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にゃおのリテラシーを考えるラジオ、特書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、特書とIT時代の読み書きソロ版を中心に、様々な話をしています。
今回のタイトルは、プログラミングを学ぶ前に知っておく必要があること、というものです。
プログラミングは誰でもできる。プログラミングができると仕事がたくさんある。
どちらも間違っていません。
むしろ、これからはプログラミングは基本的な素養になっていくでしょう。
でも、一年発起して学び始めるときに、プログラミングに行き着く前に挫折する人がいます。
そんな人を見て、残念だなぁと思うことが度々あります。
プログラミングはパソコンがあればできます。
でも、プログラミングを学ぶ前の、ごく基本的なパソコン操作ができないとお話になりません。
電源を入れて、アイコンをクリックする。
表示されたアプリケーション画面をマウスで操作する。
ウェブブラウザで検索する。
画面に出てきた入力項目を埋める。
ワープロや表計算を何とか使える。
というようなことができても、プログラミングに入るには全く不十分です。
すでにプログラミングを始めている人にとっては当たり前のパソコンの基本操作があります。
それは、
第一に、パソコンの中のファイルの構造を把握するためのツールが使えること。
第二に、テキストエディターを選び操作ができること、です。
パソコンの中には最初からどちらも入ってはいるのですが、
情報を消費する使い方しかしていない人は、この2つのツールを触ったこともないということがあります。
WindowsマシンならExplorer、MacならFinder。
まずはこれを立ち上げてその機能を知ることが必要です。
パソコンの中のファイルがどのように分類されているのか。
ファイルにはどんな種類があるのか。
自分が必要とするファイルを探すにはどうしたらいいのか。
わからないことがあったらググりながら触ってみてください。
デスクトップにあるアイコンや、画面下に並んでいるタスクバーを使わずに、
ExplorerやFinderから使いたいアプリケーションを起動できるようになりましょう。
こっちが基本で、デスクトップやタスクバーのアイコンは、
簡単に起動するための近道を用意してあるだけなのだということを理解してください。
次にテキストエディタを知りましょう。
まずプレーンテキストについて理解する必要があります。
プレーンテキストとは文字だけが並んだものです。
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文字だけ?とピンとこない方がいるでしょう。
例えば、ワープロの文章を考えます。
形線などは文字ではないので除外するとして、文字だけを打ち込んだらプレーンテキストになるのでしょうか?
わざわざこんなことを言っているくらいですから、そうはならないのです。
見た目は文字でも、ワープロの場合は文字自体の他に、
字体とか文字の大きさとか紙の大きさなどのパッと見は見えない情報がデータとして書き込まれています。
プレーンテキストにはこれらのパッと見で見えないデータはありません。
というか全てのデータが見えてしまうとも言えます。
データと見た目が一致しているのがプレーンテキストです。
プレーンテキストでできたファイルを扱うにはテキストエディタが必要です。
WindowsやMacにはプレーンテキストを扱えるアプリがありますが、
最近は余計な機能が付いていてプレーンテキストは使いにくい場合があります。
プログラミングをするにはプログラミングに便利な機能の付いたテキストエディタを使うのが慣例です。
ただこれはたくさん種類があります。
Windows定番テキストエディタとかMac定番テキストエディタなどのキーワードで検索して
どれかを選んで使ってみる必要があります。
WindowsでもMacでも使えるテキストエディタにはAtomというものがあります。
普通にインストールすると大抵は英語版です。
テキストエディタに慣れてしまうとメニューなどが英語でも特に不自由はしないのですが、
最初は日本語パッケージを導入する必要があるかもしれません。
プログラミングを支援するプラグインを追加することもできる人気のテキストエディタです。
プログラミングをする上でさらに便利で最近人気なのがVisual Studio Codeというものです。
テキストエディタというよりはIDE統合開発環境に分類されるものですが、
最近の新しいプログラミング言語を学ぶなら準備しておいた方が良さそうです。
インターネット上にたくさんの使い方の情報があるので検索してみましょう。
もっとシンプルなテキストエディタもたくさんあります。
どのテキストエディタでも、新規のファイルを作ること、テキストを打ち込むこと、
ファイルをディスクに書き込むことが最低限の機能としてあります。
まずはこの機能を確認することで、ひとまずプレーンテキストファイルを作ることができるようになります。
プログラムを打ち込む前にテキストエディタで自分の思った文字列をファイルにして、
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パソコンの中の好きな場所に置けるようになりましょう。
これができるようになってからプログラミング言語を学び始めるのが良いです。
初めてプログラミングを学ぶという人は、
エクスプローラーやファインダーを使えるようになる、好みのテキストエディタを使えるようになる、
先にこの二つをやりましょう。
うーん。
その前にキーボードが自由に打てること。
その前にキーボードのアルファベット以外の文字の呼び方を知る必要もあります。
これらは慣れてしまえば当たり前になってしまうものですが、
一番最初に迷子になって心が折れるハードルです。
心して覚えてくださいね。
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今日もワクワクする日でありますように。
千葉直樹でした。ではまた。