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2025-02-25 07:53

《1169》人工呼吸器を外すためのプロセス

【本日のご質問】

人工呼吸器は、外せるというお話を聴き、いざというときのためにお伺いします。人工呼吸器を外せる条件を伺います。もし、患者本人が望んでいたのであれば、家族が「人工呼吸器を外してほしい」と申し入れればよいのでしょうか?本人が望んでいたという証拠などの提示は不要ですか?また、疾患にもよるかと思いますが、人工呼吸器を外してからどのくらいの時間が残されますか?数分でしょうか?



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■AI要約(誤字はご勘弁ください)


**テーマ:人工呼吸器の着脱について**


リスナーからの質問「人工呼吸器は外せるのか?外せる状況は?家族が外してほしいと申し出れば可能か?外してからどのくらい時間が残されるのか?」に、内科医たけお先生が回答しました。


**人工呼吸器は外せる**


* 人工呼吸器は、一度装着しても外すことが可能です。これは医療関係者の間でも誤解されがちですが、事実です。

* 人工呼吸器に限らず、透析やECMO(体外式膜型人工肺)、PCPS(経皮的心肺補助)といった生命維持装置も、状況に応じて中止することが可能です。

* 重要なのは、延命治療をエンドレスに行うのではなく、患者にとって最善の選択をすることです。


**意思決定の重要性**


* 最も重要なのは、患者本人の意思です。人生の最終段階における医療ケアの方針は、本人の意思を尊重することが原則です。

* 事前にACP(アドバンス・ケア・プランニング)を通じて、人生の最終段階でどのような医療を受けたいかを話し合っておくことが重要です。

* もしもの場合に備え、事前に書面(事前指示書)に希望をまとめておくことも有効です。

* 本人の意思が確認できない場合は、家族の推定意思が尊重されますが、家族の負担を軽減するためにも、事前の話し合いが大切です。


**人工呼吸器を外す際の手順**


1. 本人の意思確認:本人の意思が最優先されます。

2. 家族の同意:家族が納得していることが必要です。

3. 医療チームの検討:臨床倫理的な側面から、医療チームが慎重に検討します。


**人工呼吸器を外した後の時間**


* 人工呼吸器を外した後にどれくらいの時間が残されるかは、病状によって大きく異なります。

* 自発呼吸が全くできない場合は数分程度、自発呼吸がわずかに残っている場合は数時間、あるいはそれ以上の場合もあります。

* 具体的な時間については、主治医に確認することが重要です。


**TLT(タイムリミテッドトライアル)**


* 近年、延命治療は時間を限って行うTLTという考え方が広まっています。

* 患者や家族は、このような治療選択肢があることを知っておくことが大切です。


**まとめ**


* 人工呼吸器は外すことが可能であり、その際には本人の意思が最も重要です。

* 事前にACPや事前指示書を通じて、人生の最終段階における医療ケアについて話し合っておくことが大切です。

* 延命治療にはTLTという考え方があることも知っておきましょう。


サマリー

このエピソードでは、人工呼吸器を外すためのプロセスにおいて、患者の意向を確認する重要性や家族との話し合いの必要性が語られています。また、人工呼吸器を外した後に残される時間についても具体的に説明されています。

人工呼吸器の基本理解
内科医たけおの心身健康ラジオ。皆さんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわる皆さんからのご質問やリクエストにお答えしております。
医療ニュースの解説などもしています。
質問リクエストは、質問箱のフォームからぜひお寄せください。
あなたのご質問をお待ちしております。
ということで、今日も質問回答をやっていこうと思うんですけれども、
今日も1ヶ月以上前にいただいていたご質問で、もみじさんからいただきました。
これに回答していきたいと思います。
まずご質問の内容ですけれども、
人工呼吸は外せるというお話を聞き、いざという時のためにお伺いします。
人工呼吸器を外せる状況を伺います。
もし患者本人が望んでいたのであれば、
家族が人工呼吸器を外してほしいと申し入れればよいのでしょうか。
本人が望んでいたという証拠などの提示は不要ですか。
また疾患にもよるかと思いますが、人工呼吸器を外してからどのくらい時間が残されますか。
数分でしょうかというようなご質問をいただきましたので、これの回答をしたいと思います。
まず大前提としてですね、人工呼吸器は外せるということを知らない方が非常に多いので、
これはぜひとも知っておいていただけたらなというふうに思います。
一般の方はもちろん、医療者でもまだ人工呼吸器1回、我々は人工呼吸器に乗せるという言い方をするんですけれども、
乗せてしまうとそれを外せない、やめられないというふうに思っている方がまだいらっしゃるんですけれども、
これは可能です。
人工呼吸器に限らず、これ、旧生人不正に対する透析とか、
あとはコロナのときに話題になったECMOという膜型人工肺というのがあるんですけれども、
そういうものとか、あとPCPSという補助循環、心臓の代わりをするようなものとか、
こういう生命維持装置みたいなのっていくつかあるんですけれども、
これ、いずれもやめられるというか、エンドレスにやるのは、今、現代風ではないというか、
いうことになっていて、ある一定期間、限度を持ってやるということが必要になってきたりしています。
そんな中で、人工呼吸器に関しても同様で、一旦始めてしまったら、
もちろん、希望すればずっとやり続けることは人工呼吸器に関しては可能なんですけれども、
ただ、それがメリット、デメリット、双方を考えて、やっぱり本人の利益にならないということを得られれば、
やめるということは可能になってきます。
そんな中で、このご質問の中にあったように、まず本人の意思確認というのが一番大事で、
これは以前から何回も言っている、人生の最終段階の医療ケアの決定プロセスにおけるか、
家族との意思疎通
というのが、4,5年前に出ているんですけれども、
その中でも、やっぱり本人の意思が一番大事ということは、極めて重要だということが書いてありまして、
それが確認できないということになると、非常に事態がややこしくなるということになります。
なので、いつも言っているこのACP、アラバンスケアプランニング、人生会議を日頃からやっておくことの重要性ってここら辺にもあるんですよね。
いざ、例えば、明日とか急変起きる可能性もあるじゃないですか。
事故とかに遭う可能性とかもありますし、そういうときにどうするか、みたいなことも含めて、
やっぱり事前に話し合うっていうことが大事で、本人の意思が確認できないと、
家族さんもどうしたらいいか分からないっていうことになることが非常に多いんですね。
一応、家族も本人の推定意思っていうふうに言いますけれども、
本人がちゃんと意思表示をできるようだったら、どういうふうに答えたかみたいなのを推定しながら回答をしてもらう。
人工呼吸器も含めて、どういう治療を行うかっていうような話し合いに参加してもらうっていうことは必要なんですけれども、
ただ、それが明確に示されていない場合、家族も負担なんですよね。
なので、あらかじめそういう人生会議をやって、本人の意思確認をしておく。
なおかつ、このご質問の中にもあったように、もしそういうのを希望されないということであれば、
そういうのを書面に起こしておくっていうことは、非常に後々有用かなというふうに思います。
こういうのは事前指示書っていうふうに言いますけれども、
それができれば医療者を交えた話し合いの中で決めて、書面として残しておくのが一番理想ではあるんですけれども、
そうじゃなくても、まず話し合いの場を持っておくっていうことは非常に重要かなというふうに思います。
冒頭にも言ったように、そういう手続き、まず本人の意向が確認できる、
あとはご家族さんもちゃんと納得されているっていうことであれば、
これ先週も扱った、今度は医療チーム側もそれが妥当であるっていうことを、
臨床倫理的な側面からよく検討するっていうことになって、
残された時間の考慮
これ順番前後することもありますけれども、
でも何回も倫理的に問題ないかどうかとかいうのを、医療チーム側でも話し合われるっていう、
ここはちょっと患者さんとかご家族側では見えないこともあるんで、
実際には結構そういう慎重な協議の下に外す選択をしているっていうような、そんな感じになってきますね。
という感じです。
で、後半の質問ですね。
出荷にもよるかと思いますが、人工呼吸を外してからどのぐらいの時間が残されますか、
数分でしょうかっていうことで、これはもう本当に病気によりますね。
集中治療室とかで、完全に自発呼吸っていうふうに言うんですけれども、
ご自身で呼吸することはできない場合ですね。
いう場合には、残された時間って本当に数分とかっていう、そんなレベルですけれども、
そうじゃない場合で、まだ自発呼吸がわずかにあるとかですね。
あとは、別な要因でその人工呼吸器を使っているっていう場合ですね。
には、時間単位とかですね、場合によっては日の単位を持つ場合もありますけれども、
これはね、状況とか、同じ病気であっても、その重症度合いも様々なんで、
これはもう、その主治医の先生とか、担当の先生に聞いていただく方がいいんじゃないかなというふうに思います。
はい、ということで、回答になりましたでしょうか。
いずれにしてもですね、冒頭にも言ったように、こういう補助循環装置とかも含めたですね、
いわゆる集中治療室でされるような、延命の治療ですね、救命延命の治療ですね、
こういうのは時間を限ってやるっていうことは、最近トレンドというか、言われていて、
そういうのをTLT、Time Limited Trial、これ以前もお話ししましたけれども、
いうのがされる機会が非常に多くなってきていると思います。
なので、それも含めてですね、ご家族さんとか、患者さんご本人もそうですけれども、
そういうのがあるんだっていうことはね、知っておいていただけたらいいかなというふうに思ってお話ししました。
はい、ということで、じゃあ最後、しんしんじゃんけんいきたいと思います。
いきますよー、しんしんじゃんけん、じゃんけん、じゃんけん!
ということで、今日もチャースな一日でありますように、お会いとはない。カリオタケエでした。
興味津々。
07:53

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