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2022-04-29 06:39

#180 【プログラミング】ダブルクォーテーションとシングルクォーテーション。

キーボードの中にある記号がコンピュータの世界でどんな使われ方をしているのかを語ります。

にゃおの考える現代の基礎的なリテラシーは、ITをきちんと使えることが含まれます。そのためにどのような問題があり、どう解決していったらよいか考えてみるPodcastです。

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にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きソロ版を中心に、様々な話をしています。
今回のタイトルは、プログラミング、ダブルクオーテーションとシングルクオーテーションというものです。
キーボードにある記号は、コンピューターの世界でどのように使われているかを話す4回目の配信のはずです。
今回は同じような記号だけれど、ちょっと違うこともある記号です。
ダブルクオーテーションは、キーボードのホームポジションに手を置いて、
左手の薬指を一番上に伸ばし、数字の3のキーを、
右手の小指を右の方に伸ばして、シフトキーを押しながら押すと出てくる記号です。
これは元々文章などを引用するときに使う記号です。
本当は返しと終了で違う記号なのですが、プログラミングの世界では返し側の記号だけを使うことが多いです。
なので、囲んだ後ろ側にも返し側の記号を書くことで、使うフォントによっては違和感のある形になってしまうことがあります。
プログラミングの世界では返しと終了を別の記号で書くのは面倒だし、
そもそも昔は使える文字数が少なかったことから返し側の記号だけを使うようになったのでしょう。
初期のタイプライターでは、大文字のiと、小文字のl、数字の1を同じ文字で代用していたこともあるくらいです。
では、コンピューターでどのように使われるかというと、代表的なのは文字列を表すときに使うパターンです。
プログラムを書くときには、プログラミング言語の中で予約語と呼ばれるものがあります。
これはコンピューターに指示を出すための単語です。
一方、それとは別に文字列データを使いたいことがあります。
文字列をデータとして扱うときに、予約語と区別するためにダブルコーテーションを使うわけです。
例えば、プリントという単語を書くときに、命令としてのプリントはそのまま書きますが、
データとしてのプリントという文字列はダブルコーテーションで囲って表すのですね。
ダブルコーテーションで囲われている文字列を、言語処理系は文字列としてそのまま受け取ってくれるわけです。
この書き方はほとんどの言語処理系で共通といってよく、
プログラミングに慣れている人は、新しい言語を使ってみるときにほとんど無意識に使います。
Excelでは、セルに書き込む数字を数値ではなく文字列として扱いたいときに、ダブルコーテーションで始めたりします。
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もう一つのシングルコーテーションは、ホームポジションに手を置いて、
右手の人差し指を一番上に伸ばし、左手の小指を使ってシフトを押しながら、7のキーを押すと出てくる記号です。
これもインオフとして使われるもので、開始と終了で違う形ですが、プログラミングの世界ではほぼ開始側だけを使います。
大抵はダブルコーテーションと同じように文字列を表すときに、前後を囲って使いますが、たまに特殊な使い方があります。
Lispという関数型のプログラミング言語では、クオートと呼び、それに続く塊を何もせずにそのまま返す、という使い方をします。
この場合は開始側だけ書いて、終了側で閉じる必要がありません。
言語の説明は難しいので省きますが、クオートされていない文字列は評価という処理を行うようになっています。
SQLというデータベース検索に使う言語では、ダブルコーテーションとシングルコーテーションを明確に区別しています。
シングルコーテーションは一般的な言語と同じように文字列を表しますが、ダブルコーテーションはデータベース処理系にSQL自体を渡すときに使います。
SQL全体をダブルコーテーションで囲って、その中で文字列を使う場合にシングルコーテーションを使う、というような入れ子の構造に使うわけです。
シングルコーテーションもトジ側の正しい記号はあまり使わないのですが、LinuxのShellというターミナルで使うコマンドインタプリタでは、トジ側のバッククオートという記号を使うことがあります。
バッククオートで囲われた文字列は、文字列自体を実行した結果と置き換えられます。
コマンドの中でコマンドを使うような感じです。
実際に使ってみないとピンとこないかもしれませんが、そのような使い方もあるのですね。
これらはそもそもが引用譜なので、プログラムやコマンドの中の文字列を引用的にデータとして特別扱いするためにあると言っていいと思います。
終了側の記号は、文章を作る時にはきちんと使った方が美しくなりますよ。
なお、ダブルコーテーションとかシングルコーテーションというのは長いので、チョンチョンとかチョンと言ったり、シングルコーテーションをアポストロフィーと言ったりします。
打足ですけど、英語話者が話している途中の単語を強調する際、その単語を言いながら顔の両側で指二本をクイクイっとやることをエアクオーツと言うそうです。
ちょっと皮肉っぽい言い方をする時にも使ったりするそうですよ。
日本語の手話では同じやり方で鍵カッコを表すそうです。
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面白いですね。
読書と編集では、ITを特別なものではなく、常識的なリテラシーとして広める活動をしています。
詳しい内容については、概要欄のリンクから、または、読書と編集と検索して、猫がトップページに出てくるホームページをご覧ください。
この配信の書き起こしをnoteで連載しています。
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今日もワクワクする日でありますように。
千葉直樹でした。
ではまた。
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