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2022-08-04 18:42

いろどりは遠くへ行けるか

本日の音声配信 #むらスペ は昨日の「遠くへ行きたければみんなで行け」の話の続きで、日本語教育の世界では二次利用が可能な「いろどり」がまさにこうしたコミュニティの力を利用するのには向いているのではないかということをお話ししました。

--- Send in a voice message: https://podcasters.spotify.com/pod/show/murasupe/message
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今日お話ししたいことは、彩りは遠くへ行けるかということですね。
これを話そうと思ったのは、昨日、遠くへ行きたければみんなで行けという本についてご紹介したんですね。
この本は、昨日の音声配信を聞いてくださった方はもうみんなご存知だと思いますけど、
コミュニティを作るという話です。コミュニティを作るといろんなことが可能になるということですね。
その中の一つで、UbuntuというパソコンのOSですね。Linuxという無料の、
これも皆さんが無料で開発したそういうLinuxというソフトがあるんですけど、オペレーションシステムがあるんですけどね。
それをもっと使いやすくしたバージョンで、UbuntuというパソコンのOSがあります。OSというのは要するにWindowsとかAndroidとか、それに並ぶものとしてUbuntuというのがあって、
これにですね、こういう無料で自分で改編することもできるという、そういうソフトウェアなんですね。
フリーウェアという言い方が多いと思いますけど、この本の最初に自分の家から2時間わざわざかけて、その町のネットカフェまで行って、
そこでこのUbuntuの開発に協力している、そういうアフリカ人の少年の話が最初に出てきます。
その時から、でかつ昨日の音声配信、ここで話している時も、僕の自分の立場からハナキンとかの例で話をしていたんですけど、
でもね、なんかそれだけじゃないだろうというのがね、もっとあるだろうというのが、僕の心の中でずっとそういう声が聞こえているんですよ。
だけどね、結局配信している間、それがちょっと何か思い当たらなくて、そのまま配信終わってしまったんですけど、配信し終わった後に気がついたんですよ。
これって本当に今日のタイトルになっている色取りっていうね、日本語教材ですよね、それそのものじゃないかと思ったんですね。
そのUbuntuがフリーウェアであるのと同時に、この色取りっていう教科書も無料でダウンロードとかすることができます。
まず、色取りのことを知らない方もいらっしゃるんじゃないかと思うので、最初に色取りのことをちょっとご紹介しておきたいんですけど、これは国際交流基金が作った日本語の教科書です。
目的は海外に住んでいる人が日本に暮らして、その時に使う日本語が日本語を通して色んなことができるようになるというね、そういうものです。
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最初にCANDU Syllabusが開発されて、それで公開されて、その後に教材がCANDUに乗っ取って教科書が作られたという、
典型的な行動中心アプローチのコース開発過程ですね。
あと、やっぱり第二言語習得の理論もかなりちゃんと応用しているので、耳で聞くということがかなり重要視されています。
そこまでは今までの丸ごととかと同じ、結構似ているんですけど、大きく違うところがやっぱり無料でダウンロードできるということと、
それと二次利用ができるということですね。
この二次利用ができるということについて、ちょっとそういう言い方でまとめると、もしかしたら誤解があるかもしれないので、
ちゃんと公式サイトのところからね、ちゃんと引用してみたいんですけど、
色取りの質問Q&Aの形式になっているのが色取りの公式サイトの中にあります。
そのQ&Aの形式で皆さんの質問にその開発人が答えているところですね。
その中の28番目の質問が以下になっています。
自分で作った色取りのスライドや教材、動画などをインターネットで公開してもいいですか?
こういう質問に対して、この公式サイトはですね、こういうふうに回答しています。
作成した教材や資料を公開・共有することに制限はありません。
実際、世界の先生方が作った教材や資料がインターネット上で多数シェアされています。
ただし、これらを有料で販売することはできません。
詳しいことは、このサイトについての著作権利用指針を見てください。
はい、これで引用終わりですね。
要するに、ここにも書いてあるようにですね、
本当に世界中のいろんな先生方が自分で作った教材とか資料を、
この色取りを使うために使う副教材とかね、
そういうものを世界中のいろいろな先生方が共有しているんですね。
ご興味のある方は、Twitterで色取りJPというアルファベットの色取りJP、
これで検索してみると、多分ですね、いろんなものが出てくるんじゃないかと思います。
例えばですね、一番最初にこれをやった方がウジイエ・ユウタさんという方ですね。
確かね、パワーポイントが何かだったかな。
要するに、その授業の教室で、
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スクリーンに映写するためのパワーポイントを作られています。
同じようなスライドとしては、佐藤博さんも作っていますね。
これ、Googleスライドとパワーポイントの両方があったと思います。
あともう一人は、ケンピ・ジャパニーズ・ティーチャーという人も作っていますね。
ケンピさんという人は、ウェブサイトは前からあって、
それでGoogleスライドを共有しているのはそこで書いてあったんですけど、
でもTwitterはつい最近までやってなかったみたいな感じですね。
だけど、ケンピさんもこのTwitterの世界に、こうして今入っていらっしゃるということですね。
佐藤博さんとケンピさんのGoogleスライドは、
教科書をそのまま、何も手を加えないでスクリーンに映写するというタイプのものですね。
だけど、まだお二人とも全部作っているというわけではないですね。
確か入門編でいうと、12課まではもうある、あと17課もケンピさんのところがあったかな。
まだそれ以外のところは、例えば13課とか14課とか、
そういうところはまだ、この教科書をそのままスクリーンに映し出すという、
そのタイプのスライドはまだできていないんですね。
あとその他に、コウメさん、アルファベットでコウメ、
そのコウメさんは、生活ティップというのが彩りの教科書の中にあるんですけど、
そこのテキストを声フォントという、これはテキストを音声に変換するウェブサービス、無料サービスなんですけど、
これで音声化しています。
ここも本当に、もともとのテキストが無料で公開されているということ、
それからこの声フォントという、文字を音声化するサービス、これも無料で使えるというところが本当に、
今日、昨日ご紹介した、遠くへ行きたければみんなで行け、みんなで行けという、
この本に書かれていること、まさにそのままですね。
ツールとかも全て無料で使えるということです。
あと他に、イズミさん、イズミマサさんというふうに言ったらTwitterのアカウントではなっていたと思うんですけど、
そのイズミさんはGoogleフォームを使っています。
これも教科書の音声をそのまま使っていて、
そのYouTubeの形になっているんですね。
YouTubeをGoogleフォームに埋め込む形になっています。
一部、ごめんなさい、YouTubeじゃなくて画像、ただの静止画像のところもありますけど、
基本的にはYouTubeの画面でその教科書のイラストが見えていて、
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そこに音声があって、その音声を聞きながらその教科書に書いてあるタスクをする、
そういうことができるようになっているのがこのイズミさんのものですね。
それからワンオンさんという、確かフィンランドだったかな、
北欧のほうにお住まいのワンオンさんも便利帳というのを作って、
これはパドレットかウェイクレットかどっちか忘れましたけど、
そういうもので資料を公開されています。
じゃあ村上は何をやっているんだというふうに言われるかもしれませんけど、
僕は一つのことなんですけど、基本的にはこれをLMS、
学習管理システムでこの彩りを使えるようにするというのを僕が今ちょっと取り組んでいるところですね。
今週末にもプレゼンがインドであるんですけどね。
例えばですね、僕も本当にオリジナルのことは何もやっていないんです。
ただ単にこの教科書に書いてあることをそのままLMS、学習管理システムに取り込んでいるというだけなんですね。
その中で僕がちょっと手を動かしたところは、
例えば教科書の中に、この彩りの18課が一番最後ですけど、
18課の中には音声を聞いて空欄に言葉を書きましょうというようなところがあったりするんですね。
それから18課の9ページですけど、
休みの日にどこに行きましたか、何をしましたか、どうでしたか、次は何をしたいですか、
SNSに書き込みましょうとか、こういうタスクもあります。
それからまたもう一つは、音声を聞いて空欄に言葉を書きましょうというのはね、
これさっき言ったやつと大体同じですね。
泉さんがされているのは音声のほうですね。
音声のほうのタスクをGoogleフォームにしたのが泉さんのところですね。
ところというか泉さんの業績。
僕はその音声じゃなくて文字で入力しなければいけない、
そういう教科書に書いてある練習とかタスクですね。
それを全部そのままGoogle Classroomに入れました。
これね、実はね、ただ泉さんと違うのは、
僕は課題として提出するようにしているんですね、Google Classroomでね。
何でかというとちょっと僕の環境では、実はですね、
Googleフォームにすると採点がですね、自動採点ができないんですね。
というのもGoogle Classroom、すみませんちょっとテクニカルな話になっちゃいますけど、
Google Classroomで自動採点ができるのは、
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メールアドレスのドメインが同じ人だけなんですよね。
例えば僕の場合は仕事では今JFNDのドメインを使っているんですよ。
だから学習者も全員JFNDのドメインを持っていれば、
これが自動採点がちゃんと採点結果が反映されるんですけど、
基金はね、たぶんどこでもそうだと思うんですけど、
やっぱりそういう大学とか高校とかじゃないので、
参加する人はみんな、それぞれドメインが違うわけですね。
Gメールの人もいるし、Yahooメールの人もいるし、
そういう環境ではGoogle Classroomでは、
自動採点の結果が反映されないんですね、現時点ではね。
なので、そういう背景があって、
課題として提出するようにしています。
Googleドキュメントでね、
それを開いてそこに記入するような形になっているんですけど、
そこが僕が今やっていることですね。
これに対してですね、
こういうことをやっていると、やっぱりいろんな人が、
そういうことをしている人にお礼を言うわけですよ。
例えば、昨日か一昨日ぐらいもですね、
ダルマさんという人がTwitterでこんなふうに書いています。
ちゃんとメンションしているんですよね、IDも書いて、こういうふうに書いていますね。
ウジイエさんとヒレさんのスライドと、コウメさんの音声と、
ワオンさんの便利帳と、なんかもうすごい、
Twitterすごい、復帰したら使い倒したい、
うずうずするなんてね、こういうふうに書いています。
ダルマさんはちょっとご出産があったので、
日本語教育士のところから一時的に離れているんですけど、
それが復帰したら、
この彩りを早く使いたい、みたいなふうに書いてあるわけですね。
こういうふうに、
自分で教材を開発したりすると、
このね、一昨日か昨日のダルマさんみたいな感じで、いろんな人が、
こんな感じで賞賛してくれるんですよ。
本人が今いらっしゃったんで、
あれですけど、
なので、
かつそうやってこのコミュニティの中で認知されていくんですね。
その認知されていくと、最初はただのユーザーだったのが、
そうやっていろいろ、
コミュニティに貢献していくわけですよね、教材とか。
これがフリーウェアの場合は、自分でコードを書いてね、
プログラミングして付け加えたり、あるいはテストをしてね、
ちゃんと問題なく動くかどうか。
そういう形でも、
コミュニティに貢献することができるわけですけど、
それがこの教材に、彩りを巡るね、
コミュニティの中では、それがこういうふうにですね、
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自分の作った副教材とかを共有することによって、
そしてそれが皆さんに認知されるわけですね。
このイロドリJPっていうそういう、
ハッシュタグ付きで共有されているので。
なのでそれがですね、本当に、
昨日読んだ本に非常に近い環境が整っていると思います。
なのでそれを考えると、
さっきも申し上げましたけど、
教科書をそのままコピーしてね、
見せるだけのスライドっていうのはまだ足りてないんですよ。
12課ぐらいまでしかないので、
今ならその皆さんが名乗りを挙げてですね、
私13課のスライド作りますよとか言えるわけです。
それにイロドリJPのハッシュタグ付けてね、書けば。
あるいはね、もうすでに作った人とかいると思うんですけど、
13課、14課とかはその辺がまだないように見える、
少なくとも僕にはちょっと見えてないので、
それを作りましたよっていう入門編のね、
13課のスライドなら私も作りましたよとか、
それをイロドリJPのハッシュタグ付きで投稿したりすると、
それがまたそれが他の人に使ってもらえるようになるから、
それがその人に対してやっぱり、
貢献に対して感謝する人とかも出てくるわけですね。
なのでそういう感じで、
友達を作りたい人、
そういう人、あるいは皆さんに認知してほしい人、
そういう人にとっては今すごくいい時期なんじゃないかなと思いますね。
でもね、まだね、やっぱり一番充実しているのは今のところ入門編みたいなので、
これから初級1、初級2とかそちらの方もどんどん人がね、
こういうのを作ってくるとは思いますけど、
実際僕も必要だし、インドでもそういうスライドを使いたい、欲しい、
もし誰かが作ってくれたら、
ぜひ使いたいですと言っている人がたくさんいます。
なので、もしそういう方がいたらぜひ名乗りをあげて、
イロドリJPのハッシュタグ付きで、
皆さんに情報を発信していただければなというふうに思っております。
すみません、だいぶ時間が過ぎちゃいましたね。
今日はそんなにたくさん話しているつもりじゃなかったんですけど、
こういう話は僕大好きなので、
すごくあっという間に時間が過ぎてしまったような感じです。
じゃあちょっと今リスナーの皆さんにお伺いしてみたいんですけど、
もう既にいろいろ参加していらっしゃる方もいらっしゃいますが、
まだの方とか、あるいはもうなんか参加してますよ、
教材の開発して共有することに参加してますよとか、
あるいはこれからイロドリのこういう副教材の作成に参加してみたいという方がいらっしゃいましたら、
18:00
ハートのマークでリアクションいただければと思います。
まだちょっと自分には敷居が高いかなという方は、
涙のマークでリアクションできますでしょうか。
それでは本日もムラスペにご参加くださいまして、ありがとうございました。
今日のですね、このイロドリは遠くへ行けるかというこういう内容につきまして、
ハートマークありがとうございます。
これにつきまして感想とかありましたら、ぜひこのムラスペのハッシュタグ付きでご共有いただければと思います。
それでは本日も良い一日をお過ごしください。
そして冒険は続きます。
18:42

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