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こんにちは。横浜で15年以上、犬の保育園の先生を行っている、なおちゃん先生と申します。
ドッグトレーナー、ペットロス専門士、アニマルコミュニケーターである私が、
人と犬が共に、より幸せになるためのヒントをテーマに配信しています。
今回は、週1回の《人気犬種の光と影✨️》。
本日第4回目は、アニコム人気犬種ランキング2024、17位パピヨンです。
こちらの一般配信では、光、メンバーシップでは影をお話ししていきます。
パピヨンは、先日出されましたアニコム人気犬種ランキング2025年、
つまり本年度の人気犬種ランキングでも、17位をキープしています。
そして、2023年も22年も17位、不動の17位のパピヨンさんは、
流れる美しいひも、小さな体にほっそりした足、
そしてその犬種の名前にふさわしい大きな耳と、
耳のところにある特徴的な飾り毛を持つ美しい愛顔犬種です。
まずはパピヨンさんの特徴を、犬種図鑑よりご紹介。
絹のような長毛で手足が細く、耳と尾には特に長い飾り毛があり、
指で菌のある姿をしています。
大きな立ち耳が特徴ですが、多くの国で垂れ耳も標準として認められています。
パピヨンは明るく活発で遊び好きな性格です。
それに加え、人が好きで穏やかな面もある、愛顔犬らしい気質もしています。
また、家族の雰囲気を指したり、状況に応じて行動できたりする賢さも持ち合わせています。
パピヨンの祖先はスペインの原産、トイ・スパニエルとされています。
イタリアのボローニャの地方で繁殖され、
16世紀にはフランス国内に入り、王公貴族たちに長愛を受けていました。
王公貴族を描いた中世の絵画には、時々パピヨンもモデルとして登場しています。
王妃マリー・アントワネットの愛した犬として知られており、
彼女が処刑台に上がる直前までパピヨンが一緒にいたとも伝えられています。
当時は垂れ耳タイプ、現在のファーレンが多く生まれていましたが、
立ち耳のパピヨンも時々生まれていたようで、
古くから王公貴族を描いた絵画の中に登場していました。
現在のような耳が立ったタイプのパピヨンは、
18世紀末から選択的に交配されて増えました。
19世紀頃になると、イタリア・フランスに続いてベルギーでも繁殖されるようになりました。
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立ち耳であるスピッツと交配をして蝶のような大きな立ち耳を持つようになり、
チワオとの交配でサイズは小さくなっていきました。
そして現在のパピヨンに近い洗練された姿となって人気も高まっていきました。
そのため、現在のスタイルのパピヨンはベルギーを原産とするという改建もされています。
この頃からようやくパピヨンという名前で呼ばれるようになりました。
垂れ耳のパピヨンをファーレンまたはファレーヌ、
フランス語でガという意味で呼びますが、同じ犬種としても認められています。
ということで、フランス語でチョウの意味を持つパピヨンさんの特徴をお話ししました。
私は実際パピヨンのファーレン、つまり垂れ耳のパピヨンさんには出会ったことがないのですが、
ヨーロッパではメジャーなようです。
そして昔はこの垂れ耳のファーレンとかファレーヌとか呼ばれるパピヨンさんたちの方が主流だったということで、
なるほど、ヨーロッパの宮廷画家の絵画、絵画の中にはこの垂れ耳のパピヨンがよく描かれています。
皆さんは身近で垂れ耳のパピヨンさんをご覧になったことありますか?
概要欄に垂れ耳のパピヨンさんのページを記載して、URLを記載しておきますので、
もし見たことないよという方はご覧になってみてください。
もしかしたらあの子って垂れ耳のパピヨンなのかなと思われるワンちゃんと日常的に出会っているかもしれません。
パピヨンさんは私の20年以上のドッグトレーナー歴の中でもなじみのある犬種です。
犬種図鑑に書かれているように見た目よりも活発性があり、とても賢く物覚えが良くトレーニングにも向いています。
遊び好きで好奇心は旺盛です。
かつていろんなパピヨンさんと出会ってきましたが、アクティブなご夫婦、シニアのご夫婦、お子様のいらっしゃるご家庭、お一人様のご家族、
様々な家庭に飼育されていることから適応性の高さが見られる犬種でもあると思います。
私がかつて出会ったパピヨンさんの中で最も印象が深いのは、超動犬候補のパピヨンさんでした。
私は一時、介助犬超動犬トレーニング団体のボランティアトレーナーをしていたことがあります。
その中でトレーニングをされていたパピヨンさんは超動犬のトレーニングをしていました。
もうすぐ認定試験を受けるという子だったんですね。
その団体は保護犬を迎えてお仕事としてトレーニングをしてユーザーさんに出すという団体でした。
今はもうありませんが、介助犬として育てているのは保護犬のラブラドールや中型犬から大型犬がメインでしたが、
超動犬はより音に敏感に反応でき、飼い主さんの上に乗ったり飛びついて飼い主に知らせることができる小型犬が向いていたんですよね。
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猛動犬・介助犬というものはなんとなく皆さんもご存知かと思うんですが、超動犬って何するの?と思われるかもしれません。
超動犬というのは超力の超に導く犬と書きます。
文字の通り超力が不自由であったり聴覚障害のある方の代わりに音を聞き分け、お知らせをしたりお助けをするという役割を持っている犬たちになります。
例えばインターフォンや目覚まし時計、警報器が鳴っても気がつかない場合に飛びついたりくるくる回ったりして飼い主さんであるユーザーさんに知らせます。
この合図にはいろんなパターンがあるんですよね。
私はこの時超動犬のトレーニングや実際の働きを見てとても感動しましたし、
人間よりも優れた聴力で耳の不自由な方の手助けができるという犬の能力が素晴らしいなぁと感じました。
ちなみに保護犬をトレーニングしてユーザーさんに渡すということもありましたが、
飼い主さんが自分の犬に超動犬のトレーニングをしてほしいという依頼もありました。
パピオンさんは音への反応性が高いということはもちろん、その好奇心、旺盛さや周囲の環境への柔軟な対応力も超動犬には向いているものだと思います。
そして、音といういろんな条件を結びつけて覚え、それを状況に応じて人に伝えるという高度なトレーニングを楽しんで行うことができる賢さも持ち合わせています。
さらに抜群のレジリエンス力の高さで、少し怖いなぁとか嫌だなぁと思ったことでも、きちんと学習段階を減れば克服することができる力を持つ犬種だと思います。
これが美しく賢く愛くるしいパピオンさんの一番の魅力、光だと思います。
トレーナーの中にも、愛顔犬種の中でパピオンさんを推すという方は少なくありません。
それだけトレーニング向きの犬種でもありますので、パピオンさんをお迎えしようと思っている方、一緒に暮らしていらっしゃる方はぜひ、彼らの賢さを生かすようなトレーニングや遊びを取り入れてみてください。
きっと、愛犬の素晴らしい可能性に驚くはずです。
家庭犬として、愛顔犬として、そしてお仕事犬として、優れたバランスを持つパピオンさんは不動の人気犬種であることも納得できますよね。
ただし、またこの犬種が上位10番以内に入らないという理由もまたあると思います。
こちらはメンバーシップの影の配信の方でお伝えしていきたいと思います。
ということで、今回はアニコム人気犬種ランキング2024、17位パピオンさんをお届けいたしました。
最後まで聞いていただきありがとうございました。
メンバーシップの方は引き続き影の部分をお聞きいただければと思います。
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また来週、次回は16位ウェルシュコーギーペンブロークをお届けいたします。
それでは、また来週。