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2022-11-28 21:23

現代的な日本語教師とは。日本語教師チャットの振り返り。

本日の音声配信 #むらスペ では、一昨日の日本語教師チャットの中の最初の質問「現代的な日本語教師とは」という定義をまとめながら、僕自身の考えを共有しました。

--- Send in a voice message: https://podcasters.spotify.com/pod/show/murasupe/message
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今日お話ししたいのは、現代的な日本語教師ということなんですね。
これをお話ししようと思ったのは、ご存知の通りだと思いますけど、おととい土曜日の日本時間午後9時から日本語教師チャットがありまして、
その時のトピック、皆さんに選ばれたトピックが、現代的な日本語教師というトピックだったわけですね。
ちょっと皆さんにお伺いしてみたいんですけど、おとといのやつに限らず、今まで日本語教師チャットに参加していただいたことありますか?
参加したことがある方はハートマーク、ちょっとまだ残念ながら参加したことがないんですって人は涙のマークでリアクションいただければと思いますが、いかがでしょうか。
ハートマークいただいてますね。涙のマークの方もいらっしゃいますね。ぜひ来月はご参加ください。
今月は、現代的な日本語教師というそういうタイトルでトピックが選ばれたんですけどね、皆さんの投票でね。
特に今日のこの音声配信では、その中の9・1、すみません、その前にまず9・1というのは何かというと、
この日本語教師チャットというのは、モデレーターがですね、5つとか6つぐらいの質問を投げかけるんですね。
その質問には、9・1、9・2、9・3、9・4、9・5、9はクエスチョンの9ですね。つまりアルファベットの9です。数字じゃなくてね。
そういう記号をつけて質問を5つか6つぐらい投げかけるんですね。10分ごとにとか。
だいたいライブでやるのは1時間ぐらいですから、それに6つの質問があったらちょうど10分ですね。
10分に1回の割合でモデレーターが質問を投げかけます。
それに対して、モデレーター以外の参加者が、A・1、A・2、A・3、A・4、A・5、AはアンサーのAですね。
それで回答するという形になっています。
ですので、Twitterなので、時系列で見ると結構ぐちゃぐちゃなんですよね。
最初に答えた人がA・1からA・6まで書いた後に、その後からやってきた人がまたA・1からA・6まで答えたりすることもあります。
9・1とA・1というやり方によって、それほどごちゃごちゃにならずに、交通整理のようなものがされているわけです。
それがさらに皆さんに読みやすいように、僕の方で24時間経ったときに、TogetherというTwitterのまとめのウェブサービスがあります。
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そこで、9・1に対してA・1をだーっと並べて、その後9・2に対してA・2をだーっと並べるという、そういう感じで編集したものをアップロードしていますので、ぜひご覧くださいませ。
今日のこのムラスペでは、その中の9・1は現代的な日本語教師の定義、つまり現代的な日本語教師というのはどういう人なのか、それについて皆さんが答えたことをちょっと振り返りながらご紹介してみたいと思います。
まず僕が書いたことは、価値観の多様性を知っていて、それを尊重できる日本語教師ということを僕は書きました。
これはあくまでも本当に僕の意見なので、別にこれが皆さんの結論というわけじゃないです。
しかも書いたのは、これは僕、9・1に対するA・1ですけど、もしかしたら僕が初めて、最初だったぐらいかもしれませんね、タイミング的に。
なので、皆さんを代表しているわけではなく、皆さんの多くの回答のうちの一つの僕の回答が、この価値観の多様性を知っていて、それを尊重できる日本語教師ということですね。
僕がこういうふうに思い始めたのは、教授法とかICTツールとかそういうことだけではなくて、ジェンダーの問題とかレイシズムとかですね、そういう問題とかでもかなり日本語教育に関わってくる問題なわけですよね。
そこのところでアップデートできていない人の非現代性というか、要するに時代遅れ的なことがよく目立つ。
かつ自分自身もそういう面がある。反省しなければいけないところがあるので。
なので、そういうことが僕にとっては現代性を感じるわけですね。つまり、価値観がいろいろあるんだということ。
それを知っていて、しかも、ただいろいろあるけどでも俺が正しいじゃなくてですね。
価値観はいろいろあって、かつ別にね、男は必ずしも女を愛さなければいけないとか、そういうわけでもなく、結婚しなければいけないとか、そういうわけでもないというね。
つまり、自分と異なる価値観を尊重できるという、そういうことが現代的な日本語教師なんじゃないかなというふうに僕は思っているので、こういうふうに書きました。
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これに関してはですね、いちほいさんという人がこんなふうにコメントしてくれています。
これ本当にそう、以前トランスジェンダーの学生に対しての偏見があったり、結婚出産が前提のような質問をフリートークに入れているものがいて、別の学生が自分は非婚主義なのでという話になり考えさせられた。
教師だけじゃなくて学習者にも意識させたい。はい、ここまでですけど、こういうふうに同感ですというふうに言ってくれている人もいましたね。
あとね、価値観というだけではないんですけど、実は日本語教育自体が多様になっているというね、そういうこともいろんな人が指摘しています。
例えば、ほしこさんがこんなふうに書いていますね。
日本語教育の多様で一つではないことを知っているのが現代的な日本語教師だというふうにほしこさんは書いています。
ちょっと言い方は違いますけど、チャッピーさんという方はですね、こんなふうに言っています。
自分のニッチさ、ニッチさというのは隙間のニッチですよね。
自分のニッチさ、マイノリティ性、社会にそぐわなさが生かせるのが現代的というふうに書いていますね。
これもチャッピーさんがマイノリティかどうか、すみません、僕はあまり詳しいことは知りませんけど、チャッピーさんはご自分ではマイノリティ性があると、かつ社会にそぐわないというふうに書いていらっしゃるわけですが、
いわゆるマジョリティではない人が生かせる、それは要するに多様性ということですよね。
あともう一つは、自立性ですね。これも僕はすごく大事な現代性の一つだと思っていますけど、
つまり先生がこれを勉強しろと先生に言われて、それで何も考えずに勉強するのではなくて、自分で決めて勉強するということですよね。
これはオーストラリアのユーコさんがこんなふうに書いていますね。
学習者に知識を伝えるだけではなくて、日本語を学ぶことの楽しさを伝えたり、モチベーションを刺激したりしながら、自立した学習者を育てることができる人というふうに書いています。
この自立した学習者ということですね。しかも自立した学習者というのは要するに知識を与えるのではなくて、
モチベーションとか、そちらのほうが仕事とは、日本語教師の仕事としては重要になってくるので、本当にこういうことも大事だと思います。
あとさっき僕の投稿にコメントしてくれたということでご紹介した市保史さんも、この自立性について書いているのでご紹介しますね。
市保史さんは、ニュートラルで学ぶことを忘れず、学習者が楽しく学び、自立的学習も可能な仕掛けを作ることができる教師というふうに書いていますね。
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つまり、学ぶことを忘れずというのは先生が、教師自身が学ぶことを忘れないということ。
これは本当に自立学習にすごく大事なんですよね。
ただ教えるだけの先生にとっては、知識がたくさんあることが大事なので、ある程度完成されている必要があるんですよね。
その意味では、まだ勉強している先生とかって言われちゃうのは困るわけなんですよ。
もう勉強終わった人になってなきゃいけないわけなんですけど、
でも、自立的な勉強、自立的な学習者を育てるためには、教師自身がまだ自分では完成されていなく、
かつ自分自身がいつまでも学び続ける、そういう姿勢を示していくことが大事だと思いますね。
他のポイントとしては、柔軟な態度というのもよくいろんな人が言っていますね。
例えば、マリボーさん、ヨーロッパの某小国って書いてありますけどね、
そこに住んでいらっしゃるマリボーさんが、こんな風に書いていますね。
曖昧さへの態勢があって、多分野と連携ができ、探求し続ける、日本語だけにとらわれない語学教師。
こういう書き方もされています。
あとは、今回はタイトルが現代的というタイトルなので、当たり前といえば当たり前なんですけど、
アップデートが必要ということですよね。
特に若い人は最初から現代的なことを教わってくるからいいんですけど、
ある程度経験積んでくると、昔勉強したことが時代遅れになってくるというのは本当にあるわけですよね。
僕も本当に最初はオーディオリンガルのね、みんなの日本語の前の新日本語の基礎というので始めましたし、
あとは日本語書法とかね、これ国際交流機能ですけど、
そういうアップデートが必要ということは本当にたくさんの方が言っています。
例えばですね、シュガーさんがこんな風に書いていますね。
引き継がれているやり方を疑うこともなく踏襲するのではなく、
かつ同時に流行りのものに踊らされるのではなく、
自ら判断し変化に対応しながら取捨選択する教師。
こういう風に書いていますね。
あとね、もう一つはですね、
カナダに住んでいる吉川さんがこういう風に書いています。
日本語教育の現場は多様化しているので、
それに合わせて自分でどんどんアップデートしていける人。
これにすごく似ていることを、
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佐藤豪裕さんもすごく似ていることを書いていますね。
ちょっとこういう風に書いています。
以下引用ですね。
感度の高いアンテナと批判的精神を持ってアップデートし続けている日本語教師。
はい、こういう風になっています。
それから、このね、
あともう一つ、カナダのアミさんという方もこういう風に書いています。
自分も間違えることを知っていて、流行を追っても振り回されず、
自分らしく教えることができる教師。
という風に書いていますね。
具体的にどういう能力が必要なのかというと、
さとみさんはICTツールに詳しく多様な働き方ができるかどうかという書き方を書いていますね。
それから、りなさんは21世紀型スキルという風に書いています。
こういうものとは別に、結果論として、
うみねむさんがちょっと面白いことを書いていますね。
今働けて生活できているのなら現代的だという風に書いています。
でもね、職場が現代的ではない職場も結構あったりするので、
そういうところで働いている人はどうなのかという気もちょっとはしますけどね。
こういう風に全体的なところを見てみると、
やっぱりですね、アップデートが必要という認識は、
参加者の多くの中で共有されているという風に考えていいんじゃないかなと思いますね。
あともう一つは、流行に振り回されないというのもいろんな人が言っているんですけど、
逆に言うと、何が流行しているかは知っていなければいけないということが前提になっていますね。
なのでそういう意味でも知識のアップデート、
せめて今何が流行しているのかぐらいは知っておかなければいけないですよね。
例えば文化庁が行動中心アプローチでやりますよという風に言ったこととか、
2010年に国際交流基金がJFスタンダードというのを出しているとかね、
あるいはもっと前2001年ぐらいかな、
セフワールヨーロッパ協議会がセフワールヨーロッパコモンユーロピアンフレームワークオブリファレンスですから、
ヨーロッパ共通参照枠ですね、
そういうものを出しているとかですね、
そういう何が流行とされているのか、
そういうことは知っておく必要があるんじゃないかなと思いますね。
あともう一つは、
日本語教育の世界自体が非常に多様化しているという、
そういう認識も多くの人の間で共有されているように思いました。
もう本当に端的に言うと文系シラバスだけじゃないわけですよね。
しかもオーディオリンガルの文系シラバスというのが、
今でも僕は主流であるように思うんですけど、
それだけではないわけです。
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いろんなやり方があって、
例えば自律学習といって、
学習者が自分で勉強する方法を決めるやり方とか、
CBIというコンテンツベーストインストラクションですよね、
小説とかアニメとかそういうコンテンツを元に勉強する人、
それからクラッシェンとかが、
最近ツイッターとかYouTubeとかでもすごく発信していらっしゃるので、
クラッシェンで読んでいる方も見ている人も多いと思いますけど、
多読ですよね。
クラッシェンとかは多読、たくさん読むのが一番いいというふうに書いています。
あとそれから東作康彦先生が言っているSNA、
ソーシャルネットワーキングアプローチとかですよね。
あと僕は、もっとソーシャルメディアを自律的に使うという意味で、
冒険家メソッドというのを言っていますけど、
とにかくそういう多様性ですよね。
本当にいろいろなやり方、アプローチがあって、
それもその中の一つがベストで、
それが全員に当てはまるというわけではないというわけですよね。
学習者も多様なわけですから。
流行に振り回される危険性というのも、
たくさんの人がコメントしていたので、
それもかなり共有されている認識なのではないかと思っていいのではないかと思います。
流行に振り回されないというのは大切なんですね。
だけどね、僕が個人的に思っているのは、
やってみることも大切だと思うんですよ。
流行だからやってみるということも、
そういう態度も僕は大事だと思います。
その流行で流行っているやり方の価値が分かっていなくても、
それでもやってみることというのは僕はとても大切だと思います。
なぜかというと、やってみて初めて分かるということもあるんですよね。
単的に言うと、
冒険化メソッドというのは、
僕は本当にこういうのが大事だと思って言っているわけですけど、
例えば行動中心アプローチとか、
国際交流基金のJF日本語スタンダードとか、
はっきり言ってしまうと、最初はやらされてやってただけです。
やらされてと言うと、
基金が自立性を認めないような組織に聞こえるかもしれないので、
やらされてと言うとちょっと違いますけど、
基金の方針としてそういうのが示されたので、
ほんまかいんだと思いつつやってみたというのが実際僕もあります。
今やってみて、なるほど、これ意外といいじゃん。
むしろそれまでの文系シリバースとかに比べて、
こちらのほうがいいなというのは、
やっぱりやってみないと僕は分からなかったと思うんですね。
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なのでそういう意味でも、とりあえず流行していたら、
自分がその価値を内面化できていなくても、
つまり腹落ちしている状態ではなくても、
やってみるというのは僕はいいことだと思います。
ただそれが部分的に取り入れてそれでやったつもりになってしまうと、
それがやっぱりダメじゃんと思ってしまうこともあると思うんですけどね。
例えばその文系シリバースのコースの中に行動目標だけ入れて、
それで行動中心アプローチって言ってたらそれ全然違うので、
何も変わってないんですよね。
なので本当に今それなりの覚悟を決めて、
ちょっとやってみるということは必要だと思います。
つまりその表面的に、自分では内面ではその価値が分かってないけど、
でもやるときには本当にガラッと変えてやる必要があると思いますね。
そうするとその価値が分かるということは結構あるんじゃないかと思います。
今日はおととい行われた日本語教師チャットの中で、
定義で、現代的な日本語教師とは何ですか?
そういう質問に対しての皆さんの回答だけをちょっとまとめてご紹介してみました。
ですけど、最初にもご紹介しましたように、
日本語教師チャットは6つの質問があります。
その他は、現代的な日本語教師が知っておくべき知識、
それから現代的な日本語教師が整備しておくべき環境、
それから進化に追いつけない人を傷つけずに現代的に脱皮してもらうにはどうしたらいいか、
それから自分自身が化石化していると思うことはあるか、
それから現時点では現代的な人が今後化石化しないためにはどうすればいいかとか、
こういう質問が投げかけられていて、
それぞれについて皆さんが多様な個性的な洞察を共有してくれています。
それでは最後に皆さんにお伺いしてみたいんですけど、
この日本語教師チャットのまとめ、
これ、ハッシュタグ日本語教師チャットで検索するとすぐ出てきますので、
今日ご紹介したのはQ1に対するA1だけでした。
Q2からQ6に対するA2からA6もそのまとめを読んでみたいという方がいらっしゃいましたら、
ぜひハートマークでリアクションいただければと思います。
ちょっとあんまり自分には関係ないかなという方は涙のマークでリアクションいただければと思いますが、いかがでしょうか。
それでは本日、
ハートマークいただいております。ありがとうございます。
ハートマークたくさんいただいております。ありがとうございます。
それでは本日もムラスペにご参加くださいまして、ありがとうございました。
21:02
今日のこの現代的な日本語教師という、そういう僕の発言につきまして、
感想とかコメントとか、あるいは質問とかありましたら、
ぜひムラスペのハッシュタグ付きでご共有いただければと思います。
それでは今週も良い1週間をお過ごしください。
そして冒険は続きます。
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