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みなさんこんにちは、草のみきです。 宮武です。
Off Topicは、アメリカを中心に最新テクニスやスタートアップ、ビジネス情報を緩く深掘りしながらご紹介する番組です。
今回のトピックは、コンパウンドスタートアップとは何か、マルチプロダクトの優位性について話していきたいと思います。
はい。
はい。
コンパウンドスタートアップ、初めて聞きました。
そうですね。これは、去年2年くらい前から、あるシリコンバレーのリップリングという会社の創業者のパーカー・コンラッドさんが話しているコンセプトなんですけど、
この、いわゆるコンパウンドスタートアップは、マルチプロダクト、複数プロダクトを作っている会社のことっていうところですね。
いろんなプロダクトを混ぜ合わせてみたいな。
そうですね。
確かに。
コンセプト自体は、たぶん新しくはないので、後々、バンドルとアンバンドルの話もすると思うんですけど、
昔ですと、サップとかオラクルとか、いろんなプロダクトをバンドルする会社ってあったり、
あとは、今ですと、セールスフォースとかマイクロソフトが、たぶんまさに代表例だと思うんですけど。
確かに。大企業が結構やってるイメージですね。
そうですね。大体大企業が複数プロダクトを作って、買収したりして、複数プロダクト化して、そこからより成長するっていうパターンが多いと思うんですけど、
ただ、スタートアップ業界の中ですと、過去数年間、過去10年ぐらいですかね。
1つのプロダクトを作るっていうのが、今までのやり方だったっていうところで、後々、複数プロダクト化するっていうパターンが多かったんですけど、
今回のエピソードでは、それが今までの考え方とちょっと違う考え方が必要なんじゃないかっていう話と、だからこそこのコンパウンドスタートアップっていうのは、ゼロから考えた方がいいっていうところをしたいなっていうところですね。
次回がもうちょっとそこのコンパウンドスタートアップの組織構成とか、あとはこれが、今日は主にB2B系の話をするんですけど、来週はちょっとCM系とかメディア企業の中でのコンパウンドスタートアップ化の話をしたいなと思ってますと。
はい。なんか結構確かにスタートアップの段階で、なんか別のプロダクトを作ったりみたいなのは確かに見かけますね。
そうですね。最近ちょこちょこ増えてるかなと思うんですけど、ただやっぱVC側、特にそのVC側はだいたいそのアドバイスとして、だいたい反対するじゃないですか、この複数プロダクトに対して。
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一つに集中しろっていう。
そうですね。僕もこのアドバイスをしたこと何回もあるんですけど、やっぱりフォーカスしなさいと。一ついいプロダクト作ると強豪に勝てますと。
その気持ちもわかりますね。
わかりますよね。愛されるプロダクトを一つでもいいので、一つ作るだけでも大変なので、それで勝つのが正しいんじゃないかという話で、この発想自体は間違ってはなかったと思っていて、
ただその時代によって、一つのプロダクトにフォーカスするべきなのか、複数のプロダクトにフォーカスするべきなのかっていうのはタイミングが変わってきてると思ってまして、10年前とか15年前ですと、ソフトウェア業界がオンプレからクラウド、サースに変わってたタイミングだと一番それがワークしたタイミングだと思ってるんですよね。
なので、いわゆるオラクルとかサップが作ってたオンプレ型のものを、それを一個だけ取ってサース化する。
はい、確かに。
今ですと、どんなビジネスプロセスもクラウド化されていて、ユニコーン化してると思うんですけど、
まだこの市場ってどんどん伸びるはずなので、確かITとかテクノロジーのエンタープライズITの予算ってまだ10%から15%ぐらいしかクラウド化されてないので、まだまだこれは伸びると思っているんですけど、課題としては今ですとどんなビジネスプロセスも少なくとも一社のサースソリューションがありますと。
そうですね、確かに。
正直言うと一社ではなくて複数社いますと大体。
同時に一社あたり、例えばオフトピックでもそうですけど、使ってるサースアプリケーションってすごい多いじゃないですか。
スラックからGoogleドライブとかみたいな、いっぱいありますね。
ドロップボックスとかいろんなもの使ってると思うんですけど、オクタっていう会社があるんです。
このデータによると一般的なテック企業ですと2017年には100個のサースアプリケーションを使ってたんですよね。
その2017年で100個使ってたんですけど、2021年で150個使っていて。
4年で1.5倍くらいになっていて、メディアもリテールもファイナンスも大体どの業界もやっぱり使ってるサースアプリケーションが増えてるんですよね。
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そんなにでもあるっていうのはちょっとびっくりしました。
各部門ごと、例えばセキュリティーだけでもすごいいっぱいありますし、エンジニアももちろん使わないといけないですし。
100円を超えたらちょっとすごい金額になりそうですね。
そうですね。これはどちらかというとエンタープライズ側の方なんですけど、それでもめちゃくちゃ多いので。
やっぱりいろんなものがあるからこそそこの連携も難しいですし。
なのでこのサース革命がここ10年から15年間あった中で、そこで生まれた課題っていうのがシステムが分裂化されたんですよね。
分裂化。
いわゆる一個一個のソリューションが出てきたんですけど、そこの連携がすごいやりにくくなった。
それはありますね、確かに。
だからこそZapierとかECツールとかAloyとかそのAPIカンパニーが生まれると思うんですけど、結局この連携っていう課題は一個あるのと、
あとはこの一つのソリューションを作ってるサース企業が果たして複数プロダクト化本当にできるのかっていう課題はあると思うんですよ。
なるほど。
これは多分カルチャー的な課題があって、そもそも一つのプロダクトにフォーカスしろって言われてる会社なので、
確かに。
それでフォーカスがいわゆるカルチャーのDNAの会社のDNAに入ってるのに、2つ目3つ目のプロダクトって作るのって多分ちょっとだいぶ変えないといけないので、そのカルチャーを。
難しいですね。
多分難しいっていうところで。
で、多分代表例としてはやっぱり過去のオフトピックでも話したNotionとか、あとはSlackとかですよね。
やっぱりSlackがマイクロソフトに勝てなかったっていうところが個人的にすごい印象に残っていて。
で、マイクロソフトの回でも話しましたけど、やっぱり一つ、Slackを多分単体で見るとTeamsよりいいプロダクトなんですけど、マイクロソフトの全体のバンドルに勝てるかって言ったら勝てないんで。
その全部セットになってるっていうのが結構いいポイントですもんで。
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そうですね。
それこそZoomも直近メールとカレンダーサービスをローンチするっていう話があるんですけど、
それは結局一つのプロダクトだけでは勝てない。
確かに。Dropboxもなんかノート機能みたいなの出したりとかはしてましたもんね。
そうですね。でも結局Dropboxもノート機能って多分どこまで使われてるかわかんないですけど、そこまでじゃないかなって思うんですよね。
やっぱりこの一つのプロダクトに集中してた会社が二つ目三つ目のプロダクトを作るのって結構大変なこと。
確かに。
だからこそやっぱりこの複数プロダクトっていうところを見ないといけないのかなと思うんですけど、
しかも直近僕が好きなALL-INっていうポッドキャストがあるんですけど、
そこで最近この収録してる日の一週間前にアドビがFigmaを買収したと思うんですけど、
そこでそのALL-INのポッドキャストでそのアドビがこれドッピン法に引っかかるんじゃないかみたいな話をしていて、
協業で。
協業ですし、やっぱり競争を下げることは良くないんじゃないかっていう話をしていて、
もっとその独立した強い会社が出てくるのが重要ですよねっていう話をしてたんですけど、
それの違う見方をすると、
Figma、たぶんアドビは明らかにFigmaのことを恐れてたじゃないですか。
だからこそ20ビリオンってめちゃくちゃ高い価格で買ってるわけなんですけど、
でもFigma側からするとそれを受け入れたんですよね。
ていうことは、もしかしたらすごい長期的な戦いになって負ける可能性を感じたっていうことでもあると思っていて、
これってやっぱりそのFigmaでさえシングルプロダクトなので、
そこがもしかしたらそれこそFigmaって去年でしたっけ今年でしたっけホワイトボードプロダクトを出してるんですけど、
でももしかしたらそれが思ったほどうまくいってなかったりとか、
っていう可能性はあると思っていて、
なんでそれが一個あるのと、
この話とは関係ないですが、個人的にはアドビがFigmaを買収した理由って、
セールスフォースがQuipを買収した理由と同じだと思ってるんですけど、
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ディランフィールドさん後々アドビのCEOになると思っていて、
FigmaのCEOは?
はい、いわゆるブレッド・テイラーさんがセールスフォースのCEOになったように。
ありそう。
特にFigmaが今後場合によってアドビのメインのプロダクトになるかもしれないんで、長期的に考えると。
すごい。
そういう可能性もあるかなと思うんですけど、
でもやっぱりFigmaでさえアドビに売却したっていうところは、正直ちょっと悲しい。
反面、このセオリーが正しいのかなっていうのはちょっと思っていて。
このコンパウンドスタートアップっていうのは、
新しいビジネスチャンスとして見るべきかなと思っているんですけど、
複数のプロダクトを深い連携をし合う、複数のプロダクトを作ることによって、
より良い全体的なプロダクトを作れて、
なおかつ他社に勝てるプロダクトのアドバンテージもあれば、UXのアドバンテージもあれば、
プライシングのアドバンテージもある。
長期的なバリエーション的なところのアドバンテージもあるっていうところで、
これは後々一個一個説明しますけど、
過去15年間、大手のレガシーシステムのアンバンドル化が行われてきたと思うんですけど、
そことは、最近ですとアンバンドル化だけで勝てる会社っていうのが少なくなってきてるなっていうところが個人的な意見であって、
結局、セールスフォースとマイクロソフトって強くて、
強いですね。
マイクロソフトが一番すごいなって思うのが、
例えばマイクロソフトワードとかエクセルってあるじゃないですか。
マイクロソフトにとってワードとエクセルってプロダクトじゃないんですよ。
一機能なんですよね。
オフィス365の一機能でしかないので、
でも他の会社からするとワードってプロダクトレベルのものなので、
プロダクトを機能化するっていう意味でも、このコンパウンドスタートアップってすごいのかなっていうのは思いますね。
プロダクトと機能の確かに違いって面白いですね。
そこまで行くには本当にスタートアップって難しくないですか?
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たぶんすごい難しいと思うんですけど、ただそれをスタートから考えたほうがいい。
結局じゃないとマイクロソフトには勝てませんと。
じゃあノーションがちょっと別プロダクト作って1年後落とさたなかったら、
毎週オファー来て買収されちゃうかもしれない。
可能性はありますね。個人的な見解なんですけど、
シングルプロダクトの限界が3,40ビリオンぐらいだと思ってるんですよ。
スラックが27ビリオンで上場してるんですけど、
でも結果50ビリオン超えるシングルプロダクトってなかなかなくて、
だいたいその領域に行くと、特にB2Bの領域ではですけど、
その領域に行くとセールスフォースとマイクロソフトと必ず戦うことになるので。
ラスボスが待ってるですね。
ラスボスと戦うにはシングルプロダクトでは戦えない。
一つの武器じゃ戦えないっていう。
になってるんじゃないかなと思って。
それを唯一覆すそうだったのがフィグマだったんですよ。
フィグジャムうまくいってたら、うまくいってるかもしれないですけど。
うまくいってるかもしれないですけど、
でも結局売却したっていうのは1個個人的には大きかったっていうところ。
このコンパウンドスタートアップの考え方でいきますと、
やっぱりプロダクトが弱いっていう指摘が入ってくると思うんですよね。
複数プロダクトを作ると。
ただ、逆に強くさせられることができるんですよね。
それって今、例えばノーションがマイクロソフトに活員をどうするべきかというと、
前も話したように、いろんな会社と一緒に組んで、
いわゆるAPI連携して価値にいくっていう話なんですけど、
正直API連携って弱いんですよ。
なぜかというと、深く連携ってできないんですよ。
API連携ってだいたいある程度のことしかできなかったりするんですけど、
でも、クローズドなエコシステム、自社プロダクトですと、連携って永遠と深くできるんで、
そこの強みっていうのがあるんですよ。
なので、複数プロダクトを作った場合、連携っていうのがプロダクトになるんですよ。
なるほど。
ここは正直一番わかりやすい事例が多分Appleで。
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Appleって完全にクローズドなエコシステムだからこそ、
プロダクトを出しても全部エコシステム内に連携されてあるので、
より良いサービスになるっていうところで、
基本的に人はiPhoneだけを買わなくて、AirPodsとかApple Watchとかも買うので、
それと同じような形を作るのが大事だと思うんで、
それとして多分、API連携もしますけど、自社プロダクトも作る。
多分2パターンが必要だと思うので、
マイクロソフトとかも実はこういうことをやってたりして、
あとストライプも最近この領域に入っていて、
ストライプOSっていう、もう完全に彼らをプラットフォーム化してるので、
ストライプは自社の請求システムとか、
税金対策のプロダクトとかあるんですけど、
それに最近ストライプアプリっていうアプリマーケットプレイスをローンチして、
これは一応API連携なんですけど、
ただAPI連携だけではなくて、
ストライプのダッシュボードに統合されたUIをにしたりとか、
そういう形でやってるっていうのが一ついいところだと思うんですけど、
あとはやっぱり複数プロダクトを作る大きなアドバンテージって、
多くの、特にB2B系ですけど、B2Cでも多少ないそうですけど、
根本のインフラがだいたい同じなんですよ。
だいたいアクセス権限とか、レポートとか、アナイティクスとか、
ワークフローとか、通知とか、
それってだいたい基盤として同じものじゃないですか。
そうですね、スラックとか、そうですよね。
なので、そこのルールが変わってくるだけで、
それプラスいわゆる根本となるデータモデル、
例えば顧客データとか、分かんないですけど、
別のデータを組み合わせると、
例えば請求システムが作られたりとか、
でも、違うデータモデルを入れると、金融システムになったりとか、
なので、基本的にレポート機能とかアナイティクス機能って、
必ずどのソフトウェアでもあるもので、
それを各社は作らないといけないのを、
一社が複数プロダクト作れば、
一回レポート機能作れば、
ベースが一応シェアできるので、
なので、そこは一個重要なところがあるんですけど、
でもそうすると、いわゆる、
例えばリップリングとかに関しては、
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例えば立ち上げたときに2つプロダクト作るじゃないですか。
実は、2つプロダクト作ってるのではなくて、
3つプロダクト作ってるんですよ。
2つっていうのは、例えば商品A、Bがあるんですけど、
それのインフラの部分、
レポート機能とかアナイティクス機能を、
1つプロダクト化してるので、彼らって。
それを新しいプロダクトを作るときに、
同じアナイティクスのベースをそこに当てはめられるようなものを作ってる。
いわゆるリップリングはミドルウェアって呼んでるんですけど、
アナイティクスレポートワークフロー通知機能とかを、
いろんな自社サービスに当てはめられるような、
それの専門チームがいて。
このミドルウェアを作る利点っていくつかあるんですけど、
1つはプライシングで、それはちょっと後々話しますけど、
例えばレポーティングとかアナイティクスとかって、
ほとんどのサービス企業ってあんまり作りたくないんですよ。
なんでですか?
彼らにとってあんまりメリットがないから。
どちらかというと、一番重要な機能とかを作りたいわけなんで。
なんでアナイティクスとかレポーティング機能を作るかというと、
クライアントに言われるからなんですよね。
そういう機能ありますよねっていう。
そうですね。それを見たいですみたいな、
なんかダッシュボード見たいですとか。
効果とか見たいですもんね。
そうですね。
仕方なく作るサービス企業多いんですけど。
最後の安心材料みたいなところがありますよね。
本当にそんな感じです。
導入の担当者の安心材料というか、
ちゃんと数字見えますよっていうのを出したいじゃないですか。
ワークしてるか見たいですよね。
例えばリップリングの場合ですと、
それの専門チームがいるんですよね。
レポーティングとアナイティクスの。
なんでめちゃくちゃ深く作れるんですよ。
それ専門なんで、めちゃくちゃいいアナイティクスプロダクトを作れることによって、
それを各自社のプロダクトにシェアするので。
基盤となるインフラの部分のプロダクトの深さ、
強さがそこで出てきて。
本当に顧客のためでもありつつ、自社のためにもなってるっていう。
そうですね。プロダクトのアドバンテージになってる。
っていうのは多分一つ強いのと、
あとクライアント側にとってもすごい良くて。
なぜかというと、同じ会社が複数プロダクト作ってくれると、
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これはマイクロソフトでも同じケースですけど、
UXが同じなので。
なので例えば3つプロダクトあった場合に、3つ別々で覚えなくていい。
大体一つ覚えたら大体他のやつ覚えられる。
それ大事ですね。
そうですよね。なんとなく見た目が同じであれば安心感もあるので。
そこら辺はすごい多分重要だなっていうのは思いますね。
確かに。スラックとかもノーションとかもそうですけど、
あのUIだから使いたいみたいなのってありますもんね。
良いプロダクトだと余計。
そうですよね。
リプリングもそういうところが多分あるのかなって思いました。
あると思いますね。
あとはやっぱりもう、プライシングはすごい単純ですけど、
プライシングはもう圧倒的な強さがあるので、
例えば、5つのプロダクトを10ドルずつ、1000円ずつで、
A社、B社、C社、D社、E社が販売してますと。
そうすると、月額5000円かかるのを、
それを1つの会社がやれば、場合によっては全部で2000円で販売しますとか。
お得ですね。
お得ですよね。これはもう完全にマイクロソフトの手法なんで。
逆に彼らは、そのバンドルの中で競合が出てくると、
例えばノーションが出てきましたと、
じゃあノーションのコピペを作って、無料でそのバンドルに入れますと。
っていう手法なんで。
見かけたよな。
なんか同じ機能があるなみたいな。
しかも無料だし、じゃあいいかなっていう。
なんか乗り換えるのめんどくさいし、これに行っていいかってなりますよね。
別に使えるプロダクト、いいプロダクトでもありますもんね。
そうですよね。やっぱり常にディストリビション持ってますし。
あとやっぱり、先ほど話したインフラチームがいて、
1回アナリティクスを作ると複数のプロダクトにつけられるっていう話をしたじゃないですか。
それを比較すると、A社、B社、C社、D社、E社って各自作らないといけないんですよ。
そうするとコスト的に、アナリティクスを作るコストがそれぞれ乗っかるんですよ。
各プロダクトの商品。
確かに。
だからこそ、1000円ずつで売らないといけなくて。
でも1回作ってるリップリングからすると、そのコストって5分の1になってるので、5つのプロダクトを出すと。
作り込んだアナリティクスがあるんですよね。
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しかも作り込んだものなので。
だからこそ彼らはより安い価格で提供できると。
だから完全にプライシングでいうと圧倒的なアドバンテージは持ちますと。
その分のトレードオフっていうのはもちろんなんですけど、
草野さんも言ったように複数プロダクト作るのってめちゃくちゃ難しいですと。
難しい。難しいですよね。
しかもさっき言ったように、プロダクトA、Bだけじゃなくてミドルウェアを作らないといけないので。
それもイケてる。
それもイケてるものを作らないといけないので。
2つプロダクトじゃなくて、最初スタートから3つプロダクト作らないといけないんですよね。
なんでそれって絶対より時間かかりますし、よりお金がかかるんですよ。
リップリングとかも最初の18ヶ月間は売り上げゼロで、
10ミリオンのキャッシュ使ってるので。
わー、投資してますね。
そうなんですよ。めちゃくちゃ投資してて、その時40人だったんで、
売り上げゼロまでのスパンがすごいんですよね。
売り上げゼロで10億円くらい使って。
いやー、それ失敗したらどうしようっていう。
そうですね。相当なリプレイが。
相当なリスクはあるんですけど、ただアップサイドを考えると、
シングルプロダクトの場合ですと30ビリオンからマックス50ビリオンくらいと考えると、
でもマイクロソフトには勝てませんと。
本当にマイクロソフトとか、いわゆる100ビリオン級、100ビリオン以上のレベルに行くと、
行きたい場合は、もしかしたらこのマルチプロダクトにかけた方がいいかもしれないっていうところですね。
タイミング、まあでもその考え方は初期から持ってるっていうのは確かに重要ですね。
結構重要です。やっぱり最初一つから行こうってなると、そもそもの考え方が変わるので、
そこら辺は多分すごい重要になってくるんですけど、
じゃあこのコンパウンドスタートアップ、作りたいですと。
はい。
どうやって始めたらいいか。
教えてください。
なんかいろんなやり方あると思うんですけど、結局そのコンパウンドスタートアップっていうのは、
複数のプロダクトが連携されてるからこそ強いっていうところで、
じゃあこの連携の下に何があるんだろうっていうと、その根本となるデータセットなんですよ。
なんで、例えばセールスフォースを見ると、セールスフォースって、セールスフォースってCRMなんですよ。
セールスフォースって、セールスフォースっていうのは、
なんで、例えばセールスフォースを見ると、セールスフォースって、セールスフォースってCRMの会社ではないんですよね。
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もちろんCRMのサービスは提供してますけど、セールスフォースの顧客を見ると、
うちにCRMだけで使ってるわけではなくて、セールスフォースって何に使われてるかっていうと、
顧客データに関わるもの全てに対してプロダクトを作ろうとしてる会社なんですよね。
リップリング見ても同じように、彼らは顧客データではなくて、従業員データを根本としてやってる会社で。
例えば、ストライプとかランプとか見ると、彼らは金融データをベースにしていて、
例えばTikTokとかバイトダンスとかの場合ですと、インターレストグラフ、興味データっていうのを根本として、そこから複数プロダクトを作っているっていうところなので、
たぶん基盤としてあるのがこのデータセットだったりグラフ、ソーシャルグラフとか従業員グラフとかカスタマーグラフとかが基盤にあるので、
そこを選ぶところがたぶんスタートポイント。
なるほど。プロダクトはすでに1個あって、その上でどこをポイントにするかみたいな。
いや、たぶんまずデータからだと思います。
この顧客データを活用してプロダクトがっていう。
プロダクトからいくと結局、複数のプロダクトを考えないといけないので、
1つのプロダクトからスタートすると複数いけるかわかんないので、だからこそこの連携の部分から考えないといけない。
面白いですね。全然違う考え方ですね。
そうなんですよね。そこはたぶん今までの、もちろん課題とかそういうのは考えないといけないと思うんですけど、
でもベースとなるグラフの部分がすごい重要になってくるので、結局でもマイクロソフトもセールスフォースもバイトダンスも、
このコンパウンドスタートアップの代表例となる会社たちは全員この根本のグラフは持ってるので、おそらく共通点はそこなんですよね。
これサース作る人はちょっと大事なポイントですね。
そうですね。もしくは複数プロダクトがするのであればですけど、もちろん10億なかなか、
リップリングはパーカー・コンラッドさんってゼネフィー作ったからできたことかもしれないので。
すごいシリアルアントレプレーナーですもんね。
そうですね。やっぱりシリアルアントレプレーナーが若干こういう企業を作る特権を持ってるかもしれないですよね。
プロダクトと同時に戦略も考えられるっていう。
そうですね。あと調達ができる、初期から。
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やっぱお金と時間かかるので、時間かかりますよって株主に言わないといけないので。
確かにそうです。
最初に初めて起業した人に言われても、VC側納得しない人が多いと思うので。
確かにそれでできるの?
1年半と10億かかりますけど大丈夫ですかって言われると、ちょっと違うところに投資しようかなってなるじゃないですか。
やっぱそこらへんのリスクバランスっていうのがあると思うので、
ただやっぱり今見てる中ですとシングルプロダクトで明らかに勝てる会社っていうのがなかなかいないっていうところなので、
そう考えると今後こういう複数プロダクトっていうのが出てくるのかなっていうところですね。
今までのVC的な考え方ってやっぱり一つのプロダクトに集中しろっていう話だったのが、
ちょっと場合によってはこのアドバイスがちょっと古くなっている可能性があって。
でも時代によって違いますもんね、確かに。
なんか結構プロダクトも作りやすく前よりはなった気がするので、
それこそ本当にSaaSプロダクトのおかげで、Figma、Notion、Slackとかのおかげでだと思うんですけど、
っていう意味だとなんかハードルは前よりは低くなったのかなと思いつつ、
いろいろ考えなきゃいけないことたくさんあるなっていうのは思いました。
そうなんですよね。
結局クライアント側のことを考えても、だいたいクライアント側って一つのペインポイントだけ持ってるわけじゃないので、
一つのワークフローで複数のペインポイントを持ってるわけなので、
それを全部一斉に解決してあげますよって言った方がもちろんそっちの方が強いので、
そこはやっぱり今までの考え方とちょっと変えないといけないかもしれないポイントであって、
今回はちょっとこれで終わらせたいと思うんですけど、
次回はそもそもコンパウンドスタートアップを作るときで組織構成から考えないといけないので、
それ面白いですね。
そこが国語的に多分違うっていう部分があるのと、
あとはやっぱりこの、今日はどっちかというとB向けの話が多かったんですけど、
この同じ概念をC向けのサービスで同じ考え方ができるのかとか、
特にこの組織構成とかはそのC向け企業にとってはすごい重要なポイントになってくるので、
そこら辺についてちょっと話していきたいなと思います。
結構じゃあC向けだとなんかセールスフォース的なラスボスは
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そこまでいないですよね。
ないか、そうですね。
でもそれよりももうちょっと道のりが難しい気がするので、
いろいろ違いそうですね。
そうですね。
はい、ということで今回も聞いていただきありがとうございました。
気になった方はAutoBigGPのフォローお願いします。
またSpotifyで10分でわかる最新テクニック解説バイツも更新しているので、ぜひチェックしてみてください。
それではまた次回お会いしましょう。さよなら。
さよなら。