存知ですか?
サイファーパンク?
はい。サイファーパンク。
ちょっと待って。めっちゃ名前聞くんだけど。
サイファーパンクっていうのはもともとインターネットの古き良き超度級のギークスたちが作り上げた特命メーリングリストのことなんですけど。
えー。あ、そう。メーリングリストのことだったの?
はい。
へー。
なんで、簡単に言うとメーリングリストがあって、サイファーパンクっていうメーリングリストがあって、暗号化技術とかについてぐりぐり話し合ってると思う。
この人たちがそもそも何を言ってたかっていうと、このまんまウェブが発展していくと、大きい国家による監視社会がディストピアとして実現するんじゃないかっていう危惧を90年代とかの段階から危険視して、それに対する意見交換とかをずっとやってたような人たちの集まり。
それを匿名でやってるっていうやつだったんですけど、その中にはバキバキの悪いハッカーもいれば、めちゃめちゃこういうような人もいてみたいな。
ただもう技術コミュニティーなんで、それだけについて話し合ってたっていうところに、ある日突然、佐藤仲本という名前でビットコインの論文がそのメーリングリストに投げ込まれた。
えー。
っていうとこから始まるんですよ。
そう、サイファーパンクなんや。
そうです。サイファーパンク発信です。
うわ、やば。
で、そのメーリングリストに所属してたやつらが、またなんか回ってきたと思ってたら、ちょっと待ってこれいけるくね?って全員がなるわけですよ。
え、やばいやばいやばい。
あれ、ガチのやつ回ってきたね、みたいなメーリングリストになる。で、その中からやっぱ、これはっつって実装し始める人が出てきたんですよね。
えー。
だからその瞬間もう始まってて、もう止まんないやつだと思うんですよ。
へー。
で、発祥はやっぱりそこなんですよね。
へー。
そもそもそういった思想が根本にあるものなんで、この後のインターネット情報化社会っていうものがどう発展していくかわかんないんですけど、それこそ今グーグルが情報を取り仕切ってるとかあるじゃないですか。
うん。
ああいったものがすごく一方的に強くなってきてしまった時のことを考えて、そういう当時の超イケイケのオタクたちが議論しあってたっていうところが、発祥。
へー。
なんですよね。
なるほど。ちょっと待ってめちゃくちゃ面白いんやけど。
面白いですよねこの話。
その辺。え、待って、これコバさ、やってよ。
何すか何すか。
新型オトナラジオ。
新型オトナラジオ。
あれか、いや、コテンラジオのITバージョンみたいな。
インターネットアンダーグラウンドですか。
そう、インターネットアンダーグラウンドの歴史みたいな。
やりたいけど終わりじゃない。
これさ、歴史を知らんとブロックチェーンを理解できたことにならないね。
24:04
面白い話もう一個言っていいですか。
そのサイファーパンクのメーリングリストに、さとし仲本の論文が投げ込まれるより前に、リップルネットワークはできてました。
へー。
リップルネットワークのプロトコルはできてました、その時に。
あれでもリップルはさ、ブロックチェーンじゃないんよね。
ではないです。
そうよね。
ではないです。
リップル、まあXRPか、やけどさ、なんかブロックチェーンのフリしちゃうよね。なんか知らんけど。
フリしてますね。
なんか暗号通貨2だけでさ、ブロックチェーンでっせーみたいな顔しちゃうけどさ、全然あれ中央集権的じゃないよね。
うんうん。
へー。
これ俺の陰謀論です。俺の陰謀論聞いてくれます?
はい。
で、リップルネットワークのメインって、結局いろんな通貨でも瞬時にその変換交換できる市場を作る、そういった取引ボードを作ることじゃないですか。
うんうんうん。
それに対して、後から出てきたビットコイン相性良すぎるっすよね、みたいなのがあるんですよね。
うんうんうん。
なんか、そこは関係ないって言えるの?みたいなのは結構俺の中の陰謀論、個人的な陰謀論。
どういうこと?関係ないって言えるんだってことは。
例えば、極端な話、リップルネットワークを作った時点で、これじゃあ、リップルネットワークの新誇張って、ドルと円をスパーンときれいに交換する取引場を、自動的な取引場を作ることができるっていうのがリップルネットワークの特徴だと。
ということは、じゃあそこに新しい通貨とか、例えば金にペックした、今言うとデジタルアセットって言い方になると思うんですけど、例えば石とか石を担保に入れてこれと交換するみたいなこともリップルネットワークの構想上可能だと。
ということは、そこに交換可能な通貨を作れば、新しい金融市場を作れるんじゃないかという構想があった上でのビットコインなんじゃないかっていうふうに俺考えてるってことです。
なので、今の仮想通貨バブル自体がリップルネットワークができたときに想像されてたかもしれないよねっていうインボロン。
へえ。
だってビットコインより前なんですもん。で、その使い方を見れば、こういう使い方できるなっていうのはもちろんわかるんですよね。
なるほど。ということは、インボロンというか、ビットコインを作ったサトシ・ナカモトはリップルの中の人間なんてことだよね。
かもしれないし、リップルネットワークの構想を見て、はいねと。ということは、ものすごく無責任な仮想通貨を作ってしまえば、ここで金融市場を一つ新たに捏造できるねって考えたかもしれないですね。
なるほどね。
みたいな話。
でもなんかそれあれやね、陰謀というか普通に社会の進化というか、と言ってもいいよね。別になんか社会、市場できるかもしれないねと考えてする人間おるやろうし。
27:12
まあなんかでも一般的にはブロックチェーンっていうのがワーってなってきた後に、その中のオルタナティブなトークンとしてリップルっていうのもあるように見えてるけど、順番全然逆じゃんみたいな。
そうね。
そしてビットコインの最初のサトシ中本の話を聞いたときに、さっき言ったブロックチェーンという発明自体を考えたときに、それを売り返してどうのっていう発想って結構遠くないですか。
そうね。
だからなぜビットコインというのは取引所で扱われるっていうイメージがついてるのかっていう話で、本来そういう用途のものじゃないからっていうところですよね。なんか伝わります?
なるほど。
おかしいんですよ、ビットコインがああいう扱いになってんの。
なるほど。
俺はそう思ってる。
ちょっと待って、マジで本当やね。反論したいこれ。ただ、ブロックチェーンの存続のためには価値を生むものじゃなきゃいけんかったはずよね。
はいはい。
要は投機目的で売り買いが行われて利益を出る人がいないと、ブロックチェーンが存続できんよね。
いえ、そんなことないです。
マイナーが必要だって。
そうです。そこに必要なのはビットコインを欲しいと思う人間だけで十分です。
ちょっと待てよ、そうなるのか。そうやね、マイナーが。
現金に変換する必要ないです。
そうやね、現金に変換する必要ないね。
その電気代払ってでもビットコイン欲しいって思えばよくて、それをそれで儲けようとするような設計図ではないんですよ、そもそも。
うんうん。
そういう発明ですっていう話なので、ビットコインが欲しい人はそういう動きをすればいいし、つまりそれで物が買えるようになったらコミュニティートークン出来上がりじゃんみたいな。
それを分散的に誰が管理するっていうのもなく、自然物のように取り扱える仕組みがあるよね。
何人かこのプロトコルを守って維持してくれさえすれば。そのコミュニティートークンが上手くいっていれば、管理者になるインセンティブもあるよね。
いつの間にそれを円とかドルと交換するっていう発想が出てきたんすかっていうのは、もちろん自然に出てくるかもしれないですけど、みたいな感じかな。
だから自然に出てきそうやけどね、俺の感覚。要は商品権なわけやろ。
円とひも付かない状態でもよかったんやけど、社会に広めるためには投機目的にしないといけなかったというか、
30:00
しかもなっちゃったというか、自然と。わからん。そんな、どうなんやろね。
本当はコミュニティートークンを使う人が増えるだけでよかったはずなんですよ。
やろ。で、増やせないんやないかなと思っちゃったね。円とひも付けて投機目的にせんと、爆発的に増えるっていう現象が起こらんかったというか、
小っちゃいコミュニティーの中だけであるだけでいうか、ここまで全人類が認知するようなところまでにたどり着いたのはおそらく市場で法廷通貨と交換できたからなんじゃないかなという感覚もあるけどね。
それって、俺から見れば、さっき言ったみたいに、東亜とブロックチェーンってそんな変わんないんですよね。
東亜はそれを現金とかに交換したりとか、そういう目的なく広がって、結局思想に共感した、特命通信がやりたい、情報監視社会が嫌だっていう人間がサーバーを立てることによって、総合浮上によって運営されているネットワーク。
ビットコインもそれが本来の姿なんですよ。
そうか、だから全人類に広めるとかいう挙動がそもそもおかしいわけや。
そうなんですよ。
東亜はその挙動がないもんね。
そうです。
ああ、そういうことか。
っていう感じなんですよ。
なるほど、それはそうかも。
じゃあ思想とずれている可能性があるか。
思想はもしかしたら中央集権によらない独自の経済圏を作ることだったはずなのだが、それをハックしてこれを法廷通貨と紐づけることができれば、めっちゃ儲かるやんと思った人間がいて、そっちに誘導していったかもしれない。
それはビットコインができた後にそう誘導していったのか、そもそもビットコインを作る前にリップルを知った人間が、これ今のうちに手をつけとけば巨額の金になるんじゃないと思ってやったの可能性があるということか。
かもしれないです。みたいなことを結構俺はふわーって思ったりしながら。
なるほど。
すげえことになってんなーって思ったりしてるっていう。
なんかすげえ人たちが頭いいこと考えながらなんかしようね。この社会一位。
そうなんですよ。俺だからこのなんか古き良きハッカーたちのこのなんかでこの感じ好きなんですよ。かっこいいんですよね。
なるほどね。好きなー。
どっかでインターネットの歴史とかちょっとやりたいですね。調べて。
本いっぱい読まない系?
アイティンズラボの生徒にそのインターネット史みたいな授業そのうちやってあげたいなーって思っててなかなか情報整理まとまってないみたいな感じなんですよ。
知ってた方がいいですよねこういうの。
いやそりゃそうよ。ただ本読まない系はいっぱい。
そりゃそう。
だからやること読書感想と変わらない。
つらいなー。やだなー。
33:05
まあ以上東アとブロックチェーンのお話でございました。
面白かった。うわもう1時間経ってるじゃないですか。
すみません結局盛り上がっちゃったですね。
盛り上がったなー。ちょっと2つ言えんかったけどまあまあまあ。
また時間移動回しますかね。
じゃああと2つ残ったストーリーって結構すげえって話とソファーの上でベース練習したらめっちゃよかった話よ。来月の収録に持ち越したいと思います。
そうねまあまあ。
はいありがとうございました。
もうさすがに3時半や。口も回らなくなってきたわ。ありがとうございました。