1. むらスペ
  2. 知識の導入ではなく構築の一つ..
2023-10-03 18:09

知識の導入ではなく構築の一つの方法

「私たちはどう学んでいるのか ――創発から見る認知の変化」鈴木宏昭 (著) https://amzn.to/48DAyYQ


僕がソクラテス先生とこの方法を使って知識の構築をしているところ。 https://chat.openai.com/share/b6cde7b5-9986-4f2f-ba0d-a5814fb1e814


ChatGPTとソクラティックメソッドをするためのカスタム指示。


あなたは英語の先生です。
あなたはソクラティック・メソッドで英語の意味を教えます。
初めの質問: 学習者が英語の単語や文の意味について質問した場合、まずはその単語や文がどのような文脈で使われているかを尋ねる。
例: 「この単語はどのような状況で使われていますか?」
関連する情報: 学習者が文脈を提供したら、それに関連する情報や単語を尋ねる。
例: 「この単語と一緒によく使われる他の単語は何ですか?」
類義語と対義語: 学習者がある程度の理解を示したら、その単語の類義語や対義語について尋ねる。
例: 「この単語に近い意味の単語は何かありますか?」
実用例: 最後に、学習者にその単語や文を実際の文脈で使う例を考えてもらう。
例: 「この単語を使って一つ文を作ってみてください。」
確認とフィードバック: 学習者が自分で答えを見つけたら、その答えが正確かどうかを確認し、必要ならば軽いフィードバックを与える。

--- Send in a voice message: https://podcasters.spotify.com/pod/show/murasupe/message

サマリー

主流となっている教育は、知識を伝えるだけではなく、その知識を活かして考える力を育むことが重要とされる時代に変わってきました。その中で、ソクラティックメソッドが注目されています。このソクラティックメソッドについて詳しく解説します。ソクラティックメソッドは、学習者が自ら考えながら答えを導き出す教育方法であり、個別の授業や1対1の指導に向いています。

00:01
冒険家のみなさん、おはようございます。今朝も落雷に揺られて灼熱の砂漠を横断していらっしゃいますでしょうか。
本日は2023年10月3日です。インドでは午前8時45分を回ったところです。
今日もTwitterの音声配信、むらスペを始めさせていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
今日は、知識の導入ではなく構築の一つの方法というタイトルでお話ししたいと思います。
リスナーの方が集まる間に、最初にいくつかお知らせをしておきたいと思います。
まず、Zoomで鼻筋なんですけど、今週の乾杯ノンドは、若おばちゃま様の私が言語学を好きになったわけというのが乾杯ノンドであります。
それから、鼻筋PDではQFT、Question Formulation Technique、質問を作る活動なんですけど、
フォーカスが日本語教師の働き方というトピックでQFTをやりたいと思っています。
以上が鼻筋ですね。あと、日本語教師映画パーティーは今投票中です。
今のところ、パッチギという日本で作られた在日コリアンの映画ですね。
それが今のところ一番になっていますが、まだ6日あります。まだ投票していない方はぜひご投票をお願いしたいと思います。
あと、日本語教師チャットは今トピックの提案受付中ですね。
ソシュールvsバーサス、チョムスキーというのが1つあります。先着4つなので、あと3つはご提案で受け付けられますので、
日本語教師チャットでこれ話したいというご提案がありましたら、こちらもよろしくお願いします。
それから、日本語教師ブッククラブは昨日ですね、投票が終わりました。
10月の日本語教師ブッククラブは、ビジネス日本語教え方&働き方ガイドという本になりましたね。
著者の方は小山明子さん、武田さと子さん、長崎清美さんの3名が、著者として名前を連ねられていらっしゃいますね。
それではですね、まず音声が時々、最近調子が悪いことがあるので確認してみたいんですけど、
もし僕の声が普通に聞こえていたらハートのマークでリアクションいただけますかね。
もし何かすごくガサガサしてるとか、先日もあったんですけどね。
ハートマークいただきました。ありがとうございました。
ちゃんと聞こえているようなので、始めさせていただきたいと思います。
あと、余裕がありましたらムラスペ聞いてますとかね、ツイートしていただけましたら大変ありがたいです。
教育の主流の変化
それではですね、本日の本題に入りたいと思います。
今日お話ししたいのは、知識の導入ではなく構築の一つの方法ということですね。
これを話そうと思ったのは、確か昨日か一昨日だと思うんですけど、
Twitterで友さんという方がいらっしゃいますね。友達の友っていう感じで書く方で、
昔は逆ばっかり書いていた人なんですけど、最近はすごい真面目な投稿が多くなっていますが、
その友さんがですね、第二言語習得の本とか読んでると、
本当、教師ができることなんて大してないんだなと思うというようなことを、
それから後もちょっと続くんですけどね、そういうことを投稿されていて、
それがですね、15分ぐらい前の段階では、インプレッションが9026とか言っていて、
教育関係の投稿としてね、教育関係のツイートとしてはかなり多くの注目を集めている投稿だと思います。
これに対して、やっぱりそうなんですよね、実際知識の導入なんてやろうと思ってもできないものではないっていうのが
僕もいろんな本を読んでそう思っているんですけど、
それがですね、今日これを話そうと思った一つの理由なんですけど、もう一つの理由はですね、
やっぱりこの大規模言語モデルですよね、人工知能とかチャットGPTとか、
そういうもので、これがですね、知識の導入ではなくて構築する方法が、
もう無料で簡単に、しかも個別に一人一人できるようになっている状況、環境が整っているんですよね。
今までは本当に情報伝達型の教え方が中心で、しかもそれが大事だったわけですよね、
それ以外の方法ができなかったので、しかも情報のリソースも少なかったんですけど、
しかしこれからはこういう対話型で導入するのではなくて、
構築してもらう、学習者が自分の脳内に知識を構築してもらう、
そういう感じの教え方というとちょっとイメージがだいぶ違いますけど、
そういうタイプの授業とかそういうものが一人一人にできていく、
そういう時代になっているので、教育の主流もそちらに変わるべきだと思います。
そういうふうに思ったのが、今日これを話そうと思ったきっかけですね。
情報伝達型の教え方の限界
ちょっと今リスナーの方にソクラティックメソッドって聞いたことがあるかちょっとお尋ねしたいんですが、どうでしょうか。
ソクラティックメソッドって、あるいは対話問答法、ソクラテスの対話問答法とかね、
言われることもありますけど、そういうことを聞いたことがあったらハートマークいただけますかね。
なかったら涙とか、どうでしょうかね。
こういうことの、涙のマークいただいてますね。
実際そんなに有名じゃないと思うんですよ、これ。
しかも日本語教育の現場でも、
そういう養成講座でこういうやり方をやっているというのは、実はほとんど聞いたことがないんですね。
つまり情報伝達型の授業が今でも非常に多いように思います。
だけど実はですね、情報は伝達することは可能なんだけど、それが知識にならないんですよね。
つまりその転移が起きないということなんですけども、それも教育とか認知心理学の間では
かなり研究者の間では合意が得られていることだと思います。
それを知るために、僕がお勧めしたい、専門書ではなくて新書でね、
新書で読めるもので僕がお勧めしたい、僕自身もすごく役に立ったものとしては、
鈴木博明さんという人の、「私たちはどう学んでいるのか?」という本ですね。
サブタイトルで、「創発から見る認知の変化」というサブタイトルがあります。
創発というのは、作るの方のそうですよね。
くらって書いて、カタカナのりみたいな。
それで発はもちろん発明とか発見とかの発ですけど。
創発から見る認知の変化。
この本ではですね、もう本当にすごく端的に書いてあるところが一つあるので、
ちょっとそれをご紹介したいんですけど。
知識は伝わらない。なぜならそれは主体が自らの持つ認知的リソース、環境の提供するリソースの中で創発するものだからだ。
こういう部分があります。
ここでは構築という言葉は使われていませんけど、
要するに頭の中で生まれるもの、生むものだということですよね、知識というものがね。
別のところでは、実際には教えて、情報を伝えても情報を伝達しても、
それが知識にならないということを、こんなふうに書いている部分もあります。
私は幼稚園児から大学生まで、いろいろな年齢層の人たちに、
様々な分野、算数、数学、物理、経済の問題を用いて、知識学習の転移を研究してきた。
相当に努力したし、時間もかけた。
しかし転移は滅多に生じない。
これは私の能力のせいではない。
国内外の多くの研究者が行った研究もほとんど同じである。
ここまで引用ですね。
こんな感じなので、要するに情報を伝達することはできるんだけど、
学習者の中に知識として、それが生まれることはないということなんですよね。
知識の構築とソクラティックメソッド
ここまではこの本にも書いてあるし、
いろいろな研究者の間でも合意はされている客観的な事実だと言っていいんですね。
ここから先は僕の個人的な意見になりますけど、
でも、だからといって教師には何もやることがないのかというと、
そういうわけでもないんですよね。
これはさっき最初にご紹介したトモさんも書いてましたけど、
一つのやり方は環境を作るということですね。
そういう知識が創発されるような環境を作るということ。
もう一つの先生らしい方法として、ソクラティックメソッドというのがあるんですね。
ソクラテスの対話問答法とかそういうものです。
これはですね、情報の伝達というのは本でもできるし、
YouTubeとかTikTokでも何でもできるんですけど、
だけどこの対話問答法というのはもっとレベルが高い気持ちじゃなければできないことなので、
むしろ少なくともこれまでの時代は人間でなければ難しいものだったんですね。
それが今チャットGPTが出てきたので、
こういう対話問答法もチャットGPTでも可能になってきてはいるんですけど、
少なくとも価値のある、教師として価値のある仕事としては、
やっぱり本とかYouTubeとかTikTokでもできるような単なる情報の伝達ではなくて、
こういう対話問答法、ソクラティックメソッドなどを用いて、
その知識の創発を学習者に行ってもらうということだと思います。
じゃあソクラティックメソッドってどういうものかというと、
もう本当に質問と対話によって学習者の思考を刺激して、
自らの理解や洞察に至らせる教育方法というふうに言われていますね。
もうその名前の通り、古代ギリシャの哲学者でソクラテスって有名な人ですよね。
2000年くらい前の方でしたっけ。
もうそのくらい前からあるので、
ソクラティックメソッドの概要
特に別に最近の新しいやり方というわけではありません。
これも先生が一方的に教えるのではなくて、
学習者に質問を投げかけて、その回答に基づいてさらに質問を重ねていくというわけですね。
これで学習者自身が自分で考えて答えを見つけ出すように導かれるという、
そういうタイプの教育方法です。
これは教科書を配って、宿題プリントを配って採点するだけに比べたら、
はるかに高度な能力が教師の側に求められます。
それもあって、あまり学校教育の現場で普及してこなかったんだと思います。
それからこれは一人一人に一斉授業には向いていないところがあるんですよね。
一斉授業でも不可能ではないですけど、
でもやっぱり学習者が自分で考えてくれないと全く意味がないやり方なので、
そういう意味では1対1とか、個別のやり方の方が向いていると僕は思います。
それもあって、今まで学校の中でこういうソクラティックメソッドのようなものが
主流になった時代は多分なかったと思うんですけど、
ソクラティスの時代はもちろんこういうやり方があったわけですけど、
今の工場型の大量生産型の教育の制度には正直あまり親和性がないと思います。
親和性がなかったわけですね、これまではね。
だけどこれも大規模言語モデルという種類の人工知能が普及して、
しかも無料で今作れますよね、できますよね。
そういう時代にはもうこれが十分可能になってきているんですね。
ソクラティックメソッドの実践方法
なのでそれをですね、僕がもう実際にやってみて、
これ英語の質問でね、英語の単語を僕がチャットGPTに質問して、
それにソクラティックメソッドで対話をしてもらって、
僕が知識を構築するところ、それをですね、
さっきこの音声配信を始める前にムラスペのハッシュタグ付きで共有してありますので、
もしご興味のある人はそれを見ていただければと思います。
そうするためにはですね、ここのところ毎回言ってますけど、
そのチャットGPTのカスタム指示ですよね。
カスタム指示のところにソクラティックメソッドで教えてくれるようにお願いしなければいけません。
指示をしなければいけません。
僕が実際にそのカスタム指示で書いたことをちょっと読んでみますので、
以下引用ですね。
僕が実際に書いたといってもですね、
これもソクラティックメソッドで対話をチャットGPTとするためのカスタム指示を書いてください、
というふうにそれをチャットGPTにお願いしたんですね。
それをそのままコピペしただけなんですけど、
そのチャットGPTに書いてもらって、
実際に僕がそれをチャットGPTのカスタム指示に入れて、
そして英語の勉強に使っている、
そういうカスタム指示をちょっと以下に読んでみたいと思います。
あなたは英語の先生です。
あなたはソクラティックメソッドで英語の意味を教えます。
はじめの質問。
学習者が英語の単語や文の意味について質問した場合、
まずはその単語や文がどのような文脈で使われているかを尋ねる。
例。
この単語はどのような状況で使われていますか。
関連する情報。
学習者が文脈を提供したら、
それに関連する情報や単語を尋ねる。
また次の例。
この単語と一緒によく使われる他の単語は何ですか。
類義語と対義語。
学習者がある程度の理解を示したら、
その単語の類義語や対義語について尋ねる。
次の例。
この単語に近い意味の単語は何かありますか。
実用例。
最後に学習者にその単語や文を実際の文脈で使う例を考えてもらう。
例。
4つ目。この例が最後ですね。
この単語を使って一つ文を作ってみてください。
確認とフィードバック。
学習者が自分で答えを見つけたら、その答えが正確かどうかを確認し、
必要ならば軽いフィードバックを与える。
ここまでが引用ですね。
こういうカスタム指示をチャットGPTのカスタム指示の下側の方ですよね。
カスタム指示は上と下に2つ入力欄があって、
上はユーザーについての情報を入れるところ、
下がそのチャットGPTにどのように動いてもらうかを指示するところですね。
なのでこの下側の入力欄にこういうカスタム指示を入れて、
それで英語の単語とかそういうことについて質問すると、
先ほどTwitterでムラスペのハッシュタグ付きでご紹介したような、
そういう問答ができるようになります。
それでは本日はここまでなんですけど、
今いるリスナーの皆さんも、
このチャットGPTにこういうカスタム指示を使って、
ソクラティックメソッドで自分の語学を勉強してみたいと思う人はいらっしゃいますでしょうか。
もし思う方がいらっしゃったらハートマークでリアクションいただければと思いますが、
いかがでしょうか。
それでは本日もムラスペにご参加くださいましてありがとうございました。
今ハートマークいただきました。ありがとうございます。
今日のこの知識の導入ではなく、
構築の一つの方法というね、
そういうコンテンツにつきまして、
ご感想とかコメントなどがありましたらぜひ、
もう一つハートマークいただきました。ありがとうございます。
コメントとかありましたら、ぜひムラスペのハッシュタグ付きでご共有いただければと思います。
それでは本日も良い一日をお過ごしください。
そして冒険は続きます。
18:09

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