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2023-01-04 13:59

いつでも参加できるコースの是非

行動中心アプローチのコースを自由進度学習にしてみたらどうだろうというアイデアについて、メリットとデメリットを考えてみました。

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はい、今日お話ししたいのは、いつでも参加できるコースの是非ということですね。
これね、実はすみません。さっきね、ちょっと思いついただけで、まだ全然深く考えてもいないんですよ。
だけど、あくまでも、まだ思いついたばかりのアイデアの共有というような感じで、ちょっとご紹介してみたいと思うんですね。
これを話そうと思ったのは、僕が所属先の国際交流基金のニューデリー日本文化センターで、
行動中心アプローチのコースというのをやっているんですけど、毎年1回ぐらいなんですね。
次はいつですか、というふうに聞かれることが多いんですよ。
はい、それでですね、それが実は結構、まずこれはですね、僕の仕事の優先度の中では一番高いわけではないんですね。
まず日本政府とインド政府が共同で主催しているコース、教師育成のコースというのがあって、
それの隙間にちょっとねじ込むという感じなんですね。
なので、標準的には10週間のコースなんですけど、前回の、この間終わったばかりのコースはそれを8週間に縮めたりとかですね、そういうことがあります。
なんですが、それでですね、その隙間に埋め込むという方法だと、ちょっといろいろそういうスケジュールがいつ決まるかわからないとかね、
そういうことがあるので、ちょっと困っていたということがあるんですね。
それで、それをですね、もう本当に今までみたいに始めと終わりをきちんと決めて、その10週間なり8週間なりでやり切るというパターンを離れて、
もういつでもですね、参加していいし、いつ終わってもいいです、みたいな形にしてみるのはどうかなと。
逆にそうした方が人がたくさん参加してくれるんじゃないかなというふうに思ったというのがきっかけなんです。
具体的にちょっとご紹介してみますと、すでにご存知の方もいらっしゃると思いますけど、この行動中心アプローチのコースは標準的には10週間です。
形式としては反転事業をやっているんですね。
なので、僕が何か知識とか情報を皆さんにご紹介するときには、それはライブではないんですね。
だからもうそれだけ考えると、本当に特に何月何日から何月何日までというふうに期間を決める必要は全くないんですよね、もともとね。
だけど、ライブセッションで毎週ですね、第一週の成果物がここまでできたのでそれを共有するとか、それから第二週の成果物はここまでですとかですね。
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毎週違う課題が出るので、それを毎週お互いに相互評価するという形になっています。
なんですけど、そういう意味ではお互いに第一週目の人と第二週目の人がいると混ざっちゃうと困りますよね。
なので、そういう意味で今までも始まる第一週の日と最後の終わる日が決まっているという、そういうコースでした。
今まではインドの在住者にはGoogle Classroomに入ってもらって、それで課題の管理というのをやっていました。
つまり僕の方が課題を出して、それに対してインドの在住者の方は課題を提出すると。
で、僕が採点して返すというね、そういうことをやっていたんですけど、インドに住んでいない人に対してはそういうのはやっていなかったんですね。
で、それを少し変えるだけで、もしかしたらいつ始めてもいいように変更することができるかなというふうにちょっと感じられたので、
それについて今思いつきなんですけど、考え始めたところですね。
具体的にはどういうことを今考えているかというと、本当に今30分ぐらいでちょっといろいろ頭の中でブレインストームしただけの話なんですけど、
まずいつでも参加できるようにするということですね。
なので、申し込みはいつでもオープン、いつでも終了できるというわけですね、課題が全部終わったらね。
だけどやっぱりですね、ライブセッションの重要性というのは僕はあると思うんです。
これも人によっては全然そういうものいりませんという人もいるんですよね。
だけど人によってはライブセッションでやっぱり皆さんと意見交換することによって終了できましたというような人もたくさんいらっしゃいます。
なのでそれを考えるとやっぱりですね、週に1回ぐらいはライブセッションの時間を作った方がいいと思うんですね。
それをやるときに、今Zoomだったらブレイカウトルームってあるじゃないですか。
あれを使えばね、いろんな進度の人が同時に参加していても、ブレイカウトルームでこの部屋は第1週のこの課題の部屋。
この2番目の部屋は第2週のこの課題の部屋というふうに分かれて、
それでお互いに自分が今やっている課題の部屋に自分で移動して、
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それでお互いの課題の評価をすると。
そういうふうにつまり課題の相互評価ですよね、相互評価をすると。
そういうことをすればいいんじゃないかな、できないこともないかなというふうに今なんとなく考えているところですね。
メリットとしては、やっぱりいつでも参加できるというのがすごく大きいんじゃないかと思います。
それから、例えばコロナにかかっちゃったとか、1週間全然作業が進められなかったとしても、
それを1週間自分の後にずらせば、それが違う人と、今度メンツは変わってしまうと思うけど、
それでもまた別の人と同じ課題をやることができるというわけです。
それによって参加者が増えてくれるという可能性はあるんじゃないかと思います。
しかもこの場合は文化庁の日本語教育参照枠でもはっきり行動中心アプローチって書いてあるし、
今度の登録日本語教師も文化庁の日本語教育参照枠を参照枠に基づいた試験を行うということになっているので、
それを考えるとこういう行動中心アプローチのニーズというのはすごくあると思うんですね。
なので、そういうことを考えると基金なり文化庁なりが受け皿を作っておく必要というのはあると思います。
そういう意味でたくさんの人がこういう形にすれば参加できるのでいいのではないかというのがメリットですね。
あとデメリットとしては今のままのやり方だと何ヶ月か、つまりこのコースの中で一回だけ発表会というのをやっているんですけど、
外部に対して自分がどういうコースを作ったかという発表会をやっているんですけど、
これは今みたいな自由進路の、今今日僕が考えているようないつ始めてもいいしいつ終わってもいいという感じだとちょっとこれがやりにくいかなという感じはしますよね。
なので例えば年に4回とかそういうふうに決めて、例えば春に参加したときの春の発表会、夏の発表会とかですね、
そういう感じで毎週やるというのはさすがに厳しいというか、そんなに人が集まってくれないと思うのでそういうのがいいんじゃないかというふうに思っています。
あともう一つはそのライブセッションを毎週やることにすると今まではコースに必ず予備日というのを入れていたんですね。
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それは何でかというと、さっきも申し上げましたけどこの行動中心アプローチのコースは第一優先度の仕事ではないので、
例えば出張とかが入ると僕は出張の方に行くことになるし、そういうのがあって予備日というのを必ず入れていたんですよ。
でもそうすると、それが毎週セッションをすることになるとちょっとそれが厳しくなってしまうので、
これは申し込んでもらうときに、例えば10週間に1回ぐらいは予備日を入れますとか、ライブセッションがない週もありますとかですね、
そういうことはあらかじめお断りしてからやる必要があるとかですね、そういうこともちょっと考えていますね。
あとはやっぱりコンテンツですね、コンテンツを今はGoogle Classroomに入れておいて、
それでインドに住んでいる人だけにそれをGoogle Classroomで見てもらっているんですけど、
それをですね、やっぱり課題は何かということをビデオだけではっきりいうことができればいいんですが、
その提出状況とかを確認しないで全部お任せしてしまっていいのかがわからない。
特に何月何日までにこれをやってくださいとかそういうのはGoogle Classroomで書いてあるので、
インドに住んでいない人にもGoogle Classroomに全部入ってもらって、
それで提出とかの作業をしてもらうことになるのかなというふうに思っています。
でもそうすると皆さんの成績管理とかの手間がかなり増えてしまうのかなというちょっと心配もしていますね。
その辺が今考えているデメリットなんですけど、
でもそういうことを考えてもメリットのほうが全然大きいのではないかなと思います。
それで今こういうことを考え始めて感じているのは、
例えば国内の地域の日本語教室とか、あるいは昔の寺小屋と言われているのがありましたよね。
日本の学校制度が始まる前に寺で和尚さんとかが子どもに読み書きとかソロバンを教えていたという、
多分その時代もこういうことをやっていたんじゃないかなと思うんですね。
ちょっとこういう形式の整理をしてみると、
僕がいつも言っている自立学習というのはコンテンツも自由だし、
何を勉強してもいいということなんですよね。
だけどコミュニティの力は利用するので、
そこがいわゆる読習とは違うということですね。
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今僕が考えているのはコンテンツは決まっているので、
いわゆる自立学習ではありません。
自立性は高いですけど、いわゆる自立学習とか自己調整学習ではなくて、
自由進路学習というふうに言われているものですね。
同じコンテンツなんだけど、
いつ進めるかは自分で考えてもいい、
いつ始めてもいいし、いつ終わってもいいけど、
コンテンツは決まっていると。
そういう意味で自由進路学習という、そういう種類の形式になります。
これに関しては日本の公教育では、
水手翔吾さんという人が非常に有名な方が、
いろんな講演会とかあるいは本も書いていらっしゃいますので、
ご興味のある方は、自由進路学習の始め方という、
こういう本をご参考になるといいんじゃないかと思います。
そういうわけで、今までしっかりスピードに関しては、
始まる時期、それからその週ごとの課題の提出というのを、
きっちり決めてやっていたこの行動中心アプローチを、
この自由進路学習という、そういう方向にしてみるとどうなるんだろう
ということを今ちょっと考えているということのご紹介でした。
もちろん、やっぱりデメリットが多いとか、
そういうことが分かったらその通りにはできないと思うんですけど、
今はそういうことも考えております。
それでは、今日もこのムラスペにご参加くださいまして、ありがとうございました。
今日のいつでも参加できるコースの是非ということについて、
皆さんのご意見、あるいは感想とかコメントとか質問とか、
そういうのがありましたら、ぜひムラスペのハッシュタグ付きで
ご共有いただければと思います。
それでは本日も良い一日をお過ごしください。
そして、冒険は?
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