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にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きソロ版を中心に、様々な話をしています。
今回のタイトルは、「読むだけで世界地図が頭に入る本」というものです。
この配信では、「時刻表は読み物だからな」というシリーズを話しています。
時刻表は調べるもので、読むものではないという方も多いと思います。
数字ばかり並んでいるものが読み物とは思えないというのもよくわかりますが、
その数字の裏側にあるものを読み解いていくのはなかなか面白いもので、歴史としては読み物だと思うのです。
同じように、読み物だと言うと、えーと言われるものに地図があります。
地図もだいたい調べるものだと思われていることが多いのです。
でも読み物としてもとても面白いですよ。
例えば、曲がった道路がなぜそのように曲がっているのか。
ある建物がなぜそこにあるのか。
なぜその地面になっているのか。
地図に現れているものから、その裏にあるものを読み取るのです。
どんな本でも書かれていることの裏にあるものを読み取るのが面白いわけで、
それは時刻表も地図も同じというわけです。
地図は俯瞰に醍醐味があると思います。
全体から連続的に詳細に入っていけるのが面白いのです。
逆の場合もあります。
着目した地域の周りに目を向けて、関連から気づくこともたくさんあります。
このように見ていくと、紙の地図が結構重宝します。
できるだけ大きいものが良いでしょう。
最近はネット上の地図もありますが、ネットの情報はピンポイントすぎて俯瞰ができにくいのが欠点なのです。
文字や記号で書かれたものが拡大しないと見えてこないことがありますよね。
もちろん何でも表示するとゴチャゴチャして見えにくくなるのですが、
俯瞰で見るときにぼんやりでも情報が見えるようじゃないと、
全体と部分の繋がりが見えず、気づきが大きく減ってしまうのです。
まあこれは紙の場合でも限界はあるのですが、
今のネット上の地図はまだ人間の視覚のレベルには至っていないということなのでしょう。
そういう見た目の限界を補うためには、地図に関する情報をある程度頭に入れておくのが有効です。
自分が住んでいる場所の周りのことは割と頭に入っていますよね。
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そんな感じでもう少し広い範囲のことをざっくり頭に入れるのです。
方向音痴な人はそういうことが苦手なようですが、
まあそういうことの延長線上に今回紹介する本があります。
読むだけで世界地図が頭に入る本。
サブタイトルに世界212の国と地域が2時間で分かると書かれています。
本のタイトルに世界地図という言葉が入っていますが、
ペラペラめくってみるとあまり地図は出てきません。
ほとんど文字だけです。
日本に近い隣近所から徐々に遠くの場所のことが書かれています。
そして書いてあることは要するに歴史です。
その場所の歴史を中心に隣、その隣という漢字で読んでいくのです。
地図の裏側を読んでいく漢字。
これは文章を読むときに文脈を把握しておくことに相当するでしょう。
文脈を読むことが不得意だと物事がきちんと理解できなくなります。
SNSでちょこちょこ炎上が起きる原因の一端もそういうことがありそうです。
何かを読むときにはミクロとマクロを行ったり来たりできることが大切。
そういうことを実感できるのが地図を読むということなのです。
この本を読んでみると、読みやすい地図帳が欲しくなるでしょう。
僕はちょっと古いけれど割と見やすい地図帳を本棚から出して、それと合わせて読んでみています。
なかなか楽しいですよ。
読書と編集では、ITを特別なものではなく、常識的なリテラシーとして広める活動をしています。
詳しい内容については概要欄のリンクから、または読書と編集と検索して猫がトップページに出てくるホームページをご覧ください。
この配信の書き起こしをnoteで連載しています。
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今日もワクワクする日でありますように。
千葉直樹でした。ではまた。