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2022-08-03 05:08

#270 【技】みんなが体験したすごいDXの話

DXという言葉は、中身がいまひとつピンとこない言葉だと思いませんか?

というわけで、随分前に我々が体験しているDXの話をしてみます。

にゃおの考える現代の基礎的なリテラシーは、ITをきちんと使えることが含まれます。そのためにどのような問題があり、どう解決していったらよいか考えてみるPodcastです。

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をご覧ください。

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にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きソロ版を中心に、様々な話をしています。
今回のタイトルは、「みんなが経験しているすごいDXの話」というものです。
DXという言葉がありますね。
デジタルトランスフォーメーションのことだそうです。
意味は、Wikipediaによると、ITの浸透が人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させるという仮説で、
2004年にスウェーデンの大学教授、エリック・ストルターマンが提唱したということのようです。
ビジネスの文脈で語られることが多く、そういう観点での定義も多いのですが、
このストルターマンの提唱した定義は、本来の意味を表していると僕は思っています。
この言葉は、日本では割と最近知られるようになったバズワードですが、
ビジネス文脈の人が人を煙に撒くような使い方をするイメージもあって、今一つピンとこないという人も多いのではないでしょうか。
実はかなりの人が経験している、日本では結構前に起きたDXがあります。
電車に乗る時に使うスイカです。
いまだに都市部が中心で、地方には全くと言っていいほど浸透していませんが、名前は知っている人が多いのではないでしょうか。
JR各社とか、私鉄のバリエーションカードの方しか知らない方もいるでしょうけれど、
どれもスイカの派生で、技術的には全く同じものです。
東京で使われるようになったのは2001年からです。
切符がカードになっただけでも、まあまあすごいDXっぽいものなのですが、実はすごさの本質はそこではありません。
電車の乗り方を完全に変えたところがすごいのです。
切符で電車に乗る時には、先に切符を買います。
券売機のところに行って、自分で行き先までの料金を上の方にある料金表で調べて、
その金額の切符を券売機で買って、それから改札に向かって電車に乗って目的地に向かうわけですよね。
このやり方は今でも使われています。
でもスイカが使える場所では滅多にそんなことをしませんよね。
いきなり改札に向かってカードをかざして電車に乗って、降りた駅でまた改札にカードをかざすだけです。
料金がいくらになったかは、降りる時にちょっと見るくらいですよね。
もちろん料金は気になるし、スイカの残高もチャージしておく必要がありますが、よほど遠くに行く時でなければあまり気にしないで乗ってしまうことのが多いでしょう。
そしてもっとすごいのは、行き先をきちんと決めなくても電車に乗ってしまえることです。
途中で気が変わって違うところに行っても問題ありません。
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これが切符なら差額を諦めるか、生産しなければなりませんよね。
これ、当たり前のように使っていますが、スイカが出る前と後では全く人の動きとか考え方が変わっています。
もっと面白いことが起きています。
このような利便性と背中合わせに不正乗車がしにくくなりました。
その結果、スイカシステムの開発に投資した費用があっという間に回収できたと言われています。
どれだけ不正乗車していたんだ、とびっくりするような話ですよね。
この変化、実際に使ってみないとわからないものでした。
いや、使ってもどこが便利になったかよくわからないものでした。
でも、元に戻ると恐ろしく不便を感じるものです。
そう、そういうのがDXなんです。
DXは人の仕事を奪うこともあります。
改札でカチカチ切符を切っていた人いなくなりましたよね。
そういう人たちを守るためにスイカ導入に反対って言ったらどう思います?
今広く言われているDXとかIT活用で起きているのはスイカみたいな変化です。
そうなってしまえば当たり前になります。
意味がわからないから反対と言っていてもいずれ変わってしまいます。
反対しているうちにいつの間にか不利になっているかもしれません。
そうならないように勉強していきましょう。
そのとっかかりでお役に立ちたいと考えているのが読書と編集なのです。
読書と編集ではITを特別なものではなく
常識的なリテラシーとして広める活動をしています。
ITリテラシーの基礎のオンライン講座を開いています。
詳しい内容については概要欄のリンクから
または読書と編集と検索して
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この配信の書き起こしをノートで連載しています。
概要欄にリンクがありますのでフォローいただけると嬉しいです。
今日もワクワクする日でありますように。
千葉直樹でした。ではまた。
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