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2023-02-01 09:44

カレーライスと文法と行動

文法シラバス(文型シラバス)は行動ではなく、文法という材料の方に焦点があるということを料理の例で紹介しました。

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今日ですね、お話ししたいのはカレーライスと文法と行動ということですね。
これはツイッターやってらっしゃってて、僕とかですね、他の何人かの方、僕もちょっとRTしたりしたのでご覧になった方いらっしゃるかもしれませんが、
かつこのタイトルだけであの話ねというよりもわかるかもしれませんが、
要するにですね、カレーライスを作るっていう状況において、文法シラバスと行動中心アプローチの違いをですね、
それをこういう理解でいいですかというふうに聞いている人がいたので、それについてちょっとお話をしたいと思うんですね。
はい、ちょっとね、じゃあ皆さんに聞いてみましょうか。
介護の日本語を勉強していらっしゃる方の、ちょっとじゃあ以下の文読みますよ。
これ聞いたことがあるかということをその後、これ見ましたかということをちょっと聞いてみたいんですけど、
ちょっとじゃあその元のね、元ネタ、元ツイートをご紹介したいと思います。
介護勉強中の日本語教師さん、間違っていたら困るので、もし間違っていたら訂正してください。
行動中心アプローチ、カレーを作りたい、何が必要か考える、人参とじゃがいもを買ってくる。
文法シラバス、まず人参とじゃがいもを買う、それで何を作れるか考える、カレーを作る。
これがですね、1月22日ですね、1月22日にこれが投稿されて、今のところ4795人の人がご覧になったようです。
これ見た方いらっしゃいますかね、もし見た方いたらハートマーク、記憶にない、見てないという人は涙のマークでリアクションいただけますかね。
まず考え方として、確かに行動中心アプローチはまず行動から発想すると、ハートマークをいただいたんですね。
ハートマークをいただいてます、ありがとうございます。やっぱりご覧になった方が多いみたいですね。
まずこの方の例えとして、行動中心アプローチは行動から発想する、文系シラバスは文系という材料の方から発想するという意味でね。
それも、とても正しい考え方だと思います。
でね、それに対して、だけどね、ちょっとね、僕のイメージと少し違うところがあるので、今日はそれを話したいと思うんですけど、
その前に、同じこのツイートに対して、作文小論文教室という名前の人がね、こんな風にコメントしています。
以下引用ですね。失礼します。文系シラバス、人参を買う、人参を切る、ジャガイモを買う、ジャガイモを切るくらいで、カレーを作るところまで行く保証はないのではないでしょうか。
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私のざっくりした印象です。はい、こういうコメントが来ていますね。でね、これもね、僕は実際正しいと思います。
何でかというと、カレーを作ることは目的にされてないんですよね。ここから先はちょっと僕の考えであって、この作文小論文教室さんの話ではないんですけど、
まず、行動中心アプローチは行動が中心なんですよね。だから行動中心アプローチって言われています。
で、カレーを作るっていうのは行動なんですよ。だからカレーを作るっていう行動から発想するっていうのが行動中心アプローチなわけですね。
そういう意味で、介護勉強中の日本語教師さんは全く正しい理解をされていると思います。でもね、その一方で、文系シラバスっていうのは、フォーカスがあるのは材料なんですよ。
その材料をどういうふうに使えるかっていう、カレーライスの方に行くだけではなくて、その材料のいろいろな使い方を紹介するっていうのが文法シラバスなんですね。
これは良いか悪いかっていう問題ではなくて、もう本当に純粋にそういう違いがある。その違いはかなり明確なんですね。
文法シラバスは材料にフォーカスがあって、その材料のいろいろな使い方を紹介する。これが文系シラバスです。
なので普通はですね、それが他のいろいろな文系と合わせて一つの行動まで行くっていうところまでは含まれてないというのが普通だと思いますね。
例えば、これが材料にフォーカスしていて、いろいろな使い方を紹介するっていうのを、例えば手はいけませんっていうのを話したりしますよ。
手はいけませんっていう文系を教えるときに、例えば図書館とか美術館とかそういうところを例にして、大きな声で話してはいけませんとかよく言うと思いますよね。
だけどそれとは全然違うスポーツの場面でもね、例えばサッカーのときね、ゴールキーパーは違いますけど、サッカーでは手を使ってはいけませんとかね、手でボールを持ってはいけませんとか、
そういうふうにいろいろな使い方、いろいろな場面の手はいけませんの使い方を紹介するというのがこの文系シラバスなんですね。
かっていうのはレッスンですよね。一つのレッスンが文系でできているんです。
このかではこの文系を勉強する。そしてその次のかではこの文系を勉強する。そしてこの文系の中ではいろいろな使い方を紹介する。これが文系シラバスなんです。
なのでさっきの料理のメタファー、例えで言うと、例えば人参を勉強するかレッスンがあるというわけですね。その場合、人参の使い方をいろいろ紹介するんですよ。カレーライスは乱切りしますとかね、人参をカレーライスのときに使うときには乱切りにしますよと。
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人参サラダのときは千切りにするんですよ。それから野菜ジュースに人参を使うときはミキサーにかけるんですよというふうにね。正直この辺までですよね。その一つ一つの作り方、カレーライスの作り方、人参サラダの完成品まで、野菜ジュースの完成品までは普通はやらないんですよ。そんなところまでできないですからね、文系シラバスはね。
そしてまた別のときにジャガイモのレッスンがあるわけですね。人参のレッスンが終わったらジャガイモのレッスンが出てくる。ここでは前の課で練習したカレーライスでも使えますよ、このときは同じ乱切りでもいいんですよ、人参と同じね。いいのかな?すみません、僕そんなに料理詳しくないから、これあくまでも例えですけどね、例えが間違っていることはあるかもしれませんけど。カレーライスのときは人参と同じ乱切りでいいですよ、ここはもう奇襲ですね。
その後、ポテトサラダの作り方。ポテトサラダではこういう風にするんですよ、それからフィッシュ&チップスではジャガイモをこういう風に使うんですよ、という風に紹介するわけです。
これは一つの材料をフォーカスにいろいろな使い方を紹介するというのが文系シラバスなわけですよね。
カレーを作るというのはもう一つの行動なので、当たり前ですが文系シラバスは行動中心アプローチではないんです。
だから一つの行動の完成するところまでは、そんなことまでやっていたら正直時間がないという感じなんだと思います。
作文小論文教室さんでしたっけ、その方がおっしゃっていたようにカレーを作るところまでは行かないというのが普通の認識じゃないですかね。
その行動中心アプローチも文法シラバスも両方やった人は多分そういう風に感じるのではないかと思います。
はい、それではですね、ちょっと今日は短いんですが、今日僕が言いたいのはここまでになりますので、最後に皆さんにちょっと聞いてみましょう。
この文法シラバスと行動中心アプローチの違いというのは、ちょっとやってみるまでは区別が難しいんですけど、
今日の僕の話でこの2つの考え方のフォーカスの違いが多少なりとも少しはっきりしたでしょうか。
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もしはっきりしたという風に思う方はハートのリアクションをいただければと思います。
まだちょっと難しいなと思う方は涙のリアクションをいただければと思いますがいかがでしょうか。
それではですね、本日も村スペにご参加くださいまして、ありがとうございました。
今日のですね、カレーライスと文法と行動につきましてご感想とかコメントなどがありましたら、ぜひこの村スペのハッシュタグ付きでご共有いただければと思います。
それでは今日も良い1日をお過ごしください。そして冒険は続きます。
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