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こんにちは。横浜で15年以上、犬の保育園の先生を行っている、なおちゃん先生と申します。
ドッグトレーナー、ペットロス専門士、アニマルコミュニケーターである私が、
人と犬が共に、より幸せになるためのヒントをテーマに配信をしています。
最初に告知をさせてください。
2月のオンラインセミナーは、2月20日木曜日、夜8時からZoomにてになります。
テーマは、愛犬の困ったを解決しよう、問題別アプローチ法の2回目となります。
こちらのオンラインセミナーでは、問題解決のね、ワンちゃんの問題行動の解決には、いくつか手法、方法があるんですけれども、
その方法を一つ一つご紹介するとともに、動画を見ながら、このパターンの問題行動には、
どの解決方法が当てはまるのか、ということを皆さんと一緒に検証していきたいと思います。
概要欄に申し込みフォームを貼っておきますので、よろしかったらご覧いただければと思います。
お待ちしております。
それでは今回は、週1回お届けしている人気犬種の光と影、第3回目となります。
こちらは、アニコム人気犬種ランキングの2024年、去年のバージョンですね。
その上位20位をご紹介していくものとなります。
今回は、人気犬種ランキング18位のラブラドールレトリーバー。
皆さんもよくご存知の、このラブラドールたちの光の部分の配信になっていきます。
ちなみに、この人気犬種ランキングというのは、各社がそれぞれ出しているもので、
今回はペット保険業界の最大大手、アニコムさんのものを参照にしていますが、
他にもいろんなランキングがあり、それによって多少順位は違ってくるので、
エンタメ程度で楽しんでいただけたらと思います。
前々回20位のペキニーズ、前回19位のジャクラスリテリアンときて、18位はラブラドールレトリーバーでした。
ちなみに、日本で大型犬といえばの人気犬種の2大巨頭、もう1頭はゴールデンレトリーバーなんですけれども、
このゴールデンレトリーバーは13位なんですよね。
一体この2犬種の間に5位の差があるんですけれども、何がそこを分けているのか、面白いですよね。
皆さんもラブラドールレトリーバーは、飼ったことがないという方でも、おそらくすぐに頭に浮かぶ犬種だと思います。
それこそ20位のペキニーズ、19位のジャクラスリテリアンに比べて、格段に知名度が高い犬種ではないでしょうか。
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それだけに、この犬種が2024年に人気ランキングで18位にとどまったのが私は疑問です。
同じく大型犬として人気であるゴールデンレトリーバーが13位ですからね。
そしてですね、恐ろしいことに3日前に、このアニコムさんによる人気犬種ランキング、今年のバージョンが発表されました。
これってこんなに早く発表されるものなんですね。
そう、2025年人気犬種ランキング、概要欄にお付けしておきます。
ですがね、なんとですね、このラブラドールさん、ラブさんたちね、18位の位置に2024年はいたんですけれども、
なんと今年の2025年の18位の地位にいるのは、ボーダーコーリーさんなんです。
肝心のラブさんはというと、23位まで順位を落としています。
これは2024年の時にはボーダーコーリーさんが22位だったので、ほとんど順位を入れ替えているという形になりますね。
どうしたラブ、なぜだラブという感じでね。
そして1位もランキングが入れ替わっているので、今回からは今年度、2025年度のランキングも一緒に発表していこうと思います。
ただし、あくまでも発表の順は2024年度の人気研修ランキングの順にしていきますね。
はあ、びっくりしたということで、気を取り直して皆さんが知っている大型犬、ラブラドールレトリーバーの概要からご紹介していきたいと思います。
ラブラドールレトリーバーは穏やかで、知性と順応力が高いです。
状況や場所をよく見て判断できる知的レベルの高さがあります。
家族には愛情深く、他人や他の犬、猫などの動物に対してもフレンドリーに接します。
また、やんちゃな一面も持ち合わせていて、時にひょうきんな行動をとることがあります。
とね、まずは研修の特性で書かれています。
本当にね、この通りだなと思うんですけれども。
そして歴史の方ですね。
祖先となる犬種は、カナダのラブラドール半島出身ではなく、ニューファンドランド島とされています。
16世紀ごろ、この地域の入植者が連れていたセントジョンズレトリーバーが祖先となります。
なお、ニューファンドランドという犬種は生まれた地域で、
このセントジョンズレトリーバーと大型犬のスティフの後輩がベースになって生まれた犬種で、
ラブラドールレトリーバー同様、泳ぎの上手な狩猟犬として知られています。
また、祖先の犬であったセントジョンズレトリーバーは黒い色しかなく、
チョコレートやイエローの毛色が生まれるようになったのはずっと後のことでした。
セントジョンズレトリーバーがイギリスに持ち込まれたのは1820年ごろとされています。
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カナダで漁師と共に働くセントジョンズレトリーバーの姿を見たイギリス人の貴族が、
カモなどの水鳥、水鳥ですね、水鳥寮の漁犬とすべく持ち帰ったとされています。
セントジョンズレトリーバーはさらにイギリス国内で貴族の手により繁殖と洗濯交配が進められ、
19世紀の末ごろには現在のラブラドールレトリーバーの形に近い形となったため、イギリス原産となりました。
イギリスでは1870年ごろには通称でラブラドールレトリーバーと呼ばれていましたが、
1903年にはイギリスケネルクラブに登録され、正式な犬種名称となりました。
ラブラドールレトリーバーは実動能力が高く、聡明で穏やかな性格からアメリカとイギリスを中心に人気が高まり、世界中に広まりました。
アメリカでは長い間登録等数のベスト3に入っているほどで、世界で最も飼育等数の多い熟犬種となりました。
また盲導犬としてラブラドールレトリーバーを最初に使ったのはイギリスでした。
現在では介助犬、麻薬探知犬、災害救助犬など、人間の近くでたくさんのラブラドールたちが能力を発揮して働いています。
概要欄に添付しておきますが、みんなの犬図鑑より抜粋させていただきました。
はい、いかがでしたでしょうか。
ラブラドール、通称ラブが盲導犬や介助犬、麻薬探知犬、災害救助犬など、
人間社会においてその犬の犬種の持つ能力を活かしたお仕事をしてくれている存在であり、
それだけ頭の良い犬種であるということはよく知られていることだと思います。
ただ、元は狩猟犬、それも水鳥などの猟に用いられるための猟犬であったことを知っている人は少ないと思います。
とはいえ、彼らが教えられなくてもボールやスリッパなどの戦利品をこれ見よがしに加えてドヤッという顔で飼い主のもとに持ってきたり、
水を見ると一目散に入っていくことから、これを聞いて、
ああなるほど、水鳥のための猟犬だったのかと思われる方もいらっしゃると思います。
実は日本の猟犬とラブの祖先イギリスの猟犬のスタイルは少し違っていて、
それは日本とイギリスの猟の仕方や自然の在り方が違うからでもあります。
日本でラブラドールが実猟の猟犬として使われていることを私は専学ながら存じ上げないのですが、
私がトレーナーになるために留学をしていたイギリスの田舎では、
ラブを伴った本物の猟に連れて行ってもらうという経験が何度もありました。
詳しくは私の過去配信でその実猟の時の様子などもお伝えしていますが、
イギリスでの実猟や猟犬として繁殖されてきた血統のラブラドールたちは、
日本で見るラブたちと全く違います。
私が初めてイギリスに行って、このワーキングタイプとかフィールド系とかって言われる実猟向きのラブたちを見たとき、
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これは何の犬?と師匠に聞いてですね、日本にラブラドールはいないの?と言われたくらいでした。
それだけですね、見た目も動きも全く違うんですね。
今でも私の住むエリアにはラブラドールが多いです。
ですが、このワーキングタイプのラブに出会うということは稀なんですよね。
それもそのはず。
彼らは日本にはほとんど入ってこない上に、ブリーダーは日本には出しません。
それには理由がありますが、これはカゲのメンバーシップ配信でお話ししますね。
ワーキングタイプのラブラドールの特徴は、とにかく体が小さい。
頭も小さくて、マズルが長く、耳が大きく、足が長いです。
さらに浮いて見えるほどの筋肉質の体をしていて、よく食べるところは同じですが、
飽きれるほどの体力とバイタリティの持ち主です。
犬種紹介のところでもお話ししたように、現在でもワーキングラブは、原種に近いクロが主流です。
小さくて手足の長いクロラブたちが野山や湖を越えて撃ち落とされた鳥を回収して戻ってくる様は、
一度見たら忘れられない光景だと思いますよ。
ちなみに数少ないワーキングタイプのラブラドールをイギリスから直輸入し、
この日本で狩猟回収犬としてのトレーニング、スポーツとして実力を伴わないガンドッグを広める活動をしているのが、
私の後輩のマイティ先生です。
彼女自身、私のイギリス人師匠を過去2回日本に呼んで、このガンドッグのセミナーを長野県で行っています。
今年もやるみたいなので、私も見に行こうかなと思っています。
彼女は私の勧めで、イギリス人師匠のところに私の留学した後に住み込み、
レトリーバーの本質が最も活かされるトレーニングであり、ドッグスポーツでもあるガンドッグを
日本のレトリーバーを飼っている飼い主さんに広めたいという夢を持ち、
今や日本国内のガンドッグを行う人では知らない人がいないほどの超有名人だと思います。
本場イギリスでこの狩猟回収競技であるラビアゴールデンといったレトリーバーのためのドッグスポーツ、ガンドッグは
王室もご覧になるほど格式高いコンペティションが開かれるメジャーなスポーツなんですが、
そして古くから行われてきた競技でもあるんです。
ですが日本ではラブラドールやゴールデンを飼っている人でもおそらく知っている人はほとんどいないでしょう。
それは日本で繁殖されているラブラドールのほとんどがショータイプ、
つまりドッグショーで良い成績を残した犬たちの血統からの繁殖が多く、
また本国イギリスからよりもアメリカからの血統が多いからだと思います。
前回のジャック・ラッセルテリアの陰の部分でもお話ししましたが、
多くの犬種、特に実動、要するにお仕事を持っている犬種の血統では、
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ショータイプとワーキングタイプが分かれていることがあります。
ショータイプでは犬種の標準とされる美しさや基準をどれだけ守れているか、
ワーキングタイプではどれだけ実動の場で高いパフォーマンスを仕事として発揮できるかが評価の権限です。
ショータイプの犬たちは当然ですが、ショーで審査を受けて評価されるというものなので、
ショーの場で平然と優雅に落ち着いて審査を受けられる機質を持っていなくてはなりません。
一時期爆発的に人気で増えたこのレトリーバーシュは、
当然ながら人と穏やかに過ごせることを目的に繁殖をされた子孫が、
今の市場を接見している、そういう存在になっていると思っています。
それだけに、皆さんの中でラブラドールは、
大型犬だけれど穏やかで賢く、盲導犬などに使用されるほど人懐っこい、
という犬種として定着をしていることでしょう。
それこそが、ラブが長年にわたり、大型犬に不向きであるこの日本の都市部においてさえ、
メジャーな地位を確立してきた結果だと思います。
また、穏やかで人好き、何事にも動じない落ち着きがあり、
子どもにもシニアにも愛される大型犬として、
数々のメディアでもイメージ広告として使用されてきたことから、
大型犬を買うとしたらラブラドールでしょう、ということで、
長年の人気を博してきたのでしょう。
実際、もともとの祖先が狩猟犬であったということの特色を色濃く残している
ワーキングタイプのラブでさえ、これらの特徴は今でも兼ね備えています。
狩猟犬であっても、狩猟のどの段階に関わる犬、使う犬なのかによって、
そこに求められる特性は変わってきます。
19位のジャック・ラッセルテリアは、同じ狩猟に使う狩猟犬でしたが、
彼らに求められる役割は、飼い主のためにキツネやアナグマの巣穴を掘り当て、
勇猛果敢にこの野生動物たちに挑んでいくことで、
飼い主さんの隣を並んで歩くということではないんですよね。
それに反して、このラブラドール・レトリーバーが出る狩猟の役割は一番最後になります。
ポインターやセッター、コッカーやスパニエルたちが存分に鳥を探し追いかけ、
飛び立たせている間に、ラブラドールに求められるのは、
ハンドラーの隣にくっついて離れないことです。
つまり、犬主として獲物を追いかけ、捕まえるというよりも、
人のそばにいることを本能的に強化してきた犬主とも言えます。
それこそが、ラブが愛される最大の光であると私は信じています。
とはいえ、アニコム人気犬主ランキング最新版では、
上位20位の犬主がほぼ不動なのに関し、
ランキングを大きくダウンさせたのがこのラブラドールです。
18位から25位へと5位のランキングを落とし、
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ライバルであるゴールデン・レトリーバーは相変わらずの13位。
18位の座はボーダー・ゴリーに譲りました。
この裏側には一体何があったのでしょうか。
ということで、このあたりの考察については、
人気犬主の光と影の影配信、メンバーシップにてお話ししていこうと思います。
最後まで聞いていただきありがとうございました。
人気犬主の光と影、また来週お話しいたしますね。
次回は、2024年アニコム人気犬主ランキング17位のパピオン、
ご紹介させていただきたいと思います。
それでは、また来週。