2018-08-30 12:04

スティング-Englishman In New York #023

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【3121 名曲紹介】 ブログ:https://www.nejimakiblog.com 名曲紹介コーナー「3121」第2回目として紹介するのは、 The Policeいう世界を代表するロックバンドのベース兼ボーカルをつ...

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どうも、世界のねじを巻くラジオのねじまきです。
今日は2018年8月31日ということなので、毎月21日31日恒例の3121名曲紹介のお届けをしたいと思います。
本日紹介するのは、スティングのEnglishman in New Yorkという曲です。
スティングというミュージシャンの前に、ザ・ポリスというバンドの紹介をしないといけないかなと思っています。
このスティングは、ザ・ポリスというイギリスのめちゃくちゃ有名な3ピースの3人のバンドのベーシスト兼ボーカルを担当しています。
ロックバンドって基本的に4人で構成するのが普通なんですけれども、ザ・ポリスの場合は3ピースということで3人でやっています。
日本で言うと、リンとしてシグレとかレミオロメンとかが有名な3ピースバンドです。
やっぱり4人でやるべきところを3人でやっているので、一人一人の負担が結構大きくてですね、その分かなり個性が強いところも魅力的です。
ザ・ポリスのドラムスのスチュワートも非常に有名な人で、普通のドラムとは一線を貸しているような叩き方で、
リズムどうなっているのとか、手いくつあるのって思うぐらいの凄さです。
ギターの方も印象的なリフが結構多くて、例えば言うと代表曲のメッセージ・インナーボトルという日本語タイトルは孤独のメッセージという曲があるんですけれども、
この曲を聞くと、この曲かと思うぐらいの有名な曲なので一度は聴いてみてはいかがでしょうか。
音楽性としてはロックミュージックなんですけれども、パンクのようなスピード感がある曲もできますし、
なおかつレゲエ的な緩さで月を歩いたり、サハラ砂漠でお茶を楽しんでいるような緩い異国情緒的な曲も演奏できるところがこのバンドの魅力です。
本日紹介するのはそんなザ・ポリスというバンドのボーカル兼ベースのスティングという男のミュージシャンの名曲です。
この人やっぱりボーカルなだけあって金髪でかなり男前な感じで、若かれし頃のスティングは相当かっこいいです。
もう今は大体66歳で調べたらさっき出てきたんですけれども、それでもいい歳の取り方をしていて、いかにも英国紳士って感じの立ち振る舞いです。
一時期丸坊主にして話題になりましたけれども、不評だったのかすぐに不思議なくらいフサフサになってました。
若い頃は結構パンキッシュにザ・ポリスで歌ってたスティングなんですけれども、ソロの方は割りかし大人テイストな曲が多いんですね。
だからジャズ風とか、簡厳楽で全曲アレンジしたアルバムなんかも出てたりして、ザ・ポリスでは見られないような曲を聴けるのがスティングのソロの魅力です。
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またこのスティングなんですけれども、昔教師をやってたっていう経験もありまして、曲の中にユング心理学のワードをポンポン入れたりだとか、
知的な歌詞が多くてですね。U2と同じく政治批判とかもしてたりします。
本日紹介するEnglishman in New Yorkという曲も歌詞が結構いい感じなので、その辺も注目してお聴きください。
ということで曲紹介の方に入っていこうかなと思います。 まずは何の先入観も持たずに3,4回スポティファイとかYouTubeとかで音楽を聞いていただければなと思います。
この曲は先ほどもお伝えしたように大人な雰囲気を持ったジャズ風の音楽なんですけれども、
1分54秒ぐらいのCメロからソロ演奏へつなぐサックスとかもかなりかっこいいですし、
ただそれだけで終わらず2分30秒あたりからの力強いドラムがバーッと入るところとか、
曲が単調にならないようにいろいろ工夫がこらせてられているんじゃないかなと思います。
バックで鳴るピアノのセンスもなかなかいい感じです。 ということで曲を聴き込めたら、よりその音楽の世界観に入り込むためにPVとかミュージックビデオとかを見ていただければなと思います。
曲のタイトルのようにニューヨークを歩くスティングとかサックス奏者の様子がになったりもしています。
白黒の映像と音楽とか本当にぴったりマッチしています。 このミュージックビデオのメガホンを撮っていたのはファイトクラブとかセブンとかソーシャルネットワークの映画で有名なデイビッド・フィンチャー監督らしいですね。
僕も最近知ってびっくりしてました。 PVから見て音楽を聴くと、その曲を聴くだけでそのPVに入り込めたような錯覚に陥る体験ができるので、
映像が作り出すイメージというのは結構力強いものがあるんじゃないかなと思います。 曲の世界観を頭に入れられた方は是非歌詞も楽しんでいただければなと思います。
ロックなのでやはり歌詞も非常に重要な要素の一つとしてありまして、 前回U2のThe Miracleという曲でもお伝えしたように、
欧米圏や中国圏の曲の歌詞っていうのはやっぱり韻を踏んでないとCじゃないって言われるぐらいなので、この曲も結構韻をきれいに踏んでたりします。
歌詞の内容としてはステレオタイプスなイギリス紳士がニューヨークで暮らす様子が書かれていて、その人の孤独や誇りみたいなのが滲み出るような歌詞になっています。
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スティングは教師をやっていたっていう経験もあるので、言葉の選び方から韻の踏み方まで非常に洗練されているんじゃないかなと思います。
この曲には何回もエイリアンっていう英語のワードが出てくるんですけれども、
皆さんがよく思い浮かべるようなエイリアンではなくて、単純に外国人とか違法人的な意味で使われています。
アメリカの税関とか空港の税関とかでもエイリアンとか書かれることはよくあるので、そういう使い方も全然普通にされています。
歌詞の歌い出しは、I don't drink coffee. I'll take tea, my dear. ということで、コーヒーはいらない、紅茶をいただくよ的な歌い出しからグッとリスナーを英国紳士の世界に引き込むような歌詞で始まります。
他にもパンは片面だけ焼いてくれとか、マナーメイクスメン、レゲエ作法が紳士を作るとか、そういったオシャレなワードがどんどん出てきます。
他にもニューヨークでの曲なので、フィフスアベニュー、五番街ですね。そういったワードもちらほら出てきたりします。
この曲の歌詞では何度も、I'm an alien, I'm a legal alien, I'm an Englishman in New York ということが何度も繰り返されるんですけれども、
やっぱりその英国紳士が異国のニューヨークで暮らす孤独や誇りみたいなのが書かれている曲です。
それも曲のメインのテーマの一つなんですけれども、実はクエンティン・クリスプという有名な作家や俳優をしている人について歌った曲です。
そして彼は保守的なイギリス社会で同性愛をカミングアウトしていた先駆者としても非常に有名らしいです。
歌詞の中でBe yourself, no matter what they say つまり君自身であれ他人がどう言おうという歌詞が何度も繰り返されてですね、
LGBTが聴く歌詞としても非常に勇気づけられる名曲なんじゃないかなと思っています。
僕自身この曲は高校の頃に聴き始めたと思うんですけれども、その頃は単純に異国情緒のある曲かなと思ってたんですね。
でも大学になって自分がゲイってことに気づいて、この曲もその同性愛について書かれた曲っていうテーマも持ってるってことも知って非常に驚きましたし、
実際に本当に悩んでいた時に励まされました。
Be yourself, no matter what they say っていう言葉の流れも非常にスムースですよね。
もちろんこの曲はゲイのためだけの曲じゃなくて、黒人であろうがニートであろうが、全ての人が自分らしく生きることを力づける曲であることは間違いないかなと思います。
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歌詞って解釈は個人の自由ですので、自分の好きなように頭の中で歌詞を膨らませて、詩を楽しんでいただければなと思います。
やっぱりこの曲には個人的にかなり思い入れがありまして、僕が初めてニューヨークへ旅行に行った際に歩きながらこの曲を聴いてみると、
異邦人、エイリアンとしての海外にいる状況と曲の内容が重なってですね、なんともたまらないような心境になりました。
違った場所で聴くっていうのも曲の楽しみ方としては面白いかなと思います。
オリジナルのCD音源を聴き飽きたという方は、YouTubeとかでライブ版を見ていただければなと思います。
結構アレンジとかも大きく変わったりするので、それぞれの楽器の魅力がより強調されてたりだとか、音の響きもCDとは違うので臨場感たっぷり。
イントロのベースが本当に気持ちよかったりだとか、そんな聴き方もしてみてください。
この曲はスティングのソロ3枚目のアルバム、「Nothing Like the Sun」というアルバムに収録されていてですね、
同じアルバムの中に他にも名曲はいろいろ収録されていまして、
フライジャルとか孤独なダンスとかミトルウィングとかそういった曲もあるので、ぜひアルバム全体を通して聴いてみてはいかがでしょうか。
同じアルバムということで、同じメンバー、場所で収録された可能性が高く、空気感とか雰囲気というものが統一されていることが多いので、
この曲が気に入ったという方はぜひアルバムを通して聴いてみてください。
この「Englishman in New York」という曲、やっぱり有名なので、いろんな人にカバーされています。
有名どころで言うと、「ジャマイカ人がニューヨークにいる心境を書いたりだとか、他にも日本では関西人in 東京とかいう日本語カバーバージョンもあります。
どれも独特のユーモアが含まれているので、ぜひ聴いてみてください。
ということで本日はニューヨークに住む英国紳士の心境を書いた1曲をお届けしました。
ゲイやLGBTだけじゃなくて、あらゆるマイノリティの人に聴いてもらいたい1曲です。
ということで長くなりましたので、そろそろこの辺で終わりたいと思います。
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次回は関西人の僕が関西について少し語ろうかなと思っています。
12:01
では次のエピソードでお会いしましょう。
12:04

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