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こんにちは。横浜で犬の保育園、N1クラブワンコの秘密基地を運営している、なおちゃん先生と申します。
動物好き少女がドッグトレーナーになるまで、秘密基地誕生物語③をお届けいたします。
こちらは、私がドッグトレーナーになるまで、そしてワンコの秘密基地を誕生させるまで、
そしてワンコの秘密基地を16年間運営してからという3の作品に分けて、壮大な自己紹介をしていく企画となっています。
大体週1回程度の配信になります。
3回目の今日は、私が訓練士にならなかった理由というタイトルでお届けをしていきます。
BGMは米太郎さん。
米ミュージックをバックにお届けしていきたいと思います。
前回は、大学4年で正規ルートを外れるということを決意し、自分の好きと将来やってみたいことに気がついた、世界一周の船旅のお話をしました。
船を降り、現実に戻った私。
私が犬に関わる仕事をしたいと決めたものの、何からすればいいのかわからない。
犬に関わる仕事といっても何があるのかがわからない。
そこからのスタートでした。
今のようにスマホで手軽に何でも調べられる時代ではなかったですし、ペットビジネスに関して種類も情報も少なかった時代です。
そのため、色々と調べたり、人に聞いたりしていました。
まずは、当時飼っていた犬の犬友さんつながりで、訓練士さんを紹介してあげるよと言われ、犬友さんの愛犬さんの訓練士さんに様子を見せていただいたり、
実際にその訓練士さんに一日、つきしたがって活動を見せていただいたりしました。
その方は今でも現役で活動されていらっしゃいます。
また、父の友人にも訓練士さんに自分の犬をトレーニングしてもらっている方がいて、その訓練士さんにもお願いして訓練所や訓練を見せていただきました。
その訓練士さんたちは、ご自身も警察犬訓練所で下積み修行を経て独立された素晴らしい技術と信念の持ち主さんたち。
もしあなたが訓練士になりたかったら、いつでも訓練所を紹介してあげるよと本当に熱心に温かく私に教えてくださいました。
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訓練さんの訓練の様子を見るのはかっこよかった。そして楽しかったですし、魔法のように犬たちが人の意思通りの動きを正確に狂いなく行う姿は感動したものです。
ですが、私は何度その訓練をついてみても、自分がこうなりたいとは思わなかったんですよね。それが私が訓練士にならなかった理由なんです。
私は訓練士さんに敬意を抱いています。ですが、自分自身がなりたいと思わなかったその理由があります。
それはチョークチェーンの使い方でした。チョークチェーンという道具をご存知でしょうか。
これは鎖状の首輪です。リードを引くことで鎖が閉まるもの。そして犬の首に圧がかかり、リードを持っている人間の意思が犬に伝わっていくものです。
チョークチェーンは使い方によっては非常に有用です。
私は完全にチョークチェーンを使うということを否定することはありませんが、自分にはうまく使えないだろうなという予感があったんですね。
そして何より、その道具を使うことで罰を平然と与える人間に自分がなってしまうということが恐ろしく感じられたのです。
首を絞められれば犬たちは苦しいです。抵抗する気力を失いますし、そうなればコントロールはとても楽です。
ですが私にはそれをやるということが受け入れられなかったんですね。
そしてその力を当然のように行使する自分にはなりたくなかったんです。
チョークを使っている人間が全員犬の首を絞めて言うことを聞かせようとしている人というわけでは絶対にありません。
これだけはどうぞ誤解されませんようにお願いいたします。
ただ、チョークを使って犬に正確に自分の思いを伝え、それに応える犬との関係性を作り上げるまでには、それなりの修行時間ときちんとした技術習得が必要になります。
その力がきちんと調整できるようにならないと、ただの首を絞める道具になってしまい、実際罰を与えるために力いっぱい首を絞めるために引くなんてことが未熟な使用者にとってあるあるなのがこのチョークチェーンになります。
私は自分が未熟で不器用な人間で、そして当時は今よりもっともっとイライラしがちな人間であるということを知っていました。
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だからこそ、この道具を持つデメリットで犬をコントロールしてしまいそうで怖かったんですね。
ちなみにこのチョークチェーンは私はうまく使うことができないんですが、これがうまく使えるということは訓練士さんの基本の気です。
まさにプロのための道具だと思いますし、このチェーンを使うことでより犬の能力を引き出すことができる場合があるということは否めないです。
もしチョークチェーンをあなたが知っている訓練士さんやトレーナーさんが使っているとしたら、
その方はきちんとこの道具の能力、そしてデメリットをご存知の方、そしてこの道具に使われることがないように、
ご自身の技術と精神力を磨かれている方なんだろうと思ってください。
ただ、私は自分が未熟でこの道具に使われてしまうんじゃないかと怖かったので手を出すことをしなかったんですが、
そして自分自身では何かもっと他に方法がないんだろうかとこの時期に思っていました。
犬たちと意思疎通をもっと簡単に、もっと楽しく、もっと安全で、
痛めたり傷つけることなく犬たちが持つ能力を引き出せるような、そして不器用な自分でも使えるような何か、
私はどんな犬の仕事に就きたいんだろう。
私自身は今もそうなんですが、立ち止まって思い悩むタイプではなく、
とりあえず立ち回ってみる、動いてみる、若い頃からそういう人間でした。
動けば必ず活路は開ける、悩んでる暇はない。
そしてついに私の一生を決めた運命の出会いを果たすことになるんです。
次回はその運命の出会いをお話しいたします。
それでは、動物好き少女がドックトレーナーになるまで秘密基地誕生物語、3回目をここで終了いたします。
また次回、来週4回目をお届けしたいと思います。
最後まで聞いていただいてありがとうございました。