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にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きソロ版を中心に、様々な話をしています。
今回のタイトルは、「荷物車?郵便車?時刻表は読み物だからな?」の十三回目です。
前回は、夜行の普通列車で寝台車を連結していた列車があったという話をしました。
その編成を調べてみると、荷物車、郵便車というのが連結されていたこともわかりました。
旅客列車に荷物車というのが連結されているわけです。
今では見かけない車両です。
荷物を運ぶといったら、貨物列車を連想しますよね。
国鉄時代は、荷物と貨物は別物だったそうです。
そもそもは、旅客の荷物を預かるサービスのためのものでした。
今の飛行機のシステムと同じですね。
その仕組みから、小荷物という形で荷物だけを送る仕組みも考えられたようです。
荷物を駅で預けて、駅で受け取る仕組みですね。
宅配便がない頃には、郵便の小荷物と並んで利用されていました。
そういう比較的小さい荷物を載せるのが、荷物車だったんです。
鉄道を使って、新聞や雑誌もこの仕組みで送られました。
さらに面白いのは郵便車です。
郵便というくらいで、郵便物を運ぶための車両です。
荷物車と郵便車がくっついているケースもありますが、郵便専用の車両もありました。
この専用車両は国鉄のものではなく郵政省のものだったようです。
内部には郵便物をまとめて入れた郵隊という袋を置く場所の他に、郵便物の区分を行う棚も設けられていました。
鉄道はあらゆるものを運ぶインフラだったわけですね。
ローカル線では専用の荷物車を連結せずに、客車の一部に荷物を置いたり、客車の一部をカーテンのようなもので仕切って荷物室にしたりすることもありました。
僕も一度だけカーテンで区切られているのを見たことがあります。
ずっと昔のことかと思ったら、最近は新幹線に新鮮な魚介類を乗せて運ぶケースがあり、それはそれでなかなか便利だなぁと思ったりします。
カミツダイヤの東海道新幹線では難しいですが、他の路線では真面目に新幹線で荷物を運ぶことも考えていいのではないかなと思います。
そうそう、荷物車のさらに変わったタイプもあります。
日本銀行が現金を運ぶための現金輸送車です。
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これは運行というか存在自体が厳重に秘密にされていて、運用が廃止された後に公表されたという面白い車両です。
もちろんマニアの間では公然の秘密だったようですが、僕は小樽市総合博物館に展示されている車両を見たことがあります。
今も現金を輸送する必要があるので、どこかで秘密裏に運ばれているのでしょう。
たまに銀行で民間の現金輸送車を見ることがあるし、コンビニのATMでごつい装備をした警備会社の人が現金を補充するのを見ることがありますよね。
今回は旅客列車に付随する荷物車の話をしました。
考えてみれば鉄道には貨物列車も走っています。
次回はその話をしようと思います。
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今日もワクワクする日でありますように。千葉直樹でした。ではまた。