地図の奥深さを知る
にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読書ソロ版を中心に、様々な話をしています。
今回お話しするのは、更新な日記と地図を検索して地図の世界の奥深さを知った、というものです。
土曜日は地図の話をしています。
毎週こうやって話すために、地図についてあれこれ考えます。
よく考えると当たり前のことですが、地図というものは、ある地域の過去の状態を表したものなんですよね。
様々な技術の発達で、現状とのタイムラグはどんどん小さくなっていますが、それでも全てがリアルタイムということにはなっていません。
もちろん地図上の一点の地形や建物に着目したとき、その変化はそれほど早いものではないので、それでも十分役に立つわけですけど、
現代の地図には渋滞情報のようなリアルタイムの情報反映も乗るようになっていることを考えると、いずれは地形も建物もほぼリアルタイムに更新される時代が来るのでしょうね。
地図は常に過去の情報であると考えると、その変化の過程に興味が出てくるし、歴史との強い関係があるということを感じられると思います。
僕が地図に惹かれるのは、そういう過去との接点を感じるからなのです。
最近、日記文学というキーワードを見つけました。
何々日記という漢字のタイトルをよく見ますよね。
古典の世界では、とさ日記、かげろう日記、さらしな日記などがよく挙げられますよね。
その中で地図と合わせてみると面白そうだなと感じたのが、さらしな日記でした。
それはなぜかというと、日本の中心が京都である時代に、千葉県のあたりから京都に昇る足取りが描かれているからです。
この観点で面白い情報がないかなと検索してみたら、ものすごい量の資料と考察があるサイトを見つけました。
さらしな日記と街道の地図
サイトタイトルは、さらしな日記記号。
概要欄にリンクを置いておきますので、ぜひ見てみてくださいね。
さらしな日記で描かれる街道は、平安時代の東海道なのですが、このサイトにはこの時代の街道に関する地図が掲載されています。
今のように開けた道ではなかったでしょうけど、この時代にすでに北北南部まで街道が整備されていたというのは、
朝鮮の観点から当然とはいえすごいことだなあと思うし、現代の主要国道や鉄道も基本的にはこれらの街道沿いにあるというのがまたすごいと思うのです。
山とかは工作可能な土地を考えれば当たり前ですが、こういう地図を見ると、なんとなく当時の人々の暮らしを想像する足掛かりになるような気がしませんか?
さらしな日記記号のような遠い時代の作品の足跡を地図やその他の資料を使ってコツコツと辿った情報が、
誰でも見られる形で公開されるネットの世界は本当にすごいですよね。
その他にも、図書館のレファレンス記録なども見つけることができ、案外地図に関心を持って調べているケースがあるということが分かったり、
情報検索はこんな風にする、という勉強にもなりました。
地図好きなんて言ってますけど、選択にはなかなか敵わないなあ、とも思いました。
地図ネタを話し続けるのは辛いかなと思い始めたところでしたが、まだまだやれることはありそうなので、
週1回のペースは乱さずに話し続けていきたいと思いました。
地図に関して面白いサイトがありましたら、ぜひコメントで教えてくださいね。
今回は、さらしな日記と地図を検索して、地図の世界の奥深さを知った、という話をしました。
今日はここまで。
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今日もワクワクする日でありますように。
千葉直樹でした。ではまた。