Excelの使い方の違い
にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きそろばんを中心に、様々な話をしています。
今回のタイトルは、「どこかのExcelの使い方を見ていたら、タイムリープしていた。」という話です。
水曜日は、ITを中心とした技術的な話をしています。
3週間ほど前の水曜日、550回目の配信で、ちょっとした必要があってExcelを使っている話をしました。
Excelは、メニューが複雑で面倒な感じがして、よほどの必要がない限り触らないようにしていたと話しました。
でも実は違いました。僕が日常的に使う程度ならGoogleスプレッドシートで十分だし、
もともとIT畑にいたこともあって、大事なのはデータで、見た目は必要に応じて変えればいいという風に考えていて、
ちょっと凝った機能が必要なときには、スクリプトを書いて処理するということも多いのです。
みんながこのファイルを見られればいいでしょう。クラウドにあるデータはブラウザさえあれば見られるしね。
当然そうするでしょう。今は2023年ですし。なんて思ってたんです。
でもそうはいかないのがExcelを使っている世界で、そこはまるで石器時代のようなことが行われているので、
それを避けていたというのが本当の気持ちなのでした。
でも世の中の大半の人は、表計算というとExcelのことと考えています。
誰かと一緒に仕事をするとなるとExcelを軒にすることは難しくて、しぶしぶExcelを使うということがありまして、
そこではこんな感じのことが起きているんですね。
うちではインターネット接続しないでパソコンをしています。情報漏洩が怖いですからね。
他の会社に情報を伝えるのは郵送が原則ですが、急ぐときはファックスを使います。電話と同じように安全なので。
ここではExcelをどんなふうに使っているかというと、まあ大抵は表を印刷するために使っています。
表計算?それ何ですか?Excelって表を印刷できるでしょう?
いや間違いました。表がない文章もExcelで作ります。
セル結合というすごい機能があって自由にレイアウトできますからね。
いやExcelは実に便利ですね。
Excelファイルの取り扱い
すごいなと思ったのはひな形となるExcelファイルを開いてちょこちょこっと修正して印刷したら保管せずに終了するというやり方です。
これが便利なんですよ。
ただね、そういう使い方だとよく元のひな形のファイルを壊すんです。
なのでひな形のひな形みたいなのが別に取ってあるんですよ。
完璧なバックアップでしょう?
パソコンのファイルの扱いをちょっと知っている人がいますからね。
もうちょっと知っている人は自分がいじる前にひな形をコピーしてそれをいじることもあります。
なかなかやりますよね。
しかも今はパソコンでイントラネットやってます。
先進的?いやそれほどでもありませんよ。
ファイルサーバーがあってファイル共有ができるんですけど、そこには個人フォルダがダーッと並んでいてそこに思い思いにファイルを置いていくことができます。
すごいでしょ?
たまーに誰かが作ったファイルをコピーさせてもらうことができます。
コピーして直して印刷する。
なんて便利なんでしょう。
元のファイル作ってくれた人ありがとう。
これがファイル共有の素晴らしさですね。
情報共有?
そりゃ紙配りますよ。
共有するためには人数分コピーして配るんです。
コピーと言ったら当然紙のことですよ。
まあパソコンのファイルのコピーもコピーって言いますけど、所詮パソコンの中のファイルにはハンコ押せないですからね。
紙メディアとデジタルメディアの利用状況
正式な情報は紙に決まっています。
紙はアップデートするのが不便?
何を言ってるんですか。
そりゃアップデートするのは手間がかかりますよ。
でもその手間は惜しみませんよ。
うちの事務スタッフは優秀ですからね。
ちゃんと印刷してファイルに綴ること自体が職人芸ですから。
まあお給料は安いですけど立派なお仕事をしてくれてます。
情報発信する人と文章作る人は別。
当たり前。
だから事務職が必要なわけですよ。
ただバンバン印刷してバンバン捨てるという状況を見ると、
「環境が」とかSDGsみたいな素晴らしいスローガンがこれからは必要だと思いましたね。
進んでいるでしょう。
まあ管理職は座って口だけ動かして反抗せばいいし、
事務職は頭を使わずに手だけ動かしていれば良くて安泰です。
売上げは上がらなくてもいいんです。
お給料も上げなくていいんですから。
DX?
やってるじゃないですか。
イントラネットでファイル共有。
インターネット接続?
オンライン講座の紹介
しないですよ。
検索する?
使い方をいちいち調べないと使えないなんて素人じゃないですか。
Excelを使って表印刷…じゃなくて、
色々印刷できる方法を覚えている人を採用していますから大丈夫です。
環境対応?
SDGs?
DX?
当然です。
襟にバッジもつけてます。
やや誇張してますけど、こういう職場あるでしょう?
これ、2023年の話です。
本当ですよ。
僕はこういう運用を20年前に卒業したはずでした。
紙はできるだけ使わないというところから、
情報はネット上で共有するということをずっとやってきたので、
タイムリープ感が半端ないです。
ITリテラシーを広めるんだって言い続けるのが虚しくなることがよくありますよ。
モヤモヤするけど今日はここまで。
読書と編集では、ITを特別なものではなく、
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今日もワクワクする日でありますように。
千葉直樹でした。ではまた。