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2022-03-20 04:17

#140 【プログラミング】ハードウエアを叩く話。

「ハードウエアを叩く」って、

画面が映らなくなったから叩いて直す。

という話ではありません(笑)

エンジニアが使うスラングの話です。

にゃおの考える現代の基礎的なリテラシーは、ITをきちんと使えることが含まれます。そのためにどのような問題があり、どう解決していったらよいか考えてみるPodcastです。

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をご覧ください。

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にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きソロ版を中心に、様々な話をしています。
今回のタイトルは、プログラミング、ハードウェアを叩く話、というものです。
コンピューターの世界には、なかなか興味深いスラングがよくあります。
僕はOSの中にあるデバイスドライバの開発を経験したことがあり、その時によく叩くという言葉を使っていました。
デバイスドライバは比較的モダンなOSの世界ですが、僕のハードウェアを叩く経験はもっと前で、
学生の頃、TK-80というワンボードマイコンを使って、それに接続したプリンタに文字を打つというものでした。
プリンタに1文字印字させるというのは案外大変です。
まずはプリンタのポートというところに初期化データを書き込みます。
ポートに書き込むというのは、そのポートに対応する信号線を介してデータをプリンタのハードウェアに送るということです。
いくつかのデータを送るとプリンタの印字準備ができるので、そこで初めて印字したい文字のコードをポートに書き込みます。
するとプリンタが動いて、パチンと文字が紙に印字されます。
たった1文字を送るだけでもちょっとした量のプログラムを書く必要があります。
今はそういう煩雑な部分をOSとデバイスドライバーがやってくれるので、僕たちが書くプログラムからは、このファイルを印刷しろっていうコマンドを送るくらいで済むわけです。
さて、このポートにデータを送る操作の時に、叩くという言葉を使っていました。
この感覚なかなかピンとこないかもしれません。
ソフトウェアの世界は案外それだけで閉じている感じで、頭の中で動いているような感じというか、手で触れる感触が乏しいものです。
今でこそタッチパネルみたいな直感的なデバイスを誰もが使いますが、それでも入力と出力の間に何かいるようなもどかしい感じがすることがあるでしょう。
そんなバーチャルな感触の世界から、本当に触ることができる形のあるものをプログラムで動かすというのは、結構特別な感じがあったのです。
そういう気持ちの上での実感みたいなものを表現した言葉が、叩くというものではないかと思うのです。
今でも決め手となるコマンドを実行するときに、Enterキーを必要以上にターンと打つ人がいると思います。
そういう感触がハードウェアを動かすときにはちょこちょこ得られるので、ハードウェアを叩くという言葉は割と好きなんです。
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こういう世界は今は低レイヤーのプログラミングと言います。
僕がTK-80でやったようなことを、今はラズベリーパイみたいな安価で優秀なマイコンボードで試すことができます。
まあ少しだけ専門的な知識とプログラミング知識は必要ですが、自分で配線したLEDをプログラムで光らせることができた、というのはなかなか得難い体験になるものです。
プログラミングを学ぶなら、そういう世界があるということをちょっとしておいて良いと思いますよ。
読書と編集では、ITを特別なものではなく、常識的なリテラシーとして広める活動をしています。
詳しい内容については概要欄のリンクから、または読書と編集と検索して猫がトップページに出てくるホームページをご覧ください。
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今日もワクワクする日でありますように。千葉直樹でした。ではまた。
04:17

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