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こんにちは。横浜で15年以上、犬の保育園の先生を行っている、なおちゃん先生と申します。
こちらの番組では、たくさんのワンちゃんや飼い主さんと関わってきた私が、
日本の犬と飼い主さんのQOLをあげるおテーマに、犬のあれこれについて、私個人の見解からお話ししています。
時には子育てメタや、留学時代や旅行の思い出などのお話もお届けいたします。
さて、前回は通常配信の方で、ペットショップはなくすべきかというお話をお届けいたしました。
こちらはとても賛否が分かれる、そしてご意見が分かれる配信になったかなと思うんですけれども、
私が思った以上に、いろんなコメントを皆さん寄せていただきまして、
まだ配信再生回数も思ったより皆さんに聞かれてくださっていて、
きっとコメントをお寄せいただかない皆さんでも何か思うところがあったのかなと思っております。
中にはね、もやっとしたまま終わったよという方ももちろんいらっしゃると思うんですけれども、
私自身はこの配信を通して、ペットショップで生態ですね、犬とか猫とか生きた動物が売られる。
それが日本では当たり前ですよね。
その当たり前であるこの事実に、それって当たり前に身の回りにあるものだけれど、
本当にそれっていいのかなということを少し皆さんと考えてみたいなと思ったので、このテーマを選びました。
そして前回同様、いや、きっとそれ以上に今回はもやっとするような回答のないお話をこれからしたいと思います。
もしね、これ以上もやもやしたくないよという方であれば、
その次の配信をお待ちいただいて、ここでピチッと切っていただいても結構です。
今回はですね、前回のペットショップはなくすべきかという配信の続きというか、
ペットショップで私が少しだけ働いたことがあるので、
その時のお話をペットショップというものの実態の難しさの実例として、一つの例としてお届けしたいと思います。
これを聞いた後ね、皆さんがどのような気分になられるのか、
もやもやが深くなるかもしれないですし、何か目覚めるかもしれないですしね、
それはちょっと私にはわからないんですけれども、
私は時々こんなことを考えながら自分のお仕事はどういうことなのか、
何をこの仕事を通して皆さんに、そして今ワンちゃんと暮らしていらっしゃる皆さんに、
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そしてもしかしたらこれからワンちゃんを迎えるという皆さんにお伝えしていきたいのか、
ということを考えながら日々お仕事をしているんですね。
それでは本題に参りましょう。
私はイギリスで師匠のもとに住み込んで、ワンちゃんの経験を積んだ後、
都内の犬の教育関連施設に就職をしました。
その場所を退職した後、同じ場所で働いていた先輩2名が起業していた、
合志会社に誘っていただきました。
誘っていただいた理由は、先輩たちがドックトレーナーの派遣業務をしていたのですが、
その出向先となったペットショップの近くに私が住んでいたことです。
そのペットショップは新しくオープンするもので、
ワンちゃんOKのカフェレストラン、トリミング施設、
しつけ教室、グッズ販売、それから生態販売をしていました。
私たちが入る部署はトレーニング部門ではなくて、
そこで売られていることになった小犬さんたちのトレーニングでした。
今考えると、このペットショップのコンセプト自体は良い方ではなかったかなと思います。
そこはティーカッププードルとトイプードルの専門店で、
ショップのオーナーさん、この方は他の事業でかなり成功されていた方なんですけれども、
この方が全国のプードル専門のブリーダーさんを訪ね回って、
血糖はもちろん健康で良心的な飼育をしているブリーダーさんに掛け合い、
自らのブリーダーさんの健康について話を聞いていました。
良心的な飼育をしているブリーダーさんに掛け合い、
自らの足でうかがってショップまで連れてくる、
それも車で連れてきて販売するという方法をとっていました。
そしてその子たちの飼い主さんが決まるまでは、
その子たちにトレーニングをするということが決まったそうなんです。
そのトレーニングを私の先輩2人が受けたんですけれど、
このお二人はお住まいが当時ペットショップからは遠かったので、
その中では近くに住んでいる私に一緒にやりませんかということで白羽の家が建ったんです。
販売中の子犬へのトレーニングをする、これはどんなことかというと、
人なれ、社会化、社会化というのは色々あるんですけれど、
単的に言えば色々なものになれるというトレーニング、
抱っこしてお散歩をする、リード薬瓶をつけて歩くというトレーニング、
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トイレトレーニング、ハンドリングとグルーミングのトレーニング、
遊びと天髪、テンションのコントロールのトレーニング、
クレートトレーニングなどなどです。
親元からペットショップに迎えられて、そこから飼い主さんが決まるまでの期間は、
犬の成長時期にとって非常に大切な、クリティカルな時期でもあります。
今では法律では8週年までは販売不可となりましたが、
これが決まったのはつい数年前のことです。
10年以上前までは5、6週などでもまあまあ売られていたんですね。
小さい方がより可愛く飼い手がつきやすかったからです。
こういう幼すぎる時期に母乳どころか、
哺乳瓶で育ち、離乳とともに出荷される子犬たちは、
情緒不安定で、その後吠えや噛みつきといった問題行動が出やすいということは実証されています。
このショップでは、生後10週を迎えるまでは親元で育てるということを
オーナーがポリシーとしていて、そこから迎えていました。
また特にプードルさんに多い、室外骨打球、これはパテラとも呼ばれますが、
このキャリアではない両親を探し、
その他の遺伝性の病気の検査なども行っています。
ショップでは、飼い主さんのお家に行った時にある程度のことができるように、
そして最も重要な社会科のトレーニングがおろそかになって、
家庭にもらわれた時に怖がったり吠えたり、
いたずらをしたりしにくいように、徹底的に日中のトレーニングが行われました。
子犬を家に迎える10週から12週間で、
子犬の一生を形成する第一社会科期の時期に重なることが多いです。
ですが、日本のワクチンプログラムの問題で、
多くの従事さんは、狂犬病のワクチン接種が終わるまでは
散歩をさせないようにという方が、昔は多かったです。
今でもそう言われている方もいらっしゃいます。
実はこのうち、ワクチン接種が終わるまでに
子犬は自分が帰属する社会に、世界に何があるかというのを
身をもって体感として学ぶのですが、
お散歩で外に出ることなく、家の中、ひいてはケージの中だけで
何時間も過ごす結果、見るもの聞くものに全て警戒するという
第二社会科期の時期に突入してからのお散歩デビューになってしまって、
必然的に見るもの聞くもの、お外のすべてに興奮したり、
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吠えたり、引っ張ったり、怯えたり、立ち止まったりといった問題が
出やすくなってしまうんですね。
最近は従事さんの認知も進み、歩かせなくても
抱っこをして外の世界を見せましょうという意見も多くなってきて、
トレーナーとしては良い変化だなと思っています。
さて話を戻しましょう。
そのペットショップでは、生体販売の等数は
だいたい3頭から多くても5頭くらいのみのワンちゃんを扱っていました。
夜間は無人でしたから、朝ショップに行くと
子犬たちはだいたい排泄物まみれになっています。
それを施設付属のトリマーさんに綺麗にシャンプーして
ブローしていただき、ご飯や遊びのトレーニング、
天髪を止めさせるトレーニング、抱っこ散歩、お昼寝、
店内に来たお客さんに慣れてもらう人慣れのトレーニングや
さらにグルーミング・ハンドリングや
時計を測ってトイレに誘導するトイレトレーニングもされていました。
店内にお子さんたちが来店したときには
子どもの動きや声を体験させるために
抱っこをして近くに連れて行きました。
お子さんにはもう一人のスタッフがついて
子犬の扱い方や触り方などを丁寧にレクチャーしていました。
その他にも獣医さんによる健康チェックや
与えるご飯にもかなり気を使っていましたね。
また、ご購入された方へのトリミングやグッズ販売、
定期的なトレーニングやしつけ教室、ドッグカフェでも
割引が特典として添付されていました。
さて、ここまで聞かれた方は
それは良いペットショップだなぁと思われるかもしれませんよね。
結果的にこのペットショップは
オープンから3年ほどでなくなってしまうんですね。
なぜでしょうか。
まあ、私が実際そこにいたのは1年にも満たなかったので
内部のことは詳しくは知りません。
ただ、いろいろな原因はあったと思いますが
実はこのトイプードルちゃんたち
価格はいくらだと思いますか。
最低でも1等80万から
最高額は120万円以上だったと記憶しています。
この価格はどうでしょう。
高いなと皆さん思いますよね。
ショップのオーナーさんのコンセプトは
最高の環境で育てられた子犬を家族のように育て
飼い主さんとは一生付き合える関係でいたい
というショップだったんですが
この価格自体が適正だったのかどうか
それは今となっては分かりません。
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ですが結果としてこのペットショップは
実際は長く続くことはありませんでした。
犬の価格というものはどのように決まるものでしょう。
私はそもそも
命に価格をつけるということは好きではありませんが
犬の価格はすなわち
犬に対して手をかけた人間に対しての対価
だと今は思っています。
高い犬がいいということではもちろんありません。
ちなみに保護犬であったうちの愛犬みことさんは
引き取り額が5万円でした。
イギリスで私は師匠について
子犬の適正テストのために
実際にブリーダーさんの元を訪ねたことがあります。
このブリーダーさんは
ガンドックに適正のある素晴らしい犬の血統を残すために
遺伝学や動物行動学
栄養学、獣医学などを勉強されていた方でした。
その上で、生まれた子犬たちの資質がどのようなものであり
どのような家庭により向いていて
どのような家庭に向いていないかを知るため
私の師匠であるドクトレーナーさんに
その診断を依頼してくれていたのでした。
この時、私はこの子犬たちは
安値では売れないだろうということも身をもってわかりました。
愛情たっぷりに育てられ
健康に気をつけ、食べるもの、運動、飼育環境は
温度管理から運動場の広さ、衛生管理まで配慮がなされ
情緒的にも身体的にも不安定にならないように
最新のケアをされた母犬から生まれた子犬たち
子犬の分娩からお世話はまさに24時間労働です。
手塩にかけて育てた子犬たちを
あなたなら顔も知らない、どこにどんな環境に住んでいるのかも知らない
どんな飼い方もするかも知らない相手に
ただ同然なら飼うよという人間に譲りたいと思いますか?
と、私はそのブリーダーさんに聞かれたので
私は決してそう思いません、と答えました。
何事にも適正な価格というのはあると思いますが
犬の適正な値段というのはどの程度でしょう?
100万円が妥当であるとは言いませんが
はくりたばえのような命の売り買いは
不幸な動物たちにとっては大きな責任です。
そして、5万でも100万でも犬たちが与えてくれる
惜しみない愛情は変わることがありません。
犬の適正価格は、犬の責任としては
犬の責任としては犬の責任としては
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犬の責任としては犬の責任としては
犬の責任としては犬の責任としては
犬の責任としては犬の責任としては
犬と有면、犬と犬のためのつながりがあります。
犬を養わせてこれからの日々に
犬を養わせてこれからの日々に
犬についてどうか守ってほしい
犬にとって成り立てている
犬にとって成り立てている
犬やその体を誰にも持ち歩かせる
育て方、繁殖の仕方がなされるようになっていきます
犬は100万円するべきだといえば、そういう市場になっていきますよね
犬の適正価格を決めるのは、実は消費者である購入者
一般の私たちなんです
あなたなら、いくらの犬なら買いますか?
あ、4月のさくらさんみたいになってしまいましたね
ということで、今回は少しモヤモヤとするような配信にさせていただきました
これを機に、何か一つでも、現代のペット産業について考えることが多くなれば
嬉しいなぁと、私自身は思います
最後まで聞いていただき、ありがとうございました