昭和の最長片道切符北海道ジグザグ①時刻表は読み物だからな
にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きソロ版を中心に様々な話をしています。
今回お話しするのは、昭和の最長片道切符北海道ジグザグ①時刻表は読み物だからな、の65回目です。
日曜日は時刻表を読んで話しています。前回に続いて、本棚にあった宮脇俊造さんの最長片道切符の旅という本を、当時の時刻表と見比べながら辿っていきます。
この旅のスタートは、北海道都勝の広尾線広駅ですが、いろいろ話したいことがあって、なかなかスタートできずに2回も話してしまいましたので、
今回こそは、第1日目の工程をたどりながら話していきたいと思います。スタートは広尾駅、8時2分発の普通列車です。2両編成のディーゼルカーでトコトコと帯広に向かいます。
時刻表を見ると、広尾線には1日に上り下りそれぞれ6本走っていました。朝2本、午後2本、夜2本という感じで、多分高校生が結構利用していたんだろうなぁという感じのダイヤです。
生活なしという感じですね。沿線には牧場がたくさんあり、日高山脈の高い山々を望む平地をどんどん屋上していくのです。2時間ほどかかって帯広着が10時1分。
ここから、根室本線で北海道の真ん中に向かって進んでいきます。少し待ち時間があって、帯広10時52分発の普通列車に乗ります。
時刻表を見ると、この列車は北見から地北線を通って新徳まで走る列車です。この区間を通しで乗る人は滅多になかったでしょうけど、車両運用を上手に考えてこういう走り方をしていたのでしょうね。
新徳には11時53分着。新徳から先は山越えで生活圏が大きく変わるということもあり、ここを通しで走る普通列車は多くありません。
その代わりに特急や急行が早送と走る区間になります。
新徳11時56分発の特急大空4号に乗り換え、食堂車で昼食を取りながら1時間と少しでフラノに13時8分到着です。
この時代の特急には食堂車がついていて、そこで食事をするのはちょっとした楽しみでした。
フラノからはフラノ線に乗り換えます。13時36分発の普通列車です。
フラノ線には1日14往復の列車が設定されています。うち1本は串路8着の急行借り勝ちから分割併合される普通列車でした。
僕の幼少期の記憶では急行の設定があったような気がしたので、もう少し古い1968年の時刻表を見たらほぼ同じ時刻の列車が急行になっていました。
1978年は普通列車に格上げされた後だったんですね。
そしてここで宮脇さんが乗った車両は赤い新造車両と書かれています。これはキハ40ですね。
赤というよりオレンジに近い朱色の車両です。
当時朝日川に住んでいた僕はフラノ線配置前の車両が学校の近くに留置してあるのを見に行ったものでした。
この本の旅はちょうどその頃だったんですね。
懐かしい。
1時間20分ほどで朝日川、14時56分着。朝日川ですぐに関北本線に乗り換えです。
15時3分の大雪午後で東に向かいます。
遥か南の鹿児島県に向かうのに、北海道の中を北上し朝日川ではまた東に向かうというのは、いかにも一筆書き切符の旅らしい感じですね。
本文では車内検察で珍しい切符が話題になったりするところが描かれていて、趣味の推敬な旅をしていることにちょっとした優越感を感じている様子がわかります。
2時間30分ほど走って、エンガルに17時37分に到着。ここで1日目が終わりになりました。
同等の疲労から北海道の真ん中を通ってエンガルまで。地図を眺めるとそれだけでも遠回り感がありますが、2日目はもっとすごいです。
次回は無事に2日目を話していくことができますように。今回は昭和の最長片道切符、北海道ジグザグその1という話をしました。
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今日もワクワクする日でありますように。千葉直樹でした。ではまた。