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にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きソロ版を中心に様々な話をしています。
今回は、コンピューターの中で使われる拡張詞の話をします。
拡張詞という言葉、聞いたことがある人、全然知らないという人様々だと思います。
パソコンでは主にwindowsでよく使われる言葉です。 コンピューターの世界では、
アプリとデータは別物です。 アプリが読み書きするのがデータということになります。
ゲームをやる方は割と意識してデータを保存するということをやっていますね。 スマホではデータ単体を意識することはあまりないと思いますが、
パソコンではデータだけをフォルダに移動したりコピーしたりということをよくやります。
パソコンではこういうデータをファイルと呼んでいて、 ファイルには名前がついています。
さて、このファイルの中身はどうなっているのでしょう。 ファイルの中身は決められた書式で書き込まれています。
データの順番とか、こんな風に書きなさい、みたいなことが決められているということになります。
この書式を決めるのは、そのファイルを読み書きするアプリになるというふうに考えていいかなと思います。
例えば、 Excel で書き出したファイルの中の書式は Excel が決めているということですね。
さて、この書き出したファイルを Excel でどう開くか。 この場合2つの方法があります。
まず Excel を起動して、 メニューからファイルを開く操作をして、
出てくる一覧からファイルを選んで開くという方法ですね。 これオーソドックスな方法になります。
でも日頃はそういうやり方はあまりしてないかもしれません。 もう一つの方法は Windows の場合になりますけど、
Explorer のようなパソコンの中にあるファイルを一覧するツールから、 使いたい Excel ファイルをダブルクリックして起動するという方法。
結構これを使っている方は多いかと思います。 ちょっと疑問に思うのは、起動するときに
なぜ間違えてワードが起動されるというようなことがないこと。 これがちょっと不思議な感じはしませんか。
それは開こうとしたのが Excel ファイルだから、 そんなの自明だろうというふうに思う方もいらっしゃるかもしれません。
でも今開こうとしたファイルが Excel のファイルであるということは、 そのファイルに何らかの印がないといけないということになります。
Windows ではファイルにつけた名前の後ろに拡張紙というのをつけて、 その印にしているわけですね。
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例えば Excel のファイルだったらファイル名の後ろに .xlsx みたいなものがついている場合があると思います。
Windows はこの拡張紙の部分を見てファイルのアイコンを Excel のデータのものにして表示したり、
起動するときにもその拡張紙を見て Excel のファイルだから Excel を起動するということを判断しているということになります。
後ろ側に .xlsx ついているから Excel を起動するということは、 この拡張紙を書き換えると違うアプリのデータに偽装するということができることになります。
ただ Excel のファイルの拡張紙を例えば Word の拡張紙に変えたとしても、 中身のデータは Excel の書式のままなわけです。
無理やり Word に偽装した Excel ファイルをダブルクリックすると Word が立ち上がって Word アプリが読めないとエラーを返すということになるわけです。
拡張紙というのはそういう役割を持っているということになります。
Windows 以外ではもう少し複雑なことをやっていることがあるみたいです。
ファイルの中には様々なアプリで読み書きできる形式というものもあります。
ただこれはちょっと複雑な話になってくるので、またそのうち別の機会に話したいと思います。
今回は拡張紙という言葉からデータの種類とアプリとの結びつきがどうなっているのかを知ることができるというお話をしました。
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ではまた!