00:04
にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きソロ版を中心に様々な話をしています。
今回のタイトルは、プログラミング、ハッシュ又はイゲタの話、というものです。
標準的なキーボードの左手上の方、数字の3のキーをシフト押しながら押すと出てくる記号の話です。
この音楽記号のシャープみたいな記号のことを、ハッシュマークと言います。
この記号に続く文字が番号であるということを表すこともあり、その場合はナンバーサインとも言われます。
日本ではイゲタと呼ばれることもあります。
シャープということもありますが、厳密にはシャープ記号とは違うものです。
ハッシュという単語には切り刻むとか寄せ集めるという意味があるようです。
最近はSNSなどでハッシュタグを表す記号として使われていますね。
ハッシュタグはツイッターで様々なツイートをまとめてみることができるように、ユーザーが自主的につけ始めたものを公式に機能として取り入れるようになって、他のシステムにも使われるようになったものです。
それ以前は特殊な電話番号の頭につけるのがよくある使い方でした。というか、これは今でも使われていますね。
コンピュータの世界では一部のプログラミング言語で一行コメントの先頭に書くことがあります。
コメントは処理の内容に注釈をつける用途もあり、メールなどの文章の中で注釈的なコメントを書く際にハッシュマークを先頭に書いておくという使い方もよくしたものでした。
この流儀では、ハッシュマークで始まる文章は本筋ではなく議論の対象にはしないという意味が含まれていて、個人的な感想みたいなものを書くときによく使いました。
今はそのような書き方をすると、若い方には何ですかこのハッシュタグはと言われてしまうようですけど、その他には番号を表すという基本に戻って、放送回数をこの記号で表すこともあり、この配信のタイトルでもそのような使い方をしています。
また数学では、素数の階上を表す記号でもあるそうです。
この記号の面白いところは、ハッシュタグというSNSで生まれた新しい使い方が、ITとかプログラミングの世界とはあまり関係ない人たちにも広がったことでしょう。
Googleなどの検索は、一般的に全文が検索できると捉えられていますが、実は全文を検索するというのはとても大変なことで、一昔前にはコンピューターの処理量的に不可能でしたので、何かを検索するにはキーワードを付けてそれだけを検索するということが行われていました。
03:10
今でも主要なデータベースはそのようなやり方です。
そういう検索用のキーワードをもっと自由に付ける方法としてハッシュタグが使われるようになりました。
だから本当は適当に付けて良いものではなくて、きちんと考えて付けるものなのです。
いくつ付けても良いですけど、ハッシュタグの付け方は情報をどのように捉えているかという観点で見ることもできるものですから、実は自分の情報リテラシーを公表しているということをちょっと頭に入れておくと良いかもしれませんよ。
今回はハッシュマークの話をしました。キーボードにある記号の話、まだまだ続きます。お楽しみに。
読書と編集では、ITを特別なものではなく常識的なリテラシーとして広める活動をしています。
詳しい内容については、概要欄のリンクから、または読書と編集と検索して猫がトップページに出てくるホームページをご覧ください。
この配信の書き起こしをnoteで連載しています。概要欄にリンクがありますのでフォローいただけると嬉しいです。
今日もワクワクする日でありますように。千葉直樹でした。ではまた。