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にゃおのリテラシーを考えるラジオ、特書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、特書とIT時代の読み書きソロ版を中心に、様々な話をしています。
今回のタイトルは、「終戦後の米軍の日本地図を見る。地図も読み物だから。」の17回目です。
土曜日は地図を読んで話しています。
こうやって話すために地図について調べていると、結構面白いものを見つけることがあります。
何がきっかけだったのかは思い出せないのですが、第二次世界大戦後にアメリカの陸軍が作っていた地図を見つけました。
日本で言えば、終戦後ってことになりますよね。
例によって情報を書き起こしのノートに載せておきますので、興味がある方はそちらを参照してみてください。
ノートへのリンクは概要欄に載せておきます。
見つけたのはテキサス大学のサイトでした。
ここでは様々な地図が公開されています。
その中に1954年の日本の地図があります。
25万分の1の地図ですが、なかなか詳細です。
米軍が使うわけですから、表記は英語なのですが、地図の中の要所要所の地名には日本語表記もあります。
現地の表示とか、他の地図と称号する際に使うのではないかと思います。
この地図がまとめられたのは1954年ですが、左下の注意事項を見ると、情報自体はもっと古いものを参照したと書かれていますので、
作られた時点では少し古い情報が盛り込まれた地図になります。
そしてとても興味深いのが、国境に関する記述です。
国境が関連しそうな図には、この図が国境を確定したものと考えてはいけないと書いてあるのです。
そして、日本とソ連の国境はカムチャッカ半島の南に轢かれ、チシマ列島はUnder Administration of USSRと書かれています。
南の方を見ると、沖縄の辺りはUnder US Administrationと書かれています。
1954年というと昭和29年です。
この時点でこれらの地域の国境は確定しておらず、市政権が返還された沖縄と南西諸島とは異なり、チシマ列島では今でも国家間で認識が分かれているわけです。
この地図を見ていると、そういう歴史的な流れと現状が少し理解できるし、国境線が結構曖昧で、退治する国だけではなく、超大国の思惑の中で決まってくるものなのだなぁと感じることもできるわけですね。
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地図は歴史を考える上で欠かせない情報源なのだと再認識させられました。
インターネットでこんなふうに世界中の、それも各時代の地図が見られるようになったのは、とてもすごいことですよね。
読書と編集ではITを特別なものではなく、常識的なリテラシーとして広める活動をしています。
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今日もワクワクする日でありますように。
千葉直樹でした。ではまた。