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にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きソロ版を中心に、様々な話をしています。
今回のタイトルは、「ネガティブなレビューはQR引きで見るのがちょうどいいと思うわけ。」というものです。
何かを買うときや、飲食店などに行くときに、レビューを参考にしますか?
最近は、どんな分野にも何らかのレビューがついて回るので、検索したついでに見ることも多いと思います。
見はするんだけど、当てにならないなぁと思うことも多くないですか?
なぜでしょうね?
それは、いわゆる個人の感想だからです。
個人の感想だから大事なんじゃないか、と思う人もいるでしょうけど、
家族とか親しい友人だって意見は合わないことがあるのですから、
あかの他人の言うことが自分の感覚と合っているなんてことは、そんなにないと思いませんか?
こういう個人差が大きくなりがちなものを扱うときには、十分な数の意見を集める必要があります。
どれくらいが十分か、というのは難しいのですが、
例えば何百件、何千件の意見が集まっていたら、そこそこ役に立つ意見だと言えるかもしれません。
でも、ここでちょっと考える必要があります。
ここで書かれている意見は、それを買ったりサービスを受けたりした全ての人の意見でしょうか?
多分そんなことはありませんよね。
レビューを書く人は、住人に一人もいないのではないでしょうか?
レビューを書く人には動機があります。
その動機は様々です。
ものやサービスがものすごく良かったと感じたとか、逆にものすごく悪いと感じたとか、だいたいそんなもんです。
中には客観的な意見を書くのを趣味とか仕事にしている人もいるでしょうけど、それは少数派とみていいでしょう。
この多くないレビューを書く人の動機の中で、ネガティブなレビューを書く動機は結構強いのではないでしょうか?
大抵は運悪く不良品に当たったり、自分の意に沿わない扱いを受けたというケースでしょう。
不良品はともかく、意に沿わないというケースには特に注意が必要です。
その日たまたま自分の機嫌が悪かっただけということもあるでしょうし、体調が悪かったなんてこともあるでしょう。
そういう時はごく普通のサービスを受けても不快な思いをすることはあるのです。
そして、それが動機でネガティブなレビューを書いてしまうことがよくあります。
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ネガティブなレビューはそういう動機がエネルギーになっていることに注意が必要なんです。
その人以外の10倍くらいの人は特に何も思っていないし、控えめに言ってまあまあだったと思っていて、そういう人はレビューなんか書かないものなんです。
だから少数のレビューは宛になりません。
じゃあレビューが多数あるときは?というと、そもそもたくさんあるということは人気商品であり人気のサービスであると見ることもできるのです。
人気があるものが必ずしも良いものとは限りませんが、それだけ人気があったら文句を言っている人はかなりの人から野暮だと思われていると考えていいでしょう。
レビューを参考にするのが愚かだと言いたいわけではありません。
でも振り回されるのはちょっと残念だし、特に少数のネガティブなレビューに振り回されるのはどうかなと思います。
というわけで、タイトルの通り、ネガティブなレビューは9割引きにしてみた方が良いのです。
もう少し頭を働かせて背景を考える方が役に立ちます。
誰が作っているのか?とか、どこにあるのか?とか、どうやったら利益が出るんだろう?とか、
そういうところをちょっと考える癖をつけると、選ぶときの直感が働くようになってきますよ。
このようにちょっと考える癖があることが、リテラシーが身についているということになるのではないでしょうか。
めんどくさい?それは残念。そういう人がネガティブなレビューを書いてしまう人なんじゃないかな。
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今日もワクワクする日でありますように。千葉直樹でした。ではまた。