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このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きソロ版を中心に、様々な話をしています。
今回は、「時刻表は読み物だからな」の14回目。
貨物時刻表もあるよ、という話をします。
前回は、昔の旅客列車には荷物車というのが連結されていることがあった、という話をしました。
そして、荷物と貨物は違う、ということに触れました。
荷物は、今で言うところの宅配便で扱うような個人が送るもの、
貨物は企業などが大量に送るもの、というざっくりした違いがあります。
宅配便でも、個々の荷物を運送会社がひとまとめにして運ぶフェーズは、貨物ということになります。
日頃から通販などの販売会社による販売会社の販売会社の販売会社は、
日頃から通販などでたくさんの注文をしても、
それがどんな風に運ばれているかはあまり想像しない人が多いでしょう。
日本での長距離貨物輸送は、船によるもの、トラックによるもの、鉄道によるもの、航空機によるものがありますが、
輸送時間、定時制とコストという観点で鉄道輸送にメリットがあり、
結構な数の貨物列車が運行されているのです。
鉄道は正確さが命、というわけで当たり前ですが貨物列車にも時刻表があります。
ちゃんと市販されています。
といっても旅客列車の時刻表のように毎月出ているものではありません。
年に一回出ているのです。
僕もそんなのが出版されているんだと驚いて購入したことがありました。
今持っているのは2010年の貨物時刻表です。
これがまたなかなか面白いのです。
まず作品地図が全く違います。
貨物列車が走っている線区は限られているので、旅客の時刻表と比べて引かれている線がとても少ないのです。
聞いたことがない駅名がたくさんあります。
貨物ターミナルは日頃縁がありませんから当然ですね。
そしてそして最も面白いのは貨物列車の運転区間です。
初駅が札幌貨物ターミナル駅、着駅が福岡貨物ターミナル駅なんてのがあります。
北海道から本州へ渡り日本海側を南下して、大阪からは瀬戸内海を通って福岡まで行く列車です。
東京の周辺では隅田川とか越中島とか東京貨物とかいう貨物駅がメジャーですが、
作品地図にはほとんど線路がなくて、東京を北から南につないでいるのが山手線だけ。
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もちろん2010年の時刻表なので貨物線を旅客列車が走るようになったことなどから今は変化しているかもしれませんが。
そして時刻が載っているのは半分ぐらいで、残り半分のページには貨物の営業案内としてコンテナの形式とか扱い駅、
荷物を動かす機械の配置状況などが書かれていたり貨物列車の輸送技術のページなんていうのもあって、
機関車の配置や運用も書いてあったりするのです。
どう考えても鉄道好きのために作られている時刻表という感じ。
超マニアックですが日本の物流の世界を垣間見るようでかなり楽しめます。
久しぶりに開いてみましたが、読みたいところが満載で、読みたいところだらけでした。
今年の貨物時刻表も入手しようかなぁと思い始めています。
ほぼ目にすることはない時刻表ですが、自分が通販で頼んだ荷物がどんな風に届くのか考える参考にすると、
荷物の遅れがあった時のストレスが少し減るかもしれませんよ。
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今日もワクワクする日でありますように。千葉直樹でした。ではまた。