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にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きソロ版を中心に、様々な話をしています。
今回のタイトルは、音読練習 ボッチャンです。
定期的に音読練習をしています。
テキストにしている本は、心と体を整える大人のための1分音読 山口陽次 著です。
ボッチャン 夏目漱石
親譲りの無鉄砲で子供の時から損ばかりしている。
小学校にいる自分、学校の2階から飛び降りて1週間ほど腰を抜かしたことがある。
なぜそんな無闇をしたと聞く人があるかもしれない。
別段深い理由でもない。
新築の2階から首を出していたら、同級生の一人が冗談に、
いくら威張ってもそこから飛び降りることはできない。弱虫やあい。
と、はやしたからである。
小遣いにおぶさって帰ってきた時、親父が大きな目をして、
2階くらいから飛び降りて腰を抜かす奴があるか!と言ったから、
この次は抜かさずに飛んでみせます!と答えた。
親類の者から西洋製のナイフをもらって、きれいな刃を火にかざして友達に見せていたら、
一人が、光ることは光るが切れそうもない!と言った。
切れぬことがあるか!何でも切ってみせる!と受け合った。
そんなら君の指を切ってみろ!と注文したから。
なんだ指くらいこの通りだ!と、右の手の親指の甲をハスに切り込んだ。
幸いナイフが小さいのと親指の骨が硬かったので、いまだに親指は手についている。
しかし傷跡は死ぬまで消えぬ。
読書と編集では、ITを特別なものではなく、常識的なリテラシーとして広める活動をしています。
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今日もワクワクする日でありますように。千葉直樹でした。ではまた。