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こんにちは、ninjinkunです。
リッスンのトップページを眺めていたら、
オッペンハイマーというカテゴリーがあって、
これは、映画オッペンハイマーについて話すと、
ここに乗ることができるんじゃないかということで、
オッペンハイマーを劇場で3回見ている私が、
オッペンハイマーについて話してもいいんじゃないかなと思ったので、
今日は、映画オッペンハイマーの話をします。
途中で、たぶんネタバレが含まれる箇所があるので、
その前になったら、ちょっと警告をしようと思いますけど、
とりあえず、進めます。
オッペンハイマー、ご覧になった方も多いと思いますし、
興味を持っている人も多いと思うので、
大体の話って、皆さんご存知かなと思うんですけど、
当然、主人公はロバート・オッペンハイマーという、
原爆の父と呼ばれる人の電気的な内容になっています。
で、私、3回も見てるってことは、
面白かったんでしょということになると思うんですけど、
面白いと思ってます。面白いです。
ただ、これはいろんな人が言ってるんですけど、
初見だとよくわかんないと。
いやいや、全然わかるよって人もいるっぽいんですけど、
自分は最初の1回は、
なんか面白いけどよくわかんなかったなっていう感じで劇場を出ました。
なので、その後都合、3回も見てるという感じで、
2回目で大体わかって、3回目は答え合わせみたいな感じですね。
途中でその最初のやつを見終わった後で、
オッペンハイマーの登場人物たちっていう、
ブログのエントリーを書かれた方がいまして、
それを読んで、なるほどこういう人たちだったんだっていう登場人物が多いので、
それを1回目の後に読んで、それでようやく2回目で、
大体こういうことだったのかっていうのが腹落ちしたという感じです。
なので、結構1回で理解できるか人によるっていう感じかなと思います。
まあ、エヴァンゲリオンみたいな感じですかね。
ジャンル結構違うと思いますけど。
あれも1回でよくわかんないけど、
何回か見ると大体こういうことかなってわかるっていう感じです。
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で、まず私、映像中と言いますか、
でかいスクリーンで景気良く、いろんなことが行われるのが大好き人間でございまして、
特にアイマックス、中でもフルサイズアイマックスと呼ばれる、
すごく大きなスクリーンでかかるタイプの映画は割と見に行く。
ちょっとスーパーヒーローもとか苦手なんですけど、
それ以外は大体見に行くようにしているので、
まずその映像の大きさとか密度とか、あとは音の迫力みたいなのが強い作品っていうのはすごい好きで、
で、そのクリストファー・ノーラン監督の作品っていうのは、
近年のものはほとんどフルサイズアイマックスを対応して作られているので、
まず見に行くものという風にしていってます。
なので映像と音を見に行ってるっていうことですね。
で、これはちょっと細かいことなんですけど、
アイマックスも3種類ぐらいあって、
2Kのスタンダードのアイマックスと4Kのアイマックス。
解像度が違いますね。
さらにフルサイズというのがあって、
アイマックスの画角が1対1.90だったかな?が普通のアイマックス。
普通のいわゆるシネマスコープと呼ばれるものよりも縦がちょっと長いんですけど、
そこからさらに縦を伸ばしてフルサイズっていう縦長のスタンダード、
ちょっと比率忘れちゃいましたけど、
4対3までいかないけど結構縦長のアイマックスというのがあって、
これが日本に2箇所しか上映設備がなくて、
大阪のエティスポシティと池袋のシネマサンシャイン、
グランドシネマサンシャインですね。
ここだけで見れると。
とにかくビル6階分って書いてあったと思いますけど、
本当にでかいスクリーンで多分行かれると大体の人は圧倒されると思いますけど、
そこに映画が投影されると。
しかもこのフルサイズアイマックスに最適化されて作られていると、
家庭用のテレビとかあとはシネスコサイズの映画館で見るときに、
当然その縦の部分がカットされるんで、
そもそも見える画角がだいぶ違ってくるというので、
そういうこともあって劇場でかかってるうちに見ておこうというので、
急いで3回も見てるっていうところはあります。
3回のうち、映像の話を続けますけど、
中の1回だけはドルビーシネマっていう別の上映方式のところで見て、
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あと2回はその池袋のフルサイズのアイマックスで見たんですけど、
正直全然違う映画だなっていう印象を受けました。
別にフルサイズアイマックス以外が無しだっていうことを言いたいわけじゃないんですけど、
映像から受ける印象はだいぶ違いますというふうには言えるかなと思います。
特に一番ハイライトになるトリニティ事件の爆発のシーンは、
もちろん縦に煙が上がるので、その縦の構図がすごく使われますし、
あとはオッペンハイマー自身のアップっていうのがすごい多い映画なんですよね。
とかその顔のアップもあるし、あとはバストショットみたいな、
胸から上のショットとか、前進降りたショットもあるし、
とにかくそのオッペンハイマーが立ってるっていうのがすごく印象的に使われるので、
それもやっぱり縦長なんですね。
なので結果的には受ける印象はその縦のサイズによってだいぶ変わってくるっていう。
やっぱりその縦長の画面にオッペンハイマーが立っているっていうと、
かなり人間としての存在感が出るので、
そこは一つフルサイズアイマックスを見る理由になるかなとは思います。
映像としては本当に大満足ですごく美しいし迫力もあるし、
音も結構ずっと鳴ってて、
突然ゴーって言いながらオッペンハイマーが見ている夢の中で物理現象が起こっているのが
謎の映像で見えるみたいなシーンもあったりして面白いんですけど、
映像は本当に見応えがあります。
バトルとかがあるものじゃないですけど、そういうのは一ついいかなと思います。
ここからちょっとネタバレみたいになると思うんですけど、
歴史的事実らしいので、
別に調べるためは調べれることなんで、別に気にしない人はいいと思うんですけど、
この映画がなんでこういうふうに分かりづらいというか、
パッと見で分かりづらくなっているかについて個人的に考えてみたことなんですけど、
まずこの映画、2つのタイムラインがあって、
オッペンハイマーのカラーで映される画分裂と名付けられたタイムライン。
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オッペンハイマーが3つぐらいある気がするんですよね。
オッペンハイマーの老いたち、学生時代から最後に至るまでと、
もう一つのハイライトであるオッペンハイマーが、
何だっけあれ、聴聞会じゃなくて、何か申し立てをしてそこで色々尋問されるという会と、
あとはもう一人の主要な登場人物であるルイス・ストローズのタイムラインがあって、
白黒で描かれるんで別のタイムラインだってのは明らかにわかるんですけど、
これぐらいのタイムラインが3つぐらいあるので、これが交差するからまず分かりづらいと思います。
別に分かりづらいのダメって言ってるんじゃなくて、自分は最初分かんなかったよっていう話ですね。
で、なんでこうなってるかっていうと、自分は映画的にオチを捨てるためだと思ってて、
ただオッペンハイマーの電気をタイムラインに沿ってやるだけでは、
トリンティー実験はあるんですけど、それ以外のハイライトみたいなのが薄いかなとは思うんですよね。
なのでこの映画の構造としては、オッペンハイマーが聴聞会みたいなやつで、
まず機密アクセス権を剥奪されて、彼の公職を解かれたりとか、戦後にですね。
というふうにして、オッペンハイマーの信用が一度失墜するということが描かれて、
その後で実はそれを獲得していたのが、ルイス・ストローズという将軍。
で、彼が大統領の閣僚になるっていうのを審査するところで、
実は彼の企みによってオッペンハイマーの失墜が企画されましたという、
彼に悪意がある人間ですというふうにヒルという人が証言して、最後ドーンってなるんですけど、
その時もストローズが裁かれるというか、これも裁くんじゃなくて、
否認するって言ってて、オッペンハイマーが否認されたのと同じ構造で、
ストローズが、悪役であったストローズが否認されるんで、ザマーというので、
ここでドーンと簡単に言うとスカッとする構造になってるんですね。
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というふうに、その映画的なカタストロフィーを演出するために、
こういう凝ったタイムライン構成になってるのかなと思います。
なので、最後はよくわかんないけど、最後はスッキリしたなっていう感じになるのは、
そういうふうにして劇が構成されてるっていうおかげかなと思います。
逆にそこから逆算して、じゃあこのために途中が配置されてるんだって思うと、
割と追いやすくなると自分は思ったので、なので2回目からは、
最後にオチがこうなるから、そのためにいろんなピースがあるねっていうふうにしてみていって、
割とわかったっていう感じですね。
ただ、いくつかわかんないところも残ってて、
このヒルっていう人が、
ストロースの企みを暴いてくれるんですけど、
この人の動機がよくわかんないっていうか、結構突然出てくるんですよね。
もともとマンハッタン計画にも参加しているし、
ただその途中でヒルが出てくるシーンがちょっとだけあって、
オッペンハイマーに原爆の使用に反対する証明に証明してくれないかっていうのを頼みに行く2人が出てくる時があって、
その2人が1人がヒルなんですよね。
その時にオッペンハイマーは拒否して、ヒルはその証明ボードを取り落として、
ああってなるっていう時にいるんで、
オッペンハイマーに味方する理由がこれあるのかなっていう感じで、
でも最後突然出てきて企みを暴いてくれるっていう感じなので、
この人の行動がよくわからないし、
初見ではこの人誰だっけと思ってました。
そこはよくわかんなかったかな。
あとはそうですね、メインで喋りたいことはこんなもので、
あとは個人的にこのマンマヤンっていうツッコミ入れて面白がるシーンがいくつかあって、
例えば最初にオッペンハイマーが学生時代にケンブリッジ大学に留学して寝てるんですけど、
その夢の中でゴーって突然音がして変な映像が見えるというので、
その時は物理学的ないろんな現象のイメージが頭の中に見えて、
それによって不眠になったりして悩まされたみたいな説明があるんですけど、
2回目から見たら見える映像が謎のゴーっていう圧力のある音とともに、
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波っぽい波形の映像だったり粒子っぽい映像だったりがパッパッと切り替わったりして、
これは量子物理学の光は波と粒子の両方の性質を持つってやつじゃんみたいなのが、
それがそのまま書かれてるっていうので、量子物理学の話途中でちょっとわけありますけど、
それがまんま夢に出るっていう設定かと思って、なんかちょっと面白かったですね。
とか、あと、調問会の時にオッペンハイマーがジーン・タトロックっていう恋人との不倫関係をバラされるんですけど、奥さんの前で。
その時にパッとシーンが切り替わった時に服を着ていたはずのオッペンハイマーが裸になってて、
そのジーン・タトロックとイメージの上で合成で調問会の椅子に座りながら裸になってジーン・タトロックとセックスしてるという映像になって、
なんで文字通り裸にされてるっていう、まんまやんみたいな、その皮膚がそのまま映像になるっていうシーンがあって、
これも突っ込みを入れると楽しいねという話だと思います。
はい、こんなとこかな。
非常に見応えがある映画だと思いますし、
あとあれですかね、少し議論になってた、実際の被爆現場を映像で映してないっていうことは、
事前に知ってたし、こういう作りになるのはそうかなっていう感じで自分はそんなに気にならなかったですけど、
入れることは可能だったと思うんですけどね。
ただまあそのアメリカの中の核に対する意識っていうのが結構やはり、
まだその日本に対して核を使ったことを肯定的に見るっていう意見はかなり多いようなので、
もしかしたらこれぐらいのバランスが限界だったのかなっていうことは思いました。
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はい、ということで、
まあ、かなり微妙な問題の中ではだいぶ反核の方にとか、
日本に対する原爆使用を悔やんでる風に見えるように作ってあったかなと思うので、
本人が悔やんでたかはどこまでかは結構いろいろな諸説があるらしいんですけど、
映画ではそういう風に見えるように作られてました。
あと最後に面白かったのは、
英語のところで、
英語で聞き取るのかなりきつい、
話が発展が早すぎるんで、
ついていけないので、
ちょこちょこ聞き取って面白かったところが、
ジャパニーズサレンダーってきて、
日本の降伏ですよね。
これが、サレンダーって動詞と名詞の両方の意味があるんですけど、
名詞として使われてるっていうのは、
前後の文を忘れちゃったんで、
再現できないから、
用法としては自分の中に定着しなかったんですけど、
名詞として使うんだっていうのがちょっと面白かったですね。
映画とかだと、
サレンダーって幸福しろみたいな感じで使うと思うんですけど、
今回は名詞でしたね。
あとは、
ウーマナイザーっていう言葉が使われてて、
これは女たらしっていう意味らしいんですけど、
女好きっていう風に字幕が出てましたかね。
オッペンハイマーの長章を、
マットデーモンのキャラクターが読み上げるというか、
お前について調べたけど、
こういう奴のもんよみたいな風に言うときに、
ウーマナイザーって出てきて、
お、なんかちょっと不思議な単語だなと思って、
ウーマナイザーする、なんだ、女体化かみたいな、
全然違うと思うんですけど、
多分もう、
僕は聞いたことないんで、
最近は使わない単語なのかなとは思ったんですけど、
女好きをそういう風に言うんだっていうのが、
知らなくて、なるほどっていう、
面白かったところですね。
こんなところだと思います。
ありがとうございました。