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2019-10-22 11:44

『ゲイ・カルチャーの未来へ / 田亀源五郎』を読んで思ったこと

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【日本のLGBTシーン】 ゲイ漫画家の田亀源五郎さんの本を語る回。ブログ:https://www.nejimakiblog.com お便りは「#ねじまきラジオ」まで! ・飯塚モスオのWEBマンガに心えぐられる https...

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どうも、ねじまきラジオのねじまきです。今回は有名なゲイ漫画家である高銘玄吾朗さんという方が書いた
ゲイカルチャーの未来へという本についてちょっと紹介したいなと思います。 数週間前の話になるんですけれども、
ゲイソーワット明日もゲイという有名なゲイポッドキャスト番組の公開収録というか、オフ会に参加してきましてですね。
その時にゲイポッドキャストのリスナーの方に色々お会いしたんですね。 こんだけいろんなゲイの方が聞いていただいているのかなと思ったら、やっぱり自分も好きな趣味のことだけじゃなくて、
もうちょっとゲイ的な話題も増やさなあかんなと、ゲイカルチャーに関する話題をお届けしようと思いました。
以前、ねじ巻ブログでもチラッと紹介したことがあるんですけれども、改めて若いゲイポッドキャストリスナーの方にも聞いてほしいなと思って今回紹介します。
皆さん高銘玄吾朗さんってご存知でしょうか。 以前、ゲイ漫画家の飯塚茂装さんとのインタビューでも話にあがったと思うんですけれども、
ゲイ漫画家のかなり有名な方で、日本を代表するぐらいになるんじゃないかなと思います。 ちょっとググっていただければわかると思うんですけれども、すごく濃いゲイネスたっぷりの絵を描かれる方で、
チラッと目にしたことがある方も多いかなと思います。 当時ですね、僕が自分がゲイってことに気づいてない時でもチラッと画像を見たことがあるので、
そういったのも高銘玄吾朗さんの有名さを裏付けているかなと思います。 当時ですね、僕自身はゲイってこういう人たちなんやっていう、遠巻きに見てた記憶もありましてですね、
まさかの自分が同性愛者だなんてあの頃思ってなかったんですけど、そういう意味ではストレオタイプスを作ってしまっている漫画家の方なんかもしれないですけれども、
最近は結構そうじゃなくて、ストレートというか、異性愛者の方でも楽しめる内容の、NHKのドラマーの元にもなった
弟のっとっていう漫画を描かれてたり、最近は僕らの色彩っていう新しい漫画も描かれてたりします。 今回紹介する本は、その高銘玄吾朗さんが書かれた本ですね、文章で書かれた本ですね。
この本はですね、高銘玄吾朗さんがゲイ文化に関して自分のキャリアを振り返りつつ、現代のゲイ文化とかに言及した本になっているんですね。
で、形式的にはインタビューになってまして、もう一人の男性の方と高銘さんとのインタビューをまとめて本に出したという形をとられています。
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なので、高銘玄吾朗さんの今までの生き様とかですね、どうやって漫画とかを描いているのかとか、エロの部分をどうやって探究していっているのかとか、
海外と日本との文化論の比較とか、ゲイの方じゃなくても楽しめるぐらいの幅広いトピックで話されているので、今日のポッドキャストを聞いて興味ある方は是非チェックしていただけたらなと思います。
でですね、いくつかお気に入りの文章をちらっと話していきたいかなと思うんですけれども、2017年ぐらいから、映画とかドラマでもどんどんゲイカルチャー、LGBTカルチャーが取り上げられるようになってきて、
日本でもLGBTブーム的なのが流行ったりはしましたけれども、そういうのがですね、ブームで終わってしまわないようにどうすべきかというのをちょっと書いておられたりします。
で、ちょっと引用すると、確かにまだまだ変わっていないことは多いですけれども、変わるチャンスはある。ただ、よくも悪くもその鍵を握っているのは当事者でしかないなと考えています。
ということで、多少ですね、そのレインボーパレードとかそういった面でうさんくさがられようと思うんですね。何かしらの形で何か意思を表明しないと社会は動かないんじゃないかっておっしゃられてるんですけども、そんな意見には僕もまさにその通りだと思いますね。
で、他にもですね、欧米と日本との比較で、日本ではそのLGBT運動とかが起こりづらい要因を書かれてたりします。
引用すると、台湾の場合は反中国というのをプッシュしているところがあるように思えるんです。
それは例えば、ウクライナが反ロシア的な形でEUに寄りたいからLGBTの権利運動が進んでいるというのと似ています。
そう考えると、日本は逆張りをするような相手が特にいない気がするので、そういう意味では推進力に欠けるのかもしれません。
203ページより。ということで、読めば確かになるほどなと思うんですけども、ただ単にですね、権利向上とかを訴える動きだけでは不十分でして、何かしらの社会的なところとか政治的なLGBT権利運動を動かす別の要因みたいなのが多分必要なんじゃないかなとおっしゃられてたりします。
アメリカとかでも、他の国から見たら多分LGBTの愛が勝ったみたいな感じだけに見えるかもしれないんですけども、結局は政治的な思惑があったり、宗教的な思惑があったり、そういったところがあったからこそLGBTの活動が動いたというところも大幅にあるとは思いますので、
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日本でもですね、そういった何かしらの反発すべき何かがないと動かないんじゃないかなと思います。
そうするとですね、やっぱり日本にとっては海外からの視線が気になるというか、外圧に弱い日本、いつもの日本なんですけども、鍵を握るのはやっぱり2020年の東京オリンピックなんじゃないかなと思ってます。
そうですね、日本としてもなるべく先進国アピールみたいなところをしたいっていうのもあって、LGBT支援に進んでますっていう、下心満載の進み方でもあってもいいとは思うんですよ。
そういうのを推進力にして運動が進んでいくのもありなんじゃないかなと僕は思っています。
最近はですね、結構日本政治的なところも動いてまして、杉田美代さんの発言に対して、反自民党でLGBTが動いていくみたいなところがちょっと先行しすぎてるなっていうところはあるとは思うんですけども、
そういった動きもありといえばありなんじゃないかなとは思います。
政治的な話をするとちょっとややこしいことになりそうなので、この辺にしておきたいと思います。
他にですね、もう一つ気に入った文章をあげると、後書きでですね、以前ですね、数年前フジテレビでゲイのキャラをバカにしたホモーダホモーソードみたいなのがあったと思うんですよ。
それにもこの田上玄吾郎さん言及されててですね、引用すると、それを見ながらそういったゲイ表彰が世に出てしまう原因として、
一つには悪意の有無に関わらず存在する偏見という問題があるが、もう一方ではそれに異議を申し立てることができるような可視化された当事者が仕事の現場にいないという問題もあるのではないかとも思った。
P238より、当時フジテレビがゲイを面白おかしく書いたテレビ番組を復活させてですね、かなり当事者から、なおかつストレートの方から反発を受けたという騒動があったんですけども、
やっぱりそういうのですね、1人でも2人でも現場にゲイ当事者とかLGBTの当事者の方が声を上げられる場所があったなら、その番組がゴー行く可能性はちょっと下がったんじゃないかなと思いますし、
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他にもですね、ツイッターでゲイに否定的な発言をしちゃう人とかもたくさん最近出てると思うんですけども、そういった人がそういう発言をしてしまう原因としては、やっぱりゲイの当事者という人間を知らないからだと思うんですね。
ちょっと重い話になりますけど、本当に自分の知り合いにそういう方がいるならば、そんなことは言えるはずもなくて、もし言えたら人間性が疑われますし、そういうのをいろいろ考えてみると、
やっぱりそのリアルな場でLGBTの僕らがオープンにするということは、やっぱり大切なんじゃないかなと思い返したりもしますね。
カミングアウトの是非とかは、やっぱりいろいろ議論され尽くしたところがあると思うんですけれども、これまた別のポッドキャストエピソードで話したいなと思いますけれども、やっぱりオープンにするからこそ動いていく人の意識というのもあるかなと思ってます。
なので結構僕ブログとかポッドキャストでもちょこちょこ議的な話をしてたりするんですけれども、こうやって残ったものが一人でも、ゲイカルチャーとかを知らない方にもちょっと揺さぶりをかけられたらなと思って話してたりします。
ということで、タガメ玄吾朗さんの本からはちょっと外れたんですけれども、「ゲイカルチャーの未来へ」という本を紹介してみました。
ゲイだけじゃなくて、ノンゲイとかストレートの方にもぜひ読んでほしい本です。
結構読んでるとですね、タガメさんの創作の原動力から何かを得られるような気がしました。
僕自身ですね、まだ何か作品とかを生み出しているわけじゃないんですけれども、もっともっと何かを表現するという行為に目を向けていきたいなと心を動かされた本でした。
ということで、そろそろ話を終えたいなと思います。
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このポッドキャスト以外にもねじ巻ブログというブログをやっておりますので、興味のある方はねじ巻ブログでググってみてください。
では次のエピソードでお会いしましょう。
11:44

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